BRZ(86)でニュルブルクリンクのオールドコースを味わう。
2012年 11月 02日
ご存じの方も居ると思うが、NBRは組織として破綻している。
サポートしているこのホテルは、経営環境がよろしいようで、
部屋も奇麗で快適だった。
しかし、テスト中に怪我人が出て、一度も営業したことのない左側のジェットコースターを見ると、
不必要なことをやり過ぎた結果が招いたことだと素人でも解る。
デジタル家電業界がたいへんなことになっている。
これは決してよその業界に限ったことではなく、
身の丈に合ったことをしなかったり、方向性を間違えると大変なことになるということだ。
スバルの業績も発表されたが、軽自動車をダイハツにお願いすることが出来たおかげで、
インプレッサが世界中でヒットするという幸運に恵まれている。
しかし、この状態もいつまで続くか解らないから、
こういう時こそ油断せずに、慢心せずに仕事を進めよう。
ヨルクは出会ったときからとても明るい男で、
とても素晴らしい時間を共有できた。
この様にクルマから降りたときに、
ふと気がつくと、熱心に歩測していることもあった。
コースライン上のクリッピングポイントをとことん極めようとしている姿を見て、
彼のレースを見てみたいと考えるようになった。
9つにわけたサーキットトレーニングも順調に進んだが、
走行中に道路脇を移動する2匹のジャーマンシェパードを見た。
明らかに飼い犬と思われるが、かなり疲れているようだった。
早速無線で連絡して捕獲しようとしたが、
なかなか大変だったらしい。
前代未聞の出来事だったようだ。
今回のトレーニングで考えたことは、
最高の研修成果を持ち帰りたいということと、
もう一つは研修車両を絶対に壊さないようにするということだった。
そして唯一後悔しているのは「オートマチックモード」で走らなかったことだ。
いずれにしても
慢心せず自分を常に俯瞰することが大事だと、
改めてNBRは教えてくれた。
ここで大切なことはライン取りだ。
それは普段のドライビングだけにとどまらず、
仕事にもピッタリと当てはまる。
出来ると思っていることが、実はしっかり出来ていなかったり、
頭の中で解っていても、実際にその通りにやろうとすることがいかに大変か謙虚に見直せた。
こうして無事修了証をもらった。
後日談だが、
日本に帰っていつもの山道を走ったら、
ドライビングスタイルががらりと変わって本当に驚いた。
いきなり凄いことをやろうとしても出来ないのは当たり前だ。
基本的な走行ラインを俯瞰する能力を身に付けないと、これ以上の伸びしろが無いと実感できた。
ドイツでもう一つ気がついたことは、
良いレストランも、良いホテルも、美味しい所はいっぱいあったが、
そのどれもが家族経営を中心にしているということだった。
良い仕事、良い仕上げを心がければ、
絶対に残る物だとこのお城に入って深く感じた。
無事研修を終え、次に目指したのはこのクルマだ。
既にドイツには相当な数の86が入っている。
レースレンタカーを借りれば1周約1万2000円で走行できる。
その金額を出せばNBRで我が愛機と同じ物を味わえるのかと思うと、
決して高くは思えなかった。
人気のクルマなので1台しか借りられない。
一緒にドライブしたのは、このトレーニングをずっと一緒に受けた長浜さん。
全く偶然だが
彼はトヨタ自動車で勤務しており
しかもGAZOO推進室の主査だった。
したがって極めて運転がスムーズで上手い。
シフトレバーを握る指先など、
まるでクルマでは無く女性を撫でているようで、
隣で見ていてもゾクゾクする。
きっと名古屋では随分「モテル」に違いないだろう。
1周ずつ交代して
走れるだけ走るつもりだったが、コース状に所々深い霧が出るようになった。
残念ながら長浜さんが2周目を走り終えてコースはクローズした。
よくBRZや86を評価する上で、
「モアパワー」の話が出るが、
実際にNBRをこのクルマで走ると、
こんなに楽しいクルマは他に無いと心から思えるようになる。
M3の様な早くて面白いクルマもあることは事実だが、
それとはまた次元が違う「豊かで楽しい走り」が思うように楽しめる。
これまでこのブログの中で伝えてきたことが、
このニュルブルクリンク北コースでも存分に言える。
長浜さんも、走りながら最初はパワーのことを口にしたが
その後は印象がまるきり変わったようで
「このクルマは良い」の連発だった。
TOYOTAがモアパワーを口にするのには
当然訳がある。
それは彼等の持ち駒に、レクサスなどのハイパワーのスポーツバージョンが存在するからだろう。
我々の持ち駒はせいぜい320馬力の2リッターだが、
クルマの軽さとAWDを磨いてスポーツの世界を極め続けてきたので、
また違った観点がある。
このクルマにとって、
こうしたスポーツフィールドも最高に面白いが、
日常生活や、ちょっと足を伸ばした高原ドライブなどでも、
その真の実力を簡単に発露させられる所が極めて楽しい。
霧で思いっきり踏み込めなかったが、
最後のストレートで208km/h出ていた。
いつも愛用しているBRZのポテンシャルを、
ニュルブルクリンクで味わうことが出来て、最高の思い出となった。
自信を持ってお客様にお売りできる。
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akira
at 2012-11-02 22:44
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最後の写真の表情だけでこの車すべてが伝わってくる様です。以前に御社で試乗した時の印象が蘇ってきました。
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Nick-Velvet
at 2012-11-02 22:49
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N氏のドラポジですが、アップライトなのは良いとして、少々ステアリングに近すぎて、此では操作の支障に成る様な気も致しますけれど………。
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b-faction at 2012-11-03 06:57
akira さん、気持ちよかったですよ~~~~。
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b-faction at 2012-11-03 06:58
Nick-Velvet さん、極めて適切なポジションです。楽にステアリングが切れますよ。試してみて下さい。
by b-faction
| 2012-11-02 20:52
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Comments(4)