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インプレッサのタイムアタックと御嶽登山の関係は・・・

NBRでタイムアタックがあり、
3代目WRX STIが8分を切る記録を出した
ドライバーはトミ マキネンだった。
新形インプレッサが新記録を出した映像には、
彼の強烈なドライビングスタイルが刻まれていた。

あの動画を見る限り、
マキネンはいわゆる「紙一重」の天才だ。
コックピットに漂う空気には狂気を感じた。
同じような天才に、コリン マクレーが居た。

フィンランドラリーで彼の走りを目の辺りにした。

友から届いたサインを見て、
その頃を懐かしく思い出した。
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彼の走りも「狂気」を帯びていた。
ヘリコプターの事故で急逝したが、
一人では無く他の人まで巻き込んでしまった。

若い死が今でも惜しまれる。

マクレー直筆のサインが入ったステッカーは、
GBの国旗そのものだ。

次の日曜日には、
恒例のオーナーズミーティングが開かれる。
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これは第一回目の記念写真だ。
22Bを降りた人も居れば、
新たに加わった愉快な仲間も居る。
再会するのがとても楽しみで待ちきれない。
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今年は会の代表「翼パパ」さんの提案で、
面白い出し物がある。
それは何でも良いので、
22Bに関する自慢話や、
お宝を持ち寄ろうという企画だ。

それをまるで知っているかのように、
抜群のタイミングでマクレーのサインを贈ってもらった。
本当にありがとうございました。
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タケさんはR1/R2の主査として、
開発に携わった。
その向かって右にいらっしゃるのがPGMの西尾さんだ。
彼らは軽自動車をコンパクトカー以上のクオリティで仕込んだ。

軽自動車をレガシィと遜色の無いレベルまで引っ張り上げたのは、
見事と言うほかに言葉が浮かばない。

しかし中期経営計画で予定された、
コンパクトカーの開発には繋がらなかった。

その代わり、
スバルらしい高性能車が次々とデビューしている。
その高性能車の象徴がSTIだ。
まるで何かに導かれるようだった。

STIに追加されたWRXのセダンに乗ると、
目指す先は御嶽山しか思い浮かばなかった。

王滝村を目指し、
まだ夏の盛りの中津川から、
秋の気配が漂う御岳山麓に足を踏み入れた。

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8月第三週の御嶽山は、
こんなに爽やかだった。
新しいWRX STIのボディは、
サーキット走行に適している。
4ドアセダンのボディは、
ボディ剛性でハッチバックより有利だ。
それに加え、
フロントロワアームが新設計され、
ピローボールブッシュが用いられた。

空力特性も向上し、
車高も下げられてターマックを駆け抜ける性能も高まった。
いよいよインプレッサを脱皮し、
新生WRXに生まれ変わったので、
満を持して「空への架け橋」に連れてきた。

途中の道はスキー場の中を走っている。
つづら折りの舗装路は、
高性能車を試すのにうってつけの場所だ。
無我夢中でヒルクライムするうちに、
あっという間に田ノ原の登山口に着いた。

ここまでクルマで駆け上り、
この後は自らの脚で頂上まで登る。

昨年10月に初めて御嶽山に登った。
剣が峰が最も高い場所だが、
田ノ原の登山道からは、
その手前にある大滝頂上しか見えない。

下山してすぐに頭に浮かんだのは、
「一年後にもう一度必ず登ってやると」という事だった。

記録と言うものは、そのタイミングに
大きく左右されるものだ。

その時のタイムは2時間39分。
初めての割に速いと言われたが、
準備不足は否めなかった。
そこで靴やその他の装備も、
もう少し工夫して登るつもりだった。

実は登るつもりで来た訳ではなかったが、
この雄大な御嶽山を見たら、
登りたくて我慢出来なくなった。

デーンと真っ青な空を背景に鎮座した山体を見て、
こんなラッキーチャンスに登らないと損をすると思った。

日差しは強いが、
風はほとんど無かった。
本当にサラッと乾燥した絶好の天気だ。

ここから見ると、
雲の塊が山頂近くにへばりついている。
でも見た限りでは、
急に悪天候を引き起こすとは思えなかった。

しかも登山道を凝視すると、
白装束に身を包んだ人達が点々と山頂を目指していた。
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いつでもチャンスが来たら登れるように、
最低の備えはしていた。
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背負う水筒も手に入れたので、
それをドンドン使えば体力も消耗しない。
キャメルバッグはとても心強い味方だ。

昨年の秋にスニーカーで懲りたので、
その日に備え靴も購入した。
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夏のウオーキングには、
塩分補給が欠かせない。
だからクルマの中にこれもあった。
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最低限必要な物を、
コンパクトにまとめ登山道に向かった。

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軽快に歩みが進む。
まるでWRXを操るように、
自分自身も意のままに操れる。
この楽しさは格別だ。

昨年の御嶽登頂後、
水泳を休むことなく続けてきた。
そのおかげで、
体の各部のブッシュ類が、
前よりハードに締められている。
まるでダンパーやスプリング、
それにスタビライザーが自分の好みになったようだ。

これらのファインチューニングで、
カラダのロール剛性も向上した。

歩き始めてまず始めに、
そんな感覚を覚えた。

いとも簡単にマキネンはNBRでコースレコードを書き換えた。
それはドライバーの技量にもよるが、
クルマの能力が向上したことも大きな理由だろう。

同じように自らの肉体も操縦安定性が高まった。
だからコースレコードを書き換えられる予感がした。

金剛童子までたどり着いた。
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途中、誰かを追い越す事はあっても、
追い抜かれる事は一度も無かった。
ここまでの所要時間は36分01秒と好成績だ。
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ここまで来たのは3度目だ。
このすぐ上にいらっしゃるのは、
大好きな摩利支天尊だ。

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挨拶して上を目指すと、
間もなく8合目に着いた。

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ここまでの所要時間は、
44分48秒29だった。
登っている間に記録はどうでも良くなってくる。
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奇麗な空気と美しい空に囲まれ、
気持ちが高揚するからだ。
この辺りまで来ると、かなり空気も薄くなる。
だから深い呼吸をして歩みを進めるコツも掴んだ。
普通の呼吸だと辛いものがある。

あれが登頂する前に見た、
山頂あたりにへばりついた雲の塊だろう。

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ここまで辿り着くのに、
約1時間かかった。
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雲の中で関西弁を話す人達は、
とんでもない連中だった。

気軽に登れるとは言え、
ここは3000mを越す高山だ。
軽装で来るならまだしも、
犬を連れてきていた。

最近色々なところでマナーを守らない、
不良老人に出会う。

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人も環境負荷を与えるイキモノだが、
犬が生態系に及ぼす影響が大きいので、
連れて行ってはいけない事になっている。

それに喜び勇んで走り回り、
もし迷子になると、
急激な気温低下で死んでしまうことが多い。

そんな場所へ散歩気分出来ていた。
見るに見かねて、
「御嶽の環境を大切に思うのなら、
すぐに降りるべきです」
と忠告すると、

「途中まで来て、書いてあったんに気がついたんや」と女性が言う。
他の人は一切無言。
一人の女性が
他の誰かに向かって、
「あんたん、つれて降りーな」と聞こえよがしに言った。

しかし、下山途中で彼らとすれ違ったが、
人数に変化はなく、
不思議な事に犬の姿が消えていた。
鞄に詰め込んだようだ。

やまゆり荘で体を洗わずにいきなり湯船に入ったり、
山の道徳を守らない人達が、
この年代に多い。

さりとて不謹慎な人たちを、
一方的に非難できるほど徳も積めて居ないので、
この話はこれくらいでやめておこう。

雲の中を抜けると、
うっすら王滝山頂が見えた。
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下からは小さく見える山小屋だが、
近くで見るとしっかりした建物だ。

登りにくい登山道を、
何とか踏みしめて再びここに立った。
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思わず時計を見た。
1時間30分を僅かに切っていた。
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更に上に続く階段を上ると、
御嶽山で最も高い場所が姿を現す。

その全貌をみると、
思わずため息が出る。
遙か遠くに現れたのは、
真の頂上だ。
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ここに来ないと、
この空を見る事が出来ない。
ここに来ないと、
この空気を吸うことが出来ない。

凄味のある硫黄臭を放ち、
左方向にある火口から噴気が出ていた。

さらに元気を出して、
八丁ダルミに脚を踏み入れた。

この先は賽の河原とも呼ばれる、
イキモノの存在を否定するような場所だ。
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右側の稜線を見ると雪が残っている。
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5月の大雪の凄さを物語っていた。

そして遂に
剣が峰の山頂に到着した。
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ここまでの所要時間は、
2時間を切った。
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1時間48分19秒38

限界領域のパフォーマンスを
追求してきたインプレッサの魂が、
自分に乗り移った瞬間だ。

記念写真を
セルフタイマーをセットして慌しく撮影し、
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壱の池を見ると、
ここにも僅かに雪渓がある。
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さあ、帰還するぞ。
山頂から元来た道を振り返る。
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油断してはいけない。
ここをニュルブルクリンクに例えると、
最も死亡事故の多い、
この辺りに相当する。
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ベルグウェルクからホーヘアハトに至る、
危ない場所を走っているようなものだ。
あそこも標高が高い。

御嶽の神々に別れを告げ、
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注意深く下山を始め、
田の原登山口に無事戻ることが出来た。
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最後に後ろに見える男性を追い越した。

上半身裸でシャツを杖に縛り付けて、
旗のように降っていた元気の良いおじさんは、
「あんたは自衛官か消防士か?」
と訳のわからない褒め方をしてくれた。

時計を確認すると
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往復で3時間31分56秒21だった。

記録は運に恵まれ、
神を味方につけなければ達成できない。

それらを引き寄せるのは、
たゆまぬ努力の積み重ねだと実感できた。

インプレッサの魂は、
WRXへと昇華した。

セダンの姿に戻り、
素晴らしいクルマとして蘇った。
それを自分と重ね合わせることが出来た。

御嶽山に感謝を告げようと振り返ったら、
そこから朝の光景は消えていた。
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これは千載一遇のチャンスだったのか。
9月になると御嶽の効能は意外な形で現れた。

WRXで高速ドライブをいくら続けても、以前より疲れなくなった。
なぜか不思議だったが、
それを自覚出来るようになった。

理由は簡単だった。
無駄な筋肉を使わなくなっただけだ。

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たとえば高速道路の追い越し車線で、
中央分離帯に少し寄ったとしよう。
以前なら腕を使ってハンドルを操作した。

ところが変わってきた。
タイヤ一本分位の走行ラインを、
左へ寄せようと思った瞬間、
左腕の一部の筋肉だけがぴくりと動く。
腕だけで無くカラダ全体の反応で、
スッとクルマが左に移動した。

この感覚を手に入れて、
走る喜びが更に増した。

御嶽山に感謝しよう。

Commented by なっちー at 2010-09-18 06:23 x
ご無沙汰しています。

登山に目覚めましたかな。
あたかも、待ちに待った3連休・・・
ですが、あたしゃ今日も明日も出勤です(泣)
山は逃げない!
ストレス満載で仕事してきまーす。
Commented by b-faction at 2010-09-18 06:42
なっちーさん、
お久しぶりです。
はははは・・おっしゃるとおりです。
一昨日、そんな話をしたばかりで「くしゃみ」がでませんでしたか?

ストレス満載の気持ち、
よくわかります。

またぶらっと、いらっしゃって下さい。
無濾過の純米酒を大いに飲みましょう。
Commented by Route09 at 2010-09-21 02:18 x
こんにちは。
スピードクライムも楽しいですが、やはり山は時間に余裕を持って登った方が良いですよ。
山やスキー場などが顕著ですが、何処に行っても増えましたね、マナーのなってないご老人方。
この人達、人から学ぼうという態度がないのが共通点ですね。
”最近の若者は”ではなく”最近の老人は”とでも申しましょうか^^;

こちらの4ドアはA-Lineでしょうか?
是非、社長特製のGRBと、年改を受けたGRBの比較もお伺いしたいです。
Commented by b-faction at 2010-09-21 21:09
Route09さん、今晩は。
レスが遅くなりすみません。
僕の場合、スピードクライムは想定の遥か向こうです。

今回も下山途中に凄いアスリートとすれ違いましたが、
エンジンもシャシーも別物ですね。

何も背負ってないのにも驚きました。

水分補給はどうするのでしょうか。

僕は、2時前には御嶽山を下山する、
というのが自分で決めたルールです。

その中でデータを見るのが楽しいので
今回は時計の画像をたくさん並べました。

水分補給がスピードアップの一番の要素だったかもしれません。

老人について、
えらそうな事を言える立場では在りませんが、
戦争中の経験はあるけれど、
大きな苦労があったわけでは無く、
イケイケの高度成長期を、
時代の流れの幸運さでは無く、
「俺がやったからだ!」と過信している人に、
「見るに耐えない」老人が多いように感じます。
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by b-faction | 2010-09-16 20:59 | Comments(4)

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