テレビ取材の後、最新型エクシーガでFF車の無段変速を堪能する。
2009年 10月 11日
月曜日に久し振りにテレビ局の取材を受けた。
今月の16日に岐阜県、三重県、滋賀県、福井県の4局ネットワークで放送される予定だ。
この地域に御住まいの方には
是非ご覧いただきたい。
おみやげセンターの取材のあとは
望桜荘を。
環境改善活動について
熱く語った後は、
ノスタルジックカーだが、
盛んにサブロクを取材しようとするスタッフに、
スバルがホントに造りたかったのは
小型車なんですよ、と
スバル1000を紹介すると、
誰もが知らない。
しかし、そのメカニズムを見ると、
5人全員が驚愕の叫び声を上げた。
「初めて見た!」と。
そして、いよいよ今日の目玉の
6輪生活。
レポーターの生駒彩ちゃんと
中津川市民でもあまり知らない
絶好のスポットを案内し、初秋の中津川を楽しんでもらおうという企画だ。
あえて場所は伏せるが、
会社のすぐ近くに
こんなに眺めがよくて
こんなにサイクリングやウオーキングにピッタリの場所があるのだ。
驚かれた方も多いと思うが、
日本各地から、この中津川にいらっしゃって、
その上、お土産まで皆さんから戴いているので、
今後のお楽しみご案内スポットとして、
来た人だけにご紹介しようと思っている。
慌しくスタートしたこの日は、
ちょうどマリオの渾身の作
「スバリスト世界征服」
の予約受付開始にあたる、
記念すべき日でもあった。
興味のある方は是非見て欲しい。
当社でも数量限定で「土下座シール付」
の初回限定版を販売している。
当社のコレクションもそこに登場する。
http://www.mediapit.co.jp/shimizusouichi/
さて、
ついに新型エクシーガ
にリニアトロニックが搭載された。
2リットル水平対向DOHCエンジンと、
最新CVTの絶妙なハーモニーは、
レガシィとはまた一味異なる。
試乗車として新たにラインナップに加えたのは、
スバル エクシーガ2.0i-S
外装色グラファイトグレー・メタリック
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4,740×1,775×1,660 ホイールベース(mm):2.750
【エンジン】
2.0L水平対向4気筒DOHC16バルブ AVCS
【トランスミッション】
スポーツシフト リニアトロニック(CVT)
【税込みメーカー希望小売価格】
2,310,000円
多機能ワゴンとしての実力を証明するために、
中津川から東京・横浜を無給油で往復し、
CVTの優れた燃費と、エクシーガの高速巡航性能を試す。
エクシーガの出来の良さを一言で表現するなら、
新世代スバルに共通する「美味しいクルマ」だ。
外観は、スバルファミリーの中では、ステラと同じ系列の「実用性重視」。
目新しさの無いデザインだが、
どこから見てもすぐスバルだと判る雰囲気を、
グラスエリアに漂わせている。
発売から一年余りが経過した。
レガシィのデビューと共に世に出た新型のCVT「リニアトロニック」。
これと専用チューニングを施した2リッター水平対向DOHCエンジンに組み合わせ、
FWD(前輪駆動)車にも惜しむことなく与えた。
それにより、元来個性として持っていた、シャキッとした歯切れの良い走りはそのままに、
さらに効率が高まった。
ただ燃費が良いだけでなく、
ドライバーの意図に忠実に従う、極めて仕立ての良いクルマに仕上がった。
目指してきた究極の機能性に、より近づいた最新型を、
あえて前輪駆動にこだわり紹介したい。
スバルは日本における前輪駆動車のパイオニアであるが、
4輪駆動車の成功により、その影が薄れてしまった事実は否めない。
だが、縦置きエンジンしかも低重心で左右対称(シンメトリカル)な特徴は、
前後を問わず2輪駆動の走行性能上も大きなアドバンテージを持っている。
デビューしたてのエクシーガの中から、チョイスしたのは17インチホイールを身に纏った2.0i-Sだ。
エンジンは全車にDOHC16バルブのAVCS(可変バルブタイミング)組み合わせている。
元々粘り強いエンジンに仕上がっていて、高速道路をスバルらしい胸のすくような走りが楽しめるだけでなく、
一般路で一人で乗っても七人で走り回っても、全く遜色の無い動力性能を持ち合わせてたが、
CVT仕様になって更に動力性能はアップした。
台風18号が接近し、荒れ模様の中を、
中津川→横浜→新宿→中津川と高速道路から一般路も含め637キロを走破した。
全ての行程を見事ワンタンク(無給油)で走破したことで、
動力性能に対する燃費も非常に満足できるものだと確信した。
夜の新宿では渋滞を味わい、
翌朝6時にホテルを発ち、新宿→中津川をほぼ3時間で帰還したので、
決して省エネ走行ばかりを繰り返したわけではない。
こういう状況下において新型の長距離巡航能力は非常に秀逸で、
メーター上の平均燃費は10.7km/lと表示された。
トリップメーターには637.4キロ走行と出た。61.5L給油したので、
満タン法で検算すると10.4km/lとなる。ほぼ同じであり、今回の好燃費性能を実証できた。
メーター左側の燃料計の下にあるのがECOゲージだ。平均燃費と瞬間燃費の差を動きで表し、
エコドライブが容易に出来る。
そして、そのままその脚で、
都会の疲れを秘境で癒す。
東京から戻ったその脚で、
そのまま癒しの地を求め、いつもの道をひた走る。
エネルギッシュな東京は様々な魅力に満ち溢れているが、
長居をしたくなる場所では無いようだ。
なぜか自然に霊山「御嶽」を求めステアリングを操っていることに気がつく。
日本三大霊山のひとつに白山か立山のどちらかと入れ替えるべきという説があるが、
全く持ってその通りだと思う。
不思議な力を持つ活火山だ。
まだ学生だった頃、
休火山といわれていた(一部では死火山とされていたようだが、子供の頃から休火山と教わってきた)
この山が水蒸気爆発した。
噴煙は1000メートル以上吹き上がった。
その後、続けて大地震が発生し、
大規模な地すべりで多くの犠牲者が出た。
今では見事に復興しているが、
そこに暮らしている人たちのご苦労は大変なものであった。
東京の喧騒から悠久の時へタイムスリップ。
体が求めるまま道を遡る。すると、とんでもない秘境に辿り着いた。
こういう場所を幽玄と言うのであろうか。
とても画像では表現しきれない神秘的な癒しの空間だ。
宮崎駿はこういう景色をたくさん見てるのだろうなと、ふと思った。
驚いた事に、
この聖域に足を踏み入れると、周りの匂いが明らかに甘くなる。
記憶にあるこの匂いを何に例えるか、想いを巡らせると、
確固たる結論を弾き出せた。
そう、新茶を蒸すときの香りなのだ。
あの、芳醇で例えようのない甘い香りが、あたり一面に漂っている。
ここに来る前にも滝はあった。そこから枝分かれした川を、
更に登ると岩壁から水が噴出して滝になっている。
ここが源流だ。
数万年掛けて形成されたのだろう。
大きな岩も水の流れの形のままにに削られている。
荘厳たる妻との相性も良く、
神秘的でさえある。
ただし、今日の景色は、
たぶん、前日に降った大量の雨と台風による独特の湿度。
そして迫り来る台風18号の間隙を縫って手に入れた、
二度と見られない風景と空気の匂いだったのかもしれない。