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レガシィtuned by STI 2007雑感。プレタポルテよりオートクチュールを。

あの、凄まじい夏はどこへ行ったのか。
朝夕は肌寒ささえ感じる。
酷暑のさなか、イベントに登場したレガシィ tuned by STI 2007。

8日間に渡って、お客様にも一緒に体感して頂きながら、
じっくりテストして、行き着いた感想は、

プレタポルテ(prêt-à-porter)より、オートクチュール(Haute couture)を!」と胸を張っていえることかな。

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お客様に、このクルマをお届けできるという、
プライドと満足感をいち早く味わうことが出来て、
今とても幸せな気持ちだ。

改めてSTIの皆様に心より感謝申し上げたい。

暑さ真っ盛りの8月15日早朝、
いつものテストコースにレガシィで訪れた。
友人のプロカメラマンの好意で、
今回は全て「狙って撮った」秀逸の画像ばかりをご紹介できる。

御嶽山も上機嫌で我々を迎え入れてくれた。

レガシィも微笑んでいるようだ。
高山の麓にもかかわらず、
高速ワインディングで素晴らしい性能を発揮する。

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レガシィ tuned by STI 2007は、
オートクチュールと言う言葉がとても良く似合う「特別なレガシィ」だ。

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プレタポルテ(prêt-à-porter)とは、
フランス語で「用意が出来ている」という意味のプレ(prêt)と、
「着る」という意味のア・ポルテ(à-porter)を合わせた造語だ。
その意味は「既製服」だが、
大量生産された安物ではない。

安物が全て粗悪品と言うわけでも無いが、
区別するために日本では「高級既製服」と訳されている。

それに対してオートクチュール(Haute couture)は、
「高級仕立て服」という意味だ。

一般に、注文により造られる一点物の高級服のことを指している。

オートクチュールの注文を受けると、
フル・ハンドメイド、つまりお針子さんが一刺し一刺し手縫いをして完成させる。

現在パリにある、ほとんどの有名ブランドでさえオートクチュールは赤字経営だ。
それでも一流ブランドがこぞってオートクチュールコレクションに様々な提案をし続けているのは、
そのブランドとしての「格」が上がり、
事業全体の売上げに多大な影響を与えるからだ。

クルマを服と捉えた時、
背伸びしてプレタポルテを身に纏う喜びがある。
ハイグレードな高額車に乗ることだ。

レガシィtuned by STI 2007は、
吊しの既製服では無く、「走りのオートクチュール」だ。
買う顧客を想定し、
余分に約90万円支払う必要があっても、
買いたくなるクルマ造りを目指した。

想いは人それぞれだろうが、
既製品より自分に合うクルマを手に入れたい欲望が強い。
このクルマを迷わず手に入れた。
こうして正面からコーナリングする姿を見ると、
このクルマの気持ちよさを説明したくなる。
硬く固められたスポーツサスペンションとは、
かなり趣の異なるコクとまろやかさのある動きをする。

このブログで先月取り上げた、
LEGACY B4 2.0GT スペックBのコーナリングする画像と比較して欲しい。

適度にロールしながら、コーナーを駆け抜ける。
その時4本の脚はそれぞれ最も理想的な角度で正確に伸び縮みし、
路面をしっかり掴んでいる。

ヨーロッパの石畳で鍛えられた欧州車の良いところは、
いわゆる「猫脚」を持つ事だ。
安価なベーシックカーでさえ、
昔から硬くても「ヒタヒタ」と路面を掴む良い足を持っていた。
レガシィが目指したのは、
もっとレベルの高い「野生動物」のように強靭でしなやかな足を持つ走りだ。
SIーシャシーの概念が取り入れられた成果が走りですぐ体感できた。

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今回のレガシィ tuned by STIが、
各自動車雑誌から高い評価を受けている理由の一つは、
オートクチュールに近いクルマ造りが支持されたからだろう。

フル・ハンドメイドとは行かない。
あくまでも量産車だ。
お客様の希望にあわせ、まずセダンかワゴンか決めて戴く。
次に2つあるミッションを決めて戴く。
そして正式にご注文いただくと、
量産車では実現できない、
細やかな作業を施されたレガシィが、
1台ずつ心を込めて造り上げられ納入される。

走りの味は富士重工でクルマを極めた男、
辰己英治によって熟成された。
だから驚くほどしなやかなのに、
操縦安定性はスポーツカーのように正確だ。
この感動を生む走りのプレゼンテーションが差額91万円(ワゴンは89万円)で手に入る。
これが高いか安いかは推して知るべしだ。

かなり思い切ってコーナーに進入。
ブレーキペタルの配置まで調律されていて、
頻繁にヒールアンドトゥを繰り返すドライバーにとって、
きわめて気持ちが良い。
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気持ちよくコーナーから立ち上がる。

STIのワークスチューンによって、
レスポンスアップされた水平対向ターボエンジンに、
数値以上の出力を感じる。

排気音も歯切れ良く静かだ。
エンジンを3種類に切り替える事のできる、レガシィだけの「SI-DRIVE」は、
STIの考えに基づき調律されている。
その効果は随所に見られる。
特に最大の効果はスロットルレスポンスに現れている。

Sモードで走行している時が最も顕著で、
あの電制スロットルの「亡霊」が霧散していた。

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ある程度想像していたが、
その予想を超えた素晴らしいクルマだ。
29日現在、全国の累計受注が既に330台になった!
これは想像を超える人気だ。
購入を検討中の方は是非急いでほしい。
今すぐ中津スバルへダッシュしよう!

発表直後に注文したB4がまもなく届く。

最後に素晴らしい写真を提供してくださった、
松野幹郎氏に、心より感謝を捧げたい。

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by b-faction | 2007-08-31 22:12 | レガシィ | Comments(0)

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