サスペンションをほとんど新品のビルシュタインに替え、ブレーキをオーバーホールした。高速道路を走ると、ちょっと気にかかることがあった。タイヤほど奥の深いものはない。
スバルとヨコハマはSUVやエコでなじみが深い。ただしスポーツ系のタイヤではあまり深く関わってこなかった。先日ヨコハマのSドライブというタイヤに出会った。
ワインディングロードではめちゃくちゃ面白い。タイヤのグリップもビルシュタインと良く合い、気持ち良く走る。
ところが高速道路でごろごろ感が目立つ。
当社で交換したわけではないが、タイヤも新しいし組み付け方も正しい。
そこで一足先にテストを済ませたS204に着目した。装着されたタイヤは、おなじみのポテンザ。タイヤはそこそこ使い切っているけれど、同じ場所を走った時に印象がとてもよかった。このタイヤをホイールごと付け替えて、もう一度同じ場所を走ると、見違えるように気持ちが良い。
ホイール自体の重量も全然違う。駆動抵抗の低減も関係しているが、問題なのはフィーリングだ。
だから、タイヤを徹底的に調べた。
全く異常はない。
何か硬いものを踏んだり、側面を傷つけたような傾向は全くないのだ。バランサーにかけて回転ムラを調べた。まだ交換したばかりで、あまり使い込まれていない。
良いタイヤだじゃあ高速を飛ばした時に感じるゴロゴロ感は何か。真円性に少し乏しいが、誤差の範囲だ。一番出ている所を調べ、マーキングした。4本すべて調べると、右側の二本が左側に比べやや真円性で劣ることが分かった。
そこでタイヤを外し、もう一度丁寧に組みなおした。バランスを調整しながら、左右の偏りを改めた。より荷重のかかるフロント側に真円性の劣るタイヤを付け、
後輪側を整えてやると、
ゴロゴロ感が見事に消えた。
これでビルサスと相性抜群の脚に仕上がった。
BRZにも似たようなところがある。
このクルマはあまりタイヤに頼らない。
その代りにタイヤの差も敏感に感じる。
そこで一計を案じた。
スタッドレスに交換する前に、
納得しておこうと思った。
かわら版を受け取りがてら、
初めて長距離を走った。
快晴だった火曜日に、
岐阜まで往復し、
専用計量ホイールとミシュランの組み合わせを最終確認した。
グリップはそこそこだ。
先日初めて高速ワインディングを攻めたときは、
もうちょっと狙いがビシッと決まるグリップが欲しかった。
乗り心地にさほど不満はないが、
やはりミシュランと言えどもエコタイヤでは限界がある。
高速領域でゴロゴロ感が際立ち、
ちょっと気持ちが悪かった。
さあどうするか。