直噴ターボのレガシィで八戸に向かう
2012年 05月 19日
比較的、時間に余裕のある往路と言えども
油断は禁物で朝6時に出発し18時に到着を目指す計画を立てた。
ルートは大筋で中央自動車道から長野道に入り関越道から東北道を走る。
先日、山形から平方さんがご来店されたときに
北海道に渡るフェリーの選択を尋ねると
八戸から川崎近海汽船を利用するルートがあることを告げられた。

北海道へ渡るには青森が良いと思い込んでいたが、
八戸は未踏の地でもあり、
そのルートだとゆっくり船の上で眠ることができるから胸がトキメク。
22時の出発便を選ぶと早朝6時に苫小牧に入港する。
今回の旅の目的は、グランドツーリングを極めることだ。
美味しいものを食べて珍しいものを探しながら、
全く新しいパワートレーンを持つレガシィの全性能を一気にテストできるのが嬉しい。
北海道で最初に苫小牧を目指せば、そこから札幌は目と鼻の先。
フェリーの1等船室を予約して余裕を持って眠ることにした。
14日の朝を迎えた。晴天のの中、ほぼ予定通りに中津川をスタートした。
中央道から長野道に入って美しい北アルプスの景色を見ながら、
更埴ジャンクションを関越道に向かうはずだったが、
不思議なことにその分岐点を見落としてしまった。
ナビから案内が出なかったせいもあり、
片側一車線になって、極端に車が少なくなったと思ったら、
そこは上信越道だった。

このように道路は全くの貸切状態だ。
気持ちを切り替えそのまま北陸道を通って日本海東北道に入る最短ルートを選んだ。
クルマの旅は、そのような偶然を味方にすると、楽しさが倍増する。
だから、GTというグレードは自分にとって必需品なのだ。
往路は慎重にレガシィを走らせる。
既に1000キロを超し、慣らし運転も終盤に差し掛かった。
大きく様変わりしたSIドライブのスイッチを操作して、
インテリジェントモードだけに固定して八戸を目指す。
きっちり2時間走行してはドライバーチェンジ。
レガシィの新しい直噴ターボエンジンは、更に静かになり、
アクセルレスポンスが良いだけでなく、トルクが全域で大きいので、
加速感は風と一体になるような印象だ。
だから「風のように走る」と表現したが、
妻にはキザに映るようで評判がよくない(笑)

日本海東北道の荒川胎内インターから先は建設中で、
無料区間がまだ続くが、
そこから蔵王に向かうため国道113号線に降りた。
そこで一回目の給油をして、

同時にドライバーチェンジ。
スタンドの横には今来た道を逆に示した案内看板が立っていた。

中津川をスタートしたのが6時20分頃なので
ここまでの所要時間は約4時間30分。

走行距離は400キロを超した。

ここからしばらく一般路を走ることになるが、
レガシィDIT専用に設定されたサスペンションは、
腰が強くて超高速性能に優れるだけでなく、
このようなシチュエーションで角がなく懐の深い非常に余裕を感じるのりごっこちを提供してくれる。
したがって、国道113号線のように交通量が少なくて、
しかもワインディングもある、
自分の庭のような道を走るのにもってこいだ。
まだ桜が綺麗なのどかな道路を走ると、
その向こうに何となく線路のようなものが見えた。

同乗している2人に、
線路があると言っても、全く信用しない。
それもそのはずで
電化もされていなければ単線という、
ローカル線の極地のような鉄道だから目立たないのだ。
しかし、これも庭のようなものだ。
中津川には明智鉄道という更にレアな鉄道がある。
それを見慣れた目は、
鉄道の存在を絶対に見落とさない。
すると全くの偶然に、
こんなキュートな列車が目の前に現れた。

新緑に溶け込んだカラーとキュービックな感じがたまらなく愛おしく、
心の扉をガツンガツンとノックしてきた。
こんな鉄道の駅はどんなものだろうと、
目を凝らしながらしばらく走ると、
ローカルの喫茶店でたまに目にするようなログハウスがポツンと立っていた。
「あれが駅に違いない」というと、
「えー、違うよ」、「すぐそうやって決めつける」とふたりがかりで非常に否定的な事を言う。
思い切ってえいっとばかりに左折して、踏切をまたいで戻ると、
「本気なの」、「やめてよ」とうるさい。
しかし、こんなかわいい駅が現れ、ご機嫌になった。

速くても3時間おき、1日に上下でたったの12本の列車しか走らないが、
とてもしゃれている。

駅舎に入ると

時刻表があり、ここが米坂線の伊佐領駅であることが解った。
フラワー線などという面白そうな路線もあり、乗ってみたい衝動に駆られる。
ここはどこにでもあるような風景だけど
ピンポイントだけ見ると、

とてもメルヘンチックなイメージの素敵な場所だった。
山形は農産物の魅力にあふれた地域だ。
国道113号を左に折れ13号線に合流すると
それを象徴するかのように面白い景色に出会う。

山肌にまるでシートを被せたように、
ビニールハウスが這いつくばっている。

日本中で有名なサクランボはこうして生まれるのだ。
山形蔵王から再び高速道路に乗る。

山形自動車道から村田JCTで東北自動車道に合流して、八戸を目指す。
時刻は13時を少し回ったところだった。

時速100キロの世界に戻ると、
またレガシィDITは水を得た魚の様にのびのびと走り始める。

全行程の60%を消化しても疲れは微塵も感じない。
GTというものはそうでなければいけない。
ドライバーがもっともっと走りたくなるようなクルマこそグランドツーリングにふさわしい。
新しいレガシィは初代レガシィからずっと続く「走りの味」をはっきりと伝承者として受け継ぎ先へ進めている。
時速80キロだとエンジンの回転数は1700rpmだ。

この領域ですでに新型ターボエンジンは300ニュートン以上のトルクを発揮しており、
そっと数ミリアクセルペダルを押し下げるだけでピークトルクの400ニュートンを発生する。
この感覚はこれまでのスバルのターボエンジンに一切感じたことのない異次元のものだ。
安代JCTで東北自動車道に別れを告げ、
八戸自動車道をさらに北上する。
忘れていけないことは、非常に厳しい速度取締が行われているという事だ。
状況を良く見て安全に走行することが大切だ。
そして、いよいよ八戸ジャンクションを直進する。
目的地はもうすぐだ。

左に行くと建設中の無料区間がしばらく繋がっている。
この先はもう僅かの距離だが、
自制心を強く保つべき、超魅力的な区間が現れる。
NBRのノルドシェライフェにある素敵なシチュエーションだ。
レガシィDITはアクセル全開でこのシーンを駆け抜ける能力を確実に有している。

こうして目的地に到着した。

今回の走行距離は900キロを超えた。

インテリジェントモードだけで走った燃費は1リットル当たり11.3キロとなり
先日東京まで往復した時より更に伸びるようになった。

乗船に備え先にフェリーターミナルを下見する。
何しろ、出航までの5時間を大切に使わないといけない。

なっちーさんから指示された
蕪島もどこにあるのかまだわからない。
また、温泉も豊富にあるようだし食事処で旨い魚を楽しまなければここにクルマで来た意味が無い。
とりあえずターミナルに入り予約が間違いないことを確認した。
お金もまだ払っていないが7時半までは受付できないという。
隣を見ると綺麗な売店がある。

が、
その左上の看板を見てギョッとした。

自分の背より高いところまで津波が押し寄せている。
さて、
この後の短い時間に八戸で得た経験は忘れることのできないことばかりだった。
人との触れ合いをはじめ、
ヒッチコックの世界を骨身にしみるほど味わった。
次のブログ「レガシィDITで楽しむ八戸の夜」をお楽しみに。
油断は禁物で朝6時に出発し18時に到着を目指す計画を立てた。
ルートは大筋で中央自動車道から長野道に入り関越道から東北道を走る。
先日、山形から平方さんがご来店されたときに
北海道に渡るフェリーの選択を尋ねると
八戸から川崎近海汽船を利用するルートがあることを告げられた。

北海道へ渡るには青森が良いと思い込んでいたが、
八戸は未踏の地でもあり、
そのルートだとゆっくり船の上で眠ることができるから胸がトキメク。
22時の出発便を選ぶと早朝6時に苫小牧に入港する。
今回の旅の目的は、グランドツーリングを極めることだ。
美味しいものを食べて珍しいものを探しながら、
全く新しいパワートレーンを持つレガシィの全性能を一気にテストできるのが嬉しい。
北海道で最初に苫小牧を目指せば、そこから札幌は目と鼻の先。
フェリーの1等船室を予約して余裕を持って眠ることにした。
14日の朝を迎えた。晴天のの中、ほぼ予定通りに中津川をスタートした。
中央道から長野道に入って美しい北アルプスの景色を見ながら、
更埴ジャンクションを関越道に向かうはずだったが、
不思議なことにその分岐点を見落としてしまった。
ナビから案内が出なかったせいもあり、
片側一車線になって、極端に車が少なくなったと思ったら、
そこは上信越道だった。

このように道路は全くの貸切状態だ。
気持ちを切り替えそのまま北陸道を通って日本海東北道に入る最短ルートを選んだ。
クルマの旅は、そのような偶然を味方にすると、楽しさが倍増する。
だから、GTというグレードは自分にとって必需品なのだ。
往路は慎重にレガシィを走らせる。
既に1000キロを超し、慣らし運転も終盤に差し掛かった。
大きく様変わりしたSIドライブのスイッチを操作して、
インテリジェントモードだけに固定して八戸を目指す。
きっちり2時間走行してはドライバーチェンジ。
レガシィの新しい直噴ターボエンジンは、更に静かになり、
アクセルレスポンスが良いだけでなく、トルクが全域で大きいので、
加速感は風と一体になるような印象だ。
だから「風のように走る」と表現したが、
妻にはキザに映るようで評判がよくない(笑)

日本海東北道の荒川胎内インターから先は建設中で、
無料区間がまだ続くが、
そこから蔵王に向かうため国道113号線に降りた。
そこで一回目の給油をして、

同時にドライバーチェンジ。
スタンドの横には今来た道を逆に示した案内看板が立っていた。

中津川をスタートしたのが6時20分頃なので
ここまでの所要時間は約4時間30分。

走行距離は400キロを超した。

ここからしばらく一般路を走ることになるが、
レガシィDIT専用に設定されたサスペンションは、
腰が強くて超高速性能に優れるだけでなく、
このようなシチュエーションで角がなく懐の深い非常に余裕を感じるのりごっこちを提供してくれる。
したがって、国道113号線のように交通量が少なくて、
しかもワインディングもある、
自分の庭のような道を走るのにもってこいだ。
まだ桜が綺麗なのどかな道路を走ると、
その向こうに何となく線路のようなものが見えた。

同乗している2人に、
線路があると言っても、全く信用しない。
それもそのはずで
電化もされていなければ単線という、
ローカル線の極地のような鉄道だから目立たないのだ。
しかし、これも庭のようなものだ。
中津川には明智鉄道という更にレアな鉄道がある。
それを見慣れた目は、
鉄道の存在を絶対に見落とさない。
すると全くの偶然に、
こんなキュートな列車が目の前に現れた。

新緑に溶け込んだカラーとキュービックな感じがたまらなく愛おしく、
心の扉をガツンガツンとノックしてきた。
こんな鉄道の駅はどんなものだろうと、
目を凝らしながらしばらく走ると、
ローカルの喫茶店でたまに目にするようなログハウスがポツンと立っていた。
「あれが駅に違いない」というと、
「えー、違うよ」、「すぐそうやって決めつける」とふたりがかりで非常に否定的な事を言う。
思い切ってえいっとばかりに左折して、踏切をまたいで戻ると、
「本気なの」、「やめてよ」とうるさい。
しかし、こんなかわいい駅が現れ、ご機嫌になった。

速くても3時間おき、1日に上下でたったの12本の列車しか走らないが、
とてもしゃれている。

駅舎に入ると

時刻表があり、ここが米坂線の伊佐領駅であることが解った。
フラワー線などという面白そうな路線もあり、乗ってみたい衝動に駆られる。
ここはどこにでもあるような風景だけど
ピンポイントだけ見ると、

とてもメルヘンチックなイメージの素敵な場所だった。
山形は農産物の魅力にあふれた地域だ。
国道113号を左に折れ13号線に合流すると
それを象徴するかのように面白い景色に出会う。

山肌にまるでシートを被せたように、
ビニールハウスが這いつくばっている。

日本中で有名なサクランボはこうして生まれるのだ。
山形蔵王から再び高速道路に乗る。

山形自動車道から村田JCTで東北自動車道に合流して、八戸を目指す。
時刻は13時を少し回ったところだった。

時速100キロの世界に戻ると、
またレガシィDITは水を得た魚の様にのびのびと走り始める。

全行程の60%を消化しても疲れは微塵も感じない。
GTというものはそうでなければいけない。
ドライバーがもっともっと走りたくなるようなクルマこそグランドツーリングにふさわしい。
新しいレガシィは初代レガシィからずっと続く「走りの味」をはっきりと伝承者として受け継ぎ先へ進めている。
時速80キロだとエンジンの回転数は1700rpmだ。

この領域ですでに新型ターボエンジンは300ニュートン以上のトルクを発揮しており、
そっと数ミリアクセルペダルを押し下げるだけでピークトルクの400ニュートンを発生する。
この感覚はこれまでのスバルのターボエンジンに一切感じたことのない異次元のものだ。
安代JCTで東北自動車道に別れを告げ、
八戸自動車道をさらに北上する。
忘れていけないことは、非常に厳しい速度取締が行われているという事だ。
状況を良く見て安全に走行することが大切だ。
そして、いよいよ八戸ジャンクションを直進する。
目的地はもうすぐだ。

左に行くと建設中の無料区間がしばらく繋がっている。
この先はもう僅かの距離だが、
自制心を強く保つべき、超魅力的な区間が現れる。
NBRのノルドシェライフェにある素敵なシチュエーションだ。
レガシィDITはアクセル全開でこのシーンを駆け抜ける能力を確実に有している。

こうして目的地に到着した。

今回の走行距離は900キロを超えた。

インテリジェントモードだけで走った燃費は1リットル当たり11.3キロとなり
先日東京まで往復した時より更に伸びるようになった。

乗船に備え先にフェリーターミナルを下見する。
何しろ、出航までの5時間を大切に使わないといけない。

なっちーさんから指示された
蕪島もどこにあるのかまだわからない。
また、温泉も豊富にあるようだし食事処で旨い魚を楽しまなければここにクルマで来た意味が無い。
とりあえずターミナルに入り予約が間違いないことを確認した。
お金もまだ払っていないが7時半までは受付できないという。
隣を見ると綺麗な売店がある。

が、
その左上の看板を見てギョッとした。

自分の背より高いところまで津波が押し寄せている。
さて、
この後の短い時間に八戸で得た経験は忘れることのできないことばかりだった。
人との触れ合いをはじめ、
ヒッチコックの世界を骨身にしみるほど味わった。
次のブログ「レガシィDITで楽しむ八戸の夜」をお楽しみに。

いいなぁ~、DITのグランドツーリング! どんな交通手段よりも、うらやましい旅ですね。
また、どんな自動車評論家の文章よりも、身にしみてレガシィの良さを感じます。
続編も楽しみにしてます!
また、どんな自動車評論家の文章よりも、身にしみてレガシィの良さを感じます。
続編も楽しみにしてます!
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韮崎のaki さん、こんばんは。眺めて良し、乗って良し。素晴らしいクルマに育ちました。斜め後ろからリヤゲートを開けた姿が一番「サマ」になります。続編、頑張ります。

お留守をされた分さぞお忙しい事かと思います。
この記事の中に自分が登場してたかもと思うとちょっと切ないです・・
スバルの車って皆「GT」だと私は思ってます。
今度のインプレッサもBRZも長い時間、距離を走ってもまだまだ走り足りないとさえ想う車です。GT-DITは月曜日夕方に短時間で集中的に試してみましたが、そのフラッグシップにふさわしい車だと感じました。
札幌で再会した奥様からも開口一番に「快適でしたよ」とご報告を頂き
「究極のグランドツーリングマシン」に偽り無しと確信しました。
札幌ではほんの少ししかお話出来ず非常に残念です。
お忙しい事かとは存じますが続編をお待ち致して居ります!
この記事の中に自分が登場してたかもと思うとちょっと切ないです・・
スバルの車って皆「GT」だと私は思ってます。
今度のインプレッサもBRZも長い時間、距離を走ってもまだまだ走り足りないとさえ想う車です。GT-DITは月曜日夕方に短時間で集中的に試してみましたが、そのフラッグシップにふさわしい車だと感じました。
札幌で再会した奥様からも開口一番に「快適でしたよ」とご報告を頂き
「究極のグランドツーリングマシン」に偽り無しと確信しました。
札幌ではほんの少ししかお話出来ず非常に残念です。
お忙しい事かとは存じますが続編をお待ち致して居ります!
なべ田さん、初代レガシィの「もっとクルマになる」というキャッチフレーズをひしひしと感じながらの旅でした。記憶の鮮明なうちに旅の報告をしようと思います。

これでアイサイトが標準装備されれば
購入ターゲットに近づきます。
購入ターゲットに近づきます。
kao さん、おはようございます。9月発売に向け仕込中ですので少しお待ちください。以前なら1年がかりで仕上げた工程が日々短縮していきますね。10万円高も変わらないはずです。

ご無沙汰しております。北海道旅行、満喫されたみたいですね。北海道の広大さは、いいですね。また、レガシィの新エンジンは楽しそうですね。はぁー、早く就職しよ・・・。一応、実家の家業は手伝っていますが・・・。今度のレガシィはかなりほしいです。
最近、某tubeで昔の新車情報とか見たりして、20年前の自動車との性能差を見て、現在の自動車の性能を考えて驚愕したりしています。
最近、某tubeで昔の新車情報とか見たりして、20年前の自動車との性能差を見て、現在の自動車の性能を考えて驚愕したりしています。
マツダパンダさん、おはようございます。高速安定性の凄さと効率の良さに加え、上質感がたまらなく良いので、まさに酔いしれますよ。新車情報は面白い番組でしたね。無理に就職を考えずきちんと家業を見直すのも選択肢の一つではないですか。クルマを買うためにしっかり働きましょう。
by b-faction
| 2012-05-19 07:06
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