鮮やかでステキなレガシィが鎮座している。
これも買い取った車で新車ではない。
とにかくクルマが全く足りない。
注文しても四月までかかる可能性も高い。
その理由は前のブログで述べた。
ベネチアンレッドのツーリングワゴンは、
ダウンスプリングやエアロなど、
STIのパーツを満載し抜群の姿だ。
XVの向こうにには、
「ステラLSターボ」を並べた。
買い取って店内に置かないとお客様に申し訳ない。
ショールームに展示車が」なかったら、
二月と三月に致命的な遅れを招く。
紅のspec.Bは非常に稀少価値の高いクルマだ。
それを間近で触れて戴き、
最後のレガシィツーリングワゴンとの別れを惜しんでもらおう。
正直な気持ちを言うと、
「お気軽試乗ディ」どころの状態では無い(笑)
ここには溢れるほど新車があった。
物凄い量の新車を売るスバルの旗艦店だ。
しかしこの店舗はかなりのエネルギーを消費する。
これからの時代、
あまりにも大きな店舗も必要無いように思えた。
時代に即さないと感じる。
ますます、
油断大敵だ。
今のように、
土日になるとお客様がどんどん来る状態がいつまで続くか。
このミニバブルは、
全ての社員の軸足を狂わせる。
中津スバルには、
コンセルジュもないし、
入り口が沢山あるから、
初めて来た人は戸惑うことも多いだろう。
土日に比べ、
平日のショールームはガランとしている。
少ない人間で運営しているので、
呼ばないと人が出てこないこともある。
それとは少し違っていて、
若者全般に言えることだが、
全く飢餓感を感じない。
嘆いてばかりいる訳でも無いが、
社会全体が緩んでいる。
仕方の無いことでもある。
昔ほど町並みもギラギラしていない。
東京の世田谷から三鷹に向かう道路は、
昔もっとギラギラしていた。
若かりし頃に走った記憶と重ね合わせてしまう。
街並みは整い、
とても奇麗になった。
でもギラギラしていない。
なるほど、
こう言う事か。
女性と性交渉を持たない、
20代のオトコが増えたそうだ。
オトコもそうだけど、
社会全体そのものが、
何となくギラギラしていない。
ふと考えてみた。
誰でも腹が減り喉が渇く。
昔はそれを満たすのに、
エネルギーを要した。
が、
現代はいつでも、どこでも自由に欲望を満たすことが出来る。
東京に出てきた頃、
青山に24時間営業するスーパーが出来た。
それが大きな話題になった。
「さすがに都会!」とビックリした。
まるで大昔の出来事のように思える。
原子力発電所で作る電気は、
有り余っていた。
それは過去の話だ。
今は違う。
現状を見直すべきだが、
無駄に電気を使うことを誰も恐れない。
今の日本には、
余程の田舎で無い限り、
24時間営業の食料品店で溢れかえっている。
自動販売機も、
本当にこれほど必要なのか。
話を戻そう。
ギラギラした男も居ないわけではない。
「野望」を心の奥に潜ませ、
いつも腹を空かせている。
そういうヤツは粗野だ。
飢えるのが良いとは言わなが、
空腹感を常に満たし、
喉の渇きを忘れると、
若者はどうなるのか。
畜産が発展し、
いつでも好きなだけ肉が食える。
狩猟をする事に、
あまり良い印象を持っていない。
昔は喰うために動物を狩ったが、
今はその必要もなく、
レジャー的な要素が大半を占める。
現代の食物環境は、
育成した家畜をふんだんに使い、
動物性タンパク質はどこにでも溢れている。
昔なら食うか食われるかの覚悟で、
自らが生きるために野生動物と対峙しただろう。
だから戦うのならともかく、
駆除する理由が無い以上、
獣を撃つことに対して嫌悪感がある。
もし若者が本当に餓えて、
どうしても自分で食い物を探す必要が生じたら・・・と想像してみた。
そこに野生の猪が現れたら、
きっとギラギラするに違いない。
動物を狩らなければ、
飢えを凌ぐことは出来ないのだから。
誤解を恐れずに言えば、
現代の狩猟は喰うためでは無く、
獲物を撃つことを楽しむ。
仮に猟を生業とし、
生計をまかなうのなら、
親は脈々と「掟」を子に伝えるだろう。
さて、商売にも「狩猟型」と、
「農耕型」が存在する。
狩猟型の商売で美味しい味を占めると、
そこから離れられなくなる。
生きるためにギラギラしてくる。
「農耕型」の場合も、
収穫量を上げるために常に学ぶ姿勢を忘れず、
努力を続けるとギラギラしてくるはずだ。
具体的にギラギラしたところが無くなると、
顧客に食い付いていかない。
「店番」をしているだけで藻も行き届かない。
顧客を積極的に追わなくなる。
中津スバルにも言える事で、
ふんどしを締め直す必要を感じた。
「何かお探しのモノはございますか」の一言で、
次のビジネスに繋がるチャンスが必ずある。
「死にものぐるい」や、
「一心不乱」と言う状況にならないとギラギラ感は滲み出ないのだろう。
素晴らしい品質の中古車も揃っていた。
昼休みを終えた午後1時半の展示場だ。
平日の展示場には来場者は見当たらなかった。
変なオッサンから、
買わないオーラが出ていたのだろう。
接客しようとする者は居なかった。
つかず離れずの接客とはまた違う、
独特の雰囲気だ。
面妖なのは、
お客様駐車場が満車な事だ。
解せない客寄せかもしれない。
ガランとしていたら入りにくい。
大都会で外車や国産プレミアムカーと対等に渡り合うようになったのだろう。
「馬鹿げた満足度調査会社」の進めるCS調査は、
彼らには重要なスタンダードだ。
でも中津スバルにはウンザリだ。
金太郎飴が通用する時代では無い。
スバルの立ち位置が世界中で急激に変わりつつある。
下取りにクラウンが当たり前のように入る。
クラウンを深く考察した。
これを日本のスタンダードにした、
トヨタは偉大だ。
決して嫌みでは無く本音だ。
クラウンは穏やかな良いクルマだと思う。
しかし、このようなクルマに乗る人は、
自らが積極的に運転する事を好まない。
もし同じルートに電車や地下鉄があれば、
そちらを選ぶはずだ
クルマ離れが最近の顕著な傾向だと言われるが、
実は違う。
日本にはクルマ好きが元々少なかった。
それだけの事だ。
日本は元々半分社会主義のような国だ。
だからクルマ好きが少ない。
クルマ好きが少ないから高速道路の走り方も下手だ。
道路の作り方まで下手になる。
だから取り締まりのやり方も、
まるで「狩り」そのものになる。
「クルマ好きの権化」を紹介したい。
先日行われたJAIAの試乗会で、
彼は悶絶しまくり、
あちこちに子種をすりつけてきたらしい。
クラウンは悪くない。
クラウンを選ぶ人を傷つけるつもりも無い。
ただ、クルマの発祥した欧州では、
これらに対してどこまでクラウンは存在価値を持つのか。
そこを考察すると良い。
それぞれの国の持つ絶対値の違いが、
存在価値に直結する。
クラウンがドイツで受け入れられるとは思えない。
ホンダの車がつまらなくなったのも、
二位を禅譲されてから、
絶対値がトヨタ寄りになったからだろう。
クラウンはその事を逆証明している。
だからスバルの顧客満足度調査も見直しが必要だ。
そして積極的に売るために、
ギラギラ感をもっと燻蒸させる必要がある。
土日になれば勝手に客が来て、
面白いように売れる時代は、
いつまでも続かない。
その時に困らないように、
今から爪を研ぐ。
スバルは全国のセールスを実は信用していない。
だからレヴォーグには「spec.B」が無い。
スバルはレヴォーグに絶対の自信を持つ。
商品の自信はもちろんだが、
「頼り無いセールス」でも売れるという自信がある。
悔しいからもっと自信を付ける。
のってのって乗りまくり、
専門知識をこってりと付ける。
アルバイトでも売れるような、
軽自動車店ではダメだ。
ギラギラと獲物を狙えるよう、
今から爪を研ぐ。