開田高原続編 その② B4 specBと秋の御嶽山麓
2007年 10月 03日
BL5A4CDという型式を持つ拘りのレガシィB4「2.0GT specB」。
しかもボディカラーは今は無きソリッドのサテンホワイトだ!
希少価値抜群のお洒落なB4をテストした。
最もインプレッサ的に面白いB4と言っても過言ではない。
今年8月に発売になり、たった37日間で、
飛ぶ様に600台を売り切った「レガシィ tuned by STI 2007」
とはまた一味違う、
5速マニュアルの初代specBだ。
何せ4輪ドリフト標準装備なのだ(笑)
仕入れた横浜からテストを兼ねて一足飛びでいつもの場所に。
疲れた体を癒してもらおうと、お気に入りの大きな木のそばに連れて行くと、
とても、B4は嬉しそうにしてくれた。
このクルマの真骨頂は、軽いと言う事。
エンジンのトルク特性と、軽量なパワートレーンが、実に良くマッチ。
2千数百メートルはあろうかと言う、御嶽山麓を、一気に駆け上がる。
やはりターボは素晴らしい。
フロントセクションが軽量な理由は、5速MTのユニットそのものが軽いからだ。
そして、特に初期型の脚の造りは、硬く締めた「運動性能オリエンテッド」。
なので手首の返しで、思うように操る事が出来るし、
ハードなブレーキングで向きを変えても、タイヤにあまり無理がかからないようだ。
この足回りの開発には、当然ビルシュタインが関与した。
開発秘話ではあるが、
その当時、
このサスペンションの開発に当たり、ベンチマークになっていたのは、
インプレッサSTIのサスペンション。
それもBSSといわれる最もハイパフォーマンスな減衰力特性を持つサスペンションキットだった。
少し専門的な話で恐縮だが、
そのSTIに対して更に締め上げられた試作ユニットは、
特に伸び側のピストン速度が0.10m/secあたりのところで顕著な差がある。
ダントツに硬いのだ。
ゴツゴツしないビルシュタインだからこそ出来る芸当で、
ピストン速度の遅い領域で締め上げ、逆に速い領域では柔らかく逃がす、
そういう脚になっていた。いわゆるディグレッシブと言う奴だ。
そして、その特徴あるセッティングを更に際立たせたハードタイプの2種類を富士重工側に提案した。
返ってきた答えは、ビルシュタイン側の予想に反し、2種の試作の中からハードタイプを採用するという答えだったのである。
きわめて的確な判断で、素晴らしい事だった、と僕は今でも思っている。
好き嫌いは別れるが、これはこれで非常に面白い。
車を滑らせて走らせるのには、これがいいかなと思う。
快適性は犠牲になっても「B」ならではの味付けだ。
発売当時、これに飛びついた。僕はワゴンを選んだ。
面白かった。非常に運動性能が高く、ワインディングは、下手なスポーツカーより速い。
低速域で硬い乗り味なので、車好きでない方がパッセンジャー側に乗った場合には、非常に不快に感じるかもしれないが。
だからこのクルマは売り方が非常に難しいのだ。
わからない人間に売らせると、とんでもない誤解を招く。
だから「B」なのに。
心配したとおり、アチコチでクルマの狙いとお客様の評価のミスマッチが発生した。
当社においても、ムック本のいい加減な記事を読んで、
中途半端な知識を武器にサスペンションの強度不足まで口にする方が現れ、
大いに整備士を困らせた。
解る人だけに乗って欲しい。
それがspecB。とにかくインプレッサSTIを超えるハードセッティングは、
おそらくレガシィの歴史の中で、最初で最後の「逸品」だ。
是非、このクルマの味のわかる方のところへ嫁いでもらいたいと、心底願っている。
綺麗な紅葉が眼に飛び込んできた。
もう秋もかなり深まり、今日から新そばが食べられる。
新しく仕入れた、このB4、素晴らしい性能で、色も珍しい。
そして、プレーンな外観が魅力。スポイラーなど一切無い。
今日は、おうまさんに会って、気分を和ませる。
穏やかな木曽馬は、何時会っても優しい目をして、
本当にかわいらしい。
特に、この子は僕の最愛の妻にとても良く似ていて、離れがたい魅力がある。
次に来た時は、乗せて貰おうっと!
体感試乗500円也。
朝、大きな木を見たときは御嶽山も顔を出してくれましたが、
やまゆり山荘の露天風呂では顔を出してくれませんでした。
ご機嫌ナナメ!?また、おいでってことカナ...
7月に来たS-GTも5千キロを超え、走る楽しさ・快適さ・経済的?
(経済的:今回の走行距離663km、燃費14.8km、高速中心だから?)
乗るほどに、見るほどに愛着が涌いてきます。
家族と共に「ちいさい秋、見いつけた」してきました。
また、素敵な写真とこだわりのクルマのお話しUPして下さい。
楽しみにしています。では、また。
開田では、土も水も空気も大切にされていると感じました。
僕が先週行ってから数日経つので、更に木々の葉は、色付いてきていたでしょうね。
S-GTは良い車だと僕も思います。
バランスが良い。
御互い大切にかわいがりましょう。
またコメント下さい。
有難うございました。