ニュルブルクリンク24時間レースと豊田章男社長
2010年 05月 26日
章男さん会えてホッとした。
ゴッドリーブやカールのいかつい顔にはゲルマン民族の誇りを感じた。
その後で日本のエースが登場すると、
何だ???と驚くかもしれない。
ニュルブルクリンクにおける、
スバルの活躍は
もう既にご存知だろう。
だから、それよりも先に、
今年はレクサスブランドで、
ワークスとして3年目のチャレンジになったトヨタを紹介したい。
レクサスは渾身の力を込めて、
ホスピタリティも用意していた。
海外の顧客の「ニュルツアー」も
積極的に主催していたようだ。
LF-Aのデビューで、
何とかクルマにストーリー性を持たせたいトヨタとしては、
今回は何が何でも結果を持ち帰りたいところだろう。
ニッサンのGT-Rのように、
タイムチャレンジだけで、狡猾に使い、
真剣勝負の場には出てこようとしない姑息な車より、
同じ日本人として現場に立ち会うと、
正直なところ「クルマ」が速ければ、
当然応援したくなる、
そういうものが人情ではないだろうか。
決してトヨタファンではないが、
以前から時々、彼の名前を出すように、
好ましい存在の豊田章男さんに、
ピットロードで初めて出会った。
正直に言うと、
昨年のレースで、
自らがLF-Aをドライブして挑んで以来、
隠れファンであった。
さて、レース当日になり、
ニュルブルクリンクに到着した。
どこが入口かまったくわからないまま、
人の流れに沿って歩く。
そこに、レーシングカーが牽引されてくる。
初めてニュルに来て、
初めて出会った参加車両が、
総合優勝するなんて、
この撮影の時点では夢にも思っていなかった。
スタート直前になり、各チームのパドックは慌しさを増す。
まず各チームのパドックから、
ピットにレーシングカーが移される。
その後、
スターティンググリッドに向け車を移動する。
沢山の参加車両がパレードしていくのを眺めていると、
2台のLF-Aに連なり、ピットロードを行進して、
スターティンググリッドまで移動するトヨタチームのメンバーの中に、
見慣れた顔があったので、
エールを送ったところ、
彼は気軽に手を振って応えてくれた。
ニュル24時間の楽しいところは、
このようにスタート直前のピットロードに入ったり、
スターティンググリッドに着いた、
レーシングカーの周りを、自由に行き来させてもらえるところにある。
欧州のモータースポーツにおける、
文化的な側面を垣間見る瞬間であると同時に、
ニュルブルクリンク24時間レースが、
壮大な欧州の草レースとして、
如何に市民に根付いているのかが、
良く解るのである。
人の縁とは全く奇妙なもので、
その後、スタート位置に着いたレースカーの周りに群がる、
人ごみを押しのけて歩いていると、
まるで日本なら、夏祭りの夜店の中のような雑踏であるにもかかわらず、
再び章男さんとばったり出会った。
そこで記念に撮ったツーショットが、
冒頭の写真だ。
しかし、これは良いプレゼントになったのかもしれない。
娘を自動車レースの場へ連れて行くのは
2度目だが、
決して「ゲン」は悪くない。
1999年にフィンランドへ連れて行ったとき、
今回のように、
全く偶然に、当時のFHIの田中社長に出会った。
しかも、その時はデビッドリチャーズという、
もう一人の社長も居て
記念写真を撮った。
結果は
ワンツーフィニッシュ!だった。
だから、このようなツーショットは、
幸運を呼び込むことに繋がるだろう。
LF-Aの走行を目の当たりにしたのは、
今回が初めてだった。
全く異質のエキゾーストサウンドを奏でており、
中身はF-1の技術そのものではないかと思わせる走りっぷりで、
相当の速さを手に入れている。
すぐ近くのケルンに、トヨタのモータースポーツ開発の総本山があるのだから、
そういうクルマが創れる事は容易に想像できる。
ところが、トップ10には浮かび上がれない。
速さの要素の中で、
何かがまだ足りない。
トップクラスを走るクルマとは、
コーナリングやブレーキング時の、
印象がまるで異なる。
早い車は加速→減速→コーナリングが、
驚くほどスムーズで、まるで流れるようだ。
同じように早いのだが、
「流れるよう」ではないのが、
最も異なる部分だ。
初日の夕暮れを迎え、
サーキットを去る直前、
偶然最終コーナーのスタンドで観戦していたところ、
この直後、
目の前でLF-Aのブレーキがロックし、
猛烈なタイヤスモークを上げながら、
この場所で、
車体が横向きになった。
何とか立て直し、
コースに復帰できたものの、
若干の不安を抱えながら走っているようだ。
そんな情景を見ながら
サーキットを後にした。
一夜明けて、
如何に激戦であったかは
生き残ったクルマの数を見て悟る事になる。
LF-Aは51号車がリタイヤし、
50号車だけが孤軍奮闘している。
ちなみに、この頃のインプレッサは、
前日よりも周回タイムが早くなり、
非常に安定した走りっぷりで、
見ていても不安要素が何も無い。
まだ、優勝を狙えるまでには至ってないが、
着実に実力をつけているのが良く解る。
これからが楽しみだ。
そして、レースは幕を閉じる。
インプレッサも、
LF-Aも無事ゴールした。
スバルのリザルトには興味があったので、
定期的にチェックしていたが、
会場の掲示板にはトップ10の表示しか表われないので、
何位になったのかは知る由もなかった。
スバルのワークスと喜びを分かち合い、
会場を去ることにしたが、
トヨタの結果も知りたいと思って、
パドックに近づくと、
なにやら盛り上がっている。
近くに居たメンバーの一人に、
「完走してよかったですね、
おめでとう」と言うと、
「クラス優勝ですよー」と、
笑みを満面に浮かべている。
それは素晴らしい。
早速、章男さんはどこに居るのかと尋ねると、
シャンパンファイト(ミネラルファイトかな)で喜びを全身に表す彼が居た。
メーカーの垣根を超え、
日本人として、本当に嬉しい勝利だ。
次はぜひ、
インプレッサでこの喜びを味わいたい。
ちなみに、
娘のツーショットによる、
優勝確率は、
今のところ100%だ(笑)
以前にお聞きしておりましたが、やはり社長のバイタリティには感服致します。
私も一度はニュルに行って見たいです。
((o(^-^)o))わくわく
娘さんが勝利の女神なので、今度応援するレース観戦があれば、娘さんをお借りします。
おとうさん!
ムスメサンヲクダサイm(。_。)m
まず何にも言わずに一発思いっきりぶん殴らせてもらってから冷静に話をしましょう(笑)
そういう事を幼稚園の頃から言っていたら、
絶対に男友達を見せてくれなくなっちゃいました。
ドイツでも、なにやらお土産に食べ物をしこたま買い込んでおりましたので、「ちゃんと男友達を紹介しろよ・・」と声をかけたら、
恐ろしい顔で、
「何で私の男友達を紹介しなきゃいけないの?ウー」と怒られましたので、
触れ無いようにしてます。
レースに誘ってくれても良いですが、
KFさんとツーショットしてもご利益無いからね?
念のため。