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プロジェクト2:「インプレッサクーペの足回りを見直す」

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   Photo by Kazu Ninomiya

開田の美しい夜景が届いた。

余分な光の無い秋の夜空の中に
インプレッサが浮かび上がっている。
二宮さんの素敵な作品だ。

開田に出かけるようになってから、
自然と付き合う感覚に変化が訪れた。

それと同時にさまざまな出会いがあり、
ここ数年間に渡り仕事の環境もずいぶん整ってきた。

そして、今までは目に留まらなかったもののすばらしさが見えてきた。
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例えば、銀杏の周りにやさしくコケを敷いてやる。

川べりに育っているコケを少しずつ分けてもらい、
妻が丸く敷いたのだが、ここの土だけが非常に荒れていたときのことを思うと、
ずいぶん土が癒されてきたなあと思う。
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ちょっと育ちすぎて、U字溝まではみ出した芝桜を、
川べりの広々とした斜面に植えてやった。
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体力があれば根付くだろう。
右に見える選定した枝を、
綺麗に焼いて、ここにも
コウリンタンポポが自然発芽しないか試してみようと思っている。

昨年まで2個以上実をつけなかった花梨が、
たわわに結実し綺麗に色づいてきた。
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収穫が楽しみだ。

そして、春に植えた山菜の王様の一つ、
タラの木に花が咲いた。
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実はこの花を見たのは初めてで、
地味な花ではあるものの、蟻がせっせと通う姿を見ると、
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自然界の循環が、本当に面白い紙芝居のように目に飛びこんで来る。

こういう目を育ててくれたのは、
この古木だ。
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木曽馬の里にあるコナラの樹。

今年の夏は一見元気そうに葉を茂らせたが、
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重病人であることは変わりなく、
一刻も早い治療が望まれている。
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数年前に大手術を行ったのにもかかわらず、
近寄って触るだけでその深刻さは肌に伝わってくる。

既にこの樹の半分は死んでしまっており、
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放置してはいけないのだが、
樹木医さんにお願いし本格的な治療をするために大きな資金が必要だ。

そこで二宮さんや本田さんが中心となって、
コナラ再生プロジェクトを立ち上げた。
既に埼玉の松井さんから募金を頂戴した。
是非ご協力をお願いします。

このような状況の中、
3度目のセッティングが終わった。

インプレッサクーペに乗って、
高速道路から開田高原のワインディングロードまで、
思う存分走りを楽しんだ。

自分の周りの環境に、
根気良く手を入れている。

それと同様に、
サスペンションも熟成に気を使った。

先日2度目の走行テストで、
面白い人物を助手席に乗せた。

中津川で長い歴史を誇る十六銀行中津川支店の、
伊藤支店長にインプレッサの性能を楽しんでもらった。

大変奇遇なことに、
三度目の仕込が終わり、
いよいよ初乗り臨んだ時には、
十六銀行の名知執行役員に同乗して戴いた。

足回りのコンセプトは、
「スポーティでも意外なほどコンフォート」という面白い味だ。

それを醸し出せたかどうか、
助手席の同乗屋の顔色で判断する。

サス開発は成功した。

高速道路でかなり大胆に鞭を入れたが、
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理想通りのサスペンションに仕上がった。
この表情が全てを物語る。

この人馬一体感ならぬ
人車一体感が軽量コンパクトで高出力な初代インプレッサの最大の魅力だ。、
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それを高次元で引き出す、
ビルシュタインダンパーの開発に成功した。

これは初代インプレッサでしか感じることのできない、
快感の極みだ。

神奈川県の某所にある、
一番目の目的地に到着した。
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そこで実に不愉快な出来事に遭遇した。
このオークション会場にはかなり大勢の外国人が集まる。
イスラム系の人達が多く、
中には品性に欠ける人物も居る。

知的レベルの高い人達が、
日本で活躍しているのだが、
それを自ら辱めるような、
とんでもない事をしでかした。

直ぐ近くに座って食事をしていた外国人が暴走した。
食堂には何種類か用意されたランチがあり、
それらを選んで注文する。
背後で激しい音がした。

たくさんの食器が床に落ちた音だが、
聞こえた瞬間にただ事ではないと感じた。
振り返ると、
外国人が食べていた食事を床に全てぶちまけ、
まるでだだっ子のように大声で怒り始めた。

その外国人が食べ物を受け取るため並んだ時から、
「ぶちまけた」後まで見ていたが、
その原因は豚肉だった。
イスラム教徒は怒り狂った。
なぜか。
イスラム教徒の友人が居る。
彼女はマレーシアの出身だ。
招かれてイスラム教の結婚式にも参列した。
牛なら日本では想像できないようなリアルな方法で料理して食す。
だが戒律により豚肉を絶対に食べない。

その知識をもってしても、
怒り狂う太ったオトコはあまりにも非常識だった。

彼には「郷に入れば郷に従え」の精神が無い。
これは宗教の問題では無く教養の問題だ。

複数の文化と上手く融合できる、
個人の持つポテンシャルの差が如実に表れていた。

日本語だけで無く、
恐らく英語も流暢にこなし、
見かけは国際人のように振る舞うが、
このオトコの行動はイスラム系の外国人を象徴する部分を臭わせた。

イスラムの世界では豚や酒がご法度だ。
だがあえて誤解を恐れずに言うと、
現在の世の中で、
決して敬虔にそれを守る人達ばかりでは無い。

マレーシアの地方都市で、
密かに酒を飲もうと誘われた。
全てのイスラム社会における全てのイスラム教徒が、
厳しい戒律に従って生きているのだろうか。

彼も恐らくイスラム教徒だろう。
しかし決して敬虔なイスラム教徒でないと思った。

誰しも食べてはいけないものや、
食べたくないものがある。

また誤解で食べられない物を与えられる時もある。
思わず吐き出すこともあるだろう。

日本では豚の使用が禁じられているわけではない。
静かに渡した人に文句を言うなり、
周りに迷惑がかからないように交換を要求するべきだ。

食堂という公共の場所で、
まるで「不潔なもの」を食べさせられたという行動を取った。

あまりの不愉快さに怒りが爆発したのだろう。

だがそれは戒律を破らされたことに対する怒りや戸惑いでは無く、
もっと直情的な甘えだ。

このオトコはアラーの神の教えを守ると言うより、
むしろ子供の頃に植え付けられた先入観で怒りの抑制が困難になった。

「豚は汚い」と親から植え付けられた先入観は、
オトナとしての行動を阻害し、
幼稚な行動を呼び覚ました。

このオトコの真の姿だろう。

食べてしまったとわかった瞬間に、
「裏切られた」と思ったのだろう。

怒りが抑制できなくなった根拠は、
食堂に居る女性に対する甘えだ。

受付の女性は人当たりがよく、
とても好印象だが、
このオトコに不必要なほどアテンドしていた。

理由はわからない。
ピアスがかわいいだとか、
少しおだてて子ども扱いしたようなそぶりが見えた。

「裏切られた」と思わせた、
その女性にも油断があった。

騒いだ外国人はなりふり構わず怒り続けた。
テーブル上の食べ物を、
食器ごと2度に渡って床に投げつけた。

傍らの手洗い場に行き、
口の中のものをゲーゲー吐きながら洗うさまは、
母親に甘えた幼児そのものだった。

主催者はこの後どのように処理するだろうか。
いくら大きな買い物をする人物でも、
「出入り禁止」にすべきだ。

この様子を見て、
最近おぼろげに感じていた事が、
頭の中で明確な形に整った。

この頃世界各地で大きな流れが生じている。
それは民主化運動だ。

以前からミャンマーなどの社会情勢で話題になる事はあったが、
北アフリカや西アジア各地で急激に盛んになった。

大国の支援による傀儡政権は、
大国にとって都合の悪い国民の意思を、
これまで何とか押さえつけてきた。

「国民の思い」も視点により様々だが、
現在の為政者にとって「都合の悪い」いくつかの増殖を妨げることができなくなった。

それがいわゆる共和国だろう。
都合の良く「共和国」と国家の形態を一括りにしてきたが、
遂に束ねきれなくなった。

そうなると色々な人物が国家間を渡り歩くようになる。

それがクルマを仕入れる場でも顕著になった。
相場が荒れ、
参加者も荒れる。

相場の動向も、
これまで見たことも無い博打のような姿になった。

一喜一憂をだけを孕み始めた。
イスラム圏の人間が悪いと言うのでは無く、
こういう時だからこそ、
「食にまつわる行動を軽んじてはいけない」と言いたい。

なぜなら、
ありがたい食べ物を床にぶちまけた。
その行為は、
「もったいない」と言う理念を持つ、
我々日本人にとって許しがたい事だ。

彼らが豚を食べた時と同じくらい、
極めて不浄で不愉快な行為だ。

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こういう、見たくなかった行為を見た後に、
一番癒やされる場は動物園だ。
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なぜかって?
それは聞かないで欲しい。

ここはとてもありがたい。
いつも無料で解放されている。

無心に見ると荒れた心が癒やされる。
偶然テレビ局の取材に遭遇した。
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カメラを向けている人と一緒にサルを観察した。
何が珍しいのか不思議に思っていたら、
飼育係のお兄さんが教えてくれた。
赤ちゃんが誕生した。

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母の背にしがみついている。
母猿の運動能力は、
テスト中のインプレッサと一脈通ずるものがあって、
暫し釘付けとなった。

それにしても賢いサルだ。
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胡桃を与えられると、
転がっている丸太で上手に割る。
そして皆集まり分け与えながら仲良く食べる。

母猿は出産のベテランで、
既に5回の出産経験があるそうだ。

母猿の脇に居るのは皆兄弟で仲がよい。

ちなみにオス猿はどうしているのか。

自分をメス猿が相手にしないためヤキモチを焼くそうだ。
色々と邪魔をするので別居中とのこと。

言い方を変えれば出入り禁止だ(笑)
動物園で証明された.

あの外国人も出入り禁止がふさわしい。

取材中のカメラマンから、
「ご覧になっている所を写させていただいてよろしいでしょうか」と問われた。

「どうぞどうぞ、喜んで」とカメラに収まった。
次に外国から来た猿では無く、
この辺りに屯する猿を観察した。

群れにはボスが居る。
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日本の政治家を見ているようで本当に面白い。
選挙が大好きな先輩が居るけど、
実にユニークで良く似ている。
この暇そうな姿を見ると、
「社員を減らされて忙しい」と嘆く割に働かないヤツラに見える。
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いつも岐阜方面から似たようなヤツが来る。
あまりに人間臭いので、
だんだん見るのが嫌になってきた。
だからペンギンで口直しだ。
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動物園を後にしてインプレッサのコクピットに収まった。
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今度のテストは780キロを超えた。

インプレッサWRX専用に開発したオリジナルダンパーを、
B&Bサスペンションとして販売する。

興味のある方は、
お気軽にメールで問い合わせを。


-終わり-

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by b-faction | 2011-10-06 22:13 | Comments(0)

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