レヴォーグと筍

うっすらと色づいた望桜荘のヤマザクラ。

日曜日の朝はこの様に開きかけていたが、

寒波で奇麗な花芽が、

また閉じてしまった。

でも不安定な気候だからこそ、

中津川の底力が目立つ。

筍は中津川の隠れた名産品だ。

まだまだシーズンでは無いが、

待てなくて伸びそうになったのを、

ほじくり出したらしい。

こういう物凄く美味いモノを食べていると、

舌が肥えてくる。

ここが美味いのは当たり前だ。

中津川の筍を焼いて食べるときの楽しみは、

意外な部分にある。

こんなところまで、

囓って食べると意外な美味さだ。

素材も大事だが、

焼いたヒトも大いに関わりがある。

クルマも同じだ。

いつも流れるように気持ちよく走る、

美味しいモノを味わっていると、

舌が肥えてくる。

実に美味いクルマだ。

特に販売の多くを占める１．６の直噴ターボは、

コスト的にもよく考えられており、

なかなかのシロモノだ。

プラグは白金プラグを採用し高価なイリジウムに頼らなくても良くなっている。

ターボ車で初めてレギュラーガソリン対応となり、

コスト低減も入念に計られている。

優れた性能を持つ素晴らしいエンジンだ。

スバル技術本部でエンジン開発を担当した、

佐々木主査から詳しく話を聞いた。

非常に明るく負けん気も強い。

酒も飲めるし、

頼もしいエンジニアだ。

彼らのアイディアが豊富に盛り込まれた素晴らしいエンジンを、

この後またじっくり紹介したい。

アイドリングストップもしっかり取り付けた。

１．６リッターインテリジェントＤＩＴに採用されたアイドリングストップは、

インプレッサのＮＡと基本的に同じだという。

もう少しきちんと停止すれば１００点だと言うと、

マリオの見解は少し違った。

「社長、やたら止まる軽自動車のアイドリングストップを見ると、

これで良いのかと思います。

レヴォーグの様に、止めたいときに自分の意思で止められるシステムは、

決して悪くないと思います」

そう言われると、

ちょっとお粗末、と決めつけた事を反省しなければならない。

見直すことにして、

ターボ搭載車にアイドリングストップが着いたことを、

純粋に喜ぶことにしよう。

ただ、ＨＥＶに比べどうしても止まり方には不満も残る。

なにしろ、ＸＶハイブリッドは面白すぎるシステムだ。

アイドリングストップも広義のＨＥＶと捉えているので、

スバルが今後展開するであろう新たなシステムに期待したい。

ベンツのＥ４００に乗って感じた、

「スバルとの近似性」を振り返ると、

今後も 結構イケると思う。

ダウンサイジングも含め、

今後その辺りに触れてみたい。

おわり