WRXと既成感からの脱出
2014年 06月 10日













工房と展示場の境に、
ちょっとした空き地がある。
そこに自然発芽した植物を意図的にコントロールし、
奇麗な花の咲く物だけを残してきた。
するといつの間にか花畑が出来た。
ここ数年、この季節になると奇麗な花を咲かせたドクダミが咲き誇る。
花の可憐さとアンバランスな匂いを嫌う人も居る。
しかし、
この花はとても好きだ。

初夏の蒸し暑さを迎え、
植物がいよいよ本格的に活性化している。
そこで活力朝礼の軸足を、
六地蔵川の川べりに作ったブルーベリー畑へと移した。

この時、やけにセキレイが騒いだ。
円形状に頭上を飛び回り、
まるで威嚇するかのようだった。
理由はよく解らないが、
この近くに巣でも作っているのだろう。
無我夢中で草を抜いていた。
オレンジ色の葉を咲かせるカンゾウだけ残し、
縦横に広がるカラスノエンドウを根こそぎ抜いていると、
何かがぴょんと跳ね出てきた。
バッタだ。
良く見るとトノサマバッタだった。
バッタは決して嫌いな昆虫ではない。
捕まえて、
トノサマバッタである事を確認した後、
すぐに離してやった。
ショウリョウバッタやコオロギは良く見る。
キリギリスも居る。
けれどもトノサマバッタは久しぶりだ。
朝から鳥が騒いだりするし、
何となく気になった。
側に居た杉本メカに、
「この頃あまり見ないよな」と聞くと、
「そうですよね」という。
この辺りにはイシガメやトノサマガエルも居る。
サワガニも居る。
環境省のレッドリストに、
イシガメもトノサマガエルも入っているから、
もしかしたら、と思い調べてみた。
するとどうだ。
絶滅危惧種であるどころか、
とんでもない事になる可能性を秘めていることが解った。
普段はおとなしく、
単独で行動し、
場合によっては人にも食べられる。
食べた人によれば、
トウモロコシ系のコクのある味だという。
ところが、
このイキモノは時として変身し、

ブルーベリー畑に、
大被害をもたらす。
「蝗害(こうがい)」という現象だ。
トノサマバッタが寄ってたかって人まで食べたと中国の言い伝えにはあるらしい。
「むしへん」に皇帝の「皇」が付けられているのはそのためだ。
日本で絶対に起きないと言い切れるか。
既成感にどっぷり浸からないために、
常に意識を明瞭にしたい。
そういう時にこそ、
自然をいつくしむ。

刈った草を積み上げ発酵させる場所がある。
特に難しいことをする訳ではなく、
土の上に草を置いてシートを掛ける。
時に撹拌することで土に戻りやすくする。
草刈りした後の雑草を、
乾かして焼く場合もあるが、
ブルーベリーにアルカリの灰は禁物だ。
従ってこの位置は雨水の上流に当たるので、
何年も前から草を取ってはここに積んでおいた。
長年掛けて発酵させた自家製の堆肥だ。
中にはミミズを初め沢山の昆虫が棲んでいる。
クワガタムシの幼虫も居るかもしれない。

この頃、
何とも言えない既成感が漂う時がある。
難しいことばかり考えてばかりいても、
先へは進まない。
気分転換も必要だ。
そこでブルーベリー畑を手入れした。
育ち方がバラバラで、
気になってしょうが無い。
この茶色い物を何だと思う。
既に使った後なので減ってしまっているが、
堆肥の山だ。
それらを殺さないように注意しながら、
ブルーベリーの根元に盛り付けた。

丁寧に整え少し雨に晒した。

草だからといって粗末にせず、
土に返せば大地を変える養分になる。

痩せていたサバ土が有機的な色に変わった。

ブルーベリーに与えた。

この後豪雨になり、
畑全体に程よく行き渡った。
ここまでたどり着くのに5年以上かかったが、化学肥料を使いたくなかった。
テレビ東京の番組欄を見て、
「おや」と思う事があった。
アマゾンが中古車を扱うそうだ。
これは凄い!と番組を見たら、
期待は見事に裏切られた。
株式公開したネクステージという中古車会社が、
コールセンターを設置し、
アマゾンと組んだだけの話だった。
率直に言って現在のクルマ市場は「焼け野原」だ。
そこにどうやって新たな目を出すか。
皆死にもの狂いで工夫している。
ただし一見凄いように感じたニュースは、
既成感だけでなく、
形骸化した現代のマーケティング手法を痛々しく映し出した。
ネクステージとアマゾンのコラボは、
化学肥料や液体肥料で強引に育成した商品作物市場にしか見えない。
土を見ていると、
堆肥の重要性が解る。
堆肥が解ると
根の大切さがわかる。
根がしっかりしていれば、
めったな事で枯れない。
望桜荘の周辺には松葉菊が増えている。
それを上手く使って畑の周囲を変えていく。

ごっそり掘りだし、

妻の手作業でどんどん変わるのが楽しい。

自分たちで意識して変えていく。
身近なところから少しずつ皆で一緒にやる。

5代目の
レガシィ誕生と共に開花した竜舌蘭は、
今年も強烈だ。
この角度から見ると変遷が分かる。
3年前も似たような光景だ。
右の上にカバーを掛けられた堆肥も見える。

今ほどの元気はない。

こちらには一足先に灰の混じった堆肥が出来ていた。
それを与えた。


この繁殖力を見ているとなぜか嬉しくなる。
生命の誕生はとても素晴らしいからだ。
セールスとして活躍する大宮に、
第一子が誕生した。

心から「おめでとう」と言いたい。
嬉しい出来事があると、
モチベーションは高く維持され、
仕事も一気に片付く。
だから激流の中を下るように一週間が過ぎた。
PHP研究所から依頼された原稿を仕上げ、
続いて締め切りの迫ったかわら版に着手し、

細かい文章を作った後は、
2つの取材を受けた。

中津川支局長も勤められたことがあり、
久しぶりの再開で会話も弾んだ。

ステキな時間を共に過ごせた。

棚橋さんが、
岐阜新聞をたくさん持って陣中見舞いに来てくれた。

とても嬉しかった。
多忙な合間を縫って、
マリオも元気な笑顔を見せてくれた。

大分のオートポリスで行われた、
スーパーGTを応援したその脚で、

大いに活力の素になった。
久しぶりの友との再会に時を忘れ、

至福の時間を共有した。
インプレッサもマリオに会えてとても嬉しかったようだ。
慌ただしく帰るマリオを見送って、
レヴォーグの記事を中心にまとめた、
最新のかわら版の校正作業を終えた。

ブリッツェンの早生感は著しかった。
同じBL5なのに僅かな年式の差でクオリティが異なる。
その流れがレヴォーグに長い時を経て蘇った。
そんなこともあり、
なかなか黒鰤を手放す気にならない。

ようやく完成したオレンジのWRXを、
高原で思いっきり走らせた。

たゆまぬ努力の結晶だ。

我が社の社員に、
このクルマを疎ましがる者は居ない。
皆、嬉々としてインプレッサに触れることを喜び合う。

北原課長による次の復活作業だ。
こうしてスキルの温存が続いている。
熟女をテストした結果、
ブレーキに少し違和感があった。
ブレーキの感覚がスポンジーなのだ。

並行して作業を始めた。
何度かブレーキのエア抜きをしたが改善しない。
何年か前にステンレス製のブレーキホースに交換してある。
テスター上で制動力はきちんと出ているので、
保安基準上全く問題は無い。
しかし、頼りなさが残る。
そこで定番かもしれないが、
一番間違いの無いグレードアップを決断した。
まず前輪を4PODの対向キャリパーに交換し、
スポンジーに感じる部分を徹底的に調べた。
そしてコンセプトに沿って「全て中古部品」を使い性能を高める。
自社の持つお宝も余すところなく投入する。
もともと付いていたキャリパーが下に見える。
これ自体、既にオーバーホール済だった。

何が悪いのか調べるために、
更に後輪にも手を加えた。

杉本が作業を始めた。

効果は更に高まるだろう。
それに見栄えも良い。
但し後輪側の交換は厄介なので、
あまりお薦めしたくない。

ごっそりハブを交換し、

いよいよ準備は整った。
既成感から脱出し、
意欲的に生きる。
交換した結果、
オレンジ色のGC8は、例えようのない素晴らしい熟女になった。
何とも言えない、
男を甘えさせる走りだ。
これもいずれは嫁ぐだろうが、
簡単には手放せない魅力を持つ
さて、
何が悪くてスポンジーになるのか
その原因を調べた。

こんなものがと思うかもしれないが、
味の悪さを引き出した原因は、

解るまでやり続ける。
物事を究めるには、
執念の他に好奇心も欠かせない。
そうすることで既成感から離脱できる。

新潮社から西村さんと大浅さんが来店された。

いよいよにレヴォーグの慣らしも終わった。
関東地方を往復し、
全ての性能を引き出す。
次のブログをお楽しみに。

社長様、こんばんは。
先ほどネットのニュースをみていたらポルシェが4気筒スポーツカーをリリースするかもとの記事がありました。
STIに真っ向勝負できる車を作ってもらいたいです!
ラリーを通して培ってきたその力はポルシェに負けないと思います!
STIより素晴らしい車が解き放たれることを期待しています!
先ほどネットのニュースをみていたらポルシェが4気筒スポーツカーをリリースするかもとの記事がありました。
STIに真っ向勝負できる車を作ってもらいたいです!
ラリーを通して培ってきたその力はポルシェに負けないと思います!
STIより素晴らしい車が解き放たれることを期待しています!
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KAZUさん、そんなビッグニュースが!!と言いたいところですが、昔大やけどしてまたやるんでしょうか。BRZに触発されたかな。
おっしゃるとおりスバルにはスバルにしかない素晴らしい力がありますね。楽しみにしましょう。
おっしゃるとおりスバルにはスバルにしかない素晴らしい力がありますね。楽しみにしましょう。

おばんです。
頂いたワラビ餅は息子に食べられ、京都旅行で買ってきた物より美味しかった!ですって・・・
私は、福まる餅を美味しく頂きました!
色々とご馳走になり、ありがとうございました。(^^)
我が愛車は入院となりましたが、2週間の間なんとか症状を出さずに堪えてくれていたようです。
中津スバルに足が向くと分ってから安心したのか症状を出し、工房の名医に体を預けようとしていたのかと思ってしまいます。
まさに自動車家畜論を体験ですね。
元気に戻って来てくれる事を心待ちにしております。
代田さん、並びに光芒の皆様、よろしくお願い致します。
頂いたワラビ餅は息子に食べられ、京都旅行で買ってきた物より美味しかった!ですって・・・
私は、福まる餅を美味しく頂きました!
色々とご馳走になり、ありがとうございました。(^^)
我が愛車は入院となりましたが、2週間の間なんとか症状を出さずに堪えてくれていたようです。
中津スバルに足が向くと分ってから安心したのか症状を出し、工房の名医に体を預けようとしていたのかと思ってしまいます。
まさに自動車家畜論を体験ですね。
元気に戻って来てくれる事を心待ちにしております。
代田さん、並びに光芒の皆様、よろしくお願い致します。
WillyJrさん、ご安心ください。今日ロードテストして愛機のコンディション確認しました。さすがですね。飼い主の愛情が滲み出ていましたよ。ばっちり元気にしてお返しします。

社長様
今回の記事を興味深く読ませていただきました。
私も仕事で不具合の修繕をすることがありますが、限られた時間での原因究明はかなり難しい物がありますね。
幾つもの対策を講じても解決せず、時間だけが過ぎていく事がよくありました。
そして、原因が些細なものであることもよくあります。
ところで、フォレスターのミニカーとは珍しいですね。
一時期、スバルのミニカーはWRXばかりでしたが最近は国内のブランドから素のインプレッサやフォレスターなども製品化されているようです。
今回の記事を興味深く読ませていただきました。
私も仕事で不具合の修繕をすることがありますが、限られた時間での原因究明はかなり難しい物がありますね。
幾つもの対策を講じても解決せず、時間だけが過ぎていく事がよくありました。
そして、原因が些細なものであることもよくあります。
ところで、フォレスターのミニカーとは珍しいですね。
一時期、スバルのミニカーはWRXばかりでしたが最近は国内のブランドから素のインプレッサやフォレスターなども製品化されているようです。


社長さまこんばんは
今日のマリオ氏のTwitterにてレヴォーグの二リッターの平均燃費のつぶやきがありなんと25を記録しておりました❗凄いですね✨1.6より好成績まだまだこれから報告があがってくるでしょうが楽しみですね🎵
今日のマリオ氏のTwitterにてレヴォーグの二リッターの平均燃費のつぶやきがありなんと25を記録しておりました❗凄いですね✨1.6より好成績まだまだこれから報告があがってくるでしょうが楽しみですね🎵

おはようございます 日曜日の夕方6時30分の番組で 稀少糖見ました
糖尿病なので 安くできてほしいまですね
糖尿病なので 安くできてほしいまですね

大和製作所の社長の藤井薫さんのFacebook参考になることがかいてあると思いますよ 製麺機の会社でラーメンとうどんの学校も やつてます
くりっぱー・ふりーだむさん、ミニカー大好き!これは、オトコにとってやめられない(笑)
貯まるのが嬉しいです。
貯まるのが嬉しいです。
レヴォーグ予約中さん、解りました。
マウザァさん、マリオも張り切ってますね!得意なシチュエーションを皆んながそれぞれ見つけてチャレンジしてみてくださいね。
美のつぼです、さん
甘美な世界に気持ちだけでも浸りましょう。
甘美な世界に気持ちだけでも浸りましょう。

フォレスターが苦しい時期スバル本体の屋台を支えたんですよね。
今でも世界販売はN01なのでしょうか?
大きいけど5ナンバー 俊敏 大トルク当然丈夫で長持ち
まさに世界の駿馬
禁じ手すれすれの軽量化>燃費向上
伴って耐久性低下皆その方向に向く
技術の王道で 燃費 安全性 価格で打ち破れる会社は
スバルだけと見ています。
岐阜新聞見ました。未だお若いのにびっくり。
スバル1000からデザイン、エンジン同じで
継続しているのにも驚きました。
ジャスティーが今1ッ歩のところでスバル1000を超えられたのかなと思います。
サンバー横置きエンジンも良い線まで いったが消えちゃった。
天才は超えられるものではないのかも。
今でも世界販売はN01なのでしょうか?
大きいけど5ナンバー 俊敏 大トルク当然丈夫で長持ち
まさに世界の駿馬
禁じ手すれすれの軽量化>燃費向上
伴って耐久性低下皆その方向に向く
技術の王道で 燃費 安全性 価格で打ち破れる会社は
スバルだけと見ています。
岐阜新聞見ました。未だお若いのにびっくり。
スバル1000からデザイン、エンジン同じで
継続しているのにも驚きました。
ジャスティーが今1ッ歩のところでスバル1000を超えられたのかなと思います。
サンバー横置きエンジンも良い線まで いったが消えちゃった。
天才は超えられるものではないのかも。
スバル好きな農家さん、こんにちは。今朝までレヴォーグを長距離テストしてましたが、良い仕上がりですよ。出来映えは流石スバルです。クルマも軽く感じるし抜群の剛性感です。次のブログをお楽しみに。

初めまして。栃木県のスバル研究実験センターの近所に住む者です。
たまたま笹子トンネル事故の記事(http://goo.gl/adHAjI)を読んで、そういえばあのインプレッサはどうなったかなと久しぶりにこちらのブログを拝見しました。
最近復活したことを知り、本当によかったです。
岐阜新聞の記事を見つけたので、こちらにURLを貼っておきます。
命救った愛車、中津川で復活 「絶対残す」執念で修理 - 岐阜新聞 http://goo.gl/MCFVbl
私自身は現在スバル車に乗っておりませんが、こちらのブログを次回購入時の参考にさせていただきます。
※父が2ストサンバーの軽トラに乗ってました。
たまたま笹子トンネル事故の記事(http://goo.gl/adHAjI)を読んで、そういえばあのインプレッサはどうなったかなと久しぶりにこちらのブログを拝見しました。
最近復活したことを知り、本当によかったです。
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命救った愛車、中津川で復活 「絶対残す」執念で修理 - 岐阜新聞 http://goo.gl/MCFVbl
私自身は現在スバル車に乗っておりませんが、こちらのブログを次回購入時の参考にさせていただきます。
※父が2ストサンバーの軽トラに乗ってました。
akira28_jpさん、コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

新潮拝見。モノクロとはいえ全国誌のグラビア、エエ男に写ってますがな❗️
なっち-さん、どうやったらあの表情になるのか・・・。嫁に「再現してみてよ!」と笑われてます。
by b-faction
| 2014-06-10 23:02
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Comments(19)