心の眼でSTIを考察しあるべき姿を願う。
2013年 05月 29日
実に美味い。
今日は当直だから、出勤前に近所のパン屋に寄った。
店先に並ぶ前の食パンを無理矢理頼んで購入。
耳のパリパリ感とフワフワな中身にチビリそうだ。
まだ熱い食パンを机の上で切る。
隣のファミマなら食パンは100円だ。
これは3倍の価格だが、それ以上の価値がある。
焼きたてにはジャム塗るのが一番だ。
パンは量産品でかなり良い味になった。
しかし、これを量産するのは物理的に不可能だ。
ドクダミの花が咲いた。
癖は強いがど美しい花を咲かせる。
その上、薬にもなる。
ドクダミの花壇を作る人間はいないかもしれないが
相性の良い植物の一つだ。
環境改善を続けると
心の眼が開くようになる。
毎朝1時間だけ全員揃って雑草を取り除く。
続けたら以前に比べ居心地が良くなった。
時折、思いも寄らない植物が自然に生えることがある。
元々畑だったから土が良いのだろう。長い間かけて施肥され耕された場所だ。
この辺りは昔から竹藪も多かった。
各種の広葉樹も散在し、深々と降り積もった雪のように落ち葉が堆積していた。
それらから腐葉土が産み出され、畑の土と混じり合っている。
生命に対する強烈なスパイスをこの土から感じる。
1966年の初夏、ここを新たな本拠地とした。
ちょうどスバル1000が発売になった47年前のことだ。
それ以来この空間だけが自然なまま残った。
保存した訳では無く、今も存在するのは単なる偶然だ。
この形になったのは23年前のことだが、
何気なく見るだけで放置していた。
工房が完成した時に植えたヒバは、
僅か30cmぐらいだった。
いつの間にか大きく育ち、思わぬ役割を果たしている。
自然と触れ合うと、面白いほど見える。
それは物事の道理だ。
誰でも同じように見えるはずだが、個人差がかなりある。
そして続ければ続けるほどその力は強くなる。
中津スバルという会社は典型的な同族企業だ。
だから、
すぐに役立ちそうも無い、一見馬鹿げた事を続けられる。
戦後はアメリカナイズが進み、
企業は出来るだけ大きい方が良いという風潮が日増しに強くなった。
そして競争して勝ち残り拡大しないと淘汰される。
全ての企業が規模の拡大、
売上の増強を宿命とした。
敗戦後の躍進は見事だった。
「人モノ金」と三拍子揃ったら有効に使い、
大企業の「上場企業」は、その道を脇目も振らずに突っ走った。
昭和から平成になると、
中小企業も株式を公開したり、
規模の「拡大だけ」を目的にすることが宿命だと勘違いするようになった。
M&A等という格好の良い言葉は嫌いだ。
いつも遠くから見ていたが、
我々のような業界でも当たり前になり、
嬉々として口にするようになった。
だんだん辟易としてきた。
考え方は人それぞれだ。
ここで何が正しくて、何が間違っているかを論ずるつもりは無い。
ただ、面白いことに、この10年間、
自分の中で会社の規模を大きくしようという気持ちは失せていた。
そして同族企業である事の誇りが更に強くなった。
更にドイツを訪問するようになって、
想いの強さが増してきた。
すると、長い間継承する事の大切さと、
その弊害をどのように取り除くのか解るようになる。
仕事の神髄が見えてきた。
神髄には面白いことに、
簡単に真似の出来ないことが沢山含まれている。
アメリカナイズされた仕事は、
大量生産と均一な品質の保証だから、
マニュアルが大事だ。
同族企業はマニュアルも沢山持っているが、
秘伝も燻蒸される。
それは「心の眼の開き方」なのかもしれない。
一定の期間、腰を据えて続けると解るようになるからだ。
一昨年ぐらいから、この斜面が生命の宝庫だと思えてならない。
僅かな面積に「宇宙」がある。
自然の摂理に沿ってイキモノが循環し、眼で見るより心で感じる方が面白い。
何かを感じたらそれを意識し、
想像力を働かせて更に良く見る。
心の眼で見るとはそういうことだ。
この画像の中央に山桜が写っている。
望桜荘の山桜の種がここで自然発芽した。
いくらサクランボの種を奇麗に洗って植えようとも、
芽が出ることなどあり得ない。
ところが、あるときから突然芽が出るようになった。
でも根が弱いと、
見る見るうちに姿が変わってゆく。
その時、その様子を心の眼で見る。
様子が変なのは、
食べられたからだ。
弱った植物はとても美味しいらしい。
食べる虫も異常なほど増える。
おお、ずっしりと可愛らしい。
こいつらは桜の新緑しか食べないから、結構ピュアなんだ。
野生の本能は凄いぞ。
晴れ渡っているが雨が近いことを感じている。
葉の先端にコロニーを作り糸で身を固めた。
(6時間後、実際に降り始めた)
鳥たちの憩いの場では、糞も自然の摂理に沿って活躍する。
彼等の体内にある強烈な酸は種子の休眠打破に役立つのでは無いだろうか。
しかも落ちた所にスパイスたっぷりの土があれば、
種は喜び勇んで発芽する。
自然の摂理から学ぶためには、
心の眼を開かねばならない。
新緑が美しいブルーベリー畑。
ここは竹藪で凄く大きな桜の古木があった。
平成8年に切り倒され国道19号線が4車線になった。
掘り起こした土を積み上げ斜面に塗りたくっただけでは、
簡単に雨で流れて荒れ果てる。
そこで崩落防止のために緑化工程が必要になる。
日本の緑化技術は世界でもトップクラスだ。
学べば学ほど奥が深い。
近隣の土壌から「シードバンク」を造り吹きつける方法もある。
しかしほとんどの場合、手っ取り早く緑化して崩落を止める。
そのような低コストな緑化では、
何処のどういう由来か解らない種子を混ぜた、
緑色の泥
のような液体を吹き付ける。
そういう方法で手っ取り早く緑化を進めると、
このように植物の世界でも弱肉強食が起こる。
葛はまるで蛇のようにくねくねと狙いを定め、辺り一面を覆い尽くした。
だんだん目に余り、
一年掛けて徹底的に駆除した。
ブルーベリーを植える前のことだ。
これも自然の摂理に反していると言われればそれまでだが、
以前より落ち着いた。
根の周りの養生や施肥の仕方一つとっても、学ぶべき事が多い。
だから、ここで作業する事は「心の眼」を開く学びの場に繋がる。
痩せた土地には、それにふさわしい植物がある。
それを見つけるのも楽しい。
さて、ただのゴミにしか見えないが
これは水曜日に持ち帰った石灰岩だ。
取り出してみると意外に大きかった。
何か入っていそうでゾクゾクしないか。
ロックハンマーで少しずつ丁寧に割った。
顕微鏡で見たら楽しそうだ。
茶色の部分は植物で
白い球状物質は沢山のプランクトンかもしれない。
そう思うとこれ以上砕くことを躊躇った。
割れる角度が直角だと、中にあるモノの形がはっきり解らないからだ。
もう少し落ち着いて調べるほうが賢明だろう。
前のブログで手に持っていた、
もう一つ別のかけらがある。
そいつをハンマーでは無く手で割った。
方向を心の眼で見て力を入れると、
パックリと割れた。
すると出た!
化石の専門家では無いので間違いかもしれないが、
まるで魚のようだ。
黄色い部分が現れた瞬間は、
もっとリアルだったが、時間の経過と共に薄らいできた。
何となく「ひれ」などの形が残っている気がして、左右を並べてみた。
これが何か全く解らないが、
もし、本当に化石だったら凄い。
残っていた色が空気に触れて消える所にロマンを感じる。
こういう嬉しさは例えようが無く、
興味の無い人には意味を伝えるのが難しい。嬉しさを理解出来ない人も多いかもしれない。
思いがけない自然発芽や、
石ころの中で古代の生命の名残が眠る・・・・・・
なんて面白いのだろう。
化石は瓶に入れて望桜荘に並べておこう。
スバルが大好きな理由もこれに近い。
山桜の発芽のように、熟成した土壌で面白いクルマが生まれる。
化石を見た時のように、
古きを尋ねて新しきを知る悦びがある。
ホンダがF-1に復帰すると言う。
大がかりな記者会見を開いたので、
知らない人は居ないだろう。
まだ舌の根も乾かぬうちに「撤退」を翻し、
一気にエンジンサプライヤーを担うらしい。
景気の良いニュースで業界の活性化にはふさわしいが
相変わらずのダッチロールぶりだ。
他所の会社のことだからどうでも良いのにヒヤヒヤする。
求心力を失った結果、
それにすがるしか無いのだろうか。
あの時期は世界中の会社がリーマンショックの深刻さに恐れおののいた。
無駄遣いの多いモータースポーツから、多くの会社が一気に手を引いた。
設備投資に至るまで、撤退や縮小を余儀なくされた。
緊急事態だから当たり前で、
素早い判断で危機を乗り切った会社も多い。
スバルはWRCの世界から卒業することに踏み切った。
それが意味することを見直しておこう。
富士重工がWRCでワークス活動することは、
未来永劫、二度とあり得ないと言うことを意味している。
寂しいけれど、森前社長の流した涙から、
簡単に朝令暮改するような甘い決断では無いと思っている。
けれどSTIまでWRCと関わりを持てなくなったわけではない。
実際、「それは続ける」とその当時の発言記録に残っている。
しかし、その後ワークスのように見える、セミワークスなのか、
それともSTI単独によるのか、その関わりは余りにも玉虫色だ。
大義名分だけは念入りに、かつふんだんに用意されている。
しかしSTIは常に富士重工の支配下で活動している。
それだけは変わりようのない事実だ。
ニュルブルクリンクで恒例の24時間レースが開催された。
STIがWRXで挑んだ結果は2位だった。
残酷なようだが、
優勝と2位では天地の差がある。
だから「2位でも凄い」などと褒めるつもりは全くない。
結果を聞いて「やはりなあ」という気持ちが胸に浮かんだ。
しかしこれは薬になった。
一旦「STIとは何か」、「富士重工とどういう関係でブランドを育てるか」を考える良い機会だ。
これまでの状態のまま、
「優勝」という最良の結果が出たら、見直しするチャンスを失ってしまう。
最悪とは言わないが良くない結果が出たことで、
軌道修正する理由が出来た。
もう来年のNBRチャレンジにSTIとして参戦する必要は無いと思う。
今どういう立場にSTIが置かれているか振り返るためにリセットした方が良い。
残念だが今回のレース結果を冠にWRXをパブリックリレーション出来ない。
まさか富士重工がSTIをダシに、「日本車最高位で完走!」とか、
「堂々の2位」なんて恥ずかしい宣伝活動をするはずが無いからだ。
ホンダがダッチロールしているように、
STIも軸のずれた活動からなかなか収束できない。
今年のレースを直接見ていない。
実況を凝視したわけでも無い。
なんだか知らないけど、実に冷めていた。
ただし誤解して欲しくない事がある。
レースの現場に居た人達は、
本当によく頑張ったと思う。
彼等の仕事ぶりをとやかく言うつもりは全くない。
そこを勘違いしないで欲しい。
レースは水物なので優勝できた可能性も否定しない。
しかしその可能性に疑問を抱いていた事を、
既に先のブログでも触れた。
だから鋭い読者なら先刻ご承知かもしれない。
因果関係は最近STIから出るクルマがどれも嬉しくなかった、
という奇々怪々な所にも出ている。
売る立場よりファンの一人として、
「心の眼」を開いてSTIを凝視し、
誕生以来その「ブランド」に心酔している。
ラリーで想像通りに活躍し、
それをベースに期待以上の商品を出し続けた。
それが近頃、怒らせることばかり繰り返し、
小躍りするほど喜ばせるような商品を出せなくなったのはなぜか。
どうして出来ない理由ばかり並べ、
やれる方法を考えないのか不可解だ。
久世さんが社長を務めていた頃のSTIは、
「ドイツの同族企業」のような家族の匂いがあった。
そして富士重工に田島さんという腹の据わった社長が居た。
かなり大胆にSTIの将来性を決める開発投資をした。
WRCでの成功の背景にはそういう下地がある。
どんな企業でも長年の間にほころびが生まれる。
つまらない理由で勝てない時期が訪れ、外から見ると疑問だらけの状態をこの眼で見た。
そういう時に改善する力を発揮できるのは社長しか居ない。
見えない所で様々な改善が進められたに違いない。
数年後、富士重工に生え抜きの社長が久しぶりに誕生した。
STIの社長には3代目レガシィを開発した桂田さんが就任した。
そのとたんにSTIは一皮剥けた。
最も儲かるはずのコンプリートカーが日増しに良くなっていった。
スバリストが喜ぶというような低い次元では無く、
世界を土俵にしても燦然と輝くような逸品が次々とデビューするようになった。
STIが富士重工の子会社である以上、
まず先に本家(FHI)の社長がSTIに情熱を傾けないとブランドは輝かない。
またSTIの社長も並の人物では勤まらない。
クルマが好きで好きでたまらないのは当たり前。
首をかけてでも次世代の技術を本家に先駆け、
一足先に引っ張り出すような人物で無いとクルマが輝かない。
それと、もう一つ大切な事を忘れてはいけない。
STIの作るべき「極上品」はどうあるべきか。
ヘビーユーザー達は、
クルマのクオリティもスバルとは全く違うモノを望む。
ここで言うクオリティは小技を指していない。
一番解り易く説明しよう。
以前からBRZにSTIの魂を注ぎ込んだクルマを出すのなら、
水平対向6気筒エンジンを搭載するしか無い、と言い続けている。
肝心の富士重工は都合の良いときはSTIを単なるグレード代わりに利用し、
販売刺激策に利用するくせに、
本気で物凄いモノを作ろうとする姿勢に対しては、さほど荷担するそぶりを見せない。
むしろ
「こどもだまし」ばかり作らせ、高いところから見下ろしている。
7年も前、
クルマの足回りにテンションを掛け素晴らしいコンプリートが生まれた。
その成功を良いことに、
未だに大した進歩もさせずに繰り返すのが「子供だまし」だと言ったら間違いか?
「乗ってみたら凄く良いんです」などという戯言を聞きたくない。
大量生産と異なり一品ごとに手を掛けた料理の味は違うに決まっている。
でもそれは大量生産品の味が良くない場合に言えることで、
今度のフォレスターのように、大量生産品が「なかなかの味」に仕上がるようになると、
過去の成功例の焼き直しでは少しも嬉しくない。
メーカーのマイナーチェンジで出来る。
つまりSIシャシーという、
少し緩めた安全ボディに、
テンションを掛けて調律するやり方や、
珍しくも無いパーツやシートの装着で、
価格だけ上昇させるやり方にはもう飽きた。
追い打ちを掛けよう。
DCCDを越えるような度肝を抜くモノは無いのか。
そういうことは棚に上げ、
「韻」を踏まず「淫」に溺れる。
その傾向は現行のWRXで特に顕著だ。
スバルとSTIが互いに
「色」という重要な企業文化の象徴をルーズに使う。
最初はひょんな事から始まった。
そもそもWRXがSTIというグレードしか持たなくなったことに端を発する。
GRB型WRXにスペックCが復活するというので、
期待していたら、
まずスバルが大きな過ちを犯した。
株式会社スバルテクニカインターナショナルがリリースするコンプリートカーでも無いのに、
その象徴である「イエロー」をカタログモデルに塗装した。
スバルは色に関する「韻」が解らないので、
淫らに使い回す。
その後の代表的な事件が、
サンバーにWRブルーを塗るという暴挙だった。
数年前から、ヨーロッパでオレンジの洒落た使い方が流行している。
既に何度もこのブログで紹介した。
オレンジが好きなので「WRXに塗って売って」と昨年の秋スバルに頼んだ。
「けんもほろろ」に断られてしまったが(笑)。
今年のオートサロンに行ったら、
XVにマットカラーのオレンジが塗られているじゃないか。
ようやくオレンジの艶消しがスバルから現れた。
これ自体、既にパクリで珍しいモノでは無いが、
是非これをWRXの限定車に塗るべきだと伝えた。
だがその後、
知らない間に「RAコンセプト」という試作車が登場し、
あちこちで展示された写真を見た。
もしこれが度肝を抜くような姿で発売されるなら、
絶対に買う。
但し、それには最低でもクリアしなければいけない条件がある。
それはマットカラーで売ることだ。
それくらいの根性で製品開発しないとダッチロールは収まらない。
もし単にXVの色を使い回すだけなら、
そこに大した価値は無く、
またしても「子供だましだ」と笑われるだろう。
これらを総じて「ダッチロール」と言う。
程度の低いクルマでは、性能が際だっても買う気が失せる。
機能だけでは無く、見ただけで痺れさせてくれ。
子供では無くヘビーユーザーを唸らせて欲しい。
だから、「NBR24敗戦」は薬になった。
そろそろ覚悟を決めないと、
STIは「子供だまし」で「淫乱」なクルマしか作れなくなる。
企業カラーのピンクはとても好きだ。
「昼間は淑女で夜になると淫らな素顔を見せる」
久世さんがピンクに込めた狙いはそこだろう。
「むしゃぶりつきたくなるような」クルマ造りが出来たわけだと頷ける。
いま中途半端に見えるSTIが、
中途半端なレースカーでNBRに参戦してもときめかない。
ドイツのクルマ好きのお祭りに、
悲壮な覚悟(商いとして背負うモノが大きかった)で参戦するより、
もっと嬉しくなるようなチャレンジを見せて欲しかった。
それならワクワクドキドキしたと思う。
開発中の秘密兵器はないのか?
あるならそれを引っ張り出して、
戦闘能力を高めたらどうか。
雨のNBRでドライバーに片手操縦を強いる姿は、
先進的で優れているとは言えないし、
見ていても面白くない。
石灰岩を割る楽しさの方が、
STIのNBRチャレンジを見るより上だった。
それが来年は参戦を見合わせた方が良いという理由だ。
STIは同族企業のような考え方とスタンスでスバルのクルマを燻蒸させなければならない。
それは、他に誰も真似の出来ない世界にスバリストを誘う。
レースなどきっぱりと止め、
次のステップアップを考えよう。
機が熟すまで。
今日は当直だから、出勤前に近所のパン屋に寄った。
店先に並ぶ前の食パンを無理矢理頼んで購入。
耳のパリパリ感とフワフワな中身にチビリそうだ。
まだ熱い食パンを机の上で切る。
隣のファミマなら食パンは100円だ。
これは3倍の価格だが、それ以上の価値がある。
焼きたてにはジャム塗るのが一番だ。
パンは量産品でかなり良い味になった。
しかし、これを量産するのは物理的に不可能だ。
ドクダミの花が咲いた。
癖は強いがど美しい花を咲かせる。
その上、薬にもなる。
ドクダミの花壇を作る人間はいないかもしれないが
相性の良い植物の一つだ。
環境改善を続けると
心の眼が開くようになる。
毎朝1時間だけ全員揃って雑草を取り除く。
続けたら以前に比べ居心地が良くなった。
時折、思いも寄らない植物が自然に生えることがある。
元々畑だったから土が良いのだろう。長い間かけて施肥され耕された場所だ。
この辺りは昔から竹藪も多かった。
各種の広葉樹も散在し、深々と降り積もった雪のように落ち葉が堆積していた。
それらから腐葉土が産み出され、畑の土と混じり合っている。
生命に対する強烈なスパイスをこの土から感じる。
1966年の初夏、ここを新たな本拠地とした。
ちょうどスバル1000が発売になった47年前のことだ。
それ以来この空間だけが自然なまま残った。
保存した訳では無く、今も存在するのは単なる偶然だ。
この形になったのは23年前のことだが、
何気なく見るだけで放置していた。
工房が完成した時に植えたヒバは、
僅か30cmぐらいだった。
いつの間にか大きく育ち、思わぬ役割を果たしている。
自然と触れ合うと、面白いほど見える。
それは物事の道理だ。
誰でも同じように見えるはずだが、個人差がかなりある。
そして続ければ続けるほどその力は強くなる。
中津スバルという会社は典型的な同族企業だ。
だから、
すぐに役立ちそうも無い、一見馬鹿げた事を続けられる。
戦後はアメリカナイズが進み、
企業は出来るだけ大きい方が良いという風潮が日増しに強くなった。
そして競争して勝ち残り拡大しないと淘汰される。
全ての企業が規模の拡大、
売上の増強を宿命とした。
敗戦後の躍進は見事だった。
「人モノ金」と三拍子揃ったら有効に使い、
大企業の「上場企業」は、その道を脇目も振らずに突っ走った。
昭和から平成になると、
中小企業も株式を公開したり、
規模の「拡大だけ」を目的にすることが宿命だと勘違いするようになった。
M&A等という格好の良い言葉は嫌いだ。
いつも遠くから見ていたが、
我々のような業界でも当たり前になり、
嬉々として口にするようになった。
だんだん辟易としてきた。
考え方は人それぞれだ。
ここで何が正しくて、何が間違っているかを論ずるつもりは無い。
ただ、面白いことに、この10年間、
自分の中で会社の規模を大きくしようという気持ちは失せていた。
そして同族企業である事の誇りが更に強くなった。
更にドイツを訪問するようになって、
想いの強さが増してきた。
すると、長い間継承する事の大切さと、
その弊害をどのように取り除くのか解るようになる。
仕事の神髄が見えてきた。
神髄には面白いことに、
簡単に真似の出来ないことが沢山含まれている。
アメリカナイズされた仕事は、
大量生産と均一な品質の保証だから、
マニュアルが大事だ。
同族企業はマニュアルも沢山持っているが、
秘伝も燻蒸される。
それは「心の眼の開き方」なのかもしれない。
一定の期間、腰を据えて続けると解るようになるからだ。
一昨年ぐらいから、この斜面が生命の宝庫だと思えてならない。
僅かな面積に「宇宙」がある。
自然の摂理に沿ってイキモノが循環し、眼で見るより心で感じる方が面白い。
何かを感じたらそれを意識し、
想像力を働かせて更に良く見る。
心の眼で見るとはそういうことだ。
この画像の中央に山桜が写っている。
望桜荘の山桜の種がここで自然発芽した。
いくらサクランボの種を奇麗に洗って植えようとも、
芽が出ることなどあり得ない。
ところが、あるときから突然芽が出るようになった。
でも根が弱いと、
見る見るうちに姿が変わってゆく。
その時、その様子を心の眼で見る。
様子が変なのは、
食べられたからだ。
弱った植物はとても美味しいらしい。
食べる虫も異常なほど増える。
おお、ずっしりと可愛らしい。
こいつらは桜の新緑しか食べないから、結構ピュアなんだ。
野生の本能は凄いぞ。
晴れ渡っているが雨が近いことを感じている。
葉の先端にコロニーを作り糸で身を固めた。
(6時間後、実際に降り始めた)
鳥たちの憩いの場では、糞も自然の摂理に沿って活躍する。
彼等の体内にある強烈な酸は種子の休眠打破に役立つのでは無いだろうか。
しかも落ちた所にスパイスたっぷりの土があれば、
種は喜び勇んで発芽する。
自然の摂理から学ぶためには、
心の眼を開かねばならない。
新緑が美しいブルーベリー畑。
ここは竹藪で凄く大きな桜の古木があった。
平成8年に切り倒され国道19号線が4車線になった。
掘り起こした土を積み上げ斜面に塗りたくっただけでは、
簡単に雨で流れて荒れ果てる。
そこで崩落防止のために緑化工程が必要になる。
日本の緑化技術は世界でもトップクラスだ。
学べば学ほど奥が深い。
近隣の土壌から「シードバンク」を造り吹きつける方法もある。
しかしほとんどの場合、手っ取り早く緑化して崩落を止める。
そのような低コストな緑化では、
何処のどういう由来か解らない種子を混ぜた、
緑色の泥
のような液体を吹き付ける。
そういう方法で手っ取り早く緑化を進めると、
このように植物の世界でも弱肉強食が起こる。
葛はまるで蛇のようにくねくねと狙いを定め、辺り一面を覆い尽くした。
だんだん目に余り、
一年掛けて徹底的に駆除した。
ブルーベリーを植える前のことだ。
これも自然の摂理に反していると言われればそれまでだが、
以前より落ち着いた。
根の周りの養生や施肥の仕方一つとっても、学ぶべき事が多い。
だから、ここで作業する事は「心の眼」を開く学びの場に繋がる。
痩せた土地には、それにふさわしい植物がある。
それを見つけるのも楽しい。
さて、ただのゴミにしか見えないが
これは水曜日に持ち帰った石灰岩だ。
取り出してみると意外に大きかった。
何か入っていそうでゾクゾクしないか。
ロックハンマーで少しずつ丁寧に割った。
顕微鏡で見たら楽しそうだ。
茶色の部分は植物で
白い球状物質は沢山のプランクトンかもしれない。
そう思うとこれ以上砕くことを躊躇った。
割れる角度が直角だと、中にあるモノの形がはっきり解らないからだ。
もう少し落ち着いて調べるほうが賢明だろう。
前のブログで手に持っていた、
もう一つ別のかけらがある。
そいつをハンマーでは無く手で割った。
方向を心の眼で見て力を入れると、
パックリと割れた。
すると出た!
化石の専門家では無いので間違いかもしれないが、
まるで魚のようだ。
黄色い部分が現れた瞬間は、
もっとリアルだったが、時間の経過と共に薄らいできた。
何となく「ひれ」などの形が残っている気がして、左右を並べてみた。
これが何か全く解らないが、
もし、本当に化石だったら凄い。
残っていた色が空気に触れて消える所にロマンを感じる。
こういう嬉しさは例えようが無く、
興味の無い人には意味を伝えるのが難しい。嬉しさを理解出来ない人も多いかもしれない。
思いがけない自然発芽や、
石ころの中で古代の生命の名残が眠る・・・・・・
なんて面白いのだろう。
化石は瓶に入れて望桜荘に並べておこう。
スバルが大好きな理由もこれに近い。
山桜の発芽のように、熟成した土壌で面白いクルマが生まれる。
化石を見た時のように、
古きを尋ねて新しきを知る悦びがある。
ホンダがF-1に復帰すると言う。
大がかりな記者会見を開いたので、
知らない人は居ないだろう。
まだ舌の根も乾かぬうちに「撤退」を翻し、
一気にエンジンサプライヤーを担うらしい。
景気の良いニュースで業界の活性化にはふさわしいが
相変わらずのダッチロールぶりだ。
他所の会社のことだからどうでも良いのにヒヤヒヤする。
求心力を失った結果、
それにすがるしか無いのだろうか。
あの時期は世界中の会社がリーマンショックの深刻さに恐れおののいた。
無駄遣いの多いモータースポーツから、多くの会社が一気に手を引いた。
設備投資に至るまで、撤退や縮小を余儀なくされた。
緊急事態だから当たり前で、
素早い判断で危機を乗り切った会社も多い。
スバルはWRCの世界から卒業することに踏み切った。
それが意味することを見直しておこう。
富士重工がWRCでワークス活動することは、
未来永劫、二度とあり得ないと言うことを意味している。
寂しいけれど、森前社長の流した涙から、
簡単に朝令暮改するような甘い決断では無いと思っている。
けれどSTIまでWRCと関わりを持てなくなったわけではない。
実際、「それは続ける」とその当時の発言記録に残っている。
しかし、その後ワークスのように見える、セミワークスなのか、
それともSTI単独によるのか、その関わりは余りにも玉虫色だ。
大義名分だけは念入りに、かつふんだんに用意されている。
しかしSTIは常に富士重工の支配下で活動している。
それだけは変わりようのない事実だ。
ニュルブルクリンクで恒例の24時間レースが開催された。
STIがWRXで挑んだ結果は2位だった。
残酷なようだが、
優勝と2位では天地の差がある。
だから「2位でも凄い」などと褒めるつもりは全くない。
結果を聞いて「やはりなあ」という気持ちが胸に浮かんだ。
しかしこれは薬になった。
一旦「STIとは何か」、「富士重工とどういう関係でブランドを育てるか」を考える良い機会だ。
これまでの状態のまま、
「優勝」という最良の結果が出たら、見直しするチャンスを失ってしまう。
最悪とは言わないが良くない結果が出たことで、
軌道修正する理由が出来た。
もう来年のNBRチャレンジにSTIとして参戦する必要は無いと思う。
今どういう立場にSTIが置かれているか振り返るためにリセットした方が良い。
残念だが今回のレース結果を冠にWRXをパブリックリレーション出来ない。
まさか富士重工がSTIをダシに、「日本車最高位で完走!」とか、
「堂々の2位」なんて恥ずかしい宣伝活動をするはずが無いからだ。
ホンダがダッチロールしているように、
STIも軸のずれた活動からなかなか収束できない。
今年のレースを直接見ていない。
実況を凝視したわけでも無い。
なんだか知らないけど、実に冷めていた。
ただし誤解して欲しくない事がある。
レースの現場に居た人達は、
本当によく頑張ったと思う。
彼等の仕事ぶりをとやかく言うつもりは全くない。
そこを勘違いしないで欲しい。
レースは水物なので優勝できた可能性も否定しない。
しかしその可能性に疑問を抱いていた事を、
既に先のブログでも触れた。
だから鋭い読者なら先刻ご承知かもしれない。
因果関係は最近STIから出るクルマがどれも嬉しくなかった、
という奇々怪々な所にも出ている。
売る立場よりファンの一人として、
「心の眼」を開いてSTIを凝視し、
誕生以来その「ブランド」に心酔している。
ラリーで想像通りに活躍し、
それをベースに期待以上の商品を出し続けた。
それが近頃、怒らせることばかり繰り返し、
小躍りするほど喜ばせるような商品を出せなくなったのはなぜか。
どうして出来ない理由ばかり並べ、
やれる方法を考えないのか不可解だ。
久世さんが社長を務めていた頃のSTIは、
「ドイツの同族企業」のような家族の匂いがあった。
そして富士重工に田島さんという腹の据わった社長が居た。
かなり大胆にSTIの将来性を決める開発投資をした。
WRCでの成功の背景にはそういう下地がある。
どんな企業でも長年の間にほころびが生まれる。
つまらない理由で勝てない時期が訪れ、外から見ると疑問だらけの状態をこの眼で見た。
そういう時に改善する力を発揮できるのは社長しか居ない。
見えない所で様々な改善が進められたに違いない。
数年後、富士重工に生え抜きの社長が久しぶりに誕生した。
STIの社長には3代目レガシィを開発した桂田さんが就任した。
そのとたんにSTIは一皮剥けた。
最も儲かるはずのコンプリートカーが日増しに良くなっていった。
スバリストが喜ぶというような低い次元では無く、
世界を土俵にしても燦然と輝くような逸品が次々とデビューするようになった。
STIが富士重工の子会社である以上、
まず先に本家(FHI)の社長がSTIに情熱を傾けないとブランドは輝かない。
またSTIの社長も並の人物では勤まらない。
クルマが好きで好きでたまらないのは当たり前。
首をかけてでも次世代の技術を本家に先駆け、
一足先に引っ張り出すような人物で無いとクルマが輝かない。
それと、もう一つ大切な事を忘れてはいけない。
STIの作るべき「極上品」はどうあるべきか。
ヘビーユーザー達は、
クルマのクオリティもスバルとは全く違うモノを望む。
ここで言うクオリティは小技を指していない。
一番解り易く説明しよう。
以前からBRZにSTIの魂を注ぎ込んだクルマを出すのなら、
水平対向6気筒エンジンを搭載するしか無い、と言い続けている。
肝心の富士重工は都合の良いときはSTIを単なるグレード代わりに利用し、
販売刺激策に利用するくせに、
本気で物凄いモノを作ろうとする姿勢に対しては、さほど荷担するそぶりを見せない。
むしろ
「こどもだまし」ばかり作らせ、高いところから見下ろしている。
7年も前、
クルマの足回りにテンションを掛け素晴らしいコンプリートが生まれた。
その成功を良いことに、
未だに大した進歩もさせずに繰り返すのが「子供だまし」だと言ったら間違いか?
「乗ってみたら凄く良いんです」などという戯言を聞きたくない。
大量生産と異なり一品ごとに手を掛けた料理の味は違うに決まっている。
でもそれは大量生産品の味が良くない場合に言えることで、
今度のフォレスターのように、大量生産品が「なかなかの味」に仕上がるようになると、
過去の成功例の焼き直しでは少しも嬉しくない。
メーカーのマイナーチェンジで出来る。
つまりSIシャシーという、
少し緩めた安全ボディに、
テンションを掛けて調律するやり方や、
珍しくも無いパーツやシートの装着で、
価格だけ上昇させるやり方にはもう飽きた。
追い打ちを掛けよう。
DCCDを越えるような度肝を抜くモノは無いのか。
そういうことは棚に上げ、
「韻」を踏まず「淫」に溺れる。
その傾向は現行のWRXで特に顕著だ。
スバルとSTIが互いに
「色」という重要な企業文化の象徴をルーズに使う。
最初はひょんな事から始まった。
そもそもWRXがSTIというグレードしか持たなくなったことに端を発する。
GRB型WRXにスペックCが復活するというので、
期待していたら、
まずスバルが大きな過ちを犯した。
株式会社スバルテクニカインターナショナルがリリースするコンプリートカーでも無いのに、
その象徴である「イエロー」をカタログモデルに塗装した。
スバルは色に関する「韻」が解らないので、
淫らに使い回す。
その後の代表的な事件が、
サンバーにWRブルーを塗るという暴挙だった。
数年前から、ヨーロッパでオレンジの洒落た使い方が流行している。
既に何度もこのブログで紹介した。
オレンジが好きなので「WRXに塗って売って」と昨年の秋スバルに頼んだ。
「けんもほろろ」に断られてしまったが(笑)。
今年のオートサロンに行ったら、
XVにマットカラーのオレンジが塗られているじゃないか。
ようやくオレンジの艶消しがスバルから現れた。
これ自体、既にパクリで珍しいモノでは無いが、
是非これをWRXの限定車に塗るべきだと伝えた。
だがその後、
知らない間に「RAコンセプト」という試作車が登場し、
あちこちで展示された写真を見た。
もしこれが度肝を抜くような姿で発売されるなら、
絶対に買う。
但し、それには最低でもクリアしなければいけない条件がある。
それはマットカラーで売ることだ。
それくらいの根性で製品開発しないとダッチロールは収まらない。
もし単にXVの色を使い回すだけなら、
そこに大した価値は無く、
またしても「子供だましだ」と笑われるだろう。
これらを総じて「ダッチロール」と言う。
程度の低いクルマでは、性能が際だっても買う気が失せる。
機能だけでは無く、見ただけで痺れさせてくれ。
子供では無くヘビーユーザーを唸らせて欲しい。
だから、「NBR24敗戦」は薬になった。
そろそろ覚悟を決めないと、
STIは「子供だまし」で「淫乱」なクルマしか作れなくなる。
企業カラーのピンクはとても好きだ。
「昼間は淑女で夜になると淫らな素顔を見せる」
久世さんがピンクに込めた狙いはそこだろう。
「むしゃぶりつきたくなるような」クルマ造りが出来たわけだと頷ける。
いま中途半端に見えるSTIが、
中途半端なレースカーでNBRに参戦してもときめかない。
ドイツのクルマ好きのお祭りに、
悲壮な覚悟(商いとして背負うモノが大きかった)で参戦するより、
もっと嬉しくなるようなチャレンジを見せて欲しかった。
それならワクワクドキドキしたと思う。
開発中の秘密兵器はないのか?
あるならそれを引っ張り出して、
戦闘能力を高めたらどうか。
雨のNBRでドライバーに片手操縦を強いる姿は、
先進的で優れているとは言えないし、
見ていても面白くない。
石灰岩を割る楽しさの方が、
STIのNBRチャレンジを見るより上だった。
それが来年は参戦を見合わせた方が良いという理由だ。
STIは同族企業のような考え方とスタンスでスバルのクルマを燻蒸させなければならない。
それは、他に誰も真似の出来ない世界にスバリストを誘う。
レースなどきっぱりと止め、
次のステップアップを考えよう。
機が熟すまで。
Commented
by
XXX
at 2013-05-26 10:14
x
次世代技術…、異種金属を使って共振を抑えて水平対向6(完全バランスエンジン)の低振動性を際立たせるというのはどうですかね?
0
Commented
by
XXX
at 2013-05-26 10:19
x
そういえば形状記憶合金とかも振動を抑える金属ですよ
私の大学時代の恩師の開発した鉄系形状記憶合金は、淡路の大橋の橋梁に焼嵌めして使われています
目的は振動抑制ではなくて安い材料で作業が楽だからですけど
私の大学時代の恩師の開発した鉄系形状記憶合金は、淡路の大橋の橋梁に焼嵌めして使われています
目的は振動抑制ではなくて安い材料で作業が楽だからですけど
Commented
by
b-faction
at 2013-05-26 12:45
x
自動車開発は既存技術の蓄積。それに尽きます。
Commented
by
XXX
at 2013-05-26 21:27
x
別にセールスじゃないですけどね
失礼しました
失礼しました
Commented
by
b-faction at 2013-05-26 21:44
どういたしまして。
社長様
今回の記事もまた、すごく考えさせられました。プレミアムブランドとして成長するためには、自信とこだわりというものが必要なのではないかと思っています。もちろん現行モデルを否定するつもりはありませんし、すごく良くなった部分も多いと思いますが、新型車を見ていると大事な何かを忘れている気がします。次期WRXがどのように出てきて、これからSTIと富士重工業がどのように成長していくか楽しみにしています。本当に、このブログを読むと自動車の本質的に大切なことが何なのか考えさせれ、BPレガシィとの生活に役立っています。感謝申し上げます。
今回の記事もまた、すごく考えさせられました。プレミアムブランドとして成長するためには、自信とこだわりというものが必要なのではないかと思っています。もちろん現行モデルを否定するつもりはありませんし、すごく良くなった部分も多いと思いますが、新型車を見ていると大事な何かを忘れている気がします。次期WRXがどのように出てきて、これからSTIと富士重工業がどのように成長していくか楽しみにしています。本当に、このブログを読むと自動車の本質的に大切なことが何なのか考えさせれ、BPレガシィとの生活に役立っています。感謝申し上げます。
Commented
by
garde
at 2013-05-27 19:38
x
飯田市のgardeですが、昨日近所を通ったのでN信スバルへしばらくぶりに立ち寄ってみました。新型フォレスター、BRZ等を見て営業マンに声をかけたのですが無駄話ばかりでほとんど無視。
99年のRSKに乗って夫婦で出かけたのですから、買う気で来てるなと思わないんですかねぇ~。試乗したい様なことも言ってみたのですが・・・・・
帰宅中の車中で、「そうか、古い車で仕事着で来たから貧乏人に見えたんだ」と笑ってしまいました。
先日、親切だった営業マンH野さんが定年まじかで病死されました。
本気でスバルを卒業しようかと思ってしまいます。
99年のRSKに乗って夫婦で出かけたのですから、買う気で来てるなと思わないんですかねぇ~。試乗したい様なことも言ってみたのですが・・・・・
帰宅中の車中で、「そうか、古い車で仕事着で来たから貧乏人に見えたんだ」と笑ってしまいました。
先日、親切だった営業マンH野さんが定年まじかで病死されました。
本気でスバルを卒業しようかと思ってしまいます。
Commented
by
b-faction at 2013-05-27 20:51
博多人さん、ありがとうございます。愛馬を大切にして下さいね。
Commented
by
b-faction at 2013-05-27 20:58
gardeさん、そんな程度のことで卒業するなら、元々スバルとは縁が無かったと言うことですよ(笑)。
寝屋川のレクサスでお掃除姿のまま堂々と店頭に入ってセールスに色々質問していたおばちゃんを見たとき「さすが大阪!」って思いました。逆に初めから敷居を高くして「売りたくない」客を排除するアルピナをこの頃立派だと思います。最初は胸糞悪かったけど。南信スバルさんはキラリと光る素晴らしい会社だと思います。ディーラーはでかければ良いというモノではありません。オーナーディーラーとして地場で立派に仕事をされていますね。お付き合いは無いですが好きな会社の一つです。
寝屋川のレクサスでお掃除姿のまま堂々と店頭に入ってセールスに色々質問していたおばちゃんを見たとき「さすが大阪!」って思いました。逆に初めから敷居を高くして「売りたくない」客を排除するアルピナをこの頃立派だと思います。最初は胸糞悪かったけど。南信スバルさんはキラリと光る素晴らしい会社だと思います。ディーラーはでかければ良いというモノではありません。オーナーディーラーとして地場で立派に仕事をされていますね。お付き合いは無いですが好きな会社の一つです。
Commented
by
横浜人
at 2013-05-27 21:06
x
今回のブログは考えさせられました。
STIの商品もそうですが、レガシィのトップグレードも感動とか凄みとか湧きません。全く楽しくないです。
ワゴンのDITを買い、乗り方も変えてみましたが、どうにもつまらなくてどうしようもないです。
以前はBHE6発で12年乗ったクチです。
代車で借りたFBエンジンのエクシーガのフィーリングの方がとても良かったです。
STIもそうですが、次期レガシィやインプ、WRXの方向感を出して欲しいです。
今は、今度のゴルフGTIが気になってます。
STIの商品もそうですが、レガシィのトップグレードも感動とか凄みとか湧きません。全く楽しくないです。
ワゴンのDITを買い、乗り方も変えてみましたが、どうにもつまらなくてどうしようもないです。
以前はBHE6発で12年乗ったクチです。
代車で借りたFBエンジンのエクシーガのフィーリングの方がとても良かったです。
STIもそうですが、次期レガシィやインプ、WRXの方向感を出して欲しいです。
今は、今度のゴルフGTIが気になってます。
Commented
by
b-faction at 2013-05-27 21:55
横浜人さん、こんばんは。
少し語り足りませんのでもう少し追記します。
お付き合い下さい。
6発はスバルの大切な商品ですが、優先課題から外れます。
売れないからです。
その理由は外から見るとわかるのに、内部からは解らないのです。
でもこれからまた変わると思いますよ。
DITで北海道に行ったときは「これしか無い」と思いました。
今はBRZに夢中ですが、
GTではありません。
少し語り足りませんのでもう少し追記します。
お付き合い下さい。
6発はスバルの大切な商品ですが、優先課題から外れます。
売れないからです。
その理由は外から見るとわかるのに、内部からは解らないのです。
でもこれからまた変わると思いますよ。
DITで北海道に行ったときは「これしか無い」と思いました。
今はBRZに夢中ですが、
GTではありません。
Commented
by
ブルー
at 2013-05-28 16:11
x
また22B作ってくれるなら借金しても買うけどなぁ…
今のスバルには魅力茄子
今のスバルには魅力茄子
Commented
by
b-faction at 2013-05-28 16:25
そんなのは全く意味無いっす!
Commented
by
XXX
at 2013-05-29 23:23
x
プレミアムブランドとしてのSTIの私のイメージとしてはサーキットをそのまま走っていても違和感の無いポテンシャルを秘めた高級な硬質感、ですかね…
もちろん滅茶苦茶速いのはリッターSSでWRXに死ぬかと追いつめられた時に知ってます
じゃあ、日常領域でもっと高い価値観って何なの?って言うと、普段使いはもちろん不満という程の物はなく、自動車道というか高速的な…
そこで知能的でシャープなイメージ…、アウディがそんなイメージっぽく世の中には見えてますけど、彼らは素性はドイツのホンダ…日本メーカーは、もっといい物出してくれそう…
スバルの社長さんがイメージしてたのはBMW…、アクセルをもっともっとって感じの車で…、実際はかっ飛ばした時の安定度はWRX>アウディSシリーズ>BMWMシリーズなのにBMWは100㌔とかそこらで、踏みたくなる感じのする…
そこら辺で、じゃあ、どう会社としてSTIの目標を何処に立てるかって話かと…
いずれにしろ、一気に変わると、そういった自分からしても、違和感も有りますよね
何だよ高い車いい車になったけど、高過ぎて飛ばせない、という…w
レクサスIS(アルテッツァ)がそんな感じで
もちろん滅茶苦茶速いのはリッターSSでWRXに死ぬかと追いつめられた時に知ってます
じゃあ、日常領域でもっと高い価値観って何なの?って言うと、普段使いはもちろん不満という程の物はなく、自動車道というか高速的な…
そこで知能的でシャープなイメージ…、アウディがそんなイメージっぽく世の中には見えてますけど、彼らは素性はドイツのホンダ…日本メーカーは、もっといい物出してくれそう…
スバルの社長さんがイメージしてたのはBMW…、アクセルをもっともっとって感じの車で…、実際はかっ飛ばした時の安定度はWRX>アウディSシリーズ>BMWMシリーズなのにBMWは100㌔とかそこらで、踏みたくなる感じのする…
そこら辺で、じゃあ、どう会社としてSTIの目標を何処に立てるかって話かと…
いずれにしろ、一気に変わると、そういった自分からしても、違和感も有りますよね
何だよ高い車いい車になったけど、高過ぎて飛ばせない、という…w
レクサスIS(アルテッツァ)がそんな感じで
Commented
by
b-faction
at 2013-05-30 07:09
x
早く一皮剥けて欲しいです。
Commented
by
XXX
at 2013-05-30 23:08
x
あとNBR24hrのアウディTTRS2.0ターボは詳細不明ですが、市販の2.5Lターボとは違うし、WRXより120kg以上軽いレーススペシャルという事で、ほぼ反則だと思いますね…史上空前の好業績だったんでしたっけ?それを相も変わらずレースに大金を費やすアホなVWグループ
対して86はSP3カテでFRのライバルの旧車のS2000をノックアウトして、市販車に近いV3カテゴリーは1メイク状態でしたね
新車効果も相まってでしょうけど、他のカーメーカーがFRに難色を示す中、全部もってったって感じで
ヨトタには言いたいんだけど、FRへの傾倒を少し止めて、スポーツHV路線に行けば、マジで無人の野を行くが如くかと…
対して86はSP3カテでFRのライバルの旧車のS2000をノックアウトして、市販車に近いV3カテゴリーは1メイク状態でしたね
新車効果も相まってでしょうけど、他のカーメーカーがFRに難色を示す中、全部もってったって感じで
ヨトタには言いたいんだけど、FRへの傾倒を少し止めて、スポーツHV路線に行けば、マジで無人の野を行くが如くかと…
Commented
by
b-faction
at 2013-05-31 07:26
x
だから言ってるじゃないか。クルマバカのお祭りなんだよ、あそこは。そこには、他と違う世界がある。ボクがアキオさんが大好きな理由も同じところにあるのさ。
Commented
by
XXX
at 2013-06-01 10:03
x
ヨトタのトヨタアキオ社長は車好きの視点からドライビングのネガや味をジャッジして、これは商品としてどうなんだろう?という物に対して改善を要求するというミッションを自分に課している
先代や先々代みたいに無難な?経営判断して講演してってだけしているだけでも周りは勝手に持ち上げてくれるポジなのに、それじゃ嫌だ、というのは、本来はトヨタ一族の血統なのか質素で口数が少なく目立たない人物が、自分を鼓舞して人前に立ち、訴えたい所を訴えるに及ぶに、秘めたるガッツを感じて、好感は持てますね
TMSと違ったGAZOOチャンネル独自のレーシング活動も、市販車の味、という物をご本人が強烈に意識しているのが伝わってきます
そこは長年の日本メーカーの弱点であり、今までうるっせーなー、と片づけられて来た部分ですが、いよいよどうしても引っかかって頭の片隅を離れないその部分を改善する仕事に乗りだした、という感じですね
先代や先々代みたいに無難な?経営判断して講演してってだけしているだけでも周りは勝手に持ち上げてくれるポジなのに、それじゃ嫌だ、というのは、本来はトヨタ一族の血統なのか質素で口数が少なく目立たない人物が、自分を鼓舞して人前に立ち、訴えたい所を訴えるに及ぶに、秘めたるガッツを感じて、好感は持てますね
TMSと違ったGAZOOチャンネル独自のレーシング活動も、市販車の味、という物をご本人が強烈に意識しているのが伝わってきます
そこは長年の日本メーカーの弱点であり、今までうるっせーなー、と片づけられて来た部分ですが、いよいよどうしても引っかかって頭の片隅を離れないその部分を改善する仕事に乗りだした、という感じですね
Commented
by
b-faction
at 2013-06-01 11:51
x
ちゃんとした社名で語ろうね。彼のスタンスは昔から好きです。
Commented
by
XXX
at 2013-06-01 21:51
x
トヨタの初代カローラから延々と続く、80%主義の原則、乗って面白い尖った車は作らないよ、って奴を打ち破れるか、製品ベース市販車ベースで注目してます
Commented
by
b-faction
at 2013-06-02 06:57
x
80点とは凄い!メルセデスでも無理だね。妥協して60点。何処のメーカーもそうですよ。
Commented
by
XXX
at 2013-06-02 13:05
x
80点じゃなくて80%です
20%くらい性能にマージンを取ってます
チューニングするとそのマージン分が取れて素のポテンシャルが出てくるので、一時期日本でチューニングブームが起こりました
ただトヨタ本体はそういう危ない橋は渡りません
機械の安定運用をがっちりと考えて作って有ります
86にしても、もっと高回転仕様にも出来たけど、熱の影響とエンジン寿命を考えてレブをあそこにした、と開発主査が言ってました
熱の影響ってのは説明が面倒なので省きますが、技術者には有名なアレニウスの法則って奴ですね
まあ、逆に言えば、自己責任でハイパワーチューニングは可能って意味です
20%くらい性能にマージンを取ってます
チューニングするとそのマージン分が取れて素のポテンシャルが出てくるので、一時期日本でチューニングブームが起こりました
ただトヨタ本体はそういう危ない橋は渡りません
機械の安定運用をがっちりと考えて作って有ります
86にしても、もっと高回転仕様にも出来たけど、熱の影響とエンジン寿命を考えてレブをあそこにした、と開発主査が言ってました
熱の影響ってのは説明が面倒なので省きますが、技術者には有名なアレニウスの法則って奴ですね
まあ、逆に言えば、自己責任でハイパワーチューニングは可能って意味です
Commented
by
b-faction at 2013-06-02 18:16
10万㎞保障してもらえますから、滅多なことはやらない方が良いでしょう。
by b-faction
| 2013-05-29 11:53
|
Comments(23)