一言で表現すると「現代に蘇った最新のSVX]だ。

BRZのRAが持っていた印象はGC8を凌駕する運動性能の高さだったが、
今度のSが持つ最上級のクオリティは、
ステージの違いを見せつけた。
このテストに先立ち、
月曜日の夜に80kmほどおろしたてのBRZを慣らし運転した。

そのあと、このSVXを同じ場所で走らせた。
まあそれはそれは面白い事実があふれるように出てきた。
先週の水曜日に、香川の坂井さんから、
「SVXが乗れなくなってしまった時に何を選んだらよいでしょうか」
と相談され、迷うことなく
「BRZに乗ってください」と言い切った。
それを自分自身で実証できた。
この緑色のSVX最終仕様は他の機会でも紹介するつもりなので
楽しみにしてほしい。
今回のテストで改めて、いや、つくづく思ったが、
やはりSTIはスバル独自のBRZづくりを担うべきだろう。

小手先のチューニングではなく、
BRZに水平対向6気筒エンジンを搭載して、
更にワイド化したスペシャルバージョンを作ってほしい。
tSのような小手先のチューニングでお茶を濁したり、
カタログモデルに成り下がった「STI」グレードを出すようじゃあ
男がすたるぜ。

また、このSVXと比較すると、
次のBRZの課題はBEAMSとのコラボだと自信を持って言える。
スバルにはなくてトヨタにあるのが、「スポーツカー文化」だ。
中津川にも遂にLFAが現れた。

嬉しくなって後を追いかけ持ち合わせていたカメラで写真を撮った。
ナンバーは「1」でオーナーの気迫が解る・・・・。
どんな人が運転してるんだろう。
頑張って追い越し車線で横に並んでドライバーを見ると、
ひげを蓄えたカジュアルな姿の「60歳台の男性」だった。
なかなか良いじゃないか。
思わず良いねマークを送ったが、
見えたかどうかはわからない。
このクルマは顧客に販売する前から、
ニュルブルクリンクでレースに参戦し、
クラス優勝をもぎ取っている。
大したものだと思う。少なくとも「チキン」ではない。
そして輝かしい記録を持つ「トヨタ2000GT」は誰もが認める名車だ。
その実績の上に彼らの選んだ「86」というネーミングがある。
フジヤマとハチロクは同じ土俵に並んでいる思わないか。
「86」という名を迷うことなく選んだトヨタの凄さを、
発表当日から鳥肌が立つくらい興奮して眺めていた。
背水の陣「ゼット」をあえて名乗るスバルも凄いが、
残念ながらスポーツカーの文化水準はトヨタに比べ相当低い。
その差を埋めるには、
せっかく契約まで交わして共同戦線を張った、
新宿村の同志に力を借りるしかないだろう。
さて、
SとRAの優劣ではなく、
また、どちらが好きか嫌いかでも無い。
両車は全く別のクルマと思えるほど、
それぞれの個性が秀逸だ。
最新の6速AT、これはスバル初のトランスミッションだが、
その作動感や動力が伝わるときのサウンド(ノイズではない)が、
これまた秀逸だ。
ノイズ、バイブレーション、ハーシュネス、いわゆるNVHをきっちりやって、
その上でサウンドクリエーターを通して入る吸入脈動音と、
トランスミッションの放つメカニカルノイズが微妙にマッチしたこの感覚は、
以前乗った630馬力のベントレーで感じた鼓動に近いモノがある。
そして燃費が素晴らしく良い。
燃費計をリセットして国道19号線を法定速度に沿って走る。

いつもの国道からの分かれ道までおおよそ60km。
この数値には目を疑った。

そして高速ワインディングでは
トランスミッションをスポーツモードに切り替え、

トラクションコントロールもスポーツにセットする。

表示がこのように出ると、
クルマの印象が一変する。
さて、具体的にどうなのかを次のブログで語りたい。
これからプールで1000M泳いで、
今日の疲れを一掃しようと思う。

ご丁寧に有難う御座います。今後とも宜しくお願い致します。
私の方、最初に乗ったBRZが6AT仕様でしたが「これぞトヨタとスバルのコラボ」スバルのエンジンをトヨタが制御したらこうなるんだ~と
面白いし燃費の良さもなるほどなと思います。
ひとりのリアルBRZオーナーとしての感想なのですが
このままで充分以上に満足ではありますが更に所有する喜びを求めるならばシートやフロアカーペットのカラーリングやマテリアルに少しのお洒落を加えてくれたならばと考えて居ります。あと何らかの形で屋根を開けてもらえれば最高です。
6気筒エンジンを積むならばEZ36をサウンドも含め少し少しチューニングしてIS-Fの8ATとの組み合わせってのは如何でしょうか?

ご無沙汰しております。一昨日・昨日のブログ見させていただき、エクシーガ→レガシィ→BRZとブログの構成から各車種の資料だけではわからない本質を知ることが出来、販売車種が違えどとても勉強になり、1人のスバル好きとしてマジマジといつも読まさせていただいております。”S”のクリスタルブラック。大人の車に仕上がっていますね。ところで、BRZと86はサスチューンが違うと聞いておりますが、サーキット及びチューニングベースの”RA"と”S”はサス自体は一緒なんでしょうか?また、教えてください。スポーツモードで一変したBRZの内容、楽しみです。

『S』は重厚でした・・・今考えるに、『RA』とは別の次元の車のような。
ATは普段乗ってないのでわかりませんが
気がつけば、アクセルだけで何の抵抗もなく・・・
何もせずにローから無限大へ行ってしまい、ビックリでした。
車内での音も、重低音が結構体に響いてきた感じで気持ちよかったです。
『RA』乗る機会があったらあったら、また乗せてください。
あの軽快感は、忘れられません。
モンスターBRZ・・・実現するといいですね♪
なので、もっと凄いのが出るかもしれませんね。
写真をたくさん撮っていただいてありがとうございました。分析に大いに役立ちました。
次のブログをお楽しみに。

