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ドライブエクスペリエとマーケティングの功罪


栗おはぎの美味しい季節になった。
中津川の隠れた名物だ。
高速道路で売るような不味い栗きんとんしか知らないと、
大きな誤解を招く。

個人的な意見だが、
これは「栗きんとん」より遙かに旨い。
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中津川には美味しい物がいっぱいあるが、
世の中に知れ渡って無いモノが沢山ある。

インターネットで検索すると、
求めるモノと全く違うモノに誘導される事がある。
マーケティングと、
インターネットで、
ソコソコ売ることは出来る。
けれども、
本物が解る人をファンにするのは困難だ。
所用で小京都と呼ばれる高山市まで行った。

外食する気にならなかった。
飛騨牛も高山ラーメンもそれほど興味が無い。
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仕事を終えファミリーマートでコーヒーを飲み、
中津川に戻って「栗おはぎ」を食べた。
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もちろん高山にも美味しい物があるはずだが、
今回はそれを知る術がなかった。
遅くとも11時までには高山駅に着きたかったので、
朝7時前に家を出た。
JR中央西線中津川駅はターミナルだ。

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遙か昔に電化も複線化も終わり、
名古屋向けの始発と、
松本向けの始発が中津川から出て行く。
30分ほどで多治見に着き、
太多線に乗った。
近くにあるがこれに乗るのは初めてだ。
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電化も複線化もされていない。
すぐ立派なディーゼルカーが到着した。
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通学に利用される、
地域に密着したのどかな鉄道だ。
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ゆっくりと景色が流れる車窓を眺めながら、
美濃太田に着いた。
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そこで太多線に別れを告げ、
高山線に乗り換えた。
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「ワイドビューひだ」が滑り込んできた。

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岐阜の美濃地方と飛騨地方を結ぶ、
重要な動脈だ。
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乗り継ぎは順調に出来て、
秋の飛騨路を眺めながら高山に向かった
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この列車に乗ってから、
何となく不自然さを感じた。
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奇麗で快適だし、
空いていたので自由に動き回れた。
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ただし窓は汚くて外が見にくい。
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ワイドビューに嘘偽りはないが、
クオリティが何となく低い。
せっかくの絶景が、
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これでは楽しめない。

ここもそうだ。
足を踏み外すまで気がつかなかった。
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くじきそうになり、
ビックリして「よくよく」見たら、
通路は一段低くなり、
独特の構造になっていた。
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電車だとばかり思っていたら、
気動車だった。
予定通り11時前に高山駅に着いた。
ここの改札はとても良かった。
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懐かしさの溢れた、
温もりある改札だった。

こうして気動車に続けて乗ると、
富士重工がこの分野でかなりのシェアを持っていた事を思い出した。
鉄道車両の製造から撤退してかなりの年月が過ぎたが、
輸送人員の少ない鉄道区間において、
今でも活躍している。
このような大がかりな物から、
地元の明知鉄道のような列車まで幅広く造っていた。
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このレールバスは隣町の恵那市から明智を結ぶ第三セクターのローカル線だ。
今でも現役の富士重工製レールバスが活躍している。
乗り物が好きな妻は、
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これに乗るとご機嫌になる。
やたら運転席に入ろうとするので、
繋いでおかないと心配だ。
電車では無く内燃機関を使った乗り物に、
人間は愛着を持つ。
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鉄道博物館の主はいつまで経っても蒸気機関車だと思っている。
イキモノの鼓動のような
あの吐息に惚れた人は多い。
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三菱製のC57が、
東芝製の電気機関車に変わっていった。
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両車には35年の隔たりがあるが、
画期的な変化では無い。
東海道新幹線が全国に広がったが、
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軌道上を鉄輪で駆け抜けるという基本に変わりは無い。
そこに新しい乗り物が現れた。
鉄輪も無ければ、
電線も無ければ、
モーターも内燃機関も無い。

スターリングエンジンは搭載しているが、
外燃機である。
蒸気機関車もリニアモーターカーも、
外燃機に頼るところに面白さがある。
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しかし姿を見れば解るが、
決して画期的ではないし、
ゴムタイヤを持ってる。

これらの乗り物は、
いずれも自由気ままに動き回ることは出来ず、
軌道上を往復するだけだ。

だから家畜の末裔では無い。
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高山でクルマを受け取り、
会社に戻る。
4時間近く掛かった往路に比べ、
帰路に要する時間は半分ほどだ。

「鉄道に乗ると疲れるのに、クルマだとやっぱり疲れないな」と改めて思った。

自由自在に走れる内燃機関が好きなんだ。
クルマ好きには堪らない、
エキゾーストサウンド。

鞭の代わりの右足と、
手綱を引く両腕。
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人馬一体感を楽しみながら
高山から帰る途中で、
素敵な場所を見つけた。

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日本には独自の文化が有り、
今でも大切に育まれている。
神社や仏閣に来ると、
何故心が和むのか。

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それはオトナになったからだろう。
オトナには重い責任も生じるが、
数々の「特権」も持てるようになる。

若者がクルマ離れして問題だと言うが、
問題と言うよりも、
現在の状態では仕方が無いだろう。

結局この答えに行き着く。
クルマはオトナの特権だ

鉄道ならコドモ一人でも遠くまで行けるが、
一人でクルマを操り気ままに赴くことは出来ない。

以前、
「良いマーケティングはクルマを駄目にする」
と言った。

同様に
「良いマーケティングは店造りもダメにする」と言った。
そのココロは、
永続性を考えるなら、
小手先の安易な手法より地道にファン造りを続けろ、と言う意味だ。

ところが更に困ったことになった。
今や政治そのものも、
「安易なマーケティング」の急先鋒に踊らされている。

民主党政権になったとき、
まだ早いと思ったが、
その通りの結果になった。

自民党が政権を握ったが、
お坊ちゃん首相が財界の手のひらで踊らされるうちに、
とうとう足元しか見えない政治に終始している。

消費税導入後の激烈な販売環境の変化を、
肌で知らないから、
相変わらずクルマに掛かる重税感は消えない。

それどころか、
ようやく日本に生まれつつある自動車文化までたたきつぶそうとしている。

「ミライ」と言う素晴らしいクルマが生まれた。
トヨタ自動車が世界に先んじて、
フューエルセルを搭載したクルマを誕生させたことに、
敬意を払い、
心から「おめでとうございます」と伝えたい。
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普通のミライはニュースで氾濫しているが、
GAZOOでカラーリングとスポーツサスを組んだ、
モータースポーツバージョンを見た人は少ないはずだ。
新城ラリーでゼロカーとして走り、
その後オートポリスで開催されたプリウスカップでも展示された。
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産油国に振りまわされない、
日本で独自調達できるエネルギー源を、
机上では無くリアルワールドで遂に開発した。
更に付け加えたい。
トヨタは
メディアに先駆けクルマ好きの人々に、
ラリーの場で披露した。

素晴らしいじゃ無いか。
最高の相手とタッグを組めた事を改めて誇りに思う。

それでは、
国は次に何をすべきか。
まずインフラを国の責任で整えることだ。
その上で言いたいことがある。
遂にここまで育った自動車文化を
大切に育むよう目を向けるべきだ。

国は「旧車」と言われる文化遺産を、
もっと大切にしなければならない。
「古いクルマを作る」などと寝言が、
アホな人気取り政治家から聞こえてくるが、
それよりも先にやることがある。
現在使われているクルマを、
もっと大切にさせることだ。

旧車は燃費が悪く排気ガスを撒き散らすと言うが、
しっかり車検を通したのなら不等な課税をすべきでは無い。
旧車を大事にする人を、
不公平に扱ってはいけない。
自動車税や重量税に差を付けるのは不当だ。

オトナのクルマ好きは多い。
旧車を楽しむ人も居るし、
なるべく長きに渡り一台のクルマを愛する者も居る。
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神戸の鈴木さんは、
S402をリフレッシュした。
どうしても4代目の味が忘れられず、
長く乗りたいと仰った。
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美味しいお土産をありがとうございました。

静岡の淺場さんは念願のSVXを手に入れ、
そのまま当社に持ち込まれた。
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お互いの考えが共鳴したからだろう。
感想を戴いた。
「何が不満かと言えば、自制心を維持する事です。
アルシオーネ本来の走りは”この感じ”と思ったぐらいです」
喜んで頂けて幸いだ。

横浜から竹内さんがいらっしゃった。
アウトバックから離れたくない一心で、
全面的なリフレッシュを施した。
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この日は引き取りにいらっしゃった淺場さんと竹内さんが、
中津川駅に同着するというハプニングもあり、
これからもご縁は深まりそうだ。

鉄道を使いクルマも深く楽しむ。
そういう「オトナの遊び」が更に楽しめる時代が来る。

自民党も坊ちゃん首相でかまわないので、
目先の増税延長ではなく、
もっとファン造りを考えたホンモノの政治を進めるべきだ。

不況であえぐ末端の我々は、
これから年末の最後の商戦に向かうはずだったが、
一気に風向きが変わった。
本当に選挙など必要なのか。

立場の危うい地方の議員や、
大臣を順番待ちしている政治家達の見えない圧力に踊って居いる。

スバルも同じだ
安直なマーケティングがそうそう上手く続くものでは無い。
調子に乗るとしっぺ返しを喰らうので気をつけた方が良いだろう。

レヴォーグをクルマも見ないで注文した人が何人居たのか。
それをもう一度胸に刻むべきだ。
また当社のお客様は、
レヴォーグを今か今かと待ちながら、
発売の延期が発表された時、
誰一人として一言の文句も発さなかった。
何も言わずに飲んで下さったファンを、
絶対に忘れてはいけない。
彼らに支えられている事を忘れ、
「恵比寿」を向いた出向者の圧力で、
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安易なマーケティングに踊らされると、
愚かな自民党と大差なかろう。
手っ取り早く売ることが大切なのか、
顧客を喜ばせファンになってもらうのか、
良く考えた方が良い。
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マリオから美味しい狭山茶を戴いた。
茶道も極める彼らしい逸品だった。
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ドライブエクスペリエに興味を持った、
クラブレガシィ誌の取材時に、
何故この企画を考えたのか知りたがった。
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メーカーさえやらない事を、
なぜ地方の弱小一ディーラーがやろうとするのか。
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「まず櫂より始めよ」と言うではないか。
お金払ってでも乗りたい人が居るならば、
あれこれ思案するより、
まず実行だ。
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それを聞くと、
アンタらしい!とマリオが喜んだ。
乗りたくなけりゃ乗らなくても良いし、
レクチャーが不要ならやらないだけだ。
同じお金をもらうけどね(笑)
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DEの第一号となった中田さんは、
あれからフランスに行かれたそうだ。
お土産を持って遊びに来てくれた。

レクチャーが運転を見直す良い機会になったそうだ。
それを聞いて嬉しかった。
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メディアで活躍する彼は、
カンヌに行って様々な情報を仕入れてきた。
美味しいチョコレートとオリーブオイルをありがとうございました。
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奥さんが後席から撮った写真で盛り上がった。
男同士で怪しいことをしているように見えが、
決して我々に恋愛感情はないので安心して欲しい。

ステアリングワークは奥が深い。
最新の理論は最良の理論だ。

Aプランでも希望に応じてレクチャーする。
先日の水曜日に神奈川から一旦戻ったのは、
名古屋から水野さんがいらっしゃったからだ。

本来ならAからBに移行してもらうところだが、
WRX STIを本気で「飼おう」と思っていると言うことだったので、
出張から戻った。
クルマなら電車より肉体的にも楽だった。
関東と中津川を毎日のように往復し、

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水野さんとBプランに臨んだ。
中津川の環境はとても恵まれている。
名古屋からも東京からもそれほど遠くない。
しかも自然は豊かだしクルマの喜ぶ道もある。

時には更に遠いところから、
ドライブエクスペリエに参加される方もある。
現在香港に駐在中の牛尾さんから申し込みが入った。
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クルマの面倒も全てお任せ頂いている。
限られた帰国の合間に時間を作り、
名古屋から来て頂いた。
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美味しいお土産をありがとうございました。
リピーターにはCプランも用意した。

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スバルを好きな人は、
運転もクルマそのものも大好きだ。
牛尾さんは仕事柄他の乗り物も操る。
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懐かしい資料を見せて戴いた。
スバルがポラリスと蜜月だった頃だ。
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このウオータークラフトのエンジンはロビンなので、
牛尾さんは富士重工に出向されていたこともあった。
左のデモ機を操るパイロットは、
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他ならぬ彼だ。
残念ながら日本では成功しなかったが、
アメリカでは相当の台数が売れたらしい。
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更に彼には面白い技があった。
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こちらを紐解くと、
日本で面白い選手権が開かれた記録があった。
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こんな面白そうなことを滅多に見られない。
生で見たかった、とつくづく思う。
これまた改造部門がある。
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ダートラのDクラスだ。
この機体を操るのはまさしく牛尾さんで、
チューンナップした強力なロビンエンジンを積んだ愛機は、
見事に総合優勝した。
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いわゆるワークスマシンを駆り、
富士重工の心臓を堪能した彼は、
やはりWRXが大好きなんだ。
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紅葉の美しい高原を走り6時間があっという間に過ぎた。

翌日も名古屋から鈴木さんがDEにやって来た。
マニュアルトランスミッションの魅力を知り、
お客様感謝ディで2度目のDEを予約された。

今回の感謝ディで、
お客様にアンケートをお願いし、
DEに着いてどう考えているのか調べてみた。

遠くの方ばかりではなく、
地域のお客様も大変興味をお持ちだと解った。

もちろん、
お金払ってまでして乗る必要は無いという意見もある。
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だが、興味があるかどうかに対して
想像していた回答を遙かに上回る人数の「はい」を戴いた。
アンケート総数96件の内、
「はい」 と答えて戴いたお客様が29名  30%
「いいえ」と答えて戴いたお客様が43名  45%
「無回答」          が24名  25%
という結果だった。  
鈴木さんも天候に恵まれた。
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自動車家畜論にも精通している彼は、
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WRXと人車一体の走りを求め、
びしっと決めて現れた。
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元気なクルマで元気な場所に行くと、
ココロもカラダもリフレッシュできる。
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クルマも大切な文化財だ。
自然と同じように大切に残したい。

東京から戻ったら、
次の取材が待っていた。
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今年の9月の暑い日に、
岡さんという男性が当社を訪れた。
彼のご友人は笹子トンネルの事故で命を落としたという。

シェアハウスに住んでいた若者達を思い出した。
その友人の自宅を訪問する前に、
当社にあるインプレッサを見ていきたいと仰った。

その話がご遺族に伝わり、
とても喜んで戴けたそうだ。
その話を記事にまとめ、
丁度二年目の12月2日を迎えたいと、
若い優秀な人物がやって来た。
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残念ながらそれ以上は語れない。
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なぜなら坊ちゃん政治家のわがままで、
12月2日は選挙の公示日だ。

笹子の話はどこかへ飛んでしまうかもしれない。

ご遺族が一番懸念する、
「記憶の風化」を何とか食い止めたいと彼は言った。
これから年に一度はこのWRXを走らせ、
その願いに一役買うのも良いかもしれない。

岡さんは又来ると言い残して去って行かれた。
次にお目にかかれる日が楽しみだ。

by b-faction | 2014-11-24 10:11

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by b-faction