完結編:爽快なフォレスターで少年の心を取り戻す。
2013年 11月 19日
スバルのクルマが蛻変しつつある。
特にフォレスターは顕著で、
モデルチェンジの前後でクルマの体質が驚くほど変わった。
最新のフォレスターほど少年の心を呼び覚ますクルマは無い。
ここは、
長多喜。
中津川市を代表する日本旅館だ。
ここは天皇陛下も皇太子時代に宿泊され、
そのお部屋は予約さえ出来れば、
誰でも使うことが出来る。
中津川はまだまだ紅葉の気配など無かったので、
深い山奥に行き紅葉の奇麗な所を探そうと考えた。
ところが、今年はやけに秋が長く、
色づく様子がなかった。
しかも前夜の台風の影響で道が倒木で閉ざされていた。
この上まで行けば、
必ず少しは紅葉が見られるはずだ。
しかし、チェーンソーが無ければどうしようもないので、
麓まで引き返した。
時間がもったいないので、
役場に通報しがてら、
時間を有効に使うために博物館に案内した。
ここは日本でも有数の地質研究の資料が揃った、
見応えある場所だ。
以前、エクシーガが登場した時、
ここを紹介したので覚えている人も居るだろう。
それ以来、
度々訪れるが学芸員にお会いしたのは初めてだった。
台風で交通手段がなくなり、出張出来なくなった事が幸いした。
中央構造線という、
聞き慣れないモノの真上に
この博物館は建っていて、
しかもGPSで常に正確に計測されている。
だからここでは地殻の動きも手に取るように解るらしい。
この博物館と東京は一年に1cm近づきつつあった。
ところが2011年の震災で、一気に12年分過去に戻ったそうだ。
つまり12センチ離れたと言うこと。
このモニュメントのような設備で衛星と信号をやり取りしている。
日本列島は絶えまなく地球の奥深くから放出されるエネルギーを、
しっかりと受け取りながら形を変えている。
絶え間なくエネルギーが注がれる日本列島は、
リスキーではあるが、
ここで暮らす人々を活性化し、
イキイキさせるエッセンスを湧き出す根源かもしれない。
大切な人をここへ案内したくなるのはそういう本能から来る
自然な行為だと思うようになった。
この断層を実に解り易く説明する模型を見たら、
鳥肌が立った。
なるほどそういうわけか。
3つのポイントがひとつの要素で結びついた。
過去何度か世界のラリーを追いかけたが、
ハイスピードラリーと言われる場所の土壌は他と明らかに違った。
その理由は「マイロナイト」だった。
マイロナイトは地下奥深くの高圧でゆっくりと動く地層で形成される岩石だ。
あまりに高圧で熱もありゆっくり動くから、
その部分では絶対に地震も発生しない。
本来なら地表に現れるはずがないのに、
ここには露出している。
だから大崩落を起こすし、
その場所の川の水は
雨で濁るととんでもない汚れた色になる。
ところが、
土質は良く締まり水はけが良い。
最初にフィンランドラリーに行って、
日本との違いに驚いた。
路面だ。
次にニュージーランドに行って、
やはり路面に驚いた。
何か共通する部分があり、
土を採取して帰ってきた。
B-factionに
スバルのラリーストが蹴散らした土を飾ってある。
見たことがある人も多いだろう。
これが露出したマイロナイトの採掘場だ。
建設資材として掘削されていて、
目の辺りにするととてつもなく雄大だ。
砕石の色が面白いように変化するので
いつ見ても飽きない。
この砕石で中央自動車道の路盤は築かれた。
日本で他にこの様な場所はない。
ここに来るまでの道は、
曲がりくねり道も細く、
この種の資材を運搬するダンプカーの往来が激しい。
危険な場所なのだが、
スバルで走ると「ワクワク」してしまう。
そのワクワク感のカテゴリーに仲間入りできなかったスバルは何か。
それは、
軽自動車とフォレスターだった。
ところが、
最新のフォレスターは、
そのカテゴリーから完全に抜け出したばかりか、
インプレッサを上回る操縦性と安定性を手に入れた。
だからこの場所へ向かう時にも
実に楽しくドライブできる。
露出するのはマイロナイトだけではなく、
他にも不思議なことが沢山ある。
たとえば塩水だ。
以前から「にがり」の無い、
妙に美味しい塩水があるとこのブログで紹介した。
今日はそこで昼ご飯を食べる事にした。
インプレッサの父の次には、
実の父の傘寿を祝う計画があった。
この場所でお祝いしたいと思い、現地調査も兼ねて選んだ。
山の味の代表。
鯉の煮付け。
久しぶりに本気で「美味!」と言える鯉だった。
内臓もあしらわれ、
その部分が、これまた極めて美味。
何とも言えないコクと、
甘く煮詰めても日本酒と合うような、
極めて芳醇な味覚。
自家製の塩も味付けに一役買っている。
昼ご飯の後、
もう一度紅葉にチャレンジした。
少し速いが、
奇麗な山並みと紅いナンテンのような樹木を楽しみ、
もう一つの名物に案内した。
そびえ立つのは緑色岩だ。
太古の海底で形成された岩石が、
こんな高い山の上に露出している。
この緑色岩と、
火山噴石物で形成された茶色い地層が、
はっきりと一本の線で繋がる場所、
それが中央構造線だ。
この石は茶色い。
御嶽山にある石と似ているだろう。
対照的な緑と茶色の石が隣り合わせに存在する事の発見。
中央構造線はその事実の究明から見つかった。
父の傘寿のお祝いについて
また後日語ろうと思う。
終わり
次は南に向かってあそこに行ったのかな?なんて思いつつも、具体的な地名を出されていないことから何か思惑があるものかと次回が気になります。
この辺りはマイナーな地域だと思いますが、○○○山などの絶景スポットも近くにあったりで、散歩気分のドライブで出かけるにはとてもいい場所です。
食事をされた場所から少し下った所にある直売所の豆腐&厚揚げも酒の肴としてピッタリですので機会があればお試しくださいませ。
ブース設営のお手伝いという形で、プレス公開前からビッグサイトに出入りしています。本日のプレス、真っ先にスバルブースに向かいました(笑)
LEVORG本当にカッコいいですね。そそられます。
辰己監督をはじめ、関係者の方々が自信満々でこの若僧とお話ししてくれて感激です。
あらためて素晴らしいメーカーだと思いました。
お久しぶりです。
以前BRZの事でコメントさせて頂いたKAZUです。
2ヶ月前に契約したBRZがついにやってきました!
今慣らしの真っ最中ですが、レスポンスの良いエンジンと切れ味鋭いハンドリングに魅了されています。
慣らしで峠を通ったのですが、運転に集中しすぎてせっかくの紅葉を見過ごしてしまいました(笑)
この冬はLEVORGとWRXで熱い冬となりそうですが、私はBRZで冬を熱く過ごしたいと思います!