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スバルLEVORGとBRZシューティングブレイクに感動!

2009年10月21日水曜日
午後6時にタイムスリップ!
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今から4年前の東京モーターショーを思い出した。

ハイブリッドツアラーを正式発表した日、
閉館に際して終礼中のスバルブースだ。
マスクを掛けたスタッフが、
異常に多いことに気がつくだろうか。
何とも奇妙な年だった。

全然動員できないのに、
なぜか余裕があるようで、
スタッフからは笑みが漏れていた。

だが、結果的に全体の動員数が60万人という、
危機感溢れるモーターショーとなってしまった。

更に4年遡る。
2005年11月2日水曜日だ。

このモーターショーで、シーケンシャル・シリーズハイブリッドを搭載したコンセプトカー、
B5 TPHが発表された。
一旦は実用化されると思われたシステムだった。

だが、コンセプトカーは見るに堪えなかった。
将来誕生するであろう3代目のインプレッサを想像させるが、
まともにデザインされたとは思えなかった。
この時のスバルブースは酷い状態だった。
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ショーモデルより、
主役はむしろWRカーだった。

それなのに、
この頃から徐々に戦闘力を失い、
この年のラリージャパンではペターが悔し涙を流した。

シーケンシャル・シリーズハイブリッドとは、
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発電専用のモーターをエンジンとミッションの間に置き、
後輪に出力を出すトランスファーの前に駆動用モーターを持つ、
スバル独創の強烈な同軸2モーターシステムだった。

シリーズ式ともパラレル式とも異なる。
かといってトヨタのスプリット式でもなく、
リチウムイオン電池搭載を前提に開発されたシステムだ。
抜群の戦闘力を持つ。

トヨタと業務提携し、
その後オクラ入りしたが、
とてつもなくパワフルなハイブリッドカーになる可能性を秘めていた。

スバリストなら忘れないで欲しい。
この技術があったから、
スバルはマツダのようにトヨタに頼ることなく、
独自のHEVを開発できたと言うことを。

しかし面白いモノで、
その前(今から10年前)の、
モーターショーは凄かった。
ロードスターや、
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R1のプロトタイプなどが壇上を飾った。
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しかしそれが失敗の始まりで、
今年のホンダブースとそっくりだった。

軽自動車でいくら良い物を作っても、
スバルの力は発揮できない

そのロードスターにシーケンシャル・シリーズハイブリッドが初めて搭載された。
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2003年の東京モーターショーのプレスディを決して忘れない。
10月27日の月曜日のことだった。

ミリ波レーダーと組み合わされたADAは、
思い起こせばメルツェデスさえ青くなりそうな先進の安全装備だった。
このアイサイトの原型を振り返ると、
スバルがコストを無視してその気になれば、
自動運転技術においても既に世界最高水準に達していると窺える。
しかも、
後方を監視するアイサイトさえ、
実は既にこの時姿を見せていたのだ。

そのロードスターは実際に走行できた。
「また聞き」ではあるが、
とんでもないスピードを出してしまうので、
テストコースでも危なくてフルスロットルに出来なかった。
飛行場のように、
どこまでも長い直線で走らせないと、
制御不能になるほどパワフルだったと聞いた。

しかし自動車業界ほど先を読むことの難しい業界はない。
たった二年後の2005年になると、
スバルを取り巻く環境は激変した。

それはすぐ寂しい姿となりモーターショーへと反映した。
当時、トライベッカの開発で金を使い果たし
新型車の開発も遅れていた。

だからショーモデルもこの有様だ。
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それだけでなく、
国内販売も厳しかった。
前年に新発売されたR2は良いクルマなのに市場に浸透しなかった。
玄人受けするホンモノだったR1も、3ドア故、さほど台数は見込めない。

今だから笑っていられるが本当に苦しい活動を強いられた。
でも、これらの軽自動車が大好きだったから、
営業活動にはひたむきに取り組めた。
だが、2005年は今年と同じで、
フルモデルチェンジがひとつも無く、
普通車に強力な武器が無かった。
だから販売に取り組む上で、とても寂しかった。

その上、
東京モーターショーで、
国内で売るつもりの無いクルマを見せつけられたわけだ。
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憤懣やるかたない内容だった。

その時は足回りの開発担当者にお話を聞いた。
非常にしっかりしたシャシーを新設計するなど、
彼等は素晴らしい仕事をされ、クルマに誇りを持っていた。

是非ともトライベッカに乗ってみたいと思ったが、
願いは叶わなかった、未だに・・・・・。

日本のスバリストにとって、
とても寒い時代だった。

だが、苦しいのはスバルだけではなかった。
この年、トヨタとスバルが業務提携したこともあり、
レクサスを注意深く見学したことを覚えている。
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その時、展示されたレクサスのフラッグシップを見た。

改めて、
今のレクサスが如何に苦しんでいるかも想像できる。
ほとんど進歩がないからだ。

当時LF-Aもまだ産みの苦しみの最中だった
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プロトタイプを見たとき、
「これは失敗するな」と何となく感じた事を覚えている。

10年一昔と言うが、
こうしてモーターショーの過去を辿ると、
新たな発見が沢山ある。

さて、
今回のモーターショーを振り返る。
日本中のスバリストだけでなく、
クルマ好きを掴まえて離さないニューモデルを紹介しよう。

LEVORGの語源は至って単純だ。
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「レガシィエボリューション」というイメージを造語にした物だ。
国内のスバリストの、
溜飲を下げさせる「新世代スポーツツアラー」が遂に発表された。
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「これならどうだ!」
と言わんばかりの吉永社長だ。

朝一番から始まったスバルのプレスカンファレンスには、
物凄い数のメディアが群がっていた。
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あれほどの報道陣が群がる様子を、
これまでに一度もスバルのブースで見た事が無い。
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スバルの広報部もすぐ後にレクサスのカンファレンスが控え、
気が気では無かったろう。
吉永社長を壇上から降ろそうと仕切る。

良いポジションではなかったキャメラマンの中には殺気立つ者も居た。
それもそのはずだ。
写真がなければ飯も食えない。
スバルの好調さもあるのだろうが、
これまでとあまりにも違った。

これは4年前のプレスカンファレンスだ。
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この時、初めてスポーツツアラーの存在を世に示した。
壇上の脇に立っていた吉永さんは、
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きっと克明に覚えているだろう。
実にあっさりと発表は終わった。
当時の森社長が、
2012年にハイブリッドを発売するとサプライズした。

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その時側に居たHEV部長が、
「今、初めて聞いた」と驚くぐらいの出来事だったが、
壇上の社長とハイブリッドツアラーをフォトセッションしたら、
いともあっさりと終了した。

今回は違った。
レガシィが無くなる!と勘違いした人も居たぐらいだから、
新型車に対する興味は非常に大きかったのだろう。
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壇上から降りた吉永さんにも、
取材記者が群がった。
それはなぜか。
壇上で吉永さんの口から「スバリスト」という言葉が出たとき、
率直に言って驚いた。

と同時に、
その語り口の中に凄く深い愛情を感じた。
そこに居た全ての人々に、その思いが刺さった。
皆の心に感動が芽生えたからこそ、
ぶら下がる記者にも、真剣な眼差しが感じられるのだろう。

ここでトピックスだ。
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このクルマは全く輸出を考えずに作られた。

もちろん、
国際レベルでの安全性能や、
品質、それに性能はこれまで以上に極めている。
それらを満たした上で、
海外の法規をクリアするための縛りがない。

逆に海の向こうで発表されたWRXは、
輸出先の国ごとに定められた法規をクリアする必要性が求められる。
だからどことなくG4を思い出させる外装の共有化が認められた。
だが、レヴォーグは国内専用とターゲットを定め、

これまでなら輸出も考えるために必要だったコストを、
他へ割り振りほとんどのアウターパーツが新調された。
つまり、フロントガラス以外の部品を全く新しくすることが出来ている。
レヴォーグはこれまで軽自動車で強いられてきた、
「国内専用」という縛りを、
全く逆な形で良い方に開花させている。

少し難解な表現で恐縮なので、
もう少し砕いてみたい。
たとえばいくら良い軽自動車をを作っても、
それを輸出して稼ぐ事が出来ない。
このスズキを始め各メーカーから、
新型の軽自動車が続々と出ている。
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それらは軽自動車の規格にがんじがらめになった国内専用品だ。
その上、第一線の販売では、

まるで素手で殴り合うような熾烈な争いが生じている。

そのような場ではなく、
もっと崇高な場所でスバルらしさを実現する事が出来ないかとスバルは考えたのだ。
その解の一つが、
国内専用に素晴らしくスタイリッシュな、
「次世代スポーツワゴン」だ。
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世界で稼ぐWRXを国際標準で作り、
国内にはこれまでの声を元に当面輸出を考えないワゴンを出す。
2足のわらじを履かずに商品企画のターゲットを絞った。
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このカーゴルームを見ただけで、
これは以前のレガシィだとすぐ解る。
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レヴォーグと新型WRXの開発を総括した、
増田年男スバル商品企画本部長にお話を伺った。
何しろBP/BLのビッグマイナーチェンジのPGMを務めた人物だから、
レガシィについて知り尽くしている。

その上、BRZのPGMも務めた今のスバルを象徴するサラブレッドだ。

発表されたばかりで、
ステアリングを握ってもいないのに「85点」という高得点を与えたい。
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乗りもせず100点など与えるわけにはいかない。
60点で十分合格ラインだ。
なのになぜ85点という高得点を与えられるのか。

それはまず作った奴らの面構えだ。
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最新の直噴ターボを、
最高に気持ちよく仕上げた立役者がいる。
エンジン設計部の佐々木さんだ。

これほど自信に満ちあふれていたら、
もう買うしか無いと思った。
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この1.6GTを見て欲しい。
搭載されたFB16型水平対向4気筒DITは、
マツダの推進するスカイアクティブを凌駕する熱効率の高いエンジンだ。
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時速100キロの速度で1000kmを無給油で走れる。
ワンタンク1000キロは
以前ならディーゼル車の領域だった。
まるでディーゼルエンジン並みの経済性と、
「これはスポーツカーだ」と胸を張れる動力性能を同時に実現した。
アウターパネルは全て新調。

レヴォーグの熊谷PGMに確認したら、
リヤボディの剛性は、
現行レガシィに対して1.4倍になっているそうだ。
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やっと灯火器にもお金が使われるようになった。
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メーターも専用開発のカラー液晶内蔵タイプだ。
EPBも標準装備され、
アイサイトver.3と協調制御しやすくなっている。
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ボディカラーも豊富なようだ。
ペイントについて特に語られなかったが、
単なるWRブルーには思えない。
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ドアのサッシ周りもこれまでとは違う。
熊谷PGMは特に強く語ってくれた。

インプレッサのように艶消しではなく、
ダーク調に艶のある塗色が施されクオリティが高い。
しっかりと、
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コストを掛けた様子が窺える。

じゃあ15点足りないのは何か。
紐解いていこう。
スバルは過去に軽自動車を造りながら、
あまりにも彼等自身にとってふさわしくない血を流し続けた。
レヴォーグから、その傷が想像した以上に深かった事実を知った。

その傷跡とは、変わらぬ形のインナーグリップを指す。
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国内のスバリストを舐めている、
といっては過言だろうか。
軽自動車並みのドアグリップでは、
いくら素材に金を掛けても報われない。

これは確信的行為だ。

もちろん開発におけるプライオリティーがある事は承知している。
だが、
スバリストの存在をメーカーそのものが認めるなら、
更に高い質を求めて欲しい。
少しばかり自らの顧客を舐めている。
その点を注意したのは1度や2度ではない。

この後メルセデスベンツのプレスブリーフィングに参加した。
奴らは更にクオリティを高めてきた。
ダイムラーに出来て、
今のスバルがこの程度の事を出来ないようでは、
軽自動車を止めた本当の意味が、
まだ充分理解できていない。
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後出しジャンケンで、
負けるなんてあり得ない話だ。
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だから5点減点。
次にMT車の開発が追いつかなかった。
だから5点減点。
最後にタイヤだ。
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ビルサス、デュアルマフラーなど、
BP型レガシィファンの心臓を鷲掴みシテルのに、
10年前のホイールサイズから、
「もうひとつ上」に登れなかった。
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2.0GT-S Eyesightは最低でも19インチにするべきだった。
そこが腰抜けだから、
5点減点。
決してベタ褒めしないが、
後はもう何も細かい事を言わない。
文句無しだ
本当にとても気に入っている。
約束しよう
2台同時に導入する。
ブルーかグレィの2.0GT-S EyeSightと
ホワイトパールの1.6GT EyeSightだ。
すぐにでも注文するので、
それに合わせて生産を計画して欲しい。
1.6と2.0を合わせて登録諸経費を除いて630万円と見積もっているが、
かなり良い線のはずだ。
何しろ、猛烈に驚いた事がある。
前のブログでこれからのボディーカラーを語った。
仕入れたクルマの色がステキに思え、
選んだ理由を語った。
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レヴォーグのイメージカラーは、
それにピタリと当てはまった。

お台場はとても熱かった。
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https://www.facebook.com/nakatsusubaru?fref=ts
フェイスブックを通じて可能な限り実況した。

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ロサンジェルスでWRXが発表された。
レヴォーグとWRXを、
なぜ全く別のPGMが開発したかすぐに解った。
しかも、
これまでの同一車種に於ける「セダン」と「ワゴン」関係から離別しただけでなく、
更にその奥で虎視眈々と磨かれている次の商品が見えた。

このような開発スタイルを取り、
世界で稼ぐクルマと、
最も大切な国内のスバリストを満足させる事をしっかり分ける。
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うるさいスバリストを黙らせるには、
それくらいの覚悟が居る。

それが吉永流の「新スバリスト育成宣言」だとしっかり受け止めた。

さて、
今回のモーターショーで、
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是非見てもらいたいのは、
BRZの「シューティングブレイク」だ。
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2年ぶりに佐藤さんに会うことが出来た。
嬉しいじゃないか。

同じ担当者が、
ずっとBRZを大切に育てているのだ。
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だから、好奇心がくすぐられたのだろう。
中途半端なショーモデルとして並べているわけではない。
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スポーツカーとしてBRZを熟成しながら、
スバルらしさを随所にアレンジしている。
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サイドガーニッシュを外すと
こんなにエレガントなんだ。
スバル独自の開発だから
BRZと雰囲気が微妙に異なる。

なぜ違うのか確かめた。
まず最低地上高だ。
若干SUVチックに嵩上げされている。

パゴタルーフでは無いクリーンなラインが、
とても美しくマッドカラーとマッチしている。

もちろんFRの楽しさを充分残している。
それでいて、
活動の場を更に広げるテイストが加わった。

これならスバルのエントリーモデルとして、
更に女性に受けるだろう。
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使い易いハッチバックだが、
それだけでは終わらない。

昔のエステートバンが使い易かったように、
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バンパーのすぐ上まで分割して下に下がる。
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女性でも軽々と操作できる点が嬉しい。
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ハイでき上がり。
小洒落た感じで、
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ステキだと思わないか。

もしスバルだけで売ったら、とても嬉しいけれど、
トヨタと一緒に売らないと量が出ないから安くならない。
きちんと差別化して売ろうじゃないか。
今では微塵も感じなくなったが、
トヨタにはスターレットの文化があった。

スバルには他のメーカーとは異なる、
エントリーモデルが欲しい。

すなわち、
値段は張っても良いので、
コンパクトで高性能なクルマが欲しいと言う顧客に応えるクルマだ。

1.6㍑エンジンを積み、是非商品化して欲しい。
もちろんFRだ。

そしてマルチマテリアルで軽量化しよう。
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このクルマは大いに魅力がある。
室内も素敵な色でコーディネイトされて、
ファッショナブルだ。
吉永さん、是非売りましょう。
楽しみにしています。
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by b-faction | 2013-11-24 16:04

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by b-faction