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インプレッサXVで開田高原を陽気に楽しむ

昔は二本の滝だった。
尾上の滝は荘厳な場所だ。
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大きな樹に会うため、
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インプレッサXVで、
青空の下を駆けた。

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新しく誕生したXVは
長女に相当する5ドアハッチバックに比べ、
弟のような存在だ。

そして見た目とは随分違う軽快なフットワークも魅力だ。
相棒に選んだのはFFのオートマで、
これまで散々乗ってきた歴代の1.5リットルに比べ、
大幅にクルマの質が高くなっていた。

これまでの懐の深い、
柔らかでしっとりした感触から一変した。

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初めて乗ったとき、思わず「おっ!」と唸らされた。
ビシッと硬質感のある精度の高いダンパーの動きに、
とても驚かされたからだ。
抑揚を抑えながら、
決してゴツゴツしていない。
若くて元気だけど「知的な好青年」を思わせる、
良い仕上がりになっている。


まさに「良い弟が誕生したな」と思わず顔がほころぶ

それもそのはずで、
実はあまり知られていないが、
このクルマには2種類セッティングが存在する。

一つは、中国・ロシア・豪州を対象とした仕様で、
ボディ側の嵩上げで45ミリ、
タイヤ側のサイズ変更で5ミリ、合計で50ミリも車高が高くなっている。
いわゆる、アウトバックのような構造だ。
それに対して、もう一つのタイプは嵩上げしていない。
それが欧州と日本仕様だ。

普通、車高上げ車のタイヤサイズならば、
205/60R16辺りが妥当だと思われるが、
この日本仕様205/55R16を装着している。
また、これまで乗っていた15iに比べ、
全く新しいサスセッティングが施されたので、
走らせたときの感覚は、
これまでとまるで異なる。

高いロール剛性を得て、
スポーティで歯応えのある走りになった。

限界Gは、
これまでのクルマより明らかに向上している。

それが、大きなサイズのリヤスタビライザーが装着された事と、
ダンパーの減衰力向上と精密な動きによることは、
数キロ運転するだけですぐ判る。

特に、今年は
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アウトバーンをシュコダで散々走ったので、
どこをどうするとこういう味になるのか、
それが手に取るように感じられる。

ステアリングを操り、
ワインディングロードを軽快に走りぬける。
突如として現れたかのようなこのXVだが、
なかなか手の込んだ満足できるクルマで、
これを開発したメンバーの並々ならぬ情熱を感じるのだ。
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さらに付け加えると、
ダンパーが高精度化され、
クルマのロール角は明らかに減少し、
舵角を与えたときの手応えがしっかりした。
だから、
アンダーステアに感じるポイントが遠のいた

応答性も良くシャープなので、
スピンターンもやり易い。

国内と欧州仕様にこのシャシーが選択された意義は非常に大きく、
ドライバーズカーとしての存在感がものすごく大きい。

ひとことで言おう。
この価格でこの性能は感動に値する

下界に比べ10度以上低く爽やかな高原。
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御嶽山の中腹に来ると、
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アカウシアブの出迎えを受けた。
特に黒い車が大好きのようで、
ブンブンと決まって2匹以上まとわり付いてくる。
ちょっと蜂に似ているので、
最初はギョットして怖いが、
そのうち慣れてくる。
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と言うのもアブは蜂と違って刺すわけではないが、
血を吸いたいがために纏わり着く。

蜂は怒らせると大変なことになるが、
向こうから纏わり着いてきたりはしない。

なので五月蝿く寄ってくる奴さえ追い払えば、
それほど危険ではないことがだんだん分かってくる。

面白いもので、
もともと牛や馬の血を吸うことが好きな連中だから、
人間が馬の代わりに作り出したクルマというものが、
美味しそうに見えて仕方ないのだろう。

特にこのサイズが好きなのかもしれない。
だから行く所にまるで先回りしてるがごとく、
どこにでも居る。
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かわいそうなのは馬たちで、
本当にうっとおしいのだろう。
尻尾で追い払ったり、
筋肉を震わせて追い払うが、
しつこく噛み付こうとして離れない。



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さて、
まず初めに美しい滝を紹介したい
他にも行きたい滝があるが、
まず神秘的な空気を味わおう。

秋と厳冬期に訪問し、
それぞれ違う美しさを見せてくれた。

歩みを早めると、
まったく違う静寂の世界が近づいてくる。

そこにアブなど一匹たりとも居ない。
バリアーで隔絶された空間のようだ。

美しく澄んだ水。
苔とシダに覆われた太古を連想させる世界だ。

先日の豪雨で、
山の斜面から削り落とされた大木が見える。
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またはるか昔に同じように滑り落ちながら、
最後の力を振り絞って生きながらえている樹もある。
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巨木によって、
まるで抱きかかえられているようだ。
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根が露になった樹は助からないだろうが、
自然の凄さ実感できる恐ろしい場所でもある。

川の様子はずいぶん変わったが、
滝は前回来た時と変わらない。

上品で澄んだ音を奏でながら、
水のベールを広げていた。
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先日購入した
キャメルバックはとても役に立つ。

ピッタリ2リットルの水を蓄えることが出来るだけでなく、
なぜかあまり体温の影響を受けず、
いつまでも冷たい
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ハンドフリーでいつも飲めるおかげで、
脱水気味にならず体力も温存できる。
1日で全て飲みきった。

たっぷりフィトンチッドを体に浴びた後、
久しぶりにダート走行を楽しむ。
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この頃は林道もほとんど舗装される中で、
このようにフラットなダート路面を走る機会は少ない。

なかなかお目にかかれない、
硬くて浮き砂利がロードを攻めた。

気を緩めずスロットルコントロールでタックインを誘発させながら、
クルマのノーズを適切にコーナーの出口に向ける。
たとえFFでもダートを楽しめる。
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今日の御嶽山は、
夏のよどんだ空気で少し霞んでいるものの、
全景を現してくれた。
まだ、が少し残る山頂付近をみて驚いた。
そういえば川の水がやけに冷たかった。

そういうことか。

本田さんの話では、
今年は春先に降ったドカ雪のせいで、
近年まれに見る残雪の量なのだそうだ。

とにかく日照り続きで、
どこもかしこもカラッカラ。
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でも木曽馬はみんな元気だった。
今年生まれた赤ちゃんも、
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もう一人前だ。
これからのシーズンに向かって、
馬車も出されて手入れされている。
こんな素敵な馬車を、
やさしい木曽馬が引く。

スバリストなら、
その乗り心地に酔いしれることだろう。
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木曽馬の里にはもう一つ素晴らしい場所がある。
開田ファームだ。
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田中さんの愛情溢れるブルーベリーたちは、
たわわに実ってる。

500円玉くらいの大きさになった、
甘そーな果実を見ると、
思わず涎がたれる。
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たった750円の入園料さえ払えば、
好きなだけ食べてよい。

ただし、くれぐれも吹流しを目印にして、
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隣の列には入らないように注意したい。
それぞれエリアを決めて養生させている。

休んでいるを、
そっとして欲しい。
二宮さんもとても忙しく、
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悪気は無くても、
完熟した果実に惹かれ、
エリアを逸脱する人が出る。
だから、
管理にも手がかかる。
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大きな実を手のひらに集め、
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一気に豪快に口にほおばるのが、
ここでは当たり前の食べ方だ。
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ぜひ試して欲しい。
このバケツに入れて、
持ち帰ることも出来る。
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ただし計量して必要なお金を払う。
でも下手なお土産を買うより安い

自然の恵みをぜひ心行くまで堪能して欲しい。
二宮さんやナホちゃんが受付で待っている。
「スバリストです!」とぜひ元気良く伝えて欲しい。

軽快に走り回ったインプレッサXV。
このクルマの外観上の特徴はオーバーフェンダーだ。
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リヤバンパー下部に設けられた黒色のスカートから、
ホイールアーチに沿って装着されたクラッディングに一体感がある。
あえて同系色のブラックマイカ選んだ。

リヤガラスを大きく取り囲む門型の樹脂製スポイラーは、
空力効果だけでなく差別化にも役立っている。

リヤビューだけでも違う印象を与えるが、
フロントセクションに大きく手を入れたことで、
はっきり違いが解る。

フォレスターの匂いも漂い、
久しぶりに復活したルーフレールが、
どこから見てもスバル車だと誇張する。

内装はハイセンスで、
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いつも持ち歩くと、
このブラウンのシート表皮とバケット形状が良く合う。
ステッチの入った表皮も肌触りが良い。

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今回のテストを振り返ると
サスセッティングが一番気に入った。
開田高原でさえ、
ほとんどの道が舗装され昔のような悪路は無い。
ヨーロッパもそうだ。

だからアウトドアテイストさえ醸し出せば、
軽量で良く走る前輪駆動車も悪くない。

そこを鑑み嵩上げなどせず
ノーマル車高をピリッと引き締まった脚にした。
今の日本でこのサイズなら、
価格を抑える上でも良い判断だろう。

このクルマのルーツは、
15年前にスバルが世界で初めて発売した新ジャンルのSUVだ。

そう、アウトバックが元祖だ。
海外でそれに続くクルマが続出し、
フォルクスワーゲンやアウディでも、
かなりのラインナップを占めていた。

以前のインプレッサにも、
アウトバックが存在し、
海外では当然のように売られていた。

だが日本で遂に売られる事は無かった。
その理由の一つがグラベルEXという珍車だ

全車ターボ。

三度笠のように奇妙なスペアタイヤホルダーを背負い、
派手なアニマルバーも装着。

大失敗だった。
ただそれにへこたれず、
中津スバルは3台のローダウン仕様をそのクルマから誕生させた。

前後の重いバーをを取り払い、
ダウンサスを組み込んだら素敵なクルマになった。

逆転の発想が、
お客様に大いに評価されすぐに完売した。

再び蘇ったSUVは、
嵩上げしなくても素晴らしいクルマになった。
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昨年の7月に最新のアウトバックを試した林道で、
XVのFFを走らせてみた。
これはこれで面白い。
スタックするような気配は全く見せないし、
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軽量で運動性能が良いから愉しく走りを楽しめる。

さて、ここに神秘的な滝がもう一つある。
これは、
親しいお客様に、
たまにお送りする絵葉書の中に1枚だ。
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昭和3年に作られたは絵がきが古民家から発見され、
それを忠実にレプリカにしたものだ。

この頃は滝が二本あったのだと知り、
開田の住民さえもが驚いた。

そこに行ってみる。
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300メートルほど下ると、

この地点を境に、
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空気がいきなり豹変する。

何と爽やかな、イキイキとした空気なのだろう。

眼前に現れた滝は、
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恐怖より憧れを抱かせてくれる。
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行者が修行の場として選ぶのも当然だろう。
写真に写る滝はどちらだろうか。

地震か水脈の変化か分からないが、
何かの衝撃で右側の滝が消滅したように思われた。
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澄んだ水と、
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苔に覆われた、
みずみずしくて美しい世界。

インプレッサXVで訪れるのに相応しい、
パワースポットだ。

Commented by nowaro at 2010-07-31 21:59
ご無沙汰しております^^
涼しそうなドライブで羨ましいです!
Commented by b-faction at 2010-07-31 22:04
nowaroさん、暑中お見舞い申し上げます。
すっかり元気になりました。

この後もお楽しみに。
ただ、
この頃テストドライブの翌日は、
天候が急変します。
戻った後は、土砂降りでした。
怖いぐらいの雨が降った時もありました。
Commented by 杉山 at 2010-08-02 12:11 x
コメントありがとうございます。
2枚目の大きな樹いいですね。ぜひ観に行きたいです。

ブルーベリーも美味しそうですね。こちらでもよく食べますが、
開田の方が大きくて断然美味しそうです!

帰国したら立ち寄らせてもらいますので、
よろしくお願いします。
Commented by b-faction at 2010-08-02 14:53 x
杉山さん、こんにちは。
コナラの樹は、まだまだ本調子ではないのですが、
頑張ってましたよ。いつも行くたびに根元に広がる芝を剥ぎ取りたくなります。
きっと苦しがってると思います。
元気を出すように声をかけてやって下さい。

アメリカの土産話を楽しみにしてます。
Commented by ナカニシ at 2010-08-23 07:54 x
ご無沙汰しておりました。名前まで出していただき恐縮しております。
今日まで家族でピレネー山脈に休暇で行っておりました。息子も山が
好きで、同じような風景がありました。ハカという人口一万人ぐらいの 町で数日すごしました。この町、および周辺の風景の写真です。http://www.jaca.com/album.htm 
片道400kmぐらいで途中高速(200km)でもわが愛車02年のSG5も4000回転ぐらいでストレスなく追い越し車線を流し、時には5500回転ぐらいまで回して、残りの国道は3000回転ぐらいで流して、結果の燃費12km/lぐらいでした。往復とも運良く、交通量がそれほど多くなかったのが幸いでした。
Commented by b-faction at 2010-08-23 20:07 x
ナカニシさん、こんばんは。ピレネー山脈に夏季休暇なんてお洒落ですね。写真見ました。ありがとうございました。
美しくて、
どちらかと言うとちょっとエキゾチックですね。
御嶽山の画像も近々アップしますからお楽しみに。
WRXのサス剛性も高くなりましたが、
僕のサスペンションとパワーユニットもまだまだ健在です。
マキネン並みのタイムアタックを敢行しました!(笑)
SG5は絶好調ですね。
あまり故障しない完成形の車ですからね。
長く可愛がってあげて下さい。
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by b-faction | 2010-07-31 21:38 | Comments(6)

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