再びBRZの6気筒モデルをアルシオーネから推察する
2013年 03月 04日
あっという間に春が来た!
朝から先週とは全く違うぽかぽか陽気になった。
今年ほど明瞭な季節の切り替わりを感じたことは無い。
望桜荘の山桜もきっと驚いただろう。
今日は「掃除の日」だ。
早朝から全員で周辺を徹底的に清掃した。
歩道はもちろん、
車道との境目も奇麗に掃いて、
さんざん塩をまき散らかされた道路をすっきりさせてやる。
この様に細かい砂埃と共に、
自動車部品の破片などのゴミが集まった。
ゴミと言うより「廃棄物」のような砂塵だけで20リットルのオイル缶が一杯になった。
産業廃棄物処理業者さんに持って行ってもらう。
展示車を移動して、
床を奇麗に洗った。
スロープの上は旧車の仲間入りをしつつある、
初代と二代目レガシィの展示スペースになった。
ミセス大鶴の愛で、
いつもピカピカに維持されている。
古いものでも愛情を注げば光り輝く。
洗車はクルマにおける掃除の基本だ。
上っ面だけ洗っていては手抜かりだ。
愛車の塩だけは是非洗い流してやって欲しい。
この頃、車検の時にやりたがらない修理工場が増えた。
特に「車検専門店」を謳うお店は、
時間効率を高めることばかりに頭が働くから、
クルマにとって大切なことから避けようとする傾向がある。
この様に愛車の「かゆいところ」に手が届くメンテナンスは大切だ。
「きゅうはち」も彼のおかげで健康を維持している。
車検時ならたった4500円で「アカスリ」出来るから、
是非お薦めしたい。
掃除だけでは無く、
与えられた環境を太古の地政学的側面から眺める事も楽しい。
現在、山桜の他に、
この川沿いに見える見えるブルーベリー畑と、
左奥の望桜荘で自然環境を大切にした活動を続けている。
昨秋、良く手入れしたので、
冬を越したら随分奇麗になった。
冬の間にデトックスが起きる。
それは霜柱の力だ。
昨秋、もう一カ所環境改善の場として加えた所がある。
工房と第二展示場の間の斜面だ。
ここは古くは畑として使われていた場所だ。
従って肥沃な土がこの下に眠っている。
ここに植樹するつもりで土を奇麗にしていた。
砕石を取り除くために篩を使って作業していたら、
土器の破片が出てきた。
社員は全く興味なさそうだし、
妻は野生児なので考古学などさほど興味は無く、
「これは凄いぞ!須恵器の破片だぞ!」と言っても
「はあ、そうですか」と食い物に関することとは全く違って
興味を示そうとしない。
大切にサイドボードに置いて、毎日眺めている。
実は、もっと大きな重要な土器も出土している。
だいたい、昔は雨の後あちこちに土器が露出していた。
昭和40年代の後半に、
望桜荘の裏に取り付け道路が出来たとき大規模な発掘工事があった。
それを見た者とそうで無い者の差が興味の差だと思い、
市にその当時の遺跡から出た物の在処を聞いてみた。
丁寧にお迎え戴き
中に入ってみると、残念な事に当時の大発掘の様子はお蔵入りしていた。
しかし釈迦堂遺跡ほどの迫力は無いが
中津川でも縄文時代の遺跡はかなりある。
縄文時代とひとくくりにするが、
何千年も続いた極めて長い狩猟の時代だ。
押型文土器は、縄文時代の草創期にあたるから、
かなり珍しいのではないかと思う。
これはビスケットのようだ。
見事な文様で、思わず見入ってしまった。
しかし、テーマ性も何もなく、
集めた珍しい物を、どっさり展示しているだけで、
素人には非常にわかりにくい。
弥生時代の展示物もある。
歴史というのは連続しているから、縄文があれば弥生もあるだろう。
しかし、弥生時代は農耕民族に様変わりしているから、
同じような地域で同時に出るとは限らない。
中津川の考古学上、特に面白い特徴として、
「勾玉」の存在がある。
須恵器の土器を使っていた頃は、
当然中仙道など無かった。
当時は「東山道」が東に向かって延びており、
ほぼ中央自動車道と同じルートを通っていたと思われる。
今でも「神坂パーキングエリア」の名称で残る、
大変な難所だった「神坂峠」を越えるのは命がけだったらしい。
そこで、身に付けていた「勾玉」をそこでたき火の中に投げ込み、
命の安全を祈願したのだと子供の頃に聞いたことを思い出した。
今ではクルマで10分程度なのに、
古代の人々は大変な苦労をしたわけだ。
この時代に使われていた、
もう一つの土器が「土師器」だ。
須恵器より簡単な製法で作られ、
より生活に密着した土器だった。
これが並んでいると言うことは、
そろそろ「須恵器」も出てくるぞ・・・と展示物の周りを徘徊する。
あった!
これこそ証拠だ。
会社の敷地内から続々出てくる土器の破片が、
歴史的に重要な物だと証明してくれる。
机の上の土器と比べて欲しい。
これは須恵器の破片に、
「間違いない」
興味の無いヒトには「ゴミ」かもしれないが、
ロマンがぎゅっと凝縮している。
世の中を席巻しているのは「土師器」のような、
軽自動車ばかりになってしまった。
須恵器のようなクルマが好きなので、
アルシオーネを大切にしている。
この頃、
BRZの事ばかり書いている。
本当のことを白状しよう。
これ以上のクルマが全く見当たらない。
どのクルマに乗っても、
結局このクルマに戻ってしまう。
アルシオーネは極めてスタイリッシュなクルマだった。
そのクルマが出たときから6気筒化を待ち望んだ。
実現に向けてハードルは高かったが、
本来このクルマは6気筒であるべきと、誕生したときから思っていた。
少量しか売れなかったが、
夢は実現した。
しかしスバルは重要で深刻な問題を喉元に突きつけられた。
それは「フロントヘビーで曲がらない」という致命的な問題だった。
窮地に強いスバルは、
革命的なデファレンシャルギヤを開発した。
それがバリアブルトルクディストリビューション、
通称VTDと呼ばれる物だった。
この革命的な装置のおかげで21世紀まで重量配分を無視したクルマ造りが可能になった。
SVXはスタイリッシュで、
初めから6気筒のボクサーエンジンを搭載し、
スバルのフラッグシップとして君臨するはずだったが、
歴史の片隅に追いやられた理由は「重量配分」を軽視したこととも言える。
踏破性能やGTとしての快適性能は、
飛躍的に優れていたが、
「運動性能」だけは飛躍的ではなかった。
そういう須恵器のようなスバルの「2ドア」と共に過ごしてきて、
今の時代にBRZを与えられると、
もう離れられなくなるほど「運動性能」に酔いしれる。
そうなると、
当然のように、
BRZに6気筒エンジンを搭載することがよりスバルらしくなることに繋がると感じるのだ。
スバルの6気筒エンジンは
4気筒に比べそれほどサイズ的に差は無い。
フロントヘビーな状況に追い打ちを掛けると心配する向きもあるだろうが、
そういう試練を克服してこそ「STI」の存在価値がある。
もう随分前からこのブログで発信し続けているが、
もしSTIブランドでBRZを作るなら、
6気筒化を避けてはいけない。
ちゃんとしかるべき「韻」を踏んでこそ、
歴史に名前を残せるだろう。
素敵なFT86のコンバーチブルが発表された。
こいつも素晴らしくスタイリッシュだから、
もうドキドキワクワクしっぱなしだ。
FT86と開発コードを引っ張りだしたことに、
大いに興味がある。
相当本気だと言うことだ。
別のクルマを作るぐらいの覚悟で臨んでいることだろう。
ドライバーの白人女性の、
髪の流れを見たか!
こういうクルマ造りを見せつけられると、
早く言っておくことが賢明だと思った。
その次のターゲットに「水平対向6気筒3リッター直噴エンジン」を搭載した、
スーパースポーツクーペを是非置いてもらいたい。
by b-faction
| 2013-03-04 15:28
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