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「開花」それは5代目レガシィの誕生

今年の初夏にそれは突然起きた。
望桜荘の庭で見た事の無い花が咲いたのだ。

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それは竜舌蘭だった。

その開花と新型レガシィ誕生が、
どのように整合するか。
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   ※7月某日 木曽郡三岳町で新型アウトバックをテスト中に偶然遭遇。望桜荘とほぼ同じリュウゼツランだ。

丁度その頃、
日刊自動車新聞社の取材を受けた。

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片田舎で細々と商いする我々を、
取材していただけるのだという。

読者にとって何が役立つのか。
興味深く来訪を待った。

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なんと小口記者はスバリストだった。
だからすぐ意気投合し、
とても楽しい時間を過ごした。

読者にとって役立つ内容を話せたのか不安だが、
惜しまず全てお話しした。
当社の活動で役立つ事は何だろう。
日頃から大切にしている事に、
残念ながら即効性は見られない。

むしろ自動車に関係があるのか、
良く分からない事ばかりを長い間続けている。

取材する側にとって、
俄には信じられないような概念も多々ある。

冗談なのか、
それとも本気なのか、
判別に苦しむ内容もあった。

もう一度振り返ってみたい。

取材日は「夏のお客様感謝ディ」の初日だった。
大勢のお客様が来店されるので、
望桜荘で取材の場に提供した。

イベント期間中は、
望桜荘をスタッフルームとして解放する。
取材後はお弁当を食べながらマッタリして戴いた。
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この中に居ると不思議なほど落ち着ける。
風が通ると、
夏でもエアコンが要らない。

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この望桜荘の誕生について触れたい。
移築したと勘違いされる事もあるが、
昔から存在した建物だ。
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しかし当時の佇まいは今と随分違っていた。
そこで元の形に戻す事にした。
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この建物をどうしても残したいと思う気持ちが、
やがて執念に変わった。
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元の姿に蘇ると、
その執念は建物から環境へと広がった。
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周りの環境改善活動は、
長年放置されまるでジャングルのようになっていた庭から始まった。
良く観察すると庭の中はゴミだらけ。

とにかくガラスや色々なゴミが顔を覗かせていた。

なぜここに埋められているのか、
全く検討もつかないような粗大ゴミも出た。

社員全員でコツコツと掃除し、
出来る限り土中の異物を取った。
あるときは篩で細かな異物と土を分離した。

夏になると、
雑草を生える先から片っ端に抜き取った。

ようやく気持ちの良い空間になり、
漂う空気の匂いまで変化した。
これには、大いに喜び満足した。

夏が過ぎる頃から、
庭の中で次々と奇妙なことに気付いた。
大量の虫が発生し、
カリンは木は片っ端から葉を食べられ、
その年は最後まで一つも結実しなかった。

五葉松も色がおかしくなった。
近くで観察すると、
葉に擬態した細い虫が、
一本一本の葉に纏わり付いている。

全て樹液を吸われ茶色に変色し、
徐々に枯れてしまった。

その数は何千というレベルで、
消毒するしか方法が見つからなかった。

なぜ急にこんな事が起きたのか。
原因をなんとしても知りたかった。

掃除を徹底的に進め、
綺麗にしたつもりでも、
「ヒト」に都合が良いだけで環境のバランスを崩してしまったのかもしれない。

そこで次の二つを重視して今後の活動に取り組むことにした。
まず、
絶対に樹木の消毒を止める。
次に、化学合成肥料を一切与えない。
改善を土から始めることにした。

よく考えたら松のある辺りには、
高額な肥料を購入して、
地面に注入していた。
こうした行為は、
もし人間なら下痢で苦しい時に、
元気を出せとユンケルを飲ませるようなものかもしれない。
これらの肥料を全部掘り出して処分し、
松の根元にはびこっていた髭のような植物を土ごと剥ぎ取った。

そしてその植物を移植した。
ちょうど配管工事で掘り返され、
露になった場所がある。
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かなり思い切った仕事になり、
毎朝全員庭に集まり、
土を蘇らせた。
与える水も地下水だけにした。
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庭にある池に水が自然に溜まる。
中には微生物が山ほど居る。
その水をポンプでくみ上げ庭に戻した。

掘り出した土にぼかしを混ぜて、
庭の一角に積んでおくと、
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その中に大量のミミズが増えた。
土を広げ水を与えて落ち着かせた。
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開花する前の竜舌蘭が増えている事に、
後になって気がついた。

左手前に見え尖った葉を持つ植物が竜舌蘭だ。
梅の樹の周囲にある黄緑色の植物も、
この後で急激に増える。
その頃の状態が良く分かる大切な写真だ。

そして大切なもう一つの願いが叶った。
電柱を撤去する事だ。
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以前から気になって仕方が無かった太い電柱を、
取除いてもらう事にした。

変圧器を導入したので必要なくなり、
ただ邪魔なだけの存在だった。
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昨年の秋に変電設備を設置した。
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これまでは設置する場所が無く、
長い間の懸案事項だった。
最大の「不純物」は電柱だった。

電柱を抜き取る作業は、
どんな風に進められるのだろうか。

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電気工事のプロが登場した。

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チームワークが素晴らしく、
作業の段取が素晴らしい。
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久しぶりに一流の腕前を見せてもらった。

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電柱を抜いて運ぶ機材は、
特殊な性能を持ち、
掴む、抜く、引っ張る、押す、掘る、担ぐ、等の作業が出来た。
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抜いた後の穴を覗くと、
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中にアース線が残っていた。
これも確実に抜き取る。

輪の付いた金属の棒が見える。
黄色いカバーを取除いた電柱の支柱だ。
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電柱だけでなく支えている柱も頑強だ。
こんなに物凄い物が埋めてあったのかと、
改めて驚いた。

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※掘るためのドリルに引っ掛けて抜いた。作業員の手にしている部分が支柱の末端だ。

ちょっとやそっとでは抜けない。
グサリと刺さり奥で広がっている。
抜く時に土の悲鳴が聞こえた気がした。
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数ヶ月が過ぎ、

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草を良く選んで取り除き、
必要な植物を残した。

朝礼で草を抜いていたら、
何かを語りかけるように、
ふわりとナナホシテントウが舞い降りた。

ナミテントウムシは良く眼にするが、
コイツに出会うのは久し振りだった。

まるで促されるように、
花梨の木のを観察した。

面白い奴に出会った。
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妻が勝手にジンメンテントウと命名した程、
笑った顔に見える面白いテントウムシだ。

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すぐ隣の葉では、
アブラムシをテントウムシの幼虫が食べていた。
バランスが取れてきた。

そして遂にその時が来た。
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庭いある、
あまり見栄えのよくない植物から、
急激に茎が伸び始めた。

この庭を掘り返して掃除していた頃、
何か分からないお化けのような球根が出た。
むしろ芋に似ていたかもしれない。
捨てようか迷った時、
妻が一言「それは埋めて置いてあげたほうが良いんじゃないの」と呟いた。
それで、
割れてしまった物も含め全て埋め戻した。

すっかり忘れていたが、
今年の春に気が付いた。

草を刈ろうとすると、
腕に刺さりとても痛い植物がある。

さほど美しくもないし、
邪魔だとも思った。

ところが妻は「きっとそれはあの時の芋よ」
と思いがけない事を言った。

邪険にした訳ではないが、
それほど大切に育てた覚えは無い。

でも思いがけないプレゼントをもらった。
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電柱の合った場所に、
見事な花を広げた。

人間もある種の「負荷」を背負い、
日々努力を重ねて対抗性を身に付ける。

すると負荷が取り払われた途端に、
優れた潜在能力を開花させる。

即ちそれが障害や困難を乗り越え、
夢を現実させる能力だ。

望桜荘の周りで環境を考え、
長く続けられる活動を続けた。

その結果が竜舌蘭の開花となって現れたのだろう。

見事に咲いた「」はスバルの姿を象徴している。
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この「開花」は新型レガシィと重なり合う。
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まず土つくりから始めた。
それは自動車に置き換えると、
生産設備の見直しだ。

これまで作れなかったサイズへ、
アウトバックを引き上げた。
堂々たるた佇まい。
オーバーフェンダーが質感の高いサイドビューを際立たせた。
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様々な障害や壁を乗り越え、
理想を現実に変える。

スバルは、
遂に本当に造りたいクルマを造った。
新型レガシィは、
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遂に目指すべき居住空間を手に入れた。
そして風土に合った環境を守る。
抜くべき雑草は取除いても、
大切にすべき植物を守る。

特に元来持っている資質を大切にする。
すると自らも健康的になる。

アウトバックは、
レオーネ4WDから脈々と続く
SUBARUらしさを継承している。

これは世界が続いたクルマだ。

安心感の高いシャシーだ。
こんな走行シーンを思い出した。
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深い水溜りが路肩ある場合、
左右のタイヤにかかる抵抗は大きく異なり、
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特に左側のタイヤから瞬間的にグリップが抜ける。
この時に凄さを発揮する。

まるで何事も無かったかのように、
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ラクラクと障害を乗り越えた。
新開発のリニアトロニックは、
伝達性に優れ燃費が良い。
そして最終減速比をアウトバック専用に合わせた。
ツーリングワゴンとは一風異なる味わいになっている。

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ヘビーウエットな下り坂のターンインで、
全く不安を感じさせず、
まるで水を得た魚のようだった。

ライドハイトな設計にも関わらず、
その走りに腰高感はまるで無い。

ツーリングワゴンより、さらに力強く演出された。
アウトバックはまさに無敵だ。

これは見事な開花と言える。
今進めている富士重工の選択と集中は、
間違いなく次の開花に繫がるだろう。

彼らは開発と製造を得意な高性能車に特化した。
そして新しい車体構造を完成させた。
最新の「クレードル構造」を持ち、
エンジン搭載方法だけに留まらず、
アウトバックの基本的なリフトアップも見直した。
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その結果が、この画像から見て取れる。
相当大きなな水溜りのあるコーナーに、
舵角を与えながら、
思いっきり飛び込んだ瞬間だ。
クレードルフレームに、
フロントサスペンションが取り付けられたので、
大幅に剛性感を増した。
だからタイヤの接地角度に変化が少なく、
悪条件下で高い安定性を誇る。

また、最低地上高を200㎜確保するための方法を見直し、
クレードルの後端部分で支えるように工夫された。
だからこれまで以上に姿勢を安定させ、
バランスが良くなった。

望桜荘の庭に眼を移そう。
支柱を取り除いた場所も、
見事に活性化した。

それにつられる様に、
これまで見たことも無い勢いで、
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これまたここにずっと自生していた植物が開花した。
未だに次々に花を咲かせている。
オレンジ色のユリの一種が開花した。
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これはレガシィだけにとどまらず、
これから次々と登場する、
モデルチェンジの完成度の高さを予感させる出来事だ。

Commented by b-faction at 2009-08-02 10:48
飛騨のスバル乗りさん、おはようございます。
コメントとご意見ありがとうございました。
アウトバックの外観はいかがですか。ワイドな感じを際立たせて撮影してみました。
手違いで消えちゃってごめんなさい。

Commented by 飛騨のスバル乗り at 2009-08-04 20:10 x
こんばんは。社長のブログ楽しみにしています。
レガシィ いいですね。 いまだに試乗していません。なぜかと言うと・・ 愛車のエクシーガへの迷いがでるのを心配して(嘘)  二度ほど中津スバル入店試みましたが、緊張して入店失敗!!
そのまま 王将へ・・・・・ いつの日か遊びに行かせて頂きたいと思います。
Commented by zinryou at 2009-08-07 21:19 x
はじめまして
人面てんとうですか?写真を見る限りてんとう虫のさなぎか、羽化したばかりのてんとう虫だと思います。
アルシオーネVRとSVXに乗ってました、今はインプレッサを降りてレオーネクーペAG5に乗ってます、しかしRXのエンジンは同じEA82でもパワーが違いますね、加速はインプレッサと変わらないような。
見てたらアルシオーネにもまた乗りたいですね。
Commented by b-faction at 2009-08-11 13:40
飛騨のスバル乗りさん、アウトバック最高です!
気持ちの良い体験をしました。日の出前の御嶽山が・・・、また詳しく報告します。王将と聞いて、急に食べたくなり(すぐ隣なのに?)嫁さんと本当に久し振りにランチしました。次はうちにも寄って下さいね。ご来店お待ちしてます。
Commented by b-faction at 2009-08-11 13:41
zinryouさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
羽化した瞬間なんですね。実は、このブログを見た他の方からも、
参考にとメールで画像を二つ送っていただきました。
たしかに、おっしゃる通りです。
しかし、奇遇にも、笑っているような顔に見える瞬間に導かれた事が、偶然とはいえ奇跡的な出来事だったのかもしれないと、
感無量です。

レオーネクーペRX/Ⅱを愛用したボクとしては、このネタだけでも、
zinryou さんと結構語り合えそうですね(笑)
伊藤健さんが、関わった車です。だから、インプレッサのご先祖様ですね。相性がいいはずですよ。

XTはまた趣が違いますね。
捨てがたい魅力に溢れてます。

Commented by ミスターH  at 2009-08-16 08:37 x
偶然ホビダスからたどり着きました。最後の写真の花はニッコウキスゲではないかと思います。漢方薬カンゾウの仲間です。
ちなみに、私は造園の仕事をしていまして、おもしろく拝見させていただきました。
Commented by b-faction at 2009-08-17 12:31
ミスターH さん、コメントありがとうございました。
カンゾウの仲間なんですか。
ありがとうございました。自然に生えてきたので大切にします。
増えすぎても困るのでしょうか。
その辺り、また時間があったら教えて下さい。

リュウゼツランもテキーラの原料になる種に近いとは驚きです。

素人が知識も少ない中で
勝手にいろんなことを試してますので、
コメントまたよろしくお願いします。
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by b-faction | 2009-07-29 15:26 | Comments(7)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction
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