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スバルの「暖簾」とディアゴスティーニ

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中津川で今一番おいしいと思う大好物。
別に物凄く複雑なレシピが必要なわけでは無い。
しかし、
余程基本に忠実でなければ、この味は出ない。
「ふるきをたづねてあたらしきをしる」
これが簡単なようで簡単では無い。
自動車文化を大切にする人達が増えることを、
心から願う。
そのために、
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2年間に渡って繰り広げられる、
壮大な企画には心を込めてエールを送ろう。

取材はとても刺激になる。
ディアゴスティーニから出版される予定の
「日本の名車」
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これは既に宮城県だけで発行されているらしい地方バージョンだ。

東京からやってきたのは編集を担当している、
ノトーリアス社の林さんと、
キャメラマンの宮野さんだ。
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お土産に「東京ばな奈」を戴いた。
知名度抜群のこのお菓子は、
少し甘すぎるところもあるけれど、
ふわふわしていて、
バナナの風味が良く生きている。
素直に美味しいと思う。

偶然、非番の吉村整備士が、
差し入れを持って来てくれた。
ところが、
そのお菓子は、とても人に勧められる味では無かった。

それで彼には申し訳ないが、
「せっかく持ってきてくれたけれど、
酷い味だよ」と本当のことを言った。

妻が言うには、
酷くがっかりしていたそうだ。
彼には申し訳ないが、
はっきり言った方が良いと思った。

決して安いお菓子では無いので、
我々だけで無く、他のお使い物にもなっていると察したからだ。

念のため、
彼に「ここのお菓子を食べたことがあるの」と尋ねたら、
「ありません」と言う。

人様に差し上げる時、
一番重視するのは「暖簾」だろう。

この店のセンスは現代的で、
お店の業績も良い。
だから安心して贈答品に選べる。

地元の栗を大々的に使う事が、その店の売りでもある。
この人気のお菓子屋さんは、
遠くからの来店も多く大繁盛している。
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しかしこの製品は、なぜこんな味になるのか。
「稀釈化」では無いのだろうか。

お菓子に罪は無いが、
一口食べる事さえ出来なかった。
何とも
悲しい思いで一杯になった。
なぜなら、
ルーツが同じだからだ。

中津川には凄くレベルの高い菓子文化がある。
実はその原点を築いたのは、
「すや」と「川上屋」という2つの老舗だ。

この大好きな「栗おはぎ」
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を作る七福は、
川上屋で修行を積んで独立されたお店だ。
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中津川の同業者「松月」の女将さえ、
「あそこは味が良い」と褒める。

中津スバルが納車式でもてなすお菓子に、
七福の銘菓を選ぶ理由は、
良い味を守る姿勢が好きだからだ。

先ほど美味しく感じなかったお菓子。
それを作るお店の初代も、
川上屋で修行した。
トレンドに乗り業績もすこぶる好調で、
行列が出来るほどだ。
元々、洋菓子のウエイトも大きかった。
実業家として抜群の成功を収められた。
これには本当に敬服している。
実際、
洋菓子には和菓子とはまた違う、
大きな魅力がある。
どちらに軸を置くか。
それが分岐点だったのだろう。

同じスタートを切り、
面白いほど違う発展を遂げた。

「味」という軸は正直だ。
トレンドをあまりに追いかけ過ぎると何かが狂う

同じ事がタイヤの世界で起きた。
いよいよスタッドレスタイヤの新製品が、
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ブリヂストンから誕生した。

ブリヂストンは昔から
「北海道でタクシーに装着される率が一番高い」
事を売りとしている。

昨年、ダンロップに良い商品が出たから、
BSとしては絶対に負けられなかったのだろう。

フルモデルチェンジに本腰を入れた。
その結果、
氷上でいかに短く止めるか、でトップの座を奪ったようだ。

ところが、話を聞けば聞くほど違和感が募る。

質問の機会を与えられたので、
いきすぎて
気持ちよくならなくなった時みたいだ」と言った。
誰も笑わず、会場が静まりかえった。

場の空気が読めない、
アホな男(自嘲)は、
さらに言葉を続けた。
「ダンロップは、
昨年の新製品発表の時に、
流石にブリヂストンさんは、バランスの良いタイヤを作っておられます、と率直に褒めていたが、
肝心の御社がそういうところを失った」
さらに続けた、
「これは我々が売ってはいけないタイヤに思える」と・・・。

お菓子の話と全く同じだ。

更に続けよう。
クルマの開発は更に難しい。
単なる機構だけで無く、商品企画や、
品質保証など立ちはだかる壁が山のようにあるからだ。

繰り返すようだが、
そういう時に「温故知新」が役に立つ。

後から振り返り、
「やっぱり凄い」と言える商品には、とてつもない魅力がある。
かつまた、長く続く事はホンモノの証でもある。

100台の名車の中にスバルが何台入るのか楽しみだ。

そもそもアルシオーネが目的で、
取材申し込みを受けたが、
やはり今回も、他のクルマにも興味津々になったようだ。

世界のFWDの元祖である、
スバル1000の取材希望を述べられたが、
相変わらず「メッキ中」で今回も撮影できない。

実は、林さんにもアドバイスした。
「スバル1000も確かにエポックメーキングで素晴らしいけど、
スバルの魅力はこの頃から最終型が凄いというところにあるんですよ」と。

取材するなら1300Gも忘れちゃあいけないね。
素晴らしく軽快でパワフルなFFだ。

レオーネの取材を希望されたが、
残念ながら所有して無い。

そこで、ひとつ大切なことを伝えた。
レオーネの世界的な発明は「油圧多板クラッチ式トランスファー」だ。
是非初めてのツーリングワゴンの誕生と共に世に送りだした「MP-T」を取材対象に選ぶよう進言した。

レオーネと言えば、
世界初の乗用車型4WDとして発売されたことが有名だ。
しかし、これもよく目を凝らすともっとエポックメーキングな物が見えてくる。
3代目レオーネのエアサスやOHCターボ誕生の基礎は、
4WDのデバイスに歯車を用いない世紀の発明にある。

インプレッサもそうだ。
最終型が凄い。
中津スバルに来るとカメラマンは皆、
命をかけて撮影に没頭する。
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アルシオーネを舐めるように撮影した後、
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インプレッサWRXの最終バージョンにカメラが向いた。
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エンジンも舐めるように撮影する。
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初代インプレッサのバージョンシックスは、
ある意味燻し銀
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の輝きを持つ凄い車だ。



そして次のステージに向かった。
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普段滅多に使わない場所だが、
こうやって見るとステージとしては最高だ。
待ち構える女優を
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舐めるように写す。
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安曇野のK様の愛機だったレガシィRSだ。
またSABに戻った。
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今度はSVXだ。

全くノーマルの初期型、
しかもパールホワイトは非常に珍しいはずだ。
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このクルマの撮影が終わると、
辺りは暗くなっていた。

林さんは、
「本当に想像以上の取材が出来ました。ありがとうございました」
と喜んで帰って行かれた。
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また、宮野キャメラマンからは、
クルマを美しく撮影するための極意を学ばせていただいた。

さて、こうして振り返ると良く解る。
着実に味を大切にして、
暖簾を守り続けてきたスバル。
これからも更に磨きがかかるに違いない。

今年度後半、
また面白い隠し球が飛び出しそうな勢いだ。
Commented by kao at 2013-09-27 16:40 x
私がGH8を所有しているのは既に御存知だとは思いますがXVハイブリットに試乗しましたが、やはり満足が出来ませんでした。同日にフォレスターXTにも試乗してこれならば!と感じました。試乗に際して聞いた所ではB型が発表され11月から発売になるとの話。Ä型の受注はストップされ在庫のみなので下取額や値引き幅は大きいのですが年次改良内容は不明のようでネット検索をしましたら足回り等が変更点のようですが差支えない範囲でご教授をして頂けますでしょうか?また現行Ä型フォレスターのフロントドアのラッチが弱く?甘く?ドアを開く際に1段目での止まりが弱く少しほ反動や風で全開になってしまい駐車場で隣の車に当ててしまった等々が書き込まれており対応品があるようですが多少?良くなる程度であまり変わらないとの評価。フロントドアの開き加減で苦情がユーザーさんから寄せられてはいないですか?ネット検索で動画アップもされている方もおりましたが。B型では改良されているのでしょうか?各人のドアの開閉時の習慣もあるかとは思われますが現愛車は全開になるような事はありませんでしたので消費税アップも決定したので年内にでもと考えたのですが・・・

Commented by kao at 2013-09-27 16:48 x
続きですが妻のシェンタも1段目で止まり少し押したくらいでは全開になりませんでした。Ä型でもラッチの対応品で問題がなければ値引き幅の大きいÄ型の在庫車でも良いかと思っています。(資金不足もありますので:笑)またSUVは1度も所有した事がないのですが乗降性が良く(楽で)年齢的にもよいしょ?と座席に腰を下ろすのが難儀に思えてきました。まぁ~洗車は屋根が高いので大変そうですが、そこは愛車ともなれば別の話かとも思ったりしております。
Commented by b-faction at 2013-09-27 17:00
おお、kaoさん、お久しぶり。フォレスターは正直なところ大して変わりません。色が一色減りますが逆にそのために駆け込みで売れました。一年近く使いましたがそんな不具合は何も出ていません。kaoさんが感じた事はボクとおそらく同じです。インプレッサとフォレスターは全く違うクルマですから感じたままに購入されれば良いと思います。より家畜らしいのがフォレスターです。A型買って後悔することはありません。残っているかどうかの方が心配ですね。
Commented by kao at 2013-09-27 17:55 x
ご回答有難う御座いました。ディープシーブルーパールのボデイカラーが希望なのですが世間ではあまり人気がないようで・・・光の当たり加減でダークグレーに見えたり夕刻はブラックに見えたり1色で3色分が楽しめそうで気に入りました。(手入れは大変そうですが今の愛車も手入れが面倒なダークグレー)ですが自宅はオートシャッターの屋根付のガレージなので査定した人は5年経過での色合いを見て感心していました。(^^”ですかブルーパールでも大丈夫かなぁ?と。
フロントドアのラッチ問題は無さそうですね。各人の見解の相違も有るでしょうから。今日、聞きましたが来月29日発表で11月上旬から発売のようですね。希望ボデイカラーは探してみるとは言っておりましたが人気カラー6番目?らしく期待薄のようです。無ければB型を待つ所存と話しました。査定額の低下が心配ですが・・・(--”
Commented by b-faction at 2013-09-27 19:11
kaoさん、ブルーはオトナチックでとても良いです。パールホワイトが売れすぎです(笑)確かにステキですけど、ブルーを売った時、これ良いじゃ無いかと心底思いました。自分に似合う色か座って鏡に写すのも良い方法ですよ。意外な色が自分に似合うことが発見できます。
Commented by タナベ at 2013-09-28 22:15 x
代田社長、気に掛けて頂き有難う御座います。
ところで、私早とちりをしておりました。てっきり「週刊アルシオーネ」が創刊されるものと・・お恥ずかしい限りです。
ディープシーブルーパールは現在のカラーラインナップの中でも個人的にとても好きな色です。G4にも良く似合いますし今年販売したフォレスターもとても良い感じでした。

今月はズッコケてしまいました。。。
明日から頑張ります!
Commented by b-faction at 2013-09-28 22:42
タナベさん、「倍返しだ!」
山あり谷ありは当社も同じです。
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by b-faction | 2013-09-27 16:21 | Comments(7)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction
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