新型レガシィと中島知久平
2009年 05月 20日
820kmに渡る長距離テストを完了した!
待ちに待ったリアルワールドでの試乗だ。
ようやく一気に走る機会が訪れたけれど、
最初の車種選択は紆余曲折した。
結果的にSのブラックを選んだ。
まず結論を言う。
新型レガシィの開発ロジックから、
一切のムリ・ムラ・ムダを感じない。
今後しばらくの間、
自分の手で新しいレガシィを300キロ以上走らせた人だけ、
百瀬晋六の率いる開発チームは驚くべき速さで、
彼は航空機の技術者として富士重工に入社した。
中島の伝統も良く知る男だ。
その6年掛けた安心感や気持ちよさを、
新型があっけなく凌駕してしまった。
高速道路に於ける安定性能は、
段違いどころか、もはや「格」が違う。
750キロあまりを走破して、
高速道路のランプウエィを降りながら
こう思った。
「こんなに気持ちの良いクルマに乗ったのは初めてじゃないだろうか」
実は先月、
一足早くサーキットで新型レガシィを試した。
そのときの印象は一言で表すと「淡白」に尽きた。
この表現をすぐ「トヨタ的」と誤解する人が居るが、
勘違いしないで欲しい。
資本提携したからといって、
子会社になったわけではない。
以前からトヨタを最高相手だと断言してきた。
過去にいすゞ、日産
スズキ
オペル
GM等のあまたのメーカーとコンビを組んだ。
それらに比べて「最高の組み合わせ」だと思う。
批判的な意見もあるだろうが、
ちょっと知ったかぶりにトヨタ的になった等と
口が裂けても言わないで欲しい。
レガシィに開発はトヨタと提携する前にスタートした。
また、日月PGMは決してトヨタ的なクルマ造りを目指していない。
トヨタとの提携は
クルマがほとんど出来上がってから決まった。
だから、
ちょっと見ただけで新しいレガシィを判断してはいけない。
スバルがトヨタ的になると、
一番困るのは次期社長の章男さんだろう。
彼がスバルにFR車開発を持ちかけた言う噂もある。
トヨタの開発に危機意識を感じたからかもしれない。
トヨタの後出しジャンケン的な姑息なクルマ造りを
ホンダがやる時代だ。
SI-DRIVEは、
3月に生まれたばかりの木曽馬にも会えた。
待ちに待ったリアルワールドでの試乗だ。
ようやく一気に走る機会が訪れたけれど、
最初の車種選択は紆余曲折した。
結果的にSのブラックを選んだ。
まず結論を言う。
新型レガシィの開発ロジックから、
一切のムリ・ムラ・ムダを感じない。
今後しばらくの間、
自分の手で新しいレガシィを300キロ以上走らせた人だけ、
レガシィを語って欲しい。
それ以外は、
「うかつな言葉」を謹むべきだ。(笑)
それ程新型レガシィは奥が深い。
何故か説明しよう。
まず、スバルの歴史を紐解き、
創業まで遡る。
まず1917年(大正6年)12月10日を基準にする。
「うかつな言葉」を謹むべきだ。(笑)
それ程新型レガシィは奥が深い。
何故か説明しよう。
まず、スバルの歴史を紐解き、
創業まで遡る。
まず1917年(大正6年)12月10日を基準にする。
その日は群馬県太田に飛行機研究所が創立された日だ。
中島飛行機の創業を知らずして、
中島飛行機の創業を知らずして、
まずスバルを語ることは出来ない。
自動車生産を始める前が第一世紀だ。
次に戦後が訪れる。
戦後の自動車製造に復興を掛けた。
そこに活路を見出しスバルブランドを誕生させた。
その後の50年間を第2世紀と呼ぼう。
そして軽自動車の生産撤退を決意した。
レガシィを機軸に、
今から未来へ向かう世代を第三世紀と呼ばせて欲しい。
創業当時の中島知久平は、
レガシィを機軸に、
今から未来へ向かう世代を第三世紀と呼ばせて欲しい。
創業当時の中島知久平は、
まだ若き33歳の海軍機関大尉だった。
第一次世界大戦勃発に不安が高まる頃、
当時の主な考え方だった大艦巨砲主義に異を唱えた。
第一次世界大戦勃発に不安が高まる頃、
当時の主な考え方だった大艦巨砲主義に異を唱えた。
それを改めないと、
国家経済の破綻を招くと予想した。
国家経済の破綻を招くと予想した。
それを防ぐには、
「我が国独自で航空兵力を強化する政策を執るべきだ」と主張した。
自分の主張を具体化するために
彼はたった一人で飛行機研究所を創設した。
設立後、僅か9名で活動を開始した中島飛行機は、
自分の主張を具体化するために
彼はたった一人で飛行機研究所を創設した。
設立後、僅か9名で活動を開始した中島飛行機は、
世界有数の航空機メーカーに成長した。
しかし終戦と共に末期を迎え、
GHQによって解体される憂き目に遭った。
それにしても知久平の「先見の明」は見事だった。
それにしても知久平の「先見の明」は見事だった。
彼は最も不利な財閥解体で、
チリジリバラバラにされた中島飛行機の将来を、
次のように側近に語った。
チリジリバラバラにされた中島飛行機の将来を、
次のように側近に語った。
「中島飛行機は当面休業ではあるが、
今後は地上に目を向け、
アメリカのように自動車産業を盛んにすべきだ。
したがって富士産業(富士重工の前身)は、
自動車の製作を推進すべきだ。」
こうしてクルマ造りの道を歩み始めた。
今後は地上に目を向け、
アメリカのように自動車産業を盛んにすべきだ。
したがって富士産業(富士重工の前身)は、
自動車の製作を推進すべきだ。」
こうしてクルマ造りの道を歩み始めた。
忘れてはいけないキーパーソンが2人居る。
北謙治と百瀬晋六だ。
北謙治は富士重工の初代社長になった男だ。
また百瀬晋六は富士重工の中興の祖と言える人物だ。
百瀬晋六の率いる開発チームは驚くべき速さで、
優れた乗用車を造り上げた。
北はそのクルマを「スバルP-1」と名付けた。
スバルブランドがこのよに誕生した瞬間だ。
スバルブランドがこのよに誕生した瞬間だ。
P-1は最終的に23台製造された。
これがスバルのルーツだ。
これがスバルのルーツだ。
異論はあろうが、
スバル360がレガシィのルーツでは無い。
こうして黎明期から
半世紀あまりで第二世紀は終焉を迎えた。
森郁夫は十代目の社長だ。
彼は軽自動車の生産からきっぱりと撤退した。
そして新型レガシィのプロジェクトゼネラルマネージャーとして「エース」を投入した。
こうして黎明期から
半世紀あまりで第二世紀は終焉を迎えた。
森郁夫は十代目の社長だ。
彼は軽自動車の生産からきっぱりと撤退した。
そして新型レガシィのプロジェクトゼネラルマネージャーとして「エース」を投入した。
エースの名は日月丈志だ。
彼は航空機の技術者として富士重工に入社した。
中島の伝統も良く知る男だ。
レガシィは今回のモデルチェンジで、
40年以上受継ぐ基本を大きく見直した。
スバル1000から続く、
パワーユニットの搭載方法を根本的に改めたのだ。
パワーユニットの搭載方法を根本的に改めたのだ。
だから新型レガシィは、
クルマ造りの根幹が革新的に変化した。
これまでと異なる性能を武器に、
スバルは第三世紀へ突入した。
先週、博多まで往復1800キロ走破し、
レガシィ昇華形のS402を絶賛した。
スバルは第三世紀へ突入した。
先週、博多まで往復1800キロ走破し、
レガシィ昇華形のS402を絶賛した。
その6年掛けた安心感や気持ちよさを、
新型があっけなく凌駕してしまった。
段違いどころか、もはや「格」が違う。
750キロあまりを走破して、
高速道路のランプウエィを降りながら
こう思った。
「こんなに気持ちの良いクルマに乗ったのは初めてじゃないだろうか」
一足早くサーキットで新型レガシィを試した。
そのときの印象は一言で表すと「淡白」に尽きた。
この表現をすぐ「トヨタ的」と誤解する人が居るが、
勘違いしないで欲しい。
資本提携したからといって、
子会社になったわけではない。
以前からトヨタを最高相手だと断言してきた。
過去にいすゞ、日産
スズキ
オペル
GM等のあまたのメーカーとコンビを組んだ。
それらに比べて「最高の組み合わせ」だと思う。
批判的な意見もあるだろうが、
ちょっと知ったかぶりにトヨタ的になった等と
口が裂けても言わないで欲しい。
レガシィに開発はトヨタと提携する前にスタートした。
また、日月PGMは決してトヨタ的なクルマ造りを目指していない。
トヨタとの提携は
クルマがほとんど出来上がってから決まった。
だから、
ちょっと見ただけで新しいレガシィを判断してはいけない。
スバルがトヨタ的になると、
一番困るのは次期社長の章男さんだろう。
彼がスバルにFR車開発を持ちかけた言う噂もある。
トヨタの開発に危機意識を感じたからかもしれない。
トヨタの後出しジャンケン的な姑息なクルマ造りを
ホンダがやる時代だ。
こうなると「トヨタ的」というくくり方自体が時代遅れでもある。
もう、古い発想から離れよう。
もう、古い発想から離れよう。
本当の理由を知りもしないで、
「レガシィは5ナンバー枠だから良い」などと言って欲しくない。
大きくなると聞いただけでネガティブに受け止める人も居る。
はっきり言おう!
この大きさを「ようやく」手に入れ、
レガシィはとてつもない進歩を遂げた。
それではなぜサーキットで試した時に「淡白」だと感じたのか。
恐るべき潜在能力を秘めていたからだ。
いつものように御嶽山麓で美しいボディを眺めた。
洗車すると塗装のクオリティが高いことに気付く。
これまでと全く違って、
滑らかで「しっとり」している。
アメリカでトライベッカを初めて見た時、
同じような印象を受けた。
縦横無尽に走らせ、「リニアトロニック」の実力を確かめた。
はっきり言おう!
この大きさを「ようやく」手に入れ、
レガシィはとてつもない進歩を遂げた。
それではなぜサーキットで試した時に「淡白」だと感じたのか。
恐るべき潜在能力を秘めていたからだ。
いつものように御嶽山麓で美しいボディを眺めた。
洗車すると塗装のクオリティが高いことに気付く。
これまでと全く違って、
滑らかで「しっとり」している。
アメリカでトライベッカを初めて見た時、
同じような印象を受けた。
縦横無尽に走らせ、「リニアトロニック」の実力を確かめた。
このCVTはネガティブな印象を全く感じさせない。
そして170キロほど走行した頃から、
そして170キロほど走行した頃から、
この変速機は徐々に真実を語りはじめた。
アクセルの「ツキ」がとても素晴らしく、
「なぜこれほど?」と思うほど伝達効率が良かった。
CVTだと意識させられるのは、
時速100キロ以上で微かに聞こえる、
「ヒューロロロロ」という音だけだ。
それもほんの僅かだ。
軽自動車のCVTとは全く違う。
その上インテリジェントモードのセッティングが素晴らしい。
アクセルの「ツキ」がとても素晴らしく、
「なぜこれほど?」と思うほど伝達効率が良かった。
CVTだと意識させられるのは、
時速100キロ以上で微かに聞こえる、
「ヒューロロロロ」という音だけだ。
それもほんの僅かだ。
軽自動車のCVTとは全く違う。
その上インテリジェントモードのセッティングが素晴らしい。
SI-DRIVEは、
リニアトロニックと新型2,5リッターエンジンのためにある、
そう思えるほど素敵だ。
これまでレガシィはDOHCエンジンを上位機種に採用し、
これまでレガシィはDOHCエンジンを上位機種に採用し、
SI-DRIVEと組み合わせた。
最新の自然吸気4気筒SOHCエンジンは、
レガシィ専用に開発され、
惜しげも無くSI-RIVEを標準装備した。
これまでも出し惜しみしていた訳では無いだろうが、
エンジンをリニアトロニック専用に磨き直し、
SI-DRIVEを切り札に使った。
なぜなら、
iモードでしっかり走るセッティングはS402を超えるほどだ。
更にSやS#に切り換えた時の劇的変化は、
ターボ車に匹敵する。
身軽なフィーリングに生まれ変り、
ビルシュタインの固めの脚を活かした「攻める走り」も楽しめる。
i(インテリジェント)モードでは究極の低燃費走行も可能だ。
平均燃費がリッターあたり14キロを超えることもある。
高速道路でターボ車に比べ1リットル当たり6キロ差になった。
走りもダルくないしスバルらしい味がする。
一般路に於ける実用領域も良い。
時速60キロでエンジンは1100回転だ。
それでもトルクは十分だし、
新しいシャシーのおかげで静かだ。
60Km/h走行時の体感速度は40Km/h以下に思える。
これは強力な武器で、更に使う価値が高まった。
6速スポーツシフトも組み合わされ、
パドルシフトで自由自在に変速すると、
iモードに入れっぱなしでもスポーティーだ。
SI-DRIVEはエンジンだけでなく、
走りに関わるすべてを切り替える。
3つエンジンを持つかのような統合制御で、
VDCの働きや駆動配分も切り替わる。
CVTなのに素早いシフトダウンを可能にした。
6速マニュアルモードなら自由自在に走りも楽しめる。
そしてSモードに切り替えると、
このシステムの長所を最大限に活かせる。
路面の状況を読み、
積極的に変速を楽しめるようになったのは、440キロを超えた頃からだった。
パドルの位置がステアリングホイールに移され、
レバー配置にも余裕が生まれた。
指先でギヤを選択し、
つま先でアクセルペタルをコントロールすると、
バリエーター(変速部分)が柔軟に追従する。
だから「ツキ」の良さをとても感じる。
CVTを世界で初めて乗用車に搭載したスバルが、
後発メーカーに対して遅れを取りはじめた。
パイオニアであるはずのスバルが、
それに甘んじて居るはずが無かった。
横置きエンジンのクルマは、
スバルの培った技術をそのまま応用できた。
縦置きの水平対向エンジンに組み合わせるために、
何から何まで1から作った。
スバルはシンメトリカルにもこだわりがある。
プライドを掛けて他を圧倒するCVTを誕生させた。
その意地は4WDに組み合わせた所にも見える。
これまでのCVTより一歩高く目標を置いた。
金属で金属を挟み込んだ様に感じる、独特の変速フィーリング霧散した。
耳についたノイズもこのクルマでは全く聞こえない。
チェーンが柔らかく粘るように巻き付いたように感じる。
この良く出来たCVTは将来、
高性能高出力エンジンに組み合わされるかもしれない。
スポーティな潜在能力を感じるからだ。
もうひとつ驚いたのが高速スタビリティだ。
それにハーシュネスも素晴らしい。
中央自動車道の大月ICを過ぎてから、
下りのコーナーできつい所がある。
橋の段差を乗り越え、
フロントの外側のタイヤに荷重がかかる。
そのままコーナリングの姿勢を維持し続けると、
包容力の大きさを顕著に感じる。
エンジンのマウント方式も進歩した。
サスペンション設計の自由度も拡がった。
ストラットの全長が長くなりストロークに余裕が出来た。
リニアという言葉はライン(線)の形容詞形だ。
このクルマはありとあらゆる所がリニアだ。
クルマの走る止まるは勿論の事、
パワステもきわめてリニアに働き、
電動だと意識させない仕上がりだ。
ターンスイッチのタッチもリニアで、
正にリニア尽くしと言える。
もう一度良く見て欲しい。
このシンプルさ。
このセンスのよさ。
この頃、ドイツの高性能車はセレクター周りがごちゃごちゃしている。
そのデザイントレンドに辟易だったので、
このセンスは余計に良い。
電動パーキングの採用でセンターコンソールも広くなった。
前席の二人が同時に肘を掛けても触れ合うことは無い。
運転席の左足元もスッキリした。
押すと簡単にパーキングブレーキがかかる。
解除する時は、軽くスイッチを引く。
これまでパーキングブレーキを戻し忘れるケースが良くあった。
このクルマはシートベルトさえ締めていれば、
自動的に解除される。
高トルクエンジンの採用車には欠かせない機能だ。
戻し忘れるとリヤブレーキが真っ赤に加熱するからだ。
このシステム採用によるアドバンテージは大きく、
利便性と品質感を大きく高めた。
このクルマに乗って開田に来たら、
色々な生き物とのふれあいが増えた。
露天風呂でニホンヒキガエルが死にかけていた。
惜しげも無くSI-RIVEを標準装備した。
これまでも出し惜しみしていた訳では無いだろうが、
エンジンをリニアトロニック専用に磨き直し、
SI-DRIVEを切り札に使った。
なぜなら、
iモードでしっかり走るセッティングはS402を超えるほどだ。
更にSやS#に切り換えた時の劇的変化は、
ターボ車に匹敵する。
身軽なフィーリングに生まれ変り、
ビルシュタインの固めの脚を活かした「攻める走り」も楽しめる。
i(インテリジェント)モードでは究極の低燃費走行も可能だ。
平均燃費がリッターあたり14キロを超えることもある。
高速道路でターボ車に比べ1リットル当たり6キロ差になった。
走りもダルくないしスバルらしい味がする。
一般路に於ける実用領域も良い。
時速60キロでエンジンは1100回転だ。
それでもトルクは十分だし、
新しいシャシーのおかげで静かだ。
60Km/h走行時の体感速度は40Km/h以下に思える。
これは強力な武器で、更に使う価値が高まった。
6速スポーツシフトも組み合わされ、
パドルシフトで自由自在に変速すると、
iモードに入れっぱなしでもスポーティーだ。
SI-DRIVEはエンジンだけでなく、
走りに関わるすべてを切り替える。
3つエンジンを持つかのような統合制御で、
VDCの働きや駆動配分も切り替わる。
CVTなのに素早いシフトダウンを可能にした。
6速マニュアルモードなら自由自在に走りも楽しめる。
そしてSモードに切り替えると、
このシステムの長所を最大限に活かせる。
路面の状況を読み、
積極的に変速を楽しめるようになったのは、440キロを超えた頃からだった。
パドルの位置がステアリングホイールに移され、
レバー配置にも余裕が生まれた。
指先でギヤを選択し、
つま先でアクセルペタルをコントロールすると、
バリエーター(変速部分)が柔軟に追従する。
だから「ツキ」の良さをとても感じる。
CVTを世界で初めて乗用車に搭載したスバルが、
後発メーカーに対して遅れを取りはじめた。
パイオニアであるはずのスバルが、
それに甘んじて居るはずが無かった。
横置きエンジンのクルマは、
スバルの培った技術をそのまま応用できた。
縦置きの水平対向エンジンに組み合わせるために、
何から何まで1から作った。
スバルはシンメトリカルにもこだわりがある。
プライドを掛けて他を圧倒するCVTを誕生させた。
その意地は4WDに組み合わせた所にも見える。
これまでのCVTより一歩高く目標を置いた。
金属で金属を挟み込んだ様に感じる、独特の変速フィーリング霧散した。
耳についたノイズもこのクルマでは全く聞こえない。
チェーンが柔らかく粘るように巻き付いたように感じる。
この良く出来たCVTは将来、
高性能高出力エンジンに組み合わされるかもしれない。
スポーティな潜在能力を感じるからだ。
もうひとつ驚いたのが高速スタビリティだ。
それにハーシュネスも素晴らしい。
中央自動車道の大月ICを過ぎてから、
下りのコーナーできつい所がある。
橋の段差を乗り越え、
フロントの外側のタイヤに荷重がかかる。
そのままコーナリングの姿勢を維持し続けると、
包容力の大きさを顕著に感じる。
エンジンのマウント方式も進歩した。
サスペンション設計の自由度も拡がった。
ストラットの全長が長くなりストロークに余裕が出来た。
リニアという言葉はライン(線)の形容詞形だ。
このクルマはありとあらゆる所がリニアだ。
クルマの走る止まるは勿論の事、
パワステもきわめてリニアに働き、
電動だと意識させない仕上がりだ。
ターンスイッチのタッチもリニアで、
正にリニア尽くしと言える。
もう一度良く見て欲しい。
このシンプルさ。
このセンスのよさ。
この頃、ドイツの高性能車はセレクター周りがごちゃごちゃしている。
そのデザイントレンドに辟易だったので、
このセンスは余計に良い。
電動パーキングの採用でセンターコンソールも広くなった。
前席の二人が同時に肘を掛けても触れ合うことは無い。
運転席の左足元もスッキリした。
押すと簡単にパーキングブレーキがかかる。
解除する時は、軽くスイッチを引く。
これまでパーキングブレーキを戻し忘れるケースが良くあった。
このクルマはシートベルトさえ締めていれば、
自動的に解除される。
高トルクエンジンの採用車には欠かせない機能だ。
戻し忘れるとリヤブレーキが真っ赤に加熱するからだ。
このシステム採用によるアドバンテージは大きく、
利便性と品質感を大きく高めた。
このクルマに乗って開田に来たら、
色々な生き物とのふれあいが増えた。
露天風呂でニホンヒキガエルが死にかけていた。
水を掛け外に連れて行った。
3月に生まれたばかりの木曽馬にも会えた。
体調が悪いのか横になっていたのが心配だ。
こうして最終日を開田で過ごし、
楽しい一日になった。
ロングツーリングこそレガシィに最も相応しい。
これからが楽しみだ。
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by
日下部
at 2009-05-20 23:39
x
新型レガシィ、いよいよデビューですね!気持ちいい車なんですね。高速だけでなく、山道での走りも気になります!
また詳細を聞かせてください☆
また詳細を聞かせてください☆
0
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b-faction at 2009-05-21 07:10
まーちゃん さん、次のフラッグシップは数年掛けて仕込まれるのでしょう。本当にゾクゾクしますね。どんな事でもやれそうな気がします。
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by
b-faction at 2009-05-21 07:12
日下部 さん、おはようようございます。少しですがダートも走らせました。
翌々見直したら820キロ走ってました。今度は生き物との不思議な出会いもあり、新型レガシィに乗ると、なんか健康になったり思わぬ人との出会いもあり、人間の生活の幅を豊かにしてくれそうな気がします。
翌々見直したら820キロ走ってました。今度は生き物との不思議な出会いもあり、新型レガシィに乗ると、なんか健康になったり思わぬ人との出会いもあり、人間の生活の幅を豊かにしてくれそうな気がします。
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SVX360
at 2009-05-26 22:47
x
おひさしぶりです。
アウトバック2.5i-L、B4の2.5i-S、B4の2.5i-Lターボ(高速試乗)をしてみましたが、この進化/深化/神化は非常に素晴らしいというか・・・誤解を招きたくはないのですが、気持ち悪いくらいのモノでした。ドアの音はBP/BLの方が好きですが、何となくCクラスに近いモノ、いわばホンモノ感とでも言いましょうか、を感じました。
軽快感/維持費という面では 私のBL2.0i等の4代目に軍配は上がりますが、明らかにその他のハード/ソフトは向上していると感じましたね☆
対人の衝突安全基準のためか、4代目までの低いボンネットにできなかった事と6ライトの美しさ(個人的にアウディ、スバルの6ライトは好きでした)とサッシュレスが消えた事は個性が薄くなったと非常に残念には感じますが・・・
私が試乗に行ったときはマジェスタやディアマンテのお客さんも試乗に来てたみたいで、明らかに他社ユーザーにも気になるクルマになったのでしょう。デニーロ氏の影響もあるかもです(笑
アウトバック2.5i-L、B4の2.5i-S、B4の2.5i-Lターボ(高速試乗)をしてみましたが、この進化/深化/神化は非常に素晴らしいというか・・・誤解を招きたくはないのですが、気持ち悪いくらいのモノでした。ドアの音はBP/BLの方が好きですが、何となくCクラスに近いモノ、いわばホンモノ感とでも言いましょうか、を感じました。
軽快感/維持費という面では 私のBL2.0i等の4代目に軍配は上がりますが、明らかにその他のハード/ソフトは向上していると感じましたね☆
対人の衝突安全基準のためか、4代目までの低いボンネットにできなかった事と6ライトの美しさ(個人的にアウディ、スバルの6ライトは好きでした)とサッシュレスが消えた事は個性が薄くなったと非常に残念には感じますが・・・
私が試乗に行ったときはマジェスタやディアマンテのお客さんも試乗に来てたみたいで、明らかに他社ユーザーにも気になるクルマになったのでしょう。デニーロ氏の影響もあるかもです(笑
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by
わかお@尾張旭
at 2009-05-27 10:08
x
こんにちは☆
2.5i-Lを試乗してきました。
社長さんのおっしゃられるように、うかつな発言は控えたいと思います。笑
それくらい、驚きを感じました。
BP/BLのデビューのとき、「これ以上のレガシィがありえるのかな?」と思ったのですけど、その予想をあっさりと覆してしまうすごさ・・・。
適切な言葉が見当たらないです。
お気に入りの料理屋があって、先日そこに行ってきました。
定番メニューもさることながら、黒板メニューは毎回斬新で、
飽きさせません。
接客も素晴らしく、それでいてお値段もお手ごろなお店なんですが、
スペイン語で「開拓者、先駆者」を意味する言葉が店名です。
その名に恥じないお店だと思います。
スバルの開発陣に通じるものを感じてしまいました。
2.5i-Lを試乗してきました。
社長さんのおっしゃられるように、うかつな発言は控えたいと思います。笑
それくらい、驚きを感じました。
BP/BLのデビューのとき、「これ以上のレガシィがありえるのかな?」と思ったのですけど、その予想をあっさりと覆してしまうすごさ・・・。
適切な言葉が見当たらないです。
お気に入りの料理屋があって、先日そこに行ってきました。
定番メニューもさることながら、黒板メニューは毎回斬新で、
飽きさせません。
接客も素晴らしく、それでいてお値段もお手ごろなお店なんですが、
スペイン語で「開拓者、先駆者」を意味する言葉が店名です。
その名に恥じないお店だと思います。
スバルの開発陣に通じるものを感じてしまいました。
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b-faction at 2009-05-27 13:49
豊富な試乗車が用意されていて凄いですね。うらやましいです。SVX360さんの神化という表現は実に奥が深いと思います。スバルブランドとは別に「レガシィブランド」が既に確立しています。それを見事に伸ばしたのが今度のレガシィですね。
僕はアウトバックの場合、3.6リッターに真価があると思ってます。
コイツを是非800キロぐらい乗ってみたいですね。
しかも高速ではなく山岳路を。
僕はアウトバックの場合、3.6リッターに真価があると思ってます。
コイツを是非800キロぐらい乗ってみたいですね。
しかも高速ではなく山岳路を。
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by
b-faction at 2009-05-27 13:54
素敵なレストランみたいですね。また是非教えて下さい。じつは、ずっと暖めていたネタがあり、今度のレガシィの登場に合わせ紹介したいと思っています。
めちゃくちゃ美味しい蕎麦の話です。
またアップします。
先日のテストで取材済みですが
書くことが多すぎて熟成中です。
実に原理原則に叶ったレガシィにピッタリの味。
素敵ですよ。
めちゃくちゃ美味しい蕎麦の話です。
またアップします。
先日のテストで取材済みですが
書くことが多すぎて熟成中です。
実に原理原則に叶ったレガシィにピッタリの味。
素敵ですよ。
Commented
by
SVX360
at 2009-06-01 23:10
x
コメントへの返信ありがとうございます。
ホントに言えてるのは「磨いて来たのは走りです」ということですねぇ。それは実感できますね。あとパワステを煮詰めていただけたら・・・ただそれはステアリングギア比がBP/BLよりクイックだから仕方ないかな。
しかし、アウトバックは若干マイルドなギア比&17インチになっているのでやはり一番バランスが良いと感じました。。。ただ3.6Lを維持して行く事は私の給料では無理に近いですね(笑
ホントに言えてるのは「磨いて来たのは走りです」ということですねぇ。それは実感できますね。あとパワステを煮詰めていただけたら・・・ただそれはステアリングギア比がBP/BLよりクイックだから仕方ないかな。
しかし、アウトバックは若干マイルドなギア比&17インチになっているのでやはり一番バランスが良いと感じました。。。ただ3.6Lを維持して行く事は私の給料では無理に近いですね(笑
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by
b-faction at 2009-06-03 21:16
SVX360さん、こんばんは。パワステの件ですが、たった今、御嶽をS402で攻めてきましたが、コイツもクイックですが、結構切り込む感じはマイルドで、熟成とはこういうことだなと実感しました。先々週の新型レガシィは同じ場所を全開では走っていませんので比較できないですが、その前のA-Lineは全開で攻めましたから違いははっきり認識できました。
WRXのほうが戦闘的。
それらと発表したばかりのレガシィの性能を比較。
幸せな事に、この2ヶ月で、本当に肌で感じることが出来ました。
なので、結論から言うと、前モデルより新型レガシィは、やはり奥が深いといえるでしょう。
ちょっとわかりにくい説明ですみません。
WRXのほうが戦闘的。
それらと発表したばかりのレガシィの性能を比較。
幸せな事に、この2ヶ月で、本当に肌で感じることが出来ました。
なので、結論から言うと、前モデルより新型レガシィは、やはり奥が深いといえるでしょう。
ちょっとわかりにくい説明ですみません。
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S202
at 2009-06-06 10:20
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はじめまして・・・ここでは(笑)
可児からやってくるS202です。
先日、新型レガシィに試乗させて頂きました。
乗る前は、「えー!NAなの?」っと担当者に言いましたが・・・
「まぁ、乗って下さい」と・・・
とりあえず走らせてみたのですが、S#でしたっけ?
あれにしたら驚くほどの加速をした。
トルク感は素晴らしく、結構な加速をしていました。
脚回りは、私の乗る車よりそりゃしなやかなんですが、
その回頭性に驚かされる!!
曲がる!素晴らしくまがる・・・
ボディはがっしり感があり、極度なコーナーへの突っ込みをしても
その安心感は素晴らしい!!(勿論安全マージンはとってますが)
というのが率直な感想ですね。
ただ個人的には・・・この車を速く走らせてどーするの?
というような感じはしましたが(笑)
ドライバー次第ってやつですかね(笑)
今日はS202日和です(^◇^)
可児からやってくるS202です。
先日、新型レガシィに試乗させて頂きました。
乗る前は、「えー!NAなの?」っと担当者に言いましたが・・・
「まぁ、乗って下さい」と・・・
とりあえず走らせてみたのですが、S#でしたっけ?
あれにしたら驚くほどの加速をした。
トルク感は素晴らしく、結構な加速をしていました。
脚回りは、私の乗る車よりそりゃしなやかなんですが、
その回頭性に驚かされる!!
曲がる!素晴らしくまがる・・・
ボディはがっしり感があり、極度なコーナーへの突っ込みをしても
その安心感は素晴らしい!!(勿論安全マージンはとってますが)
というのが率直な感想ですね。
ただ個人的には・・・この車を速く走らせてどーするの?
というような感じはしましたが(笑)
ドライバー次第ってやつですかね(笑)
今日はS202日和です(^◇^)
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b-faction at 2009-06-06 17:28
とても熱い走りが楽しめるS202。その軽量さは戦闘機みたいですね。hハイドロフォーミングのフロントサブフレームやエアバッグまで省略した思い切りの良さに脱帽して僕も乗っていました。レガシィとの違いは明確ですね。
思い出すたびに、また乗りたくなります。
広島までノンストップで走ったことが良い思いでです。
此処では書けないエピソードも沢山あります。
思い出すたびに、また乗りたくなります。
広島までノンストップで走ったことが良い思いでです。
此処では書けないエピソードも沢山あります。
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WーSTER
at 2009-06-08 11:40
x
お久しぶりです、先日は御世話になりました
昨日大泉工場生産技術部の友人と逢い
『〇〇が逢ってきた、中津スバル社長の試乗インプレが、社員全員に、配られたよ』って言ってました
社長の偉大さを再確認できました
『車以上に人生のインプレはもっと奥が深いぜ』って言っておきましたがね
彼と討論の結果A-Lineは、見送りました(^^;)
昨日大泉工場生産技術部の友人と逢い
『〇〇が逢ってきた、中津スバル社長の試乗インプレが、社員全員に、配られたよ』って言ってました
社長の偉大さを再確認できました
『車以上に人生のインプレはもっと奥が深いぜ』って言っておきましたがね
彼と討論の結果A-Lineは、見送りました(^^;)
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B-faction
at 2009-06-08 21:21
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御元気ですか?WーSTERさん。また遊びに来て下さいね。
今度のGTの6MTも興味深々です。
忙しくてなかなかブログも更新できませんが、ネタは山盛りです。
これから横浜まで2.5GTを初めて公道テストしてきます(笑)
楽しみです。また御嶽経由で帰るので800キロ以上ですね。
またその詳細はブログで紹介します。
大泉工場のご友人の方に是非宜しくお伝え下さい。
今度コメントいただければ嬉しいです。
それでは。
今度のGTの6MTも興味深々です。
忙しくてなかなかブログも更新できませんが、ネタは山盛りです。
これから横浜まで2.5GTを初めて公道テストしてきます(笑)
楽しみです。また御嶽経由で帰るので800キロ以上ですね。
またその詳細はブログで紹介します。
大泉工場のご友人の方に是非宜しくお伝え下さい。
今度コメントいただければ嬉しいです。
それでは。
by b-faction
| 2009-05-20 21:58
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