柔らかいスニーカーのようなトレッキングシューズ「SUBARU XV」(動画添付)
2013年 04月 10日
スニーカーのようなトレッキングシューズと言われても・・・・

と訝しげに思っておられる方も多かろう。
そこで納得戴けるように、更に楽しい走りを極めてきた。
「さくらまつり」の最終日。

美しくライトアップされた望桜荘の山桜に見送られ、
関東圏から木曽谷を巡る約700kmのロングテストに出かけた。

相変わらず国道16号線沿線は活気に溢れている。
パワーの強い企業は次々に大規模開発を続けており、
あっという間に道路沿いの景色が変わる。
また淘汰も激しい。
弱肉強食が毎日頻繁に繰り返されているので、
飲食店などの入れ替わりがめまぐるしい。
田舎から飛び出して、
そういう場所に身を置くことも時には大切だ。
詳しく後述するが、
大都会の土と無縁な道路を苦も無く快適に走り、
その上でラフロードも難無くこなすのが「スバルの伝統」だ。
したがって、
100㎞や200㎞そこそこ走っただけでは、クルマの神髄は掴めない。
以下にテスト車のSPECを記す。
これを理解した上でこのクルマの本質を更に知って欲しい。
【車種名】
スバル XV 2.0i-L EyeSight
【型式】
GP7B5TC TOC
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4450×1780×1595
ホイールベース(mm):2640
トレッド前/後(mm):1535/1540
車両重量(kg):1390
乗車定員 5名
【エンジン】
FB20/水平対向4気筒2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS
内径×行程(mm):84.0×90.0
圧縮比:10.5
最高出力 110kw/6200rpm
最大トルク196N・m/4200rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
リニアトロニック(マニュアルモード付)
【燃費】
15.8km/l (JC08モード)
【主要装備】
クリアビューパック ルーフレール パドルシフト キーレスアクセス&プッシュスタート 左右独立温度調整機能付フルオートエアコン VDC クルーズコントロール
【税込み車両本体価格】2,509,500円 外装色:タンジェリンオレンジ・パール
特に伝えておかねばならぬ事は、
XVは全車エコカー減税対象車だということ。
これは極めて重要なファクターだ。
大きなタイヤを履けば走行抵抗は当然増える。
最低地上高を稼げば、前面投影面積も増え空気抵抗も高まる。
だから燃費悪化の要素が増す。
それなのにインプレッサスポーツと同様の燃費基準をクリアする。
これは並大抵の苦労では無い。
それなのにいともあっさりと実現しているから、
興味は日増しに深まる。
使ってみると、軽快というより快活で、
「利口」な動きをする。
だから飽きないし、その味が使いながら好きになっていく。
まさにその辺りがスニーカーたらんとする所以だ。
このクルマは、ラフロードでタフな性能を求められるとうい宿命を持つ。
ワイルドに使い倒されても顧客に対して悲鳴を上げず、
堪能させなければならない。

ということで今回はこの後、
ラフロードどころかオフロードまで走ってしまおうという魂胆だ。
正直、高速道路を走るときは燃費などどうでも良い。
如何に早く且つ安全に目的地に到着するということを重視している。
その上で首都園の渋滞路などで無駄な燃料をばらまかない。
アイドリングストップはもはや当然の装備だ。
今回のようなテストで、トータル燃費がそれほど悪くならないのは、
この様な進歩が日々刻々と続いているからだろう。
自己流で走ると、
3年前の旧型インプレッサFWDの5速マニュアルトランスミッション車より、
同じシチュエーションで実用燃費が良い。
SUBARU XVはとにかく快活だ。
ストレスをドライバーに微塵も感じさせないだろう。
あらゆる点が素晴らしいのに、
このスイッチだけは旧態依然としている。

内容的にはSI-DRIVEと言ってかまわない。
なのに[S]スイッチのままになっている。
フォレスターの2.0iと機能は全く変わらないのに、
Sと#にならないのは、最新型フォレスターより開発時期が早いからだ。
楽しそうな場所に来たら
このボタンを押すと

ECOランプが消え

燃料メーターの下に「S」と表示される。
このモードだと低速域でエンジン回転のピックアップが良くなり
低速のパワーも増えるし、高速道路でもエンジン回転の伸びが良くなる。
更にVDCスイッチを長押しして動作を止め、

オフロードへGO!
こういう場所で軽々と走るのがこのクルマの魅力だ。

右後輪が浮き始めた。
これ以上になると車内ではかなり斜めに感じる。
危険だと思ったらすぐ止めて、絶対に真似をしないで欲しい。

タイヤは浮いたままだが、
うまく路面を掴みトコトコと走る。
今度は左の後輪が浮いた。

この程度の場所なら、脱出するのに何ら困ることは無い。
フォレスターと比べると本格的なラフロードでは当然一歩譲るが、

XVの実力を侮ってはいけない。
軽さは性能だ。
また色も重要だ。
XVを選ぶとき何にするか一番色で迷ったがボディカラーだ。
取り付けると高低のバランスが良くなり、一回り大きく見えるのも魅力だ。
改めてオレンジにして良かったと思う。
これは理屈抜きだ。
この色がXVを一番スタイリッシュに際立たせる。
そして、
アイサイトはもちろんだが、
ルーフレールも必着アイテムだと思う。
これまでのルーフレールとはひと味違う。
空力まで考慮されたステーに加え、
シルバーカラーにきちんと塗装されていて魅了される。
柔らかいスニーカーのようなトレッキングシューズだと、
この場所で更に思いを強くした。

運転しながらカメラを構えた。
レンズを通した動きから上下のダンピングが絶妙だと解るだろう。
クルマの動きが気持ちよく抑制されるので、
そこを特に意識して撮影した。
ベイビィオフロード(笑)を走り回るのがあまりにも楽しかったので、
運転席からの様子を見て欲しい。
雨で柔らかくなった路面を縦横無尽に走り回る。

急な坂道では、

タイヤが重要な鍵を握る。
だから、少しぬかるんだところを見計らい、
急坂の途中であえて停止させた。
するとタイヤの弱点が浮き上がった。
この動画を見て欲しい。
まず、XVの楽しそうな動きが良くわかる。
多分驚くと思うし、欲しくなるだろう。
クルマそのものが「ウキウキ、ワクワクしている」ように見えるからだ。
次に坂の途中でわざと一旦停止させる。
再発進で登れない状況を作ったが、
それはどうしてか。
タイヤ選択を誤らないよう啓蒙したかったからだ。

今の日本では燃費オリエンテッドだ。
使用者の期待はまず燃費に向けられる場合が多い。
だから当然それに有った仕様のタイヤを付けて販売する。
実際にそれがどうなるか。
楽しく駆け回った後のタイヤを見て欲しい。
排土性に乏しいエコタイヤは、
悪路を走る目的には合わない。
こういう場所ではすぐ「のっぺらぼう」になる。
基本的にXVはフォレスターと変わらぬほど良く出来たAWDだ。
でもタイヤがグリップを失えば、
当然踏破力はスポイルされる。
フォレスターで同じ事をしてもタイヤのおかげで簡単に破綻しないが、
XVだと新車装着タイヤのままでは同じようには行かない。
これはX-MODEの有無とは別の次元の話だ。
ではなぜ、この様なタイヤ選択をしたのかもう一度振り返ろう。
全車エコカー減税に対応させるための苦肉の策だろう。

ちょっとぬかるみを走っただけで、
前輪はこんな具合だし、

後輪も凄いことになっている。
こんな場所では当然のこと。
だが、知っておかないといけない。

欧州仕様は初めからジオランダーになっていた。
この辺りの事情を考えてのことだろう。
でも、この場所では、
ちょっとぐらい滑る方がスリリングで楽しい。
男に生まれて、こういうことをしなかったら、
生きていてもつまらないと思わないか(笑)
こういうことが好きな少年の魂を持つ者は、
例え女性だってかまわない。
是非XVを選択の対象にして、
買ったら野山を思いっきり走り回って欲しい。

上ったり

下ったり、

アドベンチャータイムをスリリングに楽しもう。
XVの楽しさがフォレスターとはまた異質の世界だと言うことがこれで解ってもらえただろう。
さて、XVのレポートはこれで一区切りにする。
次はドイツのレポートをお届けしたい。
アウトバーンにおけるディーゼルエンジンの面白さや
NBRの話題を取り上げる。
そのレポートもお楽しみに。

車内右側(フロントガラス)に付いてる装置はなんですか?

私も4/20(土)にXVの納車となりました。
日曜は遠出しようと思ったら、雪が降ってしまい遠出はできませんでした。
9年乗った前車の初代X-TRAILに比べて気になったのは
低速での道路の凸を通った時の突き上げがありますね
ハンドルが重いまたは硬く感じ手首が疲れます、ハンドル位置を調整して
少し楽になりました。
マツダ車ほどハンドルが軽くなくていいのですが、足のしなやかさと
ハンドルリングの楽しさは日産ディアリスの方が好きです。

それ以外はXVに不満はありません。
以外だったのはパドルシフトが使い勝手が良かったこと、パドルシフトは
XVが初めてでしたが、Dの状態でも操作できると思っていなかったのでエ
ンブレが欲しい時、わざわざMモードにしなくても済むし、しばらくすれ
ば元に戻るので使いやすかったです。
シフトダウンした時のエンジンブレーキの、効きも強くて良かった。
これなら冬の下り坂&カーブも安心です。
Sモードも予想以上にハッキリ違いがわかりよかったです。
普段はECOモード、休みに六十里峠や奥只見シルバーラインを走る時は
Sモードで楽しめます。
乗り始めて、まだ1週間も経っていないのでこんなところですが
今はGWが楽しみです。

