
この個体は、まるで「ひねくれた」ように聞き分けが無かった。
どうしようも無いほど扱いにくいWRXから、
生来の性能を引き出すよう改善を続けた。
痛いほど雁字搦めにされた体から、
余計な部品を取り去り、
B&Bサスを与えた。
その効果がようやく出始めた。
このインプレッサWRXには締結力の高い、
クスコの機械式LSDが装着されている。
クルマとの「対話」が弾み始めると、
体の中にアドレナリンが放出される。
夏祭りの後半から、

気分を一新した。
なぜか。
「惰性」を感じて危機意識を持った。
そこでもう一度我々の軸足が何かを考え、
一番解り易い会場設営から手を付けた。

前のブログと比較すると変化が良く解るだろう。

上からミストシャワーも舞い降りる。

誰しもそうだが、時には惑う。
美味しいドリンクも整った。
新しい冷蔵庫も使い易い。

お客様は会場で何となく温かく囲まれた感覚を持つだろう。
だから会場のレイアウトそのものに少し惰性を感じて、
一気に変更した。


その効果だけでは無かろうが、

以前からメーカーの考える「お客様満足度向上(CS)活動」には、
なぜなら、
「CS向上を目的」にした活動ほど、
馬鹿げたモノは無いからだ。
それをCS向上のための活動だと勘違いすると、
少し様子が違ってくる。
企業活動を進める上で、
そうした取り違えが起きると
軸足がぶれる。
すると必ず迷走する。
CS向上は結果であり目的では無い。
そもそも「顧客満足度」を「CS」などと気取って表現する事も、
好きでは無い。
本来の意味が曖昧になる。
ところで究極のCSとは何だろう。
それを想像しただけで薄気味悪くなる。
我々は、常に比較されて仕事をしている。
だから優劣に対する不安が付きまとう事も事実だ。
企業を全国展開させる上で、
比較級の評価値が付けられる。
満足度を数値化して順位付けするわけだ。
世の中に競争意識が無くなったらお終いだから、
そのこと自体に文句は全くない。
ただ成果を得るために、
でもそのような活動は長続きしない。
なぜなら「CS向上が目的」だと、
そういう考えもあり、
この時、何を最優先で考えるか。
これは実に面白いが、
CS向上を「評価する者」とは、
絶対値を具現化するモノの一つで、
これを誰かに指示されて始めた訳では無い。
くわばらくわばら。
中津スバルに、

「クルマに囲まれて幸せだ」と感じさせる世界をつくる。

どうして、そんなことをするのか聞かれたら?

「集客が一番楽しいからさ!」
「軸足とはスポーツなどで、軸となって自分の体を支える方の足」
と辞書に載っている。
今のような環境だからこそ「軸足」の大切さを改めて見直す。
お客様と濃密な時間を過ごしながら、

HOTな夏にHOTなクルマほどふさわしいモノは無い。
【車種名】
スバル インプレッサセダン WRX STI specC TYPE RA-R
【型式】
GDBG4LH 92H
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4475×1740×1410
ホイールベース(mm):2540
トレッド前/後(mm):1490/1500
車両重量(kg):1390
乗車定員 5名
【エンジン】
EJ20/水平対向4気筒2.0L DOHC 16バルブ AVCSツインスクロールターボ
内径×行程(mm):92.0×75.0
圧縮比:8.0
最高出力 235kw(320ps)/6400rpm
最大トルク432N・m(44.0kg・m)/4400rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
6MT
【主要装備】
専用大型ツインスクロールターボ(ボールベアリング)
専用スポーツECU
専用スポーツキャタライザー
専用低背圧ステンレス製スポーツマフラー
【税抜き車両本体価格】4,080,000円 外装色:WRブルー

ブレーキも凄い。
専用モノブロック対向6POTブレーキキャリパー
と
専用18インチ2ピースタイプグルーブドディスクローター
をフロントに奢った。

今ではこのキャリパーをシルバーに塗った理由さえ忘れたようだ。
ゴールドに塗ってはいけない。
ホイールだけで無くタイヤも専用開発品だ。

ドアを締めただけでも、独特の軽さを感じる。
専用軽量ジュラコンシフトノブを握り、
ローギヤに入れる。

「このクルマはただ者では無い」と解っていても、

その時、このクルマは魔物になる。
カミソリの繊細な切れ味と、
ばっさり刀で切り落とすような豪快な力を併せ持つ。
こういう物凄いクルマが、
もう5年以上経つのに現れない。
未だにこれを越えるクルマが造れないのは残念だが、
理由は明確だ。
STIの軸足がブレた。
「お客様満足度の向上」を目的にイベントを企画すると軸足がブレる。
それと同じように、
STIが「敷居を下げたクルマ造り」を中心に据えた時、
軸足がブレてしまった。
その結果「ひょうきん」なモノが次々と現れる。
一旦あらぬ方向に軸足がぶれると、
修正はかなり難しいようだ。
「ラジカル」や「レーシー」を意味する「R」の称号も封印したままだ。
今でも僅かながらプライドが残っているからだろう。

古き良き時代のSTIは、
まるで悪魔に魂を売ったかのような、
好戦的なRA-Rをリリースしたが、
その根っ子は良心の塊だった。
まず価格を見て欲しい。
320馬力の化け物が408万円だ。
たったそれだけ払うだけで、
歴史に名を残すクルマが買えた。
また顧客に全く媚びず、「絶対値」を追求した。
ただその代わり売り手も選ばなければいけなかった。
そこが苦労したところだろう。
だから、今のSTIは、
ディーラーに媚びる売り方に堕落した。
このクルマは買う方に対しても、
「覚悟して買え」と強烈なメッセージを発している。
サラリーマン根性のSTIでは、
二度と作ることが出来ない作品だ(笑)

このクルマの出自はユニークだ。
まずS203の存在を忘れてはならない。
ただ速いだけでなく、
プレミアムカーとしてSTIの本来の魅力を際立たせた秀作だった。
これこそ22Bの直系と言えるスーパープレミアムスポーツだった。
それを更に磨いたS204に続いて、レガシィベースのS402がリリースされると、
STIの確かなクルマ造りが、更に確固たるものになった。
但し、当時も都合の良いSTIの使い回しは激しくて、
何やかんやとこじつけてはWRX版の「tuned by STI」をリリースし、
販売促進策としていた。
このまま次へモデルチェンジか・・・と思っていたら、
それで終わらなかったのが凄かった。
真の特別なクルマとは何か?
これをとことん追求すると、
軽さを極めるところに行き着く。
specC typeRA-Rという、
長ったらしい名前の中に、
「あしたのジョー」が重なった。
力石徹の前でガードをだらりと下げた矢吹ジョー。
RA-Rはクロスカウンターのように、
身を切らせて相手の骨を断つ、
危険極まりない匂いを漂わせている。
こういう確信犯のクルマをリリースした、
STIの凄味を知るから、
堕落した姿に毎日涙している。
味さえ良ければ、平気で太った豚を売る。
「R」のような、ある意味「捨て身のクルマ」は、
途方も無い魅力を持つが、
誰にでも売れる代物でも無い。
でも、それをやるからこそSTIの存在価値がある。
敷居を下げたクルマ造りは、軸足がぶれている。
さて、インプレッサWRX スペックC
type RA-Rにも弱点がある。
それはしなやかさに欠けることだ。
ではどのようなしなやかさが好みなのか。
そのイメージを最も忠実に表現するクルマがある。
軽自動車の異端児「RX-R」だ。

ちょうどこのクルマも定期検診が終わった。
良い機会なので、
続けて走らせた。

RX-Rは他のVIVIOとは別物で、
マイクロスポーツカーだ。
スバルの歴史の中で、
カタログデータ以上の動力性能が、
どの個体からも平均して出せたのはこのクルマだけだ。
これもある意味、確信犯的要素を持つクルマだ。
軽自動車に関して振り返ると、
動力性能でRX-Rを越えるクルマは、
軽快で、順応性の高いシャシー。
軽くて固いクルマのはずが、
しなやかに路面を掴む。
SVXや初代のWRX、それにRX-Rは、
一本の線で繋がる魅力を持っている。
だからこそ「ひねくれたクルマ」を元に戻したくなる。
素直なWRXに戻す事は、
困難を極めた。
でもこういう調教は楽しい。
飼い主さえ噛もうとする躾の悪い犬や、
主を試そうとする愉快な暴れ馬を、
深夜じっくりと調教し徐々に従順にさせる。

そして最後には素晴らしい駿馬に調教してみせる。



軽さとパフォーマンスからすればあのモデルが一番の作品と思うのですが、丸目のせいか、既に忘れられた存在になっております。
今は丸目のSTIワゴンに乗っていますが、どうしても重量が気になってしまいます。どなたかS202のインプレッションができる方、情報をお願いします。

私の場合、STIシートだと腰のあたりがしっくりこなくて腰痛になるので、是非シートは腰をホールドするタイプに変えたいと思います。
多分、近いうちに購入すると思いますが、本当に大事に慎重にドライブしたいと思います。
馴染めば軽くて良い娘です。

次、また台風が来るようなので、お気をつけて。。
と=こ=ろ=で=(笑)VIVI子の話題で、乗り遅れてしまいました。
私のVIVI子は平成5年式、まだまだバリッバリの現役モデルですよ~
老朽化は免れていませんが、れっきとしたラリーカーです。
もうちょっと大事にしろ!と言われますが
まだまだ仲良くしていきますよ~^^v