あの動画を見る限り、
マキネンはいわゆる「紙一重」の天才だ。
コックピットに漂う空気には狂気を感じた。
同じような天才に、コリン マクレーが居た。

彼の走りも「狂気」を帯びていた。
マクレー直筆のサインが入ったステッカーは、
GBの国旗そのものだ。
次の日曜日には、


それは何でも良いので、
それをまるで知っているかのように、
抜群のタイミングでマクレーのサインを贈ってもらった。
本当にありがとうございました。

彼らは軽自動車をコンパクトカー以上のクオリティで仕込んだ。
しかし中期経営計画で予定された、

新しいWRX STIのボディは、
空力特性も向上し、
いよいよインプレッサを脱皮し、
新生WRXに生まれ変わったので、
記録と言うものは、そのタイミングに
大きく左右されるものだ。
その時のタイムは2時間39分。
初めての割に速いと言われたが、
準備不足は否めなかった。
こんなラッキーチャンスに登らないと損をすると思った。
日差しは強いが、
ここから見ると、
急に悪天候を引き起こすとは思えなかった。
しかも登山道を凝視すると、
白装束に身を包んだ人達が点々と山頂を目指していた。


キャメルバッグはとても心強い味方だ。
昨年の秋にスニーカーで懲りたので、

塩分補給が欠かせない。

コンパクトにまとめ登山道に向かった。

まるでWRXを操るように、
昨年の御嶽登頂後、
水泳を休むことなく続けてきた。
体の各部のブッシュ類が、
前よりハードに締められている。
まるでダンパーやスプリング、
いとも簡単にマキネンはNBRでコースレコードを書き換えた。
金剛童子までたどり着いた。

追い抜かれる事は一度も無かった。
ここまでの所要時間は36分01秒と好成績だ。

ここまで来たのは3度目だ。
このすぐ上にいらっしゃるのは、
大好きな摩利支天尊だ。


ここまでの所要時間は、

この辺りまで来ると、かなり空気も薄くなる。
あれが登頂する前に見た、
山頂あたりにへばりついた雲の塊だろう。


雲の中で関西弁を話す人達は、

そんな場所へ散歩気分出来ていた。
見るに見かねて、
「御嶽の環境を大切に思うのなら、
すぐに降りるべきです」
と忠告すると、
「途中まで来て、書いてあったんに気がついたんや」と女性が言う。
他の人は一切無言。
一人の女性が
他の誰かに向かって、
「あんたん、つれて降りーな」と聞こえよがしに言った。
しかし、下山途中で彼らとすれ違ったが、
人数に変化はなく、
鞄に詰め込んだようだ。
一方的に非難できるほど徳も積めて居ないので、
雲の中を抜けると、
うっすら王滝山頂が見えた。

下からは小さく見える山小屋だが、
登りにくい登山道を、
何とか踏みしめて再びここに立った。


御嶽山で最も高い場所が姿を現す。
その全貌をみると、

ここに来ないと、
凄味のある硫黄臭を放ち、
八丁ダルミに脚を踏み入れた。

右側の稜線を見ると雪が残っている。

5月の大雪の凄さを物語っていた。
そして遂に
剣が峰の山頂に到着した。


1時間48分19秒38
限界領域のパフォーマンスを
追求してきたインプレッサの魂が、
自分に乗り移った瞬間だ。
記念写真を
セルフタイマーをセットして慌しく撮影し、

壱の池を見ると、
ここにも僅かに雪渓がある。

山頂から元来た道を振り返る。

油断してはいけない。
最も死亡事故の多い、

危ない場所を走っているようなものだ。
御嶽の神々に別れを告げ、

田の原登山口に無事戻ることが出来た。

「あんたは自衛官か消防士か?」
と訳のわからない褒め方をしてくれた。

往復で3時間31分56秒21だった。
記録は運に恵まれ、
それらを引き寄せるのは、
たゆまぬ努力の積み重ねだと実感できた。
インプレッサの魂は、
セダンの姿に戻り、
それを自分と重ね合わせることが出来た。
御嶽山に感謝を告げようと振り返ったら、

WRXで高速ドライブをいくら続けても、以前より疲れなくなった。
無駄な筋肉を使わなくなっただけだ。

中央分離帯に少し寄ったとしよう。
スッとクルマが左に移動した。
この感覚を手に入れて、

登山に目覚めましたかな。
あたかも、待ちに待った3連休・・・
ですが、あたしゃ今日も明日も出勤です(泣)
山は逃げない!
ストレス満載で仕事してきまーす。
お久しぶりです。
はははは・・おっしゃるとおりです。
一昨日、そんな話をしたばかりで「くしゃみ」がでませんでしたか?
ストレス満載の気持ち、
よくわかります。
またぶらっと、いらっしゃって下さい。
無濾過の純米酒を大いに飲みましょう。

スピードクライムも楽しいですが、やはり山は時間に余裕を持って登った方が良いですよ。
山やスキー場などが顕著ですが、何処に行っても増えましたね、マナーのなってないご老人方。
この人達、人から学ぼうという態度がないのが共通点ですね。
”最近の若者は”ではなく”最近の老人は”とでも申しましょうか^^;
こちらの4ドアはA-Lineでしょうか?
是非、社長特製のGRBと、年改を受けたGRBの比較もお伺いしたいです。
レスが遅くなりすみません。
僕の場合、スピードクライムは想定の遥か向こうです。
今回も下山途中に凄いアスリートとすれ違いましたが、
エンジンもシャシーも別物ですね。
何も背負ってないのにも驚きました。
水分補給はどうするのでしょうか。
僕は、2時前には御嶽山を下山する、
というのが自分で決めたルールです。
その中でデータを見るのが楽しいので
今回は時計の画像をたくさん並べました。
水分補給がスピードアップの一番の要素だったかもしれません。
老人について、
えらそうな事を言える立場では在りませんが、
戦争中の経験はあるけれど、
大きな苦労があったわけでは無く、
イケイケの高度成長期を、
時代の流れの幸運さでは無く、
「俺がやったからだ!」と過信している人に、
「見るに耐えない」老人が多いように感じます。