XVハイブリッドとディーゼルターボの存在意義を語る
2013年 08月 12日
アウトバックEXエディション第一号車の納車式も無事終わった。

お父さんがアイサイトを勉強している間、
子供達は風船をガッツリ獲得。
楽しい毎日だ。

今日は「あのオトコ」が現れた。

素晴らしい繁殖力で日本の国力を増強している。
飼育小屋では、

獲物をゲットした子供達が満面の笑みを湛えていた。
藤田さん、美味しいお土産をありがとうございました。

スバルも繁殖力が旺盛だ。
どんどん兄弟が増え、
楽しいファミリーを形作っている。
ハイブリッドの話の前にBRZを語る。
愛機RAを様々なシチュエーションで走らせた。
東京都から神奈川県を経由して、開田高原に到着するまでの間に、
走行距離はのべ562kmになった。

何度も激しい雷雨の中をくぐり抜けた。
大きな事故が連続し、渋滞にも巻き込まれた。
劣悪な走行環境だった。
その上「ECO」という文字はアタマの片隅にも置かなかった。
燃費が興味深い。

そんな素敵な走りを続けても、BRZはガソリン1ℓ当たり、12kmも走る事が出来た。
これまでBRZを使って、特に興味深く感じた事が2つある。
一つは電制スロットルの素直さ。
これまで、マニュアルシフトのスバル車は、
ギヤチェンジの際にエンジン回転が一瞬跳ね上がる。
アクセルオフに対して素直にエンジンが追従せず、
気持ちの悪さがいつもどこかに引っかかっていた。
いくらお願いしても、
改まる気配は無かった。
TOYOTAと組んだら、章男さんに「これじゃあ駄目だ」と言われたのかどうかは知らないが、
ビックリするほどBRZに搭載されたエンジンは素直だ。
二つ目は燃費だ。
「若干、乱暴に走ったな」と思っても、
すぐに燃費が悪化しない。
BRZが軽いせいもあるだろう。
仮に他のスバルで開田高原まで駆け上ったとしよう。
どの自然吸気エンジン搭載車でも燃費はこれより悪い。
BRZで走ると、
その落差の少なさに驚く。
かなり悪くなるだろう、と恐る恐る燃費計を見ても、
数値が微動だにしない時もある。
FRレイアウトは駆動系のフリクションを減らせるので、
燃費面でも非常に有利だ。
久しぶりに開田高原で朝を迎えた。

スタイリッシュな相棒は、
雄大な御嶽山のフォルムに美しく溶け込む。

御嶽山の雪渓がくっきりと見える。
8月になってもこれほど沢山残っているのは珍しい。
雄大な御嶽山に向け、BRZを駆る。

ワインディングを抜けたら鞭を入れ、
エンジン全開だ。

手足のように動くBRZ。
雄大な自然の中にある温泉を目指した。

絶景の露天風呂に到着し、
ふと見ると

必須アイテムが揃っていた。
日焼けを防ぐ傘。
蚊取り線香の他に
なぜこれが必要か。

猛烈な数のアブが居るからだ。
アブは刺さない代わりに血を吸おうとする。
蜂のように刺さない代わりに、
向こうから寄ってたかって体にまとわりつく。
疲れたところを狙って、殺すために
「蝿叩き」があるのだ。
一機撃墜した。

アブの飛ぶ姿は実に戦闘的だ。
BRZにも通じる。
氷上を蝶が舞うように走るかと思えば、
高原のワインディングロードを血に飢えたアブのように鋭く攻めることもある。
BRZとXVには兄弟としての遺伝子が流れている。
だから、どちらのクルマにも強い魅力を感じる。
いよいよ出そろって完成形になったXVシリーズ。
じっくり乗り比べて解った。
まずディーゼルの長所は、
高速長距離走行で高い燃費性能を誇ることだ。
熱エネルギーを運動エネルギーに変換する効率が高いため、
低燃費になる。
その代わり、今のところMTだけしか選べない。
そしてガソリンエンジンより生産工程が複雑になる。
燃焼理論そのものが違うから、
部品や開発の効率化が難しい。
従ってガソリン車に比べ販売価格が上昇する。
勝手な試算で70万円くらいかな、と想定している。
それを前提に

若干値段が高くても、
乗れば乗るほど元が取れる人ならば、
ディーゼルに対する魅力は大きい。
それに対してガソリン車の魅力は、

なんと言っても軽さだ。
3つのXVを徹底的に比較すると良く解る。
ガソリンエンジン搭載車の動きはとても軽快だ。
特にラフロードで、クルマの重量は運動性能に大きく影響する。
ディーゼルの車両重量1525kgから、
ガソリン車の1390kgを差し引くと
135kgの差がある。
ディーゼル車にはサンルーフが付いていたので、
もう少し重いかもしれない。
だから軽くて俊敏なガソリン車には、
明確な存在価値がある。
リンク先に走る様子がわかる動画を貼り付けたので見て欲しい。
歯切れの良い感覚に痺れた。
さてハイブリッドだ。

既に述べたようにこのクルマはガソリン車の上級グレードとして作られた。
単なるECOグレードでは無い。
以前のインプレッサなら20Sに対するS-GTだと思って欲しい。
しかも、その味はターボでは無く、
上質で重厚なフラット6のように美味しい。
この頃のつまらないエコカーと異なり、
スバルらしいワクワクする走りが楽しめる。
そして
ディーゼルと同じように高速巡航も楽にこなす。
ポルシェに追従する事だって意外に簡単だ。
先月初めのことだ。

高速道路をスポーツカーに追従して走れば当然燃費は悪化する。
こういう場合、
ディーゼルのようにリッター当たり13.5kmも走る事は出来ないが、
ターボ車並みにポルシェの後を伴走できる。
それを考えれば上出来だ。
一夜明けて燃費を確認したら8.4km/㍑だった。
神奈川で一仕事終え、
国道16号線を帰路についた。
スバルのハイブリッドはここからが面白い。

捨てるエネルギーを回生し、
モーターだけで渋滞路を走れる。

本当にあっという間にトータル燃費が回復し、

日本の道にXVハイブリッドが如何に向いているか良く解った。
八王子まであと10kmと出ているが、渋滞を繰り返しながら走ると、
その35分後には、13.3km/㍑に回復した。
このとき電池はほぼ満タン。
ニッケル水素電池の蓄電効率の高さにも驚いた。
そして僅か7分後、

スルスルと14㎞/㍑まで伸びた。
BRZとXVはどちらもスバルが同じ工場で作るクルマだ。
多様な魅力をちりばめて、パワーユニットと駆動方式を、
使い分けるところが凄い。
その上で、更に続けよう。
これから示すデータは、
娘と開田の美味い

麦蕎を、
食べに行った時のものだ。

まず中津川を出発して、
60㎞ほど走った中間燃費だ。
走行中にECOクルーズコントロールも使ってみたが、
この機能を持つXVハイブリッドは、やはり「ただ者」は無い。
ステレオカメラをハイブリッド制御のデバイスとして使用したのは、
世界で初めてのことでは無いだろうか。
燃費改善の要素にするため知恵を絞っている。

これを使うと更に凄い勢いで数値が上昇する。
人間は単純だ。
使いこなすうちに燃費を伸ばすのが面白くてたまらなくなる。
まるでイキモノを操るような感覚だ。
アイサイトが誕生してから、ずっと思っている。
クルマが更に家畜に近づいた。
ハイブリッドというカテゴリーのクルマを、
これまで少し不自然に捉えていた。
ところがスバルが作ったハイブリッド車は、
トランスミッションを電制化すると同時に、
眼を与えられ魅力的な相乗効果を出した。
アイサイトと統合制御されクルマはより家畜らしくなった。
ここから更に発展することが期待できる。
面白くない道だから運転を代わったなどと、
穿った見方をした娘だったが、

助手席からXVハイブリッドの操り方を教えるうちに、
その魅力を理解した。
意外なことにずいぶん飲み込みが良い。
まずステアリングの左右に、
沢山並んでいるスイッチを、
ブラインドタッチできるよう優しく教えた。
開田高原で散々飛び回り、
燃費は13km㍑に悪化していたが、

電池は満タンだ。
そのエネルギーを活用して燃費は見る見るうちに回復する。

その様子が面白くてたまらない。

クルマに疎い女性でも、
エネルギーフローを見れば、
捨てるエネルギーを回収する構造も理解しやすいだろう。

この表示が出ると、
6気筒エンジンの豊かなフィーリングが味わえることも体で覚えた。
右手の指でスイッチを手探りし、ECOクルーズをセットさせた。
MFDの表示がエネルギーフローから照準に切り替わる。
すると瞬時に理解したようだ。

アイサイトの全車速追従型オートクルーズはロックオンだ。
「XVハイブリッドを凄いと褒める理由が解るか?」
と尋ねると、素直に頷いた。

この時、外は真っ暗だ。
エアコンも働きヘッドライトも点灯している。
静かで快適でいつもと同じように走りの素晴らしいxvなのに、
エンジンが止まったまま、ビュンビュン走っている。
スマホやデジイチを操る娘にとって、
XVハイブリッドは、
とても気の合う良い相棒になったようだ。
終わり
ハイブリッドも良さそうですが、ディーゼルも楽しそうですね。どこで買えるのでしょうか…
ディーゼルはまだ国内では買えません。また使い方にも合う合わないがあります。ボクは好きですが。ただしディーゼルを国内の法規制に合わせるのにちょっと時間がかかりそうです。期待して待ちましょう。
色々大変なようですが是非実現して欲しいです。


