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レガシィツーリングワゴンDITで札幌の街を楽しむ

BRZがデビューして、
もう八年になる。

奇しくも8年前の今日、
TOYOTA86を始めて試乗した。
岐阜トヨタ中津川店で、
試乗車を借りて気持ち良く走り、
スバルとの差をはっきりと確認できた。

翌日が連休の初日で、
「GWイベント」の仕込みも終わり、
かなり気合いが入っていた。

その日の夜、
1000m泳いだタイムは27分33秒35、
体重は64.5kgだった。

これがベンチマークだね。

順調に5月に入り、
3日から6日迄イベントが開催された。
その後に大きな予定があった。
翌週14日の月曜から、
スバル全国販売店大会に参加する予定だった。

残念ながら、
今年は中止になってしまったけれど、
その年は特に記憶に残る旅となった。

2012年のスバル全国販売店大会は、
史上初の北海道開催だった。

その様子を2012年5月26日の、
なぜか午前零時の未明に投稿していた。

何があったのか。
7年11か月前の5月25日を振り返った。

すると、
その日から原因不明のウイルスに侵されたようだ。
「右足の膝裏が引き攣るように痛い」と記録がある。

何とか泳いだようだが、
翌26日に夜間のテスト走行で完全におかしくなり、
翌日27日から発熱した。

呼吸器に炎症が急激に広がり、
かかりつけの耳鼻咽喉科でレントゲン迄撮影した。

記録には自ら「珍しい症状」と記述がある。

その様子も、
2012年5月27日のブログに書かれていた。

時には振り返りも大事だ。

さてその後、
5月17日の朝7時に函館を出発し、
中津川まで一気に戻った。
19日には感謝ディの編集会議、
23日には鈴鹿にあるツインサーキットで、
新商品の研修を受けるなど楽しい仕事が目白押しだった。

その無理が祟ったのだろう。
25日の深夜は、
どうも力を振り絞りながら、
ブログを更新したようで、
日付をまたいでしまったようだ。

ここからが、
その2012年の5月26日に更新した記事だ。

少年の頃から憧れだった北海道。
初めて渡ったのは17歳の時だった。

家には「友達と旅行する」と安心させ、
実は一人で旅立った。

友達と旅行すると言ったのは嘘ではない。
その友達が直前に怖気づいただけ。

「やっぱり行けない」と弱音を吐いたんで、
そんなのほっといて一人で出かけた。

実のところ、
その方が嬉しかった。

気軽だしね。
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あのころのサッポロも都会的で素敵だった。
地下鉄に乗ったのをおぼろげながら覚えている。
行動範囲は鉄道とバスと自分の足だけに頼った
狭いものだった。

時が移り、
今では市内にびっくりするような施設もある。

自由にクルマで移動できると
面白いものにたくさん出会える。
事前にあれこれ調べなくても、
かえって面白い体験ができたりする。

だから北海道旅行はクルマが良い。

二度目の北海道旅行はも一人旅だった。
念願のクルマを手に入れた。
それはレオーネセダンの1400ccで、
東京の有明からフェリーに乗り北海道に渡ると、
好きなように好きな所へと縦横無尽に走り回った。

4WDのエステートバンが欲しくてたまらなかったが、
まだ高嶺の花だった事を覚えている。

面白いオーストラリア人と出会た。
自称「シュールリアリズムの芸術家」が、
夫婦で北海道を訪れていた。
その旅行者とユースホステルで出会い、
彼らを東京まで一車に乗せて来た。

それ以来一度も会う事は無かったが、
朗らかな人柄の二人と過ごした3日間は、
とても楽しく有意義な時間だった。

その出会いがきっかけで、
オーストラリアが大好きになった。

その時、
絶対に行くぞと決心した。

ハネームーンの地をオーストラリアに決めたのは、
そんな理由があったからだ。

一人の航空運賃だけで、
ディスカウントの航空券でも、
往復一人30万円必要だった。

何しろプラザ合意の直前だったからね。

オーストラリアについて、
現地の人からアドバイスを受け、
ブリスベンまで移動してファミリアをレンタルした。

あそこは広い。
国の中で時差がある。
サーファーズパラダイスから一気に南下し、
見つけたホテルにチェックインしたら、
1時間の時差があった。
雄大な国だとその時に再認識した。

今では楽しい思い出だ。

その後も、
会社の研修先に何度かオーストラリアを選んだ。

特に2005年に訪問した時が、
人生で最も得たものが多かった。

ブランドステートメントの成功事例を、
実際に見る事で、
自分たちの道筋が正しいと実感できた。
夢ではなく野望を抱いていたからね。
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現地にのホテルで、
入念な戦略会議を開いた。
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我々のプレゼンテーションと同時に、
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大成功を収めた、
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オーストラリアのブランドステートメントの現状を詳しく聞いた。
このように、
7年前のオーストラリアにおけるメーカー別の位置づけは、
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BMWを凌駕していた。

彼らには彼らなりの苦労や、
FHIからの強いコントロールによる悩みは持っていて、
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この時の経験や意見交換は、
本当にその後の我々に役立った。
北海道を走ると、
オーストラリアでの出来事が、
ついこの間の事だったように思い出す。

レガシィの高性能さが際立つのは、
大地を高速で移動する時だ。
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早朝の時間帯を上手く利用し、
小樽迄足を延ばした。
時間調整し会場の「ロイトン札幌」を目指した。

そこで14時半から式典が始まる。

昨年は震災を考慮して自粛されたので、
30年以上の歴史の中で初めて開催が見送られた。
一昨年はニュルの24時間レースと重なり、
全国大会を妻に任せた。

娘と2人でSTIを応援したので、
2008年の博多以来3年ぶりの参加だった。

3年前の博多開催の時、
現地までS402でグランドツーリングし、
レガシィの持つ潜在能力を十分味わった。

今回も車で行くことを当初から予定し、
大地を高速で長距離移動するのにふさわしい、
新たなレガシィを取り入れた。

レガシィの求める道はグランドツーリングの世界だ。

ツーリングワゴンのDITは、
八戸でオドメーターが2000キロを指した。
フェリーで一晩休み、
北海道に上陸してから、
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クルマがどんどん変わり始めた。

アクセルやブレーキの微妙なコントロールに対して、
クルマが意のままに反応するように変化した。
まるでクルマが生きているようだ。

レガシィと対話するような気持ちで操作が出来る。
DITの印象は、
低速トルクがこれまでと全く異る。
シリンダーの中で、
より緻密にガソリンが燃焼し、
エネルギーが無駄なく生まれるような感覚がある。

だから錯覚に陥る。
まるで風のようだ。
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北海道の道は本当に走りやすい。
渋滞も全くなく午前中に札幌市内に入れた。

北海道スバルの寺門係長と再会を目指した。
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突然訪問し驚かせてしまったが、
日本有数の大規模なお店を見る事が出来た。

凄い所だ。
ロケーションも最高で、
すぐ隣にメルセデスベンツのショールームがある。

店内には憧れの設備がある。
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スバル国内営業本部の進める、
ブランドステートメントの浸透が垣間見られた。
素敵な納車室だ。
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さすがに小東京と言われる札幌だ。
共通する強い「絆」を感じた。

素晴らしい納車室に、
全く関係のないポスターやホワイトボードがある。
これは少し、
本来の目的から逸れてしまっている。
ブランドステータスの浸透は難しい。
その本質を理解するのは容易では無いからだ。

S206から軽自動車迄品揃えがあると、
全国均一なコントロールは難しい。

Sシリーズは「キワモノ」だから、
そうそう売れるものではないが・・・。

語らずともわかるだろう。
今のバリューなクルマは確かに売り易い。
けれども、
例え短期間で実績を向上させても、
それが果たしてブランドステータスの向上に繋がるのか・・・。

そこには疑問符が付く。

オーストラリアは違った。
それらの内容と手法に加え、
商品計画がリンクしたので雰囲気が異なる。
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今から7年も前に、
ドックランドにあるメガディラーの納車室では、
ブランドステートメントが溢れかえっていた。

お客様が来られるまで、
納車室はロールブラインドで目隠しされている。

この画像では半分上昇した状態だが、
通常は何が入っているのか見えない。
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来店と同時に、
エンターテイメントが始まる。
マネージャーの合図でブラインドが上がると、
オーナーはターンテーブル上の輝く愛車と対面だ。

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ドラマティックだ。
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そして受け取るための一連の手続きが終わり、
乳白色の大きなガラス扉が開き、
オーナーがテイクオフさせる。

さらに2年前の2003年頃から、
スバルディーラーのグローバルスタンダード化が始まった。

ニュージーランドなどで、
かなり個性的な店作りをしていた地域も、
スバル本社のコントロール下に置かれるようになる。

日本でバラバラだったロゴマークの色なども、
徐々に統一されてきた。

そして、
オーストラリアでスバルが大成功し、
ブランドステータスもBMWを凌ぐようになった。
もともと中古車の需要が多いオシアニアでは、
自動車メーカーによるブランドコントロールがやりにくい。

そんな実情を鑑み、
スバルのイメージを総合的に引き上げる必要が生じた。

subaru interractive @docklands

これは野望を実現するために設立され、
ここでの成功事例が日本におけるリニューアルに活かされている。

だから、
時々使いきれない店舗が生まれる。

日本とオーストラリアでは、
ライフスタイルも大きくが異なる。

けれどもSUBARUが目指す方向性に、
大きな違いはないはずだ。

日本における傾向と、
過去の事実を分析し、
BRZのような未開拓の市場を目指す。

ショールームにテントを演出すると、
札幌と、
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オーストラリアでは、
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かなりセンスが違う。

アウトドアで使う、
ホンモノ感が必要だ。

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オシアニアと日本では、
STIの取り扱いも大きく異なる。

ここではSTIが、
ブランドそのものとして存在感を持つ。

日本ではでたらめだ。
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STIをブランドと見る、
気風そのものが無い。
それではイメージが台無しだ。

この立ち位置から、
サンバーにWRブルーを塗る暴挙が生まれた。

勿体ないブランドの安売りを、
不用意に繰り返す理由は、
「ブランドが何か」を知らないからだろう。

スバル自信が、
STIを理解せず使い切れない。

だからこの看板のように、
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ブランドとサードパーティが区分できない。

何様のつもりなのだろう。
SUBARUは何故STIをオムニバスに扱うのか。

寄せ集めではシナジー効果を発揮せず、
むしろ希薄化させるだけだ。

イギリスで、
STIコスワースという、
極めてふざけたクルマが売り出された。
FHIに本気で文句を言ったが、
スバルUKをコントロールできないらしい。

末永くスポーツカーを売るためには、
ライフスタイルの提案も必要だ。

だからBRZをSTIブランドから引き離したい。
STIは既に出来上がっている「WRX」を,
一層正しく伸ばすことが先決だ。

なかなか簡単にできることではない。
トヨタのエリア86さえヨチヨチ歩きだ。
だからこそ、
そこに真剣に取り組んで「スポーツブランド」を確立させよう。

スバルはこれまでも、
LLビーン、
BEAMS、
農協などその時々に応じて仲間に取り込んだ。

先を見た戦略は埋もれ、
短距離で強い瞬発力を生む「結果至上主義」だけが、
弱肉強食で生き残るようではいけない。

商品力で絶好調でも、
油断するとすぐに「谷」がやってくる。
人生「山あり谷あり」だが、
転ばぬ先の杖を大切にしたいものだ。
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背の高いショールームなのに、
モーターショーのお下がりのような、
トラス置物は似合わない。

オーストラリアにお手本がある。
北海道らしく大きな展示物を入れると良い。
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このほうが北海道らしい。
言いたいことは二つ。

高い金額のクルマを優先しろという事では無い。
サンバーの塗色やSTIの韻を安い特別仕様に乱用する、
STIブランドの毀損をやめて欲しい。

もう一つは、
金太郎飴で良いのかと言う疑問だ。
思い切って「お客様満足度調査」も見直さないと、
恣意的な顧客の嗜好や傾向を調査するだけになる。

おかしなことをしていても、
自らが「変だ」と気付かなくなる。

クルマとは関係ないが、
今回の旅行で、
ひときわ感じた事は、
画一的なナショナルブランドばかりが目立つ事だ。

北海道だろうが青森だろうが埼玉だろうが岐阜だろうが、
大きな人口を抱える都市では、
どこも画一的なナショナルブランドや、
大規模なショッピングモールが軒を並べている。

まるで自然界における、
外来植物の浸食のように目に映った。

残すべきものが残らず、
目先だけを考えた戦略ばかりが大きな顔で一人歩きする。

そろそろ、
目を覚ます時ではないのか。

寺門係長に見送られながら、
ホテルに向かった。
まだ2時間以上の余裕があったので、
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「白い恋人」のフラッグシップを訪ねた。
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大きな地下駐車場にクルマを滑り込ませた。

構内にはミニチュアの線路があって列車が走っている。
まるでテーマパークだ。
お客様を楽しませる工夫が随所にあり、
集中して魅力を追求する姿勢を見た。
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すべてが最高だとは言わないが、
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楽しませることを優先するこの施設に、
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共感を感じた。
エンタテイメント性を強化したブランドは、
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とてもしっかりした力を持つ。
辛いこともあったようだが、
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着実に街の存在感そのものを植え付けている。
そして、
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オフィシャルな場所に向かった。

ホテルでスーツに着替えたが、
とぼけたスーツケースを引いてるな。
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岩田社長と合流し、
彼の頭の中が既に柳沢純子一色と知った。
野望に溢れる彼は凄い。
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純子はハイトラ娘として、
17歳でデビューしてから、
スバルには欠かせないアイドルとなった。

一番記憶にあるのは、
タイでの出会いだ。

トラビックの生産現場に立ち会った時、
タイまで日本から駆けつけて、
懇親会を盛り上げてくれた。

参加者一人一人にメッセージカードを直筆で書き、
そのプロらしさに感動した。

岩田社長は大ファンだ。
それも納得できる。

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小田さんと再会した。
久しぶりだ。

彼と会うたびに、
BEAMSのロゴが頭に浮かぶ。

吉永社長と酒を酌み交わし、
漂うオーラを感じた。

気が漲っているから、
今のスバルは快調なのだ。
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素晴らしいグランドツーリングカーを作り続ける、
栄光のブランドの総帥といえよう。

気分良く飲んでいるうちに、
ここが何処なのか良く解らなくなり、
時間と空間を超越した。
吉永さんはこの直後、
全米のディーラー大会に向かった。

NBR優勝の第一報をアメリカで聞いたそうだ。
STIもこれで予算獲得に弾みがついただろう。

「スバル全国販売店大会」は30年以上続く公式行事だ。
運営スタッフの皆さんに、
心から感謝したい。
ありがとうございました。

ー2012年5月26日0時48分投稿記事を校正ー

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by b-faction | 2020-04-27 14:58 | Comments(0)

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