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スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!

11年ほど前のことだ。
京都からお客様が来訪され、
希少なクルマの整備を承った。
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_22351842.jpg
國友さん、
ありがとうございました。
メールのやり取りから来場に繋がり、
直接お目にかかる事が出来た。

とてもきれいなff1は、
ほぼノーマルで保存状態も良い。

実車を見たのは久しぶりだ。
子供の頃、
伝説の黄色いff-1スポーツは憧れだった。

子供の頃に数度見た事があるだけで、
免許を取ってから1度も出会った事は無かった。
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_2239380.jpg
正直に言うと、
今でも黄色のff-1スポーツが死ぬほど欲しい。

数々の神話を持つ2ドアセダンに対して、
國友さんの愛機はスーパーツーリングだ。

この頃の不文律は2ドアセダンのツインキャブがsportで、
4ドアセダンのツインキャブがsupertouringだった。

SUBARUが作ったスポーツセダンだから、
当然排気系はシングルキャブとは異なり、
左右のサイドシルを通る等長エキゾーストだ。

なので平成時代の排気音を、
「偽りのSUBARUサウンド」と呼ぶ。

スポーツエンジンは圧縮比を高めるために、
シリンダーヘッドそのものが違っていて、
Ⓢと刻印が入っていた。

クーペがまだ作れない時代だったので、
2ドアセダンに甘んじたが、
あの時代はそれが結構人気だった。

でも実用性は圧倒的に4ドアが良い。
欲しいのは4ドアセダンで、
しかもスーパーツーリングが欲しかった。

今なら絶対に2ドアのsportしか買わないけど、
その剛性の差に気が付いたのは最近だ。

インプレッサクーペを軽んじた過去を恥じる。

とにかく、
子供の頃から、
sportやSuperTouringに、
心の底から憧れていた。

スバル1000は、
昭和40年10月に発表され、
翌年の5月から販売が始まった。
発売から4年後にff-1に生まれ変わり、
1300Gでシリーズを終えた。

このクルマも二代目インプレッサの様に、
シリーズ中で何度も大きく顔が変わった。

その中で一番丹精で好ましいのがff-1だ。

でも、
生産台数は少なかった。
ちょうど何もかもが端境期で、
開発チームは苦労したはずだ。

排気量を100ccアップして、
FFが一番だと意識づけるために、
与えた名前がそれだった。

強烈なインパクトは、
まず名前から発せられる。

次にスタイルだ。

面白いほど、
当時のデザインチームの苦労が解る。

良いクルマが売れず、
無理やりトレンドに合わせる必要があったからだ。

1000からマイナーチェンジしたff-1と、

誕生したばかりの空冷のR-2と、
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_11275430.jpg
望桜荘にある「ババーン」サンバーには、
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_11280039.jpg
はっきりとしたデザインフィロソフィーが宿っていた。

それは今の「ボールダー」どころではない、
実に洗練された「造形言語」だった。

ところが、
そのデザインポリシーが、
ズタズタに破壊されていく。

振り返ると実に痛々しい。
まずff-1は1300Gへと、
たったの1年半ビッグマイナーチェンジした。

その顔は性能向上に反して、
とてつもなくグロテスクな顔になった。
その一年後にはエンジンを水冷化されたR-2が、
やはり醜悪なフロントマスクに変貌し、
極めつけは過去最大の不細工路線の端緒となった、
「すとろんぐサンバー」へと続いた。

こうしてまるで坂を転げ落ちるように、
初代REXの顔、
初代レオーネの不細工なスタイル、
全く品性を感じない強力サンバーと、
スバルデザインの黒歴史が幕を開けたのだった。

スバル=カッコ悪いという方程式は、
エンジン性能を4WDでカバーする必然性と掛け合わされ、
四輪駆動車至上主義という、
まるで社会主義体制のような、
スバル独自の企業文化を創り上げたのだった。

ff-1の持つ、
このそっけないケツを見て欲しい。
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_22394296.jpg
スバル1000のオリジナリティを活かしながら、
なんともいえぬ香りを漂わせている。

それに対して1300Gのケツは、
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_22535224.jpg
モッチリと重い。
較べるとやはりシンプルなff-1にそそられる。

この時代には、
ルーフをレザートップにしたクルマが、
最高級の証だった。

1969年の10月に、
ff-1のスーパーツーリングが追加発表された時、
そのイメージリーダーはホワイトボディに、
紺色のレザートップを纏っていた。

最高の贅沢だから、
東濃地方で買った人は皆無だった。


それと同じ仕様のプレジデントを見て、
あの頃の憧れが瞼の裏に蘇った。

國友さんは、
1300G用に作った、
B-factionオリジナルスポーツマフラーを、
ff-1に装着するため来訪された。

かなり加工を要するが、
上手く國友さんの愛機に装着する事が出来た。

北原課長の職人技で、
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_22532434.jpg
1300Gの取付方法と見比べながら、
現場加工して装着した。

1000や1300Gのスポーツエンジンと、
ff-1のスポーツエンジンは、
内容がかなり異なる。

一番大きな違いは、
日立製のソレックスツインキャブを搭載する事だ。
スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_22542147.jpg
ソレックスとかウエーバーっていうブランドは、
今のブレンボやレカロみたいなものだった。

インストルメントパネルもかなり趣が違う。
実質的にスバル1000をキャリーオーバーし、
1300Gのようなコクピット性は無いものの、

スバル FF-1 スーパーツーリングを知っているか!_f0076731_22543389.jpg
三眼メーターのデザインや、
メーターナセルをレザーで巻いて、
そこにステッチを施す等、
加飾する技の冴えが凄い。

今でも充分通用する出来栄えだ。

むしろこのセンスの良さを、
もっと現在のデザインチームに学んで欲しいと思うほどだ。

極め付けの仕上げをSTIに与えたい。
先輩達はお洒落なスポーツ魂を持っていた。

1300G用のスポーツマフラーを、
まさかff-1に装着するなど考えもしなかったが、
結果的にSUBARUの保管する、
憧れの黄色いff-1スポーツにも付ける事になった。

お役に立てて嬉しかった。
あれはやり甲斐のあるプロジェクトだった。

黄色いff-1は、
当時のスバルのフラッグシップだった。

やはりSUBARUにはセダンが似合うね。

2009年3月24日22時58分の記事を更新

Commented by 美のつぼです at 2013-07-01 16:59 x
スバルFF1ブログで検索したらこのブログの上に佐賀県にまだレストアできそうなFF1が有りました
乗ってみたいですね 今ラビットスクーターハイスーパーを去年ラビットハウスで購入した者です 下関からです
Commented by 美のつぼです at 2013-07-01 17:03 x
ヤフーブログです
Commented by b-faction at 2013-07-04 17:22
美のつぼです さん、古いスバルは維持が大変ですね。余裕がある人にはたまらない趣味ですが。さすがにff-1はボクも所有したことすらありません。
Commented by bt9 at 2014-04-29 04:30 x
この先代の1100ccのものが、私にとって、最初の車です。
スバル ff-1スポーツセダンの、取扱説明書が出てきました。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k177036213
Commented by b-faction at 2014-04-29 11:30
bt9 さん、良いタイミングでコメントありがとうございました。
いまスバル1000を仕上げているところです。当時を思い出しながら。
白いボディはこのff-1をモチーフにしました。
Commented by 篠田 at 2020-03-30 22:09 x
1300Gの魚眼に見る熟女の尻のセクシーさが分かりませんか?笑
決して家庭に籠もらずバリバリ働く妙齢の色香を漂わせるリアビューに私は惚れ惚れです。
合理的過ぎて色気が足りない!とよく言われましたが。
Commented by b-faction at 2020-03-30 23:12
> 篠田さん、
熟女のお尻は素敵ですね。同感です。
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by b-faction | 2020-03-30 11:59 | Comments(7)

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