名古屋モーターショーでエクシーガ版XVを眺める
2013年 12月 15日
東京モーターショーで展示された、
マカン。
このクルマが素晴らしい存在感を放つ理由の、
60%以上が
このホイールとタイヤの効果だと思う。
265/40R21というミシュランのグリーンタイヤを装着していた。
ポルシェらしさが燻蒸されている。
名古屋で開かれるモーターショーに初めて行った。
「クロスオーバー7 CONCEPT」を見るためだ。
混雑を予測し、
東京モーターショーではプレスディの初日に出展されなかった。
実はこのクルマを熱望してる。
ベース車の匂いを持ちながら、
全く別だと言えるクルマが欲しい。
アウトバックのような、
足腰が逞しい7人乗りはまだ無い。
同じモーターショーでも東京と名古屋では雰囲気が全く違う。
それに名古屋モーターショーの会場は、
クルマで行く場合のアクセスが良い。
ただ時間によっては物凄く渋滞するらしい。
食べ物も豊かだった。
屋台村が出現しユニークで良かった。
B級グルメもふんだんにあるし
これなど、はじめは目を疑った。
思わず娘に「噓だろう」と呟いた。
それで裏側に回った。
お店の人に「本当に石窯があるの」と聞いたら、
どやっ!とばかりに見せてくれた。
気合いの入った石窯ピザを是非ご賞味あれ。
地域物産展など開催され、
総合イベントとしての楽しみを匂わせるところが、
名古屋らしくて本当に良かった。
そして、
やる気のあるメーカーと、
そうで無いところが明確に差を見せるところも興味深い。
特に輸入車は桁が違うから魅力的だ。
東京にイタリアの香りは一切無かった。
ところが名古屋は違った。
モーターショーにこいつらの姿が無いなんて、
クリープの入っていないコーヒーみたいなもんだ。(古い)
俺たちは家畜の末裔だと、自ら謳っている。
マセラティも目立った。
クワトロポルテは相変わらずエレガントだ。
しかし、
今回はこのジブリが目を引いた。
タンカラーで締めたインテリア。
マセラティ ジブリSは1000万円を切る意外なお値段だった。
アウディも元気だ。
シトロエンもBセグメントの意欲作を投入。
ゼニスと名付けられた、
特徴的なパノラマルーフは、
いかにも彼等らしいお洒落な作品だった。
ミニも相変わらず元気だ。
気取った東京とは全然違う、名古屋らしさが満載だ。
このコンセプトは「ノット ノーマル」、
すなわち「普通じゃイヤよ」と言うことらしいのだが、
アブノーマルとの境界線がどこなのか難しいところだろう。
そういう視点で捉えると、
この巨大なセダンも不思議な存在。
パナメーラSは、
プラグインハイブリッドなので、
ありきたりのV6エンジンにダウンサイジングされた。
モーターアシストがあるから、
エンジンスペックも控えめだ。
ただ、このプライスをどう思うか。
ポルシェも迷いに迷っているのだろう。
アブノーマルなセダンより、
王道をいくクルマの方が見事だ。
メルセデスの好調さは、言わなくても解るだろう。
新登場のSクラスは日本市場を意識して、
ハイブリッドを前面に押し出した。
Aクラスも絶好調で、
AMGテイストを匂わせるところは、
大衆車メーカーの極意まで奪った感じだ。
素のインプレッサにSTIテイストを匂わせるやり方と似ていた。
ご馳走になったので褒めるわけでは無いが、
アメニティも抜群だ。
ヤナセ名古屋支店の加藤課長にお話を伺いながら、
コーヒーを愉しんだ。
こういうアットホームな雰囲気が、
名古屋モーターショーの良さだろう。
平日にもかかわらず、大盛況だった。
これらの元気なインポーターに混じって、
本来なら絶好調なはずのBMWの様子がおかしかった。
片隅で寒々としている。
理由は解らないが、
少し気になった。
それに対して、
ルーテシアがヒットしたルノーはとても元気。
このSUVは既に本国で販売が開始されている。
オレンジの色使いや、
ホイールデザインに、XVのような味付けを感じた。
インテリアデザインが面白い。
スバルには出来ない遊び心で、
彩られていた。
外車も「にごーきゅっぱ」の時代になって、
バリューな輸入車も随分増えた。
ルノーとニッサンとのシナジーが十分に発揮されている。
輸入車で唯一、日本車と同じ会場で展示されていた。
モーターショーでは灯火器の観察を欠かさない。
娘も似たのかヘッドライトに興味を持つ。
近寄って目玉をまじまじと眺める若い女性に興味を持ったのか、
一人の外国人男性が声を掛けた。
思わぬ紳士に流ちょうな日本語で話掛けられ、
キャプチャーの話題で盛り上がっていた。
この紳士はルノーの社員で、
日本にもう30年も駐在されているとのこと。
ということは、
ゴーン襲来より前から日本に居るわけだ。
そんな人と意見交換できたのはラッキーだった。
非常に適切な説明をして頂き、
ルノーを見直した。
このキャプチャーは、
ルーテシアをベースに開発されたクロスオーバーだ。
車福はレヴォーグと同じ1780㎜で
1.2㍑のエンジンを持つ。
キャプチャーは十分な車幅を持つので、
絞り込みが美しいボディラインが造形出来る。
実にエレガントだ。
名刺交換まで出来なかったので
どういう人物なのか定かでは無いが、
ルーテシアの話も詳しくお聞きした。
後日機会があったら報告したい。
さあ、充分目を肥やした所で、
スバルブースに突入した。
最も見たかったクロスオーバー7コンセプトは、
東京モーターショーでもかなりの人目を引いたようだ。
エクシーガのXVバージョンという、
コンセプトは非常に面白いし、
タンカラーレザーのインテリアも良い。
シート座面を見たら、
如何に多くの人々がこれに群がったのか理解出来た。
レザーシートは、
座れば座るほど味が出るから好きだ。
メーター周りのコーディネートも長けている。
ピアノブラックをモチーフに、
高級感も出た。
ただし、助手席のインパネからドアに続くパネルも、
ピアノブラックにすべきだ。
シルバーのままだと、
他が安っぽくなり、
とってつけたようになる。
エクステリアをじっくり見た。
専用デザインのルーフレールが、
SUVらしさをアピールし、
ルーフスポイラーを兼ねたガーニッシュで差別化をしている。
だが、
ここにはもう少しお金を掛けてデザインした方が良いだろう。
とってつけた感が匂っている。
まあ、この辺りは好みの問題だから、
グズグズするより、
素早く発売して顧客に選択の幅を広げさせるべきだ。
しかし、
どうしても注文を付けたい大事な事がある。
逞しさの欠如だ。
それは嵩上げ車高とタイヤに顕著に表れている。
エクシーガは昨年、とても意欲的なビッグマイナーチェンジを敢行した。
スバルから「ぶつからないミニバン」が誕生し、
立て続けに特別仕様車が投入された。
そして何と少しローダウンしたspec.Bまで投入された。
その後、少しソフティケーティドされたSパッケージが販売されたので、
実に柔軟に顧客の志向を読むものだと感心した。
クロスオーバーセブンのベースは、
どうもこのクルマではなかろうか。
そこでエクシーガ 2.5i EyeSight Sパッケージのスペックを調べた。
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4740×1775×1650
ホイールベース(mm):2750
トレッド前/後(mm):1530/1535
最低地上高(mm):150
車両重量(kg):1600
乗車定員 7名
【タイヤサイズ】
215/45R18
【エンジン】
FB25/水平対向4気筒2.5L DOHC 16バルブ AVCS
内径×行程(mm):94×90
圧縮比:10.0
最高出力 127kw/5600rpm
最大トルク235N・m/4100rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
リニアトロニック(マニュアルモード付)
エクシーガには「クルマが熟成する」という言葉がぴったりとあてはまる。
全てのグレードを四輪駆動に統一し、
「世界一ぶつからないミニバン」を目指してアイサイトVer.2を装備した。
パワートレーンを新型の水平対向エンジンFB25と新リニアトロニックに全面刷新した。
さらに価格を求め易い体系に見直した。
エクシーガのフルモデルチェンジは全く計画されていないので、
今回のようなアウトバック化、
あるいはXV化はとても嬉しい。
ここでアウトバックを確認してみた。
同じようにSパッケージが存在する。
一昨年、はじめは特別仕様車でデビューし、
とても気に入ったクルマだ。
スバル レガシィ アウトバック 2.5i EyeSight Sパッケージ
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4790×1820×1605
ホイールベース(mm):2745
トレッド前/後(mm):1540/1540
最低地上高(mm):200
車両重量(kg):1560
乗車定員 5名
【タイヤサイズ】
225/55R18
【エンジン】
FB25/水平対向4気筒2.5L DOHC 16バルブ AVCS
内径×行程(mm):94.0×90.0
圧縮比:10.0
最高出力 127kw/5600rpm
最大トルク235N・m/4100rpm
【変速機】
リニアトロニック(マニュアルモード付)前進無段後退1速
さてここで、
まず両車の最低地上高に注目して欲しい。
エクシーガのようなミニバンならローダウンも良いだろう。
しかし、SUVで馬鹿げたことをやってはいけない。
だからアウトバックはしっかり走破力を確保するため、
ロードクリアランス200㎜を守った。
エクシーガをクロスオーバーにするなら、
同じロードクリアランスにしなければならない。
これはスバルの掟でもあるはずだ。
次に、
クロスオーバー7のホイールは、
アウトバックのSパッケージ用をアレンジしているのに、
なぜこれほど脆弱に見えるのか。
それはタイヤの扁平率が高いからだ。
基礎をしっかり作れないなら、
SUVの本家として、安易にクルマを出すべきでは無い。
もっとトレッドを広げ、
タイヤサイズと嵩上げ車高をアウトバックと同一に出来ないのなら、
出すべきでは無いと思った。
横にあるBRZのシューティングブレイクがなぜ格好いいのか。
やはりクルマのデザインはホイールとタイヤがキモだ。
SUVにあまり薄っぺらいタイヤを履くと、
魅力がしぼみ、
「高見山」のような下半身の弱い力士に見えてしまう。
逆にインテリアコーディネートは、
最先端と言っても良いだろう。
たとえばこれと比べてみよう。
ホンダの最新型ヴェゼルは、売れるだろう。
だが決して魅力的では無かった。
昔のトヨタと同じで、
後出しジャンケンで勝つために作られた、
つまらないコンセプトだ。
タンレザーも見たことある色使いだ。
ホイールを見てご覧。
XVの良いとこ取りは決して忘れない。
このサイズのSUVでありながら、
どこかで見たような存在感のあるホイールに、
215/55R17のタイヤを付けた。
しっかりと嵩上げして左右にも張り出してある。
「なんてっちゃってSUV」といっては叱られるが、
ルノーのキャプチャーはFWDのみの設定だ。
でもスタイルは引き締まっている。
存在感のあるホイールに、
205/55R17を組み合わせ骨太に見せているからだ。
後出しジャンケンばかりして、
ホンダらしさを捨てた連中に負けてはいけない。
もっと執念を込めて開発し、
しっかりとロードクリアランスを稼ぎ、
「父親らしさ」を具現化するような逞しさをアレンジして欲しい。
アウトバックのホイールをアレンジするのでは無く、
いっそのこと、これを装着してしまうくらいの気合いを入れないと、
初代XVのようになるかもしれない。
忠告しておこう。
顧客の目はスバルが思うより厳しい。
絶対にこのまま出してはいけない。
良い狸になって、
足回りの存在感をしっかり出そう。
掟を破るとどうなるか、自らが一番良く知っているはずだ。
それでは、スバリストを気持ちよく化かせない。
良い夢を見せるように、
更に熟成し「本格SUV」の匂いを際立たせた商品にして欲しい。
マカン。
このクルマが素晴らしい存在感を放つ理由の、
60%以上が
このホイールとタイヤの効果だと思う。
265/40R21というミシュランのグリーンタイヤを装着していた。
ポルシェらしさが燻蒸されている。
名古屋で開かれるモーターショーに初めて行った。
「クロスオーバー7 CONCEPT」を見るためだ。
混雑を予測し、
東京モーターショーではプレスディの初日に出展されなかった。
実はこのクルマを熱望してる。
ベース車の匂いを持ちながら、
全く別だと言えるクルマが欲しい。
アウトバックのような、
足腰が逞しい7人乗りはまだ無い。
同じモーターショーでも東京と名古屋では雰囲気が全く違う。
それに名古屋モーターショーの会場は、
クルマで行く場合のアクセスが良い。
ただ時間によっては物凄く渋滞するらしい。
食べ物も豊かだった。
屋台村が出現しユニークで良かった。
B級グルメもふんだんにあるし
これなど、はじめは目を疑った。
思わず娘に「噓だろう」と呟いた。
それで裏側に回った。
お店の人に「本当に石窯があるの」と聞いたら、
どやっ!とばかりに見せてくれた。
気合いの入った石窯ピザを是非ご賞味あれ。
地域物産展など開催され、
総合イベントとしての楽しみを匂わせるところが、
名古屋らしくて本当に良かった。
そして、
やる気のあるメーカーと、
そうで無いところが明確に差を見せるところも興味深い。
特に輸入車は桁が違うから魅力的だ。
東京にイタリアの香りは一切無かった。
ところが名古屋は違った。
モーターショーにこいつらの姿が無いなんて、
クリープの入っていないコーヒーみたいなもんだ。(古い)
俺たちは家畜の末裔だと、自ら謳っている。
マセラティも目立った。
クワトロポルテは相変わらずエレガントだ。
しかし、
今回はこのジブリが目を引いた。
タンカラーで締めたインテリア。
マセラティ ジブリSは1000万円を切る意外なお値段だった。
アウディも元気だ。
シトロエンもBセグメントの意欲作を投入。
ゼニスと名付けられた、
特徴的なパノラマルーフは、
いかにも彼等らしいお洒落な作品だった。
ミニも相変わらず元気だ。
気取った東京とは全然違う、名古屋らしさが満載だ。
このコンセプトは「ノット ノーマル」、
すなわち「普通じゃイヤよ」と言うことらしいのだが、
アブノーマルとの境界線がどこなのか難しいところだろう。
そういう視点で捉えると、
この巨大なセダンも不思議な存在。
パナメーラSは、
プラグインハイブリッドなので、
ありきたりのV6エンジンにダウンサイジングされた。
モーターアシストがあるから、
エンジンスペックも控えめだ。
ただ、このプライスをどう思うか。
ポルシェも迷いに迷っているのだろう。
アブノーマルなセダンより、
王道をいくクルマの方が見事だ。
メルセデスの好調さは、言わなくても解るだろう。
新登場のSクラスは日本市場を意識して、
ハイブリッドを前面に押し出した。
Aクラスも絶好調で、
AMGテイストを匂わせるところは、
大衆車メーカーの極意まで奪った感じだ。
素のインプレッサにSTIテイストを匂わせるやり方と似ていた。
ご馳走になったので褒めるわけでは無いが、
アメニティも抜群だ。
ヤナセ名古屋支店の加藤課長にお話を伺いながら、
コーヒーを愉しんだ。
こういうアットホームな雰囲気が、
名古屋モーターショーの良さだろう。
平日にもかかわらず、大盛況だった。
これらの元気なインポーターに混じって、
本来なら絶好調なはずのBMWの様子がおかしかった。
片隅で寒々としている。
理由は解らないが、
少し気になった。
それに対して、
ルーテシアがヒットしたルノーはとても元気。
このSUVは既に本国で販売が開始されている。
オレンジの色使いや、
ホイールデザインに、XVのような味付けを感じた。
インテリアデザインが面白い。
スバルには出来ない遊び心で、
彩られていた。
外車も「にごーきゅっぱ」の時代になって、
バリューな輸入車も随分増えた。
ルノーとニッサンとのシナジーが十分に発揮されている。
輸入車で唯一、日本車と同じ会場で展示されていた。
モーターショーでは灯火器の観察を欠かさない。
娘も似たのかヘッドライトに興味を持つ。
近寄って目玉をまじまじと眺める若い女性に興味を持ったのか、
一人の外国人男性が声を掛けた。
思わぬ紳士に流ちょうな日本語で話掛けられ、
キャプチャーの話題で盛り上がっていた。
この紳士はルノーの社員で、
日本にもう30年も駐在されているとのこと。
ということは、
ゴーン襲来より前から日本に居るわけだ。
そんな人と意見交換できたのはラッキーだった。
非常に適切な説明をして頂き、
ルノーを見直した。
このキャプチャーは、
ルーテシアをベースに開発されたクロスオーバーだ。
車福はレヴォーグと同じ1780㎜で
1.2㍑のエンジンを持つ。
キャプチャーは十分な車幅を持つので、
絞り込みが美しいボディラインが造形出来る。
実にエレガントだ。
名刺交換まで出来なかったので
どういう人物なのか定かでは無いが、
ルーテシアの話も詳しくお聞きした。
後日機会があったら報告したい。
さあ、充分目を肥やした所で、
スバルブースに突入した。
最も見たかったクロスオーバー7コンセプトは、
東京モーターショーでもかなりの人目を引いたようだ。
エクシーガのXVバージョンという、
コンセプトは非常に面白いし、
タンカラーレザーのインテリアも良い。
シート座面を見たら、
如何に多くの人々がこれに群がったのか理解出来た。
レザーシートは、
座れば座るほど味が出るから好きだ。
メーター周りのコーディネートも長けている。
ピアノブラックをモチーフに、
高級感も出た。
ただし、助手席のインパネからドアに続くパネルも、
ピアノブラックにすべきだ。
シルバーのままだと、
他が安っぽくなり、
とってつけたようになる。
エクステリアをじっくり見た。
専用デザインのルーフレールが、
SUVらしさをアピールし、
ルーフスポイラーを兼ねたガーニッシュで差別化をしている。
だが、
ここにはもう少しお金を掛けてデザインした方が良いだろう。
とってつけた感が匂っている。
まあ、この辺りは好みの問題だから、
グズグズするより、
素早く発売して顧客に選択の幅を広げさせるべきだ。
しかし、
どうしても注文を付けたい大事な事がある。
逞しさの欠如だ。
それは嵩上げ車高とタイヤに顕著に表れている。
エクシーガは昨年、とても意欲的なビッグマイナーチェンジを敢行した。
スバルから「ぶつからないミニバン」が誕生し、
立て続けに特別仕様車が投入された。
そして何と少しローダウンしたspec.Bまで投入された。
その後、少しソフティケーティドされたSパッケージが販売されたので、
実に柔軟に顧客の志向を読むものだと感心した。
クロスオーバーセブンのベースは、
どうもこのクルマではなかろうか。
そこでエクシーガ 2.5i EyeSight Sパッケージのスペックを調べた。
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4740×1775×1650
ホイールベース(mm):2750
トレッド前/後(mm):1530/1535
最低地上高(mm):150
車両重量(kg):1600
乗車定員 7名
【タイヤサイズ】
215/45R18
【エンジン】
FB25/水平対向4気筒2.5L DOHC 16バルブ AVCS
内径×行程(mm):94×90
圧縮比:10.0
最高出力 127kw/5600rpm
最大トルク235N・m/4100rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
リニアトロニック(マニュアルモード付)
エクシーガには「クルマが熟成する」という言葉がぴったりとあてはまる。
全てのグレードを四輪駆動に統一し、
「世界一ぶつからないミニバン」を目指してアイサイトVer.2を装備した。
パワートレーンを新型の水平対向エンジンFB25と新リニアトロニックに全面刷新した。
さらに価格を求め易い体系に見直した。
エクシーガのフルモデルチェンジは全く計画されていないので、
今回のようなアウトバック化、
あるいはXV化はとても嬉しい。
ここでアウトバックを確認してみた。
同じようにSパッケージが存在する。
一昨年、はじめは特別仕様車でデビューし、
とても気に入ったクルマだ。
スバル レガシィ アウトバック 2.5i EyeSight Sパッケージ
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4790×1820×1605
ホイールベース(mm):2745
トレッド前/後(mm):1540/1540
最低地上高(mm):200
車両重量(kg):1560
乗車定員 5名
【タイヤサイズ】
225/55R18
【エンジン】
FB25/水平対向4気筒2.5L DOHC 16バルブ AVCS
内径×行程(mm):94.0×90.0
圧縮比:10.0
最高出力 127kw/5600rpm
最大トルク235N・m/4100rpm
【変速機】
リニアトロニック(マニュアルモード付)前進無段後退1速
さてここで、
まず両車の最低地上高に注目して欲しい。
エクシーガのようなミニバンならローダウンも良いだろう。
しかし、SUVで馬鹿げたことをやってはいけない。
だからアウトバックはしっかり走破力を確保するため、
ロードクリアランス200㎜を守った。
エクシーガをクロスオーバーにするなら、
同じロードクリアランスにしなければならない。
これはスバルの掟でもあるはずだ。
次に、
クロスオーバー7のホイールは、
アウトバックのSパッケージ用をアレンジしているのに、
なぜこれほど脆弱に見えるのか。
それはタイヤの扁平率が高いからだ。
基礎をしっかり作れないなら、
SUVの本家として、安易にクルマを出すべきでは無い。
もっとトレッドを広げ、
タイヤサイズと嵩上げ車高をアウトバックと同一に出来ないのなら、
出すべきでは無いと思った。
横にあるBRZのシューティングブレイクがなぜ格好いいのか。
やはりクルマのデザインはホイールとタイヤがキモだ。
SUVにあまり薄っぺらいタイヤを履くと、
魅力がしぼみ、
「高見山」のような下半身の弱い力士に見えてしまう。
逆にインテリアコーディネートは、
最先端と言っても良いだろう。
たとえばこれと比べてみよう。
ホンダの最新型ヴェゼルは、売れるだろう。
だが決して魅力的では無かった。
昔のトヨタと同じで、
後出しジャンケンで勝つために作られた、
つまらないコンセプトだ。
タンレザーも見たことある色使いだ。
ホイールを見てご覧。
XVの良いとこ取りは決して忘れない。
このサイズのSUVでありながら、
どこかで見たような存在感のあるホイールに、
215/55R17のタイヤを付けた。
しっかりと嵩上げして左右にも張り出してある。
「なんてっちゃってSUV」といっては叱られるが、
ルノーのキャプチャーはFWDのみの設定だ。
でもスタイルは引き締まっている。
存在感のあるホイールに、
205/55R17を組み合わせ骨太に見せているからだ。
後出しジャンケンばかりして、
ホンダらしさを捨てた連中に負けてはいけない。
もっと執念を込めて開発し、
しっかりとロードクリアランスを稼ぎ、
「父親らしさ」を具現化するような逞しさをアレンジして欲しい。
アウトバックのホイールをアレンジするのでは無く、
いっそのこと、これを装着してしまうくらいの気合いを入れないと、
初代XVのようになるかもしれない。
忠告しておこう。
顧客の目はスバルが思うより厳しい。
絶対にこのまま出してはいけない。
良い狸になって、
足回りの存在感をしっかり出そう。
掟を破るとどうなるか、自らが一番良く知っているはずだ。
それでは、スバリストを気持ちよく化かせない。
良い夢を見せるように、
更に熟成し「本格SUV」の匂いを際立たせた商品にして欲しい。
お疲れ様です。
キャプチャー、気になります。
あとプジョーの2008とか。
福岡モーターショーにも来てくれると良いのですが。
キャプチャー、気になります。
あとプジョーの2008とか。
福岡モーターショーにも来てくれると良いのですが。
0
Commented
by
b-faction
at 2013-12-12 22:17
x
赤坂さん、こんばんは。東京で見ることの出来なかった外国車を堪能しました。
ここまでで今日は精一杯です(笑)
ここまでで今日は精一杯です(笑)
Commented
by
永島 達也
at 2013-12-13 13:01
x
代田社長 様 こんにちは
平日にも関わらず、来場が多く関心が高い証拠なのだと感じました。高校生での社会見学の方も多く、このような勉強が出来るのはタイミングも良く、良いことですね。
駐車場で車は見かけましたが、お会いできず残念でした。午前中は日本車勢を見てましたからもしかしたらお会い出来なかったかなと・・・。
外国車勢の調子ぶりや関心度は、前回をはるかに超えましたね。華かでしたし。
レヴォーグは親父にも頼まれてましたので、資料とこの身体で体感しレポートしておきました。実車を見ると、完成度やメーカー側の意欲がしっかり私にも伝わりました。
平日にも関わらず、来場が多く関心が高い証拠なのだと感じました。高校生での社会見学の方も多く、このような勉強が出来るのはタイミングも良く、良いことですね。
駐車場で車は見かけましたが、お会いできず残念でした。午前中は日本車勢を見てましたからもしかしたらお会い出来なかったかなと・・・。
外国車勢の調子ぶりや関心度は、前回をはるかに超えましたね。華かでしたし。
レヴォーグは親父にも頼まれてましたので、資料とこの身体で体感しレポートしておきました。実車を見ると、完成度やメーカー側の意欲がしっかり私にも伝わりました。
Commented
by
b-faction
at 2013-12-13 17:31
x
社長様
エクシーガのSUV仕様、車高を上げて思い切って大きくしてみた方が好みに近づきます。このコンセプトは初めて見た際、正直、全く予想外でBRZシューティングブレイクもそうですが、「そうくるか〜」という感じで面白いなと感じました♪
ソットゼロのレポート、興味深く拝見させて頂きました。ドライが多い福岡で、高速道路走行も割とあるので、前向きに検討しており、今、予算編成をしております(笑)
近いうち(春先くらい?)に中津スバルさんに行って、社長様とお会いしてみたいなあと感じております。今後とも多くのことを勉強させてください!!
エクシーガのSUV仕様、車高を上げて思い切って大きくしてみた方が好みに近づきます。このコンセプトは初めて見た際、正直、全く予想外でBRZシューティングブレイクもそうですが、「そうくるか〜」という感じで面白いなと感じました♪
ソットゼロのレポート、興味深く拝見させて頂きました。ドライが多い福岡で、高速道路走行も割とあるので、前向きに検討しており、今、予算編成をしております(笑)
近いうち(春先くらい?)に中津スバルさんに行って、社長様とお会いしてみたいなあと感じております。今後とも多くのことを勉強させてください!!
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b-faction at 2013-12-15 07:10
博多人さん、おはようございます。冬には冬の靴が大切ですね。是非お出かけ下さい。
Commented
by
三太郎
at 2014-01-22 17:50
x
遅まきながらの投稿になってしまいました。以前東京モーターショーの記事で投稿いたしました三太郎です。
名古屋モーターショーで再度クロスオーバー7コンセプトを観察しようと考えておりましたが予想以上の混雑ぶりで断念してしまいました。
クロスオーバー7コンセプト、今後目指す方向性はミニバンとSUVのクロスオーバー。アウディQ7のような車を作りたいのかなと想像しております。思えばエクシーガは数年前のコンセプトカーとして誕生しα―エクシーガ、WX-01とつなぎながらようやく市販化が叶った車です。不運だったのはいつのまにかマスメディアにミニバンに組み込まれ、ツーリングワゴンの7人乗りというコンセプトが定着しなかったと私は考えます。
むしろアウディQ7のようなコンセプトの方が受け入れられやすいかもしれませんね。スバルから何かしら新しい情報がありましたら社長様のブログでお披露目頂ければ幸いです。
名古屋モーターショーで再度クロスオーバー7コンセプトを観察しようと考えておりましたが予想以上の混雑ぶりで断念してしまいました。
クロスオーバー7コンセプト、今後目指す方向性はミニバンとSUVのクロスオーバー。アウディQ7のような車を作りたいのかなと想像しております。思えばエクシーガは数年前のコンセプトカーとして誕生しα―エクシーガ、WX-01とつなぎながらようやく市販化が叶った車です。不運だったのはいつのまにかマスメディアにミニバンに組み込まれ、ツーリングワゴンの7人乗りというコンセプトが定着しなかったと私は考えます。
むしろアウディQ7のようなコンセプトの方が受け入れられやすいかもしれませんね。スバルから何かしら新しい情報がありましたら社長様のブログでお披露目頂ければ幸いです。
Commented
by
b-faction at 2014-01-22 18:19
三太郎さん、コメントありがとうございます。エクシーガ版XVの登場は嬉しい知らせです。どんな形でショールームに並ぶのか期待しましょう。
Commented
by
通りすがり
at 2014-02-02 19:55
x
全幅1800mm以内、最低地上高180mm以上、7人乗りツーリングワゴン。2014年内には出るでしょうか。世界中どこにもないから売れると思いますが・・・。
Commented
by
b-faction
at 2014-02-02 20:55
x
通りすがりさん、そいつは難しいでしょうね。国内にはエクシーガがありますから。あれは実質的にはレガシィなんですよ。海外では違う奴がありますが。
Commented
by
通りすがり
at 2014-02-08 16:21
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コメントありがとうございます。
本日午後、最低地上高180mmの2005年式ラフェスタで、十数年ぶりに“わだち”の出来た田舎の雪道を走ってきました。
最低地上高160mmの車が立ち往生していましたが180mmのラフェスタは問題なし。
スバルでなくても良いから、田舎道の離合を考慮した、全幅1800mm以内、最低地上高180mm以上の、7人乗りツーリングワゴンが発売されるのを願うばかりです。
本日午後、最低地上高180mmの2005年式ラフェスタで、十数年ぶりに“わだち”の出来た田舎の雪道を走ってきました。
最低地上高160mmの車が立ち往生していましたが180mmのラフェスタは問題なし。
スバルでなくても良いから、田舎道の離合を考慮した、全幅1800mm以内、最低地上高180mm以上の、7人乗りツーリングワゴンが発売されるのを願うばかりです。
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b-faction at 2014-02-08 22:31
通りすがりさん、確かに悪路ではロードクリアランスの大きなクルマが良いですね。エクシーガを本格的なSUVに仕立てれば良いことなのです。ベースはそのままレガシィなので、ご希望のクルマになります。ただ、アイサイトとマッチさせるには車高を簡単に上げられないので悩むところです。ひとつ言えること、これは正直な話です。今日、BRZで雪道をバンバンに走りました。あの車高でですよ。サスペンションがしっかりしているので意外なほど安定してます。高くするばかりが能でも無く、4輪独立サスの仕込でかなり良い方向に振れるので、エクシーガのXVがでたら是非試乗して下さい。その後で好みかどうか考えると良いですよ。もっと言えばこの雪のチャンスにエクシーガを試乗してみるのも良いでしょう。
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通りすがり
at 2014-09-27 21:08
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御嶽山噴火を受けてのブログ拝見しました。信仰の山で被害に会われた皆さんに、心からお見舞い申し上げます。
さて、crossover concept 7 発売されないのにしびれを切らすも、最低地上高あるエクシーガ出ないので、最低地上高160㎜ある某社中古7人乗りミニバンで様子をうかがっていましたが、来年CC7発売伝えるyou tube 拝見しました。
山道の走りはもちろんのこと、災害悪天候悪路移動出来る全幅1700mm以内の7人乗りとして期待しています。
コンセプトを尊重した、都会に媚びない、砂ぼこりまみれでも乗れるシート標準装備したモデルが発売されることを願ってやみません。
さて、crossover concept 7 発売されないのにしびれを切らすも、最低地上高あるエクシーガ出ないので、最低地上高160㎜ある某社中古7人乗りミニバンで様子をうかがっていましたが、来年CC7発売伝えるyou tube 拝見しました。
山道の走りはもちろんのこと、災害悪天候悪路移動出来る全幅1700mm以内の7人乗りとして期待しています。
コンセプトを尊重した、都会に媚びない、砂ぼこりまみれでも乗れるシート標準装備したモデルが発売されることを願ってやみません。
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b-faction
at 2014-09-27 22:03
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通りすがりさん、こんばんは。悪い予感が的中しそうです。明日になると被害者の数が増えそうで心が痛みます。今年はモデルチェンジが多くなりました。来年は違う意味で色々出るので期待して下さい。
by b-faction
| 2013-12-15 11:35
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Comments(14)