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G4の隠れた魅力を探る

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初めてマリオに会った時も、
この場所でこうして語り合った記憶がある。


季節は巡る。

デビューする前のBRZを、
インプレッサを通して推察したことがある。
いまこうして振り返ると、
それは正しかった。

スバルが世に問う新たなFRスポーツは、
日々の暮らしの中で、
しっかりと定着した。
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また同時に、
物の見方にブレの無い事も証明した。

今年のバレンタインディは記憶に残るだろう。
命に関わるほどの豪雪を、あちこちに降らせた。

その影響がまだ残る開田を訪れた。

同様に豪雪の影響を受けても、
さすがに日頃から除雪が行き届ている。

ここには孤立してしまうような状況は無かった。
水曜日の朝7時、
気温はマイナス14℃を記録した。
朝から好天だが陽が高くなってもなかなか上昇しない。
11時近くになっても、
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マイナス7℃なので、
風が吹くと痛いくらいに冷たい。

コナラの古木に会おうとしたが、
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深い雪が行く手を阻んだ。
こんな景色を見たのは初めてだった。
木曽馬の里には、
クルマの屋根より高い雪の壁が出来ていた。

バレンタインディは、
驚くような雪とともに、
チョコレートも持ってきた。
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毎年美味しいチョコレートが届く事を、
楽しみにしている男は多い。
この妻からのプレゼントは、
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抜群の存在感を誇った。
真っ赤なハートは、
大好きなブランドが、
バレンタインディ専用に用意した。
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ゴディバが大好きだ。
更に好きになった。
全裸の貴婦人が馬に跨がって駆け抜けているではないか。
素晴らしく甘いイマジネーションが脳裏に広がる。

深紅のチョコレートは、
口に含んでから全て溶けて消えるまで、
蕩けるような甘さを咽頭まで広げる。
そして、
薔薇のような芳醇な香りが鼻腔に充満した。

ああ、まるでBRZのような素晴らしいチョコレートだ。

それに対して、
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同じように豆を使っていても、
こちらは地味だ。

しかし、
何とも良い味だ。
クルミとキャラメルと懐かしいお煎餅を混ぜたような、
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香ばしい風味がねっとりとした食感と共に、
下咽頭まで流れ込む。
甘そうでいて、
甘すぎず、糖度はチョコレートの半分くらいに抑えられ、
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なかなか「どっしり感」のある優れたお菓子だ。

インプレッサG4は、
まさにクルミッ子のような味がする。

大切な友が数ヶ月も待った、
出来たてホヤホヤの新車が届いた
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友は、電車で遠路はるばるやって来た。
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美乃坂本駅は、
中津スバルからクルマで数分だ。
将来リニアモーターカーの駅として生まれ変わる予定だが、
今の様子から、
その姿を想像する事はできない。

マリオを、
全社員が今か今かと待ち受けていた。
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納車式が進み、
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ディープシーブルーパールのBRZは、
飼い主の元に渡った。
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これが僅か1.695.000円のクルマには絶対見えない。
実に良い買い物だ。
中津スバルは、
先代インプレッサのFWDを、
あえて5MTで2度も購入しじっくりとテストした。
初期と最終モデルで徹底的に乗り比べ、
詳しくレポートしている。
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従って我が社の社員は、
他のどんなスバルディーラーより、
ベースグレードの良さを熟知している。

誰よりも
その素晴らしさを一番知る者として、
まず「納車おめでとうございます」と心より祝したい。
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やっぱり男はマニュアルだぜ。

質素だけど美味。
甘いのに甘すぎず、
ざっくりと歯ごたえのある味。

スバルは国内市場でFWDの5MTを廃止したが、
AWDではきちんと要所を押さえた。
G4にMTを用意してくれた。
走りの愉しさ云々より、
まず確かな信頼性を求めて、
4WDと5MTの組み合わせを欲する人が存在する。

先代インプレッサを振り返る。
過去の流れから、
142万円の前輪駆動車から400万円のピュアスポーツまで、
単一車種で揃えてしまった。

これはあまりにも乱暴だった。
そこで少し速い時期ではあったが、
まだまだ脂の乗っていたGH系インプレッサを、
大胆にもフルモデルチェンジ。
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その時竹内PGMが執念を見せた。
インプレッサとWRXを切り離し、
G4,スポーツ、XVと三種類の異なるクルマを一気にリリースした。
インプレッサの伝統を守りながら、
再び世界的なヒット商品に蘇らせた。

ここで話題をBRZに振る。
G4とBRZは二卵性双生児にあたる。
これらの開発は二つの異なるプロジェクトチームによって、
ほぼ同じ時期に進められた。
BRZは開発当初、4代目レガシィB4をベースに開発されていた。
だが更なる高性能化を目指し、インプレッサアネシスをベースにプロトタイプを作った。
こうしてお互いの開発で得た技術を、それぞれに凝縮して注ぎ込んだ。

トヨタ側との紆余曲折もあったが、
BRZはその高性能ぶりが高く評価され、
世界中で売れに売れている。
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BRZの開発で得られた効果はG4に活かし、
G4の開発で得たことを凝縮して、
FRスポーツの開発に注ぎ込んだ。

だから、どちらのクルマも小気味よく走る。

実用車であるG4はFWDやAWDが当たり前だ。
それを5MTで操る楽しみも、また格別だろう。

しかし
スポーツカーの世界は
愉しさを最優先しなければ成り立たない。
春夏秋冬を通して、BRZを自由自在に操ると、
この言葉が脳裏に浮かぶ。

「自分のために運転するクルマだ」

次に笑みがこぼれるだろう。

ところで、
開田に来た理由は、
久しぶりに「開田のフォトグラファー」二宮さんと呑むためだった。

ある事で彼の心が折れた。
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ブルーベリー畑はすっかり雪に被われた。
雪なら苦労はしても、心は折れない。
折れた理由は「心ないカメラマン達」の仕業だ。

柵を乗り越え雪原になった畑の中に入り込み、
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自分の撮りたいアングルを、
探し回った挙げ句に、
ブルーベリーの枝まで踏み散らし、
折ってしまうという暴挙を繰り広げた。

美しい雪原も、
何の遠慮も無く踏み荒らしてゆく。
自分さえ良ければ、
他にも美しい御嶽山を撮りたい人達の事を、
全く考えない。

マナーの悪い人達に、
心を折られてしまった。
嘆いていてもしょうが無いから、
しこたま喰い笑い飲み、
大いに語った。

一夜明けると、
高原には素晴らしい青空が訪れた。
雪だらけの「The Kaida」で、
BRZの面白さを味わう、
「うってつけの環境」が整った。

そこで、眠っているBRZを叩き起こした
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航空機から自動車メーカーに衣替えして以来、
常にスバルはプレミアムカーを作る素地を持っていた。

今、その潜在能力を次々と開花させている。

実用的なクルマ、
夢のあるクルマ、
腕を磨けるクルマ、
どれをとってもスバルなら事欠かない。

BRZの開発に取り組んだのは、
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増田PGMだ。
彼の経歴は非常に面白い。

BP/BLレガシィはスバルの歴史に残る名車だ。
その、
ビッグマイナーチェンジでPGMを担当した。
腕をふるい「SI」という概念を顧客に植え付けた。

その功績が認められ、
BRZのPGMに就任した。
そしてその実力を見せつけた。

レヴォーグと次期WRXの完成度が高いのは、
彼の存在も理由の一つとしてあげられる。

二つのクルマには、
熊谷PGMと高津PGMがそれぞれ開発をリードしている。
増田上級PGMは、
それぞれのプロジェクトチームを総括し、
スバル始まって以来の、
大スペクタクルを総監督の立場でプロデュースした。

レヴォーグは決してインプレッサの派生では無い。
また、WRXはインプレッサの延長線上にあるが、
これまでのコンセプトとは大幅に異なる。
同時に流れる全く違う開発を、
増田さんは見事にコーディネートした。

スポーツツアラーと、
ピュアスポーツセダンを同時に作るためには、
並々ならぬ努力と巨額の開発資金が必要になる。

現在そういう立場にある彼が、
心血を注いだ名作「BRZ」に乗り、
マリオに最新のG4を引き渡す前に、
二卵性双生児を試す。
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そのフィールドを開田にしたのは、
北海道のような気候を手軽に味わえるからだ。
ドライからウエット、
そしてシャーベットのスプリット路面。
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圧雪路から氷結路。
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上下の落差が激しい高速ターマック。
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この様にイキイキと走り回ることが出来た。
何と面白いクルマだろうか。

ただし、
ここ一番の脱出力はAWDの方が良いに決まっている。

だから単独で雪深い場所へ行く人にはAWDのインプレッサをお薦めする。

またいつも後席に人を乗せる、
あるいは荷物を沢山積みたいユーザーにもインプレッサが良いだろう。

でも、
もっと運転を楽しみたい、
更に言えば「運転が上手くなりたい」と思うなら、
それに相応しいクルマを選ぶ方が幸せだ。
BRZはとてもステキな選択の対象になるだろう。

ただし、
絶対に中途半端な気持ちで購入してはいけない。

まず、安易に店を選ばないことだ。
たとえばトヨタでも86を売っているが、
アクアの方が楽に売れるから、
あまり勉強しないセールスも多いだろう。

スバルでも同じ事が言えるかもしれないが、
WRXを売り続けてきた自信がある。

そして次に伝えたいことは、
誰から買えば良いか、よく考えてほしい。
BRZを熟知した人から買う方が堅実だ。
競技などに染まっている人も居るけれど、
ライフスタイルの中に、スポーツカー文化を持つ人に出会えると良い。
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BRZはまず「素」の良さを楽しむクルマだ。
アフターマーケットに数多く生まれた各種のパーツがあるけれど、
まず何も付けずに乗る方が良い。

そのお金があるのなら、
ガソリン代と宿泊費に使う方が賢明だろう。
スバルはまず走らせてから、
初めて価値が解る。
お金に余裕があるのなら、
下手なコンプリートカーより、
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この特別仕様車「Premium Sport Package」の方がお薦めだ。
東京オートサロン2013で披露された時は、
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オレンジのステッチで、
シートにも余計なロゴが彫られていた。
それは幸いにも「BRZ」に変わった。

コックピットに座っただけで、
全く別の世界に浸れるだろう。
アルカンターラで被われた上質なメーターバイザーなど、
インテリアの細部まで手の込んだ加飾を施した。
シフトパネルや細かなパーツには、
サテンシルバーの彩りを加えた。

モスグリーンのステッチはタンレザーに良く似合う。
「BRZ」のロゴも淡い緑の刺繍だ。
意外に思えるカラーコーディネートが、
見事にタンカラーと調和して、
ステキな味を醸し出している。

7色のボディカラーが用意された。
白、銀、グレー、黒、赤とお好みの色が揃っており、
青はこのWRブルーの他に、ギャラクシーブルーも選べる。
とても贅沢なカラーバリエーションだ。
イメージカラーのダークグレーメタリックより、
WRブルーとタンレザー組み合わせが、
なかなかステキだ。
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一方のブルー系に用意された「ギャラクシーブルー」は、
レヴォーグでも採用されている。
スバルの基幹車種が次々と、
ディープシーブルーへ更新される中で、
なぜレヴォーグはこちらを選んだのか
熊谷PGMに理由を尋ねると、
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「ギャラクシーブルーはBRZと共通です。理由はスポーティーだからです」
と明快に即答した。

ドアミラーはレガシィ2.0GT DIT spec.Bのように、
クリスタルブラックシリカに塗られ、
最新のトレンドに染まった。

大切なことは、
外からの眺めだ。

ガラスを通して内装がどのように見えるか、
質感も含めよく考えないと失敗する。

この並々ならぬ拘りは、
雲野デザイナーの執念から生まれている。
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彼がコーディネートしたタンカラーは、
スバルの代表的な高級仕様として定着した。
もしスバルに彼が居なければ、
これほどハイセンスなクルマは生まれなかっただろう。
プレミアムスポーツと名付けられたBRZを、
ぜひ粋に操って欲しい。
そこには素晴らしい世界が開けるだろう。

くれぐれも伝えておきたい。
もし「雪国にFRは向かない」などと真顔で言うセールスがいたら、
絶対に付き合ってはいけない。
余程の勉強不足か、
スバルに居てはならない「うつけ者」だろう。
そういう時には、
すぐさまお客様相談室に連絡して欲しい。
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堤女史がそのセールスを心から諭してくれるに違いない。

雪国においても、
BRZはとにかく楽しい。
2ドアの低い車体は、
まるで地面に張り付いたように気持ち良く走る。
スタートスイッチを軽く押すだけで、すぐエンジンが目覚める。
ギヤをローに入れ、アクセルを開けたとたん、
思わず唸ってしまうほど、ボクサーエンジンの効果が解る。
FRスポーツを楽しくドライブするためには、
4輪の荷重変化をよく考え、スムーズに扱うことだ。
走れば走るほどドライブスキルは磨かれ、クルマがもっと好きになる。

決して実用車では無く、
使う上で制約もあるが、
それは昔ほどでは無い。

かえってそれが気にならなくなるほど、
ドライバーを惚れ惚れさせるクルマだ。
思わず唸るほど、
雪道でも安定して走る。

クルマを買う時に、
値引きの話をするのは当たり前だろう。
但し、
BRZは二の次で良い。

「値引きはしてくれなくても良い。
その代わり運転スキルの習熟まで面倒を見て欲しい」と言ってみてはどうか。
きっと面白い買い物が出来る。

BRZの売り手は、
新世代のFRスポーツがなんたるかをよく学び、
責任と確固たる自信を持って商いに臨むべきだ。

もし手に入れたとしよう。
少し慣れるとすぐ悪魔が耳元で囁く。
「ヒヒヒ・・・・おもしれー!」と心をくすぐられ、
知らず知らずのうちに「右足」に力が入ってしまう。
だからこそトレーニングが大切だ。

自己流の悪い癖を取り除き、
そこから抜け出して欲しい。
知識のある人に同乗してもらい、
しっかりと教えてもらう事に尽きる。

クルマの挙動変化を知らぬままに、
スピードを不適切に出して破綻するケースを、
WRXで山ほど見てきた。

FRスポーツを楽しくドライブするためには、
4WD以上に荷重変化をよく考える。
とにかく少しでも時間を作り、
ドライブスキルを磨いて欲しい。
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新しい船に乗るのは古い水夫では無く、
新しい水夫であって良い。

ところが古い船にも
新しい船にも、
古い船頭は必要だ。

ここからは、
販売の最前線に立つ人に伝えたい。

古い船頭がクルマを本心から好きで無ければ、
BRZを買う顧客を不幸にさせる。
例え売る実力や実績がいくらあっても、
その人自身がBRZを理解できない。

前のブログでspec.Bの誤解を説いた。
その誤解を世に広めたのは、
そういう人達だ。
ぜひともスバルのクルマをよく学び、
正しい扱い方を知って欲しい。

学ぶべき事は多岐にわたる。
まずVSCの切り替え方法を、
実践的に詳しく教える事が出来なければ、
責任を果たしているとは言えない。

また夏冬タイヤの交換時期、
ステアリングの握り方、
エンジン始動までのしきたり、
ブレーキの踏み方と離し方まで、
徹底的に学びお客様に伝えなければならない。

そして自らも最高のスポーツカーを心から愉しみ、
顧客に自信を持って売って欲しい。

東京に住んでいるから冬タイヤを持たないという人も、
BRZに相応しくない人物像だ。
温かくても冬は来る。

間もなく発売から2年を迎える。
スバルが世に問う新たなFRは、日々の暮らしの中で輝いている。

真冬の滑るフィールドにBRZを持ち込んで、
素晴らしい確証を得た。
ありとあらゆる路面を楽しく走れるようになると、
次のステージが見えてくる。

そうなると初めてBRZが、
耳元でささやきかけるだろう。
「おいお前、AWDは邪魔なだけだろ」(笑)と。
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自分のために運転するクルマだ。
それを知った上で、
愛馬を選ぼう。

もし、それでは制約が多すぎると感じた時に、
インプレッサの存在を思い出して欲しい。
そのは二卵性双生児の出番だ。
AWDの4ドアセダンなら、
あらゆる点でバランスが良く、
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暮らしの中でアクティブな選択肢を更に増やすだろう。
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Photo:Kazu Ninomiya
-終わり-

by b-faction | 2014-02-25 10:42 | 社長の活動

毎日の活動やスバルについてご紹介します


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