スバル「WRX」 2011年ニュルブルクリンク24時間レース初優勝!
2011年 06月 28日
ニュル24時間レースがゴールした翌朝、
観戦の起点にしていたボンを離れた。
10時14分にボン中央駅を発ちフランクフルト国際空港に向かった。
そして、14時30分のLH736便でドイツから日本へ帰還し、
その足で全員揃って会社に戻る。
一人ずつ感想を述べ、解団式を済ませると、
その後、妻と二人で一気に開田高原へ駆け上った。
旅の疲れを大自然の中で癒してきた。
24時間以内でラクラクとこんな移動ができるほど便利になった。
コナラの樹の体調を観察する。
きっと二宮さんが刈ったのだろう。
綺麗に幹の周りが整えられていた。
木肌の状態はよくない。
かなりカサついて痛々しい。
そっと手をあて、樹の周りを一回りし
蕎麦の花が美しいこの道を歩く。
そうすると彼らが待っていた。
木曽馬たちに会って、
頬や額をなでながら
念願のクラス優勝を果たした事を伝えてきた。
東日本大震災の起きた瞬間に
彼らに会わせたWRX tSが
晴れの舞台で栄誉を得た事はとても素晴らしい。
自動車家畜論を極めるためにも
今日はこの場所でも密かな報告会を開いたのだ。
24日にドイツ入りして、
空港近くに取ったホテルから
Sバーンでフランクフルト市内に入り鋭気を養う。
ビールで乾杯して
美味しいものをたくさん食べ
明日に備えるのだ。
知らない土地で
いろんな人に教わりながら
街を探索するのが大好き。
みんなもハラハラドキドキしながら
良く付いて来てくれたと思う。
フランクフルト セントラルステーション。
なぜか「ハイジ」を思い出す。
ロッテンマイヤーさんみたいなオバサンは流石に居なかった。(笑)
いよいよ翌日、ニュルブルクリンクに到着。
「中津スバル 辰己サポートツアー」の一行だ。
レースが始まる直前、
スタートグリッドに付いたインプレッサの脇で
妻がこの日のために夜なべを繰り返して
手作りした
応援旗をSTI唐松社長と海外営業課長の高橋さんに披露する。
とても喜んでいただけて
妻も努力した甲斐があったと思う。
実は、彼女は幸運の女神だ。
これまで彼女を連れて行ったレースは3度ある。
1997年のWRC
ラリーフィンランド。
次がラリーJAPANでペターが優勝したとき。
今回も含め
全てSUBARUが優勝している。
後でわかったのだが、勝率100%の実績を積み重ねている。
土曜日の16時にレースがスタートし
パドックの裏の土手から参戦車を眺めていた時、
インプレッサの走りが昨年とはかなり異なる事に気づいた。
心の中で、いいじゃないかと呟いたが、
まさか優勝するとは夢にも思っていなかった。
何とか表彰台に乗って欲しいとは思ったが。
勝利の女神以外にも
運を引っぱって来る男がいる。
この美女の旦那様は
佐々木選手だ。
「勝利を呼ぶ男」と
思っている理由は
マレーシア セパンにおける
インプレッサの優勝。
そしてGT選手権でレガシィを優勝に導いた。
昨年とはパドックの雰囲気も全く違う。
何かしらギスギスしていた昨年とは大きく異なり
柔らかな空気に包まれている。
我が社も総動員で応援に駆けつけたわけだが
佐々木選手のご両親や
奥さんのお母さんも応援に駆けつけていた。
また
スバルの主催する
サポートツアーに全国から応援が集まった。
これでメンバーが全て揃ったが
パドックの中で
自分のスティントの合間には
バンダムもエンゲルスも
ニコニコとフレンドリーに接してくれた。
こういう雰囲気が醸し出す
チームとサポーターとの一体感も
優勝に大きく貢献したのではないかと
思っている。
その立役者は
何と言ってもチームコーディネーターの日浅君だ。
総監督の辰己さんが
勝つための戦略を張り巡らせるためには
女房役の働きは欠かすことの出来ない大きな仕事である。
地味で目立たなくて、
ある時はカラダを張ってでもチームを守るという
大切な仕事を
温和な彼だからこそ
粘り強く成し遂げたのだと思う。
日が変わって
レースも半分以上過ぎた。
ここはニュルブルクリンクで
最も低い場所に下り込み
複合コーナーを左へクリアしてから
恐ろしいほどの急坂を一気に駆け上る場所だ。
クルマの動きが非常に良く、
エンジン音も素晴らしい。
クラストップを快走している。
不安要素を全く感じなかった。
パドックに戻り
ファイナルドライバーは誰かと尋ねると、
「僕だ!」とエンゲルスが言った。
ノルドシェライフェへの出口のスタンドで
国旗を振って応援するからと約束し
こんな風に頑張って目立つように心掛けた。
日本人は少ないので
少しでも目立つ事で役に立てればと思った。
さあ、いよいよ念願の優勝の瞬間が近づいてきた。
佐々木選手に
安堵の表情を一緒に撮りましょうよ、
とカメラを向けると
きっぱりと
「まだ安堵なんかしてませんよ!
ゴールしたら撮りましょう!!」ときっぱり言われ
さすがプロ!
一本取られました(笑)
しかし次の瞬間、
レースリザルトの画面を見たスタッフに歓声が起きた。
総合でも
21位にランクアップし
遂に1ページ目の画面にインプレッサのリザルトが表示されたのだ。
そして遂に感動のゴールを迎えた。
約束通り写真撮影。
勝利を呼ぶ男と
勝利の女神のツーショットだ!
もうこれで完璧。
エンゲルスを応援したフラッグと一緒に
これまたツーショット。
彼は明るくて楽しいドイツ人。
去年から地元の人間もチームに加え、
より一体感のある運営を進めようと企てられた。
その方針に沿って採用されたドライバーが彼だ。
性格も良く腕も確か。
良いメンバーが加わったなと改めて実感した。
とにかく感動に感動を呼んだ今回のレース。
優勝の瞬間に立ち会えた事を幸せに思う。
たくさんの話題を持ち帰った。
さあ、是非中津スバルに遊びに来ないか!
僕はUStreamにて生中継を閲覧していましたが、興奮が未だに収まりません。3回目の挑戦でクラス優勝を成し遂げるとは・・・。
実は今まであまりGVBを好きではなかったのですが、やはりモータースポーツにひたむきなSUBARUが創ったインプレッサというのはまだまだ息づいているという事を確信しました。オンボード映像で「心」という文字がドライバーの左腕に付いていてとても格好良かったのが印象的でした。
この調子でどんどんモータースポーツに挑戦して欲しいと想います。
頑張って今のSUBARUの”正装”であるNBRチームジャケットをゲットしてきます!!
それでは失礼します。
トランクの上にスポイラーがあるとニュルでは有利です。
逆にラリーやダートラでは5ドアが有利です。
しかしながら、それを生かすシーンはもう少なくなりましたね。
このセダンはまだまだこれからどんどん良くなって行くんでしょうね。
楽しみです。
今年のウエアはスバルブルーと日の丸の赤をあしらい素敵です。
ボクは昨年のモデルを着てます。
BMWのM社がラリーチームのブルーをパクったので、
やり返したんじゃないかと辰己さんに聞いたのですが違うそうです(笑)
もうすぐ売り出すはずです。当社でも買えますからいつでもメール下さい。
トンデモナイコトが起きてしまいました。
夢のようです(笑)
でも現場は昨年よりクールでしたよ。
そこがまたSTIの良いところだなあと思いました。
久世さんの座右の銘「勝って兜の緒を締めよ」をみんな思い出してたんじゃないかな。
限定車は絶対出ると思います。中途半端なメモリアルではダメなので
頑張ってもらいましょう。ここでもどんどん提案します。応援して下さい。
ニュルSTI応援お疲れ様です。
戦うマシンは本当にかっこいいし美しいですね。
オンボード映像見ましたけど、素直で乗りやすそうな車でしたね。
6速全開区間が何箇所もあるし、すごいバンク角がついたコーナーも
あるしコースレイアウトを覚えるだけでもドライバーは大変でしょうね。
映像を見て私も峠を攻めたい衝動にかられました(^0^)
しかし中津川スバルさんみたいな車好きで車の事を語れるディラー
がもっと増えてくれたらいいのにな~といつもブログ見て思います。。
それに加え、チームの雰囲気も昨年とは全く違っていました。
スタートグリッドに並んだレーシングカーの周りを取り囲んで写真を撮ったり、談笑したりするのですがもうその時から全く違うんですね、昨年に比べて。
我々も総勢8人で応援に行ったわけですが、ほとんどの人はそんな事を当然知らないので、知ったとたんに驚いたり喜んでくれたりして、応援し甲斐がありました。
昨年は、「まだ写真をとるの?」とか、ギクシャクした雰囲気も垣間見えました。
オンボード画像と実際のコースの様子はかなり違って、プレステで何百周しようが、ホンモノのステアリング握ったら「ああ、別世界だ」と痺れます。下りの緩いコーナー、その先が見えないほど下りこんでるのに、6速全開で駆け下りるとき、チビリそうになります(笑)
が、そのコツを覚えると面白くなります。吉田さんがインタビューで「ニュルは面白い」と搾り出すように語られるのはこういう時だと思います。
誰もレース前はナーバスになるのでしょうが、今年の4人はそのあたりの切り替えが非常にうまい人たちでしたね。
とっても最高なときを過ごされたようで、よかったですね!
コナラの丘の草刈りは、昨秋一度させてもらいましたが
管理は木曽馬の里なんで、牧場の中川さんか所長さんが草刈りしてくれてます。
ほんとはやりたいんだけど・・・・・。
芝はがしの件は、まだ進展はありません・・・梅雨明けの頃には、いいお話が出来るといいのですが。
そうなんですか。キレイに刈り揃えてありました。
あの時写真を撮ってもらったクルマと同じのが、見事に優勝です。
2年前に初めてお邪魔した時は7月だったのにまだ梅雨の真っ只中でしたね。また来週いいですか。楽しい話が出来そうなので。
いやー。久しぶりにわくわくしました。
世間が燃費だ、エコだとちょっと騒がしかったので(燃費が良いに越したことはないし、エコロジーであることが悪いことではないのですが・・・)、スバルのクラス優勝は爽快な気分がしました。
やっぱり、勝負をして「勝つ」という感覚を人間は忘れてはいけないんでしょうね。
裏では関係者皆さんの相当な努力と下準備があったと思われます。
そして、剣道で言う(?)「勝って打つ」感覚が備わって、この結果がもたらされたんでしょうね。
あ、もちろん勝利の女神様がご来場されていたことが、絶対条件ですね。
スタートして安定して周回を重ね、翌朝2位に2LAPの差を付け
クラス首位を走っていると聞いたときは、
飛び上がるほど嬉しいと同時に、
いやここからが大変だぞ、と思ったのですが、
淡々と首位を守る姿に感動しました。
また、4人のドライバーが明るいので、パドックでも楽しかったですよ。
大震災があって、やはり何事もエコロジーにしなければいけないと思います。
ただ、お祭りもあっていいですね。