WRXの新たな旅立ち
2011年 11月 15日

写真:河野 達也
勉強会に招かれた。

この素敵な場所で、WRXは大きな顔をして真正面に陣取らせてもらえた。
周りを見るだけで武者震いが起きる。

音を聞くと失神しそうになるクルマたちもいる。
彼らと交わりあって、
WRXはさらに輝きを増したようだ。
そのもっとも大きく有効なファクターは、
WRXがカーボンルーフを持つということに尽きる。
スバルに乗って、今ほど嬉しい時はない。
しかもこのような場面でこそ感慨深い。
2日間に渡る勉強会では、
菰田教授の指導で、
今回もとても有意義だった。
もう一段、走りを極めることの出来る
素晴らしい時を過ごせた。
そして、カーボンルーフを持つスポーツセダンが
如何に素晴らしく
感動的なのか、

この愉しそうな笑顔を見ていただくだけで
用意に想像してもらえるだろう。
菰田さんにもtSを試してもらう。

この神の手にWRXを委ねると
まるで、違う車のように生き生きとする。
そしてこの一言が全てを物語った。
「さっすがインプレッサ!向きがちゃんと変わる!!」
彼は、今日集まった全ての車をほぼ乗り終えていた。
その後の事だから、
この言葉のもつ意味も非常に大きいと思う。
そして
インプレッサというネームがどれほど偉大なのか
改めて実感した。
そして、第二講座ではブレーキを繊細に踏むスキルを
木下さんから教わった。

2月の女神湖以来、9ヶ月ぶりの再会だ。

短時間ではあるが、初めて指導を受け、
本当に感心すると同時に、今までの自分の延長線上では、
絶対に手に入れられない、正しい理論を手中に収めた。
ブレーキの魔術師とはこういう人のことを言うのだろう。

スムーズなブレーキング、
制動力を丁寧に残しながら、
インベタでヘアピンをクリアするテクニックは
とても絶妙な味で、
最高のパティシエが作った、
甘いスイーツのような素敵な走りだった。

今月は出張が特に多い。
それで慣らし運転も非常に早く終わった。
もう手元に届いた方も多いと思うが、
急いでかわら版155号を制作し

月初からtSを駆って東京方面へ重ねて出張した。

丸の内の地下駐車場で新しいジャガーやポルシェと
カーボンルーフのWRXは良くなじみ、
このルーフを纏った事がどれくらい素晴らしいか客観的に感じた。
やはり、今後はSTIのトップグレードには欠かすことの出来ないアイテムで、
STIのリリースするコンプリートカーには
今後標準装備するべきものだとつくづく思う。
これが付いていることで、
高速道路での「ヒラリ」とした「舞」や、
優れた回頭性能に確実に効果が出るが、
実はそんな事はどうでも良いくらい、
見た目の装備で圧倒的な優位性を持つということは重要なことだと思ったからだ。
すなわち、ひけを取らない装備で、
舐められないクルマづくりをする事がSTIに求められる真髄だからだ。
だが、実はここにくる前の日、
他にも非常に悩み多い事実に気がついた。
灯火器のクオリティである。
6日の日曜日にシトシト降る雨の中、
展示場に佇むインプレッサの後姿を見たとき、
何とも言えない淋しさを感じた。
どうにも質素で、何か物足りないディティールだからだ。

普通、このシチュエーションでスバル車が質素に見えることはまず無い。
なぜか急にその理由を究明したくなった。
それで、
社内をあちこちうろつき、
あれこれ調べるうちに、
その理由が次第にわかってきた。
じゃああ、どういうものなら気に入るのかといえば、
例えばこれだ。

あまり気が付く人は居ないかもしれないが
R2のリヤコンビネーションランプほど
エレガントなものは無い。
これまでのインプレッサはまるで、
このステラ並みのクオリティだ。

そういう目で見ると、
平成18年以降のクルマに共通性があることがわかってくる。
全体のスタイルはとてつもないほどエレガントなこのクルマが、
テールランプのせいで台無しになっている。

レガシィも
最初のエレガントなテールランプが徐々に貧相になっていく。

非常に深みがあったものが、
目新しいうちは良いものの、
だんだん安っぽさが気になり始め

フルモデルチェンジでは、とうとうこんな風になってしまった。

まだ、横に並んでいる二代目の丸目インプレッサのほうがましだね。

コストパフォーマンスだけを考えてクルマ作りを続けると
こういうことになってしまう。
日本でランプを作れる会社はそう多くない。
小糸、スタンレー、あんまり好きじゃない市光など、
他にもあるが、ここらが御三家だろう。
この予算で作ってもらえませんか・・・等と言っている内は、
エレガントになんかなりっこない。
もっとガツンと金を払い、
こういうモノをきちんと作れ!とやらせるべきだが、
プライオリティが違うところにあるので、
ディティールが甘くなる。
既に詳細が明らかになっている新しいインプレッサも、
イメージビデオでは非常に深みのある灯火器を前後とも備えているのに、
量産モデルは、これまでの延長線上にある。
新型ステラでさえ、
たとえ1個だけだとしてもLEDを備えているのに、
どうも一味足りない。
WRXに話を戻すと
つぶらな瞳だが、

この美女には勝てない。

テールランプを同じシチュエーションで比較すると、
彫りの深さというものを、どう指しているのか、
おぼろげながらも解っていただけると思う。

貧相なWRXに対して、
ジャガーはエレガントだ。

アルピナも良い線いってる。

この頃のドイツ車はどれも素敵だ。

このランプを見ただけで、
BMWは本当に商売が上手いと、
何度も言うようだが感心する。
テールランプもまた然り。

レガシィもこれぐらいのものを装備してマイナーチェンジして欲しかった。
これだけエレガントなクルマを作った歴史ある会社だ。

次は期待してるぞ!
文句ばかり言っているようだが、
嬉しいことも多い。
新型インプレッサも、
2年前に発売になったレガシィも、
以前のように、どこか小難しい癖を残したフロントフェイスではなく、
とても良い顔をしている。
全体的なデザインもスッキリしている。
竹内PGMのような、
ハンサムな男が作るクルマらしい。
顔の良いクルマは売り易いので、あえて強く言いたい。
灯火器にもう少し予算を使ってほしい。
ところで、話は変わるが、
ポルシェGT2のタイヤをしげしげと眺めていたら、
このクルマのオーナーである、丸山のアニキがやって来た。
そして嬉しそうに「代田さん、インプレッサには付きませんよ(笑)」と話しかけられた。

それで
「いやね、今度これに負けないのが付いてくるんですよ」と言うと、
彼は「えっ!」と絶句した。
スイーツでワイルドなライフを満喫している、
レーシングドクターのアニキが、
あっと驚くWRXが間も無く誕生する。
東京モーターショーを楽しみにして欲しい。
それを早くお目にかけたいものだ、
と密かにほくそ笑んだ。
STIがようやく、そのクラスのクルマを作れるようになった。
だから、スバルにお願いしたい。
基準となるクルマにおける、
ディティールのクオリティを、
もう少し高めて欲しい。
まず手始めとして、
WRXがインプレッサから飛翔した機会に
ぜひ前後とも灯火器を全面的に見直してもらいたい。
そして次にそれをベースに、
早くエレガントなクーペを作って欲しい。
4WDハイパースポーツには
BRGとはまた違うスバルの純粋な血統を期待している。
そういうものは
文化に乏しいアメリカで
特に歓迎され結構売れると思う。
さあ、いよいよこれから
今度は高松まで出張だ。
WRXのカーボンルーフの真髄は
この後更に、深い快感を与えてくれることだろう。

社長さんこんばんは。また来てしまいました・・・(笑)
さて、今回はライト類のお話ですが、これはまさに僕の思うことそのものです!!
こちらの立場から言ってしまえば、「ださい」の一言。
一撃でスポイルしてしまうデザインはむしろすごいかもしれませんね。
GRBのキラキラメッキも腹が立ちますし、BP/BL後期の謎の横線、SH以降のト○タ車のようなテールなどなど言い出したらキリがないほどライト類はひどいですよね。折角イイ体つきをしているのに。といつも残念に思います。
しかもおかしくなり始めた時期が、ちょうど2007年ぐらいを境に、ということは・・・。なんてのは考えすぎでしょうかね。どこまで彼らの影響力があるのかはこちらには図り知れませんが、僕の中で未だアライアンスが飲み込めていないのはこのあたりにあるのかもしれません。
毎回社長さんの記事は東洋医学のように効きます。
内側から、ジワジワと・・・。
スバル・シックを溶かしていってくれるんです。
ありがとうございました。
それでは失礼します。
さて、今回はライト類のお話ですが、これはまさに僕の思うことそのものです!!
こちらの立場から言ってしまえば、「ださい」の一言。
一撃でスポイルしてしまうデザインはむしろすごいかもしれませんね。
GRBのキラキラメッキも腹が立ちますし、BP/BL後期の謎の横線、SH以降のト○タ車のようなテールなどなど言い出したらキリがないほどライト類はひどいですよね。折角イイ体つきをしているのに。といつも残念に思います。
しかもおかしくなり始めた時期が、ちょうど2007年ぐらいを境に、ということは・・・。なんてのは考えすぎでしょうかね。どこまで彼らの影響力があるのかはこちらには図り知れませんが、僕の中で未だアライアンスが飲み込めていないのはこのあたりにあるのかもしれません。
毎回社長さんの記事は東洋医学のように効きます。
内側から、ジワジワと・・・。
スバル・シックを溶かしていってくれるんです。
ありがとうございました。
それでは失礼します。
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イッセイさん、こんばんは。
SH5のリヤはまだいいと思いますよ。
アライアンスは全く関係なく
プライオリティです。よく読んでみてください。
何を優先しているのかです。全て悪いわけではありませんから年会での改良が大切。
これほど値段を上げないスバルと言うメーカーの姿勢は、ある意味とても立派です。
褒めてあげて、認めてあげてください。
SH5のリヤはまだいいと思いますよ。
アライアンスは全く関係なく
プライオリティです。よく読んでみてください。
何を優先しているのかです。全て悪いわけではありませんから年会での改良が大切。
これほど値段を上げないスバルと言うメーカーの姿勢は、ある意味とても立派です。
褒めてあげて、認めてあげてください。

こんにちは 初めまして ブログよく拝見しています
インプレッサ やはり性能は良いですね
ただデザインが好きになれないですね
自分は いまだにGC8 D型を所有しています
既に走行距離が19万キロ突破しています 後何年もつか・・・
スバルと言えばボクサーサウンド 心地よい音が好きです
STI WRCに復活してほしいですね
インプレッサ やはり性能は良いですね
ただデザインが好きになれないですね
自分は いまだにGC8 D型を所有しています
既に走行距離が19万キロ突破しています 後何年もつか・・・
スバルと言えばボクサーサウンド 心地よい音が好きです
STI WRCに復活してほしいですね

シルバーインプ さん、こんばんは。
たった今、四国出張から戻りました。往復1000キロの旅でした。これくらいの長距離を走ると改めて新型のWRXの改良点の数々が良く解ります。また、このクルマのサウンドに惚れ直しました。低速トルクが厚いのでクラッチミートが凄く楽です。その発信するときのサウンドがストレスレスで素敵です。tSはカーボンの車体架装以外はスペックCとほぼ同じなので、排気系は特に何も手が加えられてません。等長等爆のスバルサウンドも心地よいですよ。
たった今、四国出張から戻りました。往復1000キロの旅でした。これくらいの長距離を走ると改めて新型のWRXの改良点の数々が良く解ります。また、このクルマのサウンドに惚れ直しました。低速トルクが厚いのでクラッチミートが凄く楽です。その発信するときのサウンドがストレスレスで素敵です。tSはカーボンの車体架装以外はスペックCとほぼ同じなので、排気系は特に何も手が加えられてません。等長等爆のスバルサウンドも心地よいですよ。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
しまださん、おいしいお菓子をありがとうございました。スバルは凄いぞ!必ずあなたをBRZはドキドキワクワクさせます。車種構成も展開色もほぼ同じですがライトニングレッドが展開されるのでそれが狙いかな。あるいはコーポレットカラーのWRブルーがやはりスバルらしいですね。
トヨタは全くドシロウトじゃないですか。ハイパースポーツについて。その点スバルはそういうスイートスポットには強い。
どちらにしても兵隊の数ではトヨタにかなわないし、たくさん売っていただく立場にあるので、僕は全く意識していません。但し、スバルの国内営業本部は血気盛んです。じっくり構えて付き合います、中津スバルはBRZと。
良い車と売れる車は違うんだよな~~。
その辺りは本編でデビュー後に・・・
トヨタは全くドシロウトじゃないですか。ハイパースポーツについて。その点スバルはそういうスイートスポットには強い。
どちらにしても兵隊の数ではトヨタにかなわないし、たくさん売っていただく立場にあるので、僕は全く意識していません。但し、スバルの国内営業本部は血気盛んです。じっくり構えて付き合います、中津スバルはBRZと。
良い車と売れる車は違うんだよな~~。
その辺りは本編でデビュー後に・・・
by b-faction
| 2011-11-15 06:50
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