家に帰ると、
その日の〆はフレンチトーストだった。
伊那谷で買い求めた果物の中に大きな苺と柑橘系が含まれていたので、家にあった林檎も混ぜて娘が作った。夜中の12時過ぎに、これを作る娘も凄い。これを食い尽くして、ぐっすり眠ることが出来た。
翌日群馬から友人がやって来た。シムスレーシングの遠山さんだ。
レヴォーグのデモカーで颯爽と現れたが、やはり髭を剃った方が男前だ。
深夜まで呑み、たらふく食べて締めた。彼はカラオケに行きたかったようだが、今回は諦めてもらった。
なぜなら翌朝は掃除の日で、6時前に会社に出る必要があったからだ。
掃除を終えると東京から中平さんが来店された。美味しいお土産をありがとうございました。中には丁寧な包装紙にくるまれ、ドラえもんが泣いて喜ぶお菓子が入っていた。洋風と書かれているが、正しくどら焼きだった。袋を開けると、薫り高いどら焼きが現れた。カステラも久しぶりに食べた。どちらも美味しかった。ごちそうさまでした。
翌日は岐阜から棚橋さんが現れた。
レヴォーグをご契約戴きありがとうございました。その上、お土産まで頂戴した。袋の中には凝った包みが入っていた。このお品書きが憎いね。開くと商品の解説が記され、登り鮎がどのようなお菓子なのか丁寧に説明されていた。良く見たら2段になっている。二十匹の鮎を皆で戴きました。意外に歯応えのある皮が美味しくて、中の求肥と絶妙なコンビネーションだった。ごちそうさまでした。
この夜は一週間ぶりにプールに行った。
丁度最後に泳いだのが金曜日で、この日も金曜日だった。
甘い物ばかり食べたので、体重が増えたのでは無いかと少し恐怖だった。
案の定タイムは大幅に遅れた。1000mで29分17部婦78とは、前回より1分近く遅かった。
体重は64.3kgだった。間違いでは無いかと思ったが、何度は乗っても同じだった。
甘い物の摂取も続いたが、適当な量の蜂蜜も食べた。
その効果かもしれない。
翌日大野さんが愛機を受け取りにいらっしゃった。実に良い味のSVXに生まれ変わった。
良く味の話をするが、何が美味しくて、何が不味いのか。
丁度よい。
この失敗で美味く説明できる。
たまたま宅配のお姉さんに、今月のサービスボトルをもらった。
いつも明治のドリンクヨーグルトを、会社に届けてもらっている。
サービスで白いラベルの小瓶を戴いた。
勝手にそれを牛乳だと思い込んだ。暖めたら何となく垢のような物があるし、
泡がやけに多い。そこで気付けば良かったが、電子レンジで温めたその牛乳に、蜂蜜を垂らした。
ハニーミルクを作って飲もうと思ったのだ。ゴクリと飲んで腰を抜かした。
変な酸っぱさと、喉越しの熱さと蜂蜜の匂いで蒸し返った。
不味かった。これこそ「まずい」と言うのに相応しい。想像した味と全く違う妙な味で、出会い頭に突き飛ばされたような感覚だった。
気を取り直して、ファミマで牛乳を買ってきた。腹が減るのを待って暖めた。同じように蜂蜜を垂らして飲むと、暖めたドリンクヨーグルトほど酷くは無いが、決して美味しくない。逞しい蜂蜜の香りと、柔らかいミルクはミスマッチだった。
いっそのことグラニュー糖を溶かした方が、ミルク本来の香りが楽しめる。ただし白砂糖との違いは、健康に良い事だ。太ら無いのがその証拠だ。笠置山の幻想的な眺望を楽しんだ。日の出前に出勤したら、すっかり春の景色に切り替わった。
美味い不味いの話を続けたい。仕入れたあうバックを奇麗に洗い、室内も徹底的に掃除した。アウトバックの魅力は、広くゆったりとした静かな室内空間にある。鷹揚な感覚のクルマだが、本気で走らせるとリニアトロニックと、専用設計のSOHCの組み合わせが美味だ。濃くて鋭いのでは無く、和三盆のような甘さが良い。
足腰の逞しさがアウトバックの魅力だ。先代もその点では凄く良くて、踏ん張った足腰と、ライドハイトなシルエットがとてもクールだと思う。後ろからも良いし、大きく張り出したバンパーとフェンダーの迫力が、クロスヴィークルの元祖として威風堂々としている。アウトバックはスバルが開拓した分野だ。その実績と進歩が2つのクルマから立ち上って居る。掃除の終わったBR9を深夜の山岳路でテストした。出発前のメーターを記録し、CDをセットして電装品の動作も同時に確認する。インパネに余裕がありモニターも大きいので、ビジュアル系の操作は夜間でも楽だ。
かなりの速度で走っても、破綻しないシャシーは凄い。タイヤはオールラウンドだから、時々スキール音を出すが、アクセルコントロールだけでコーナーをひょいひょい回れる美味しいクルマだ。ピッタリ76kmだった。引き続き正反対のクルマをテストした。渋いグレーのボディと同じくグレーのホイールが格好良い。標準装備のホイールより決まっている。GRBのマフラーは、素っ気なく4本のパイプが突き出しており、そこがとても気に入っている。おかしな小細工よりズバッと性能を誇示しているようで、これまで交換したいと思ったことが無い。おなじみのレッドルミネセントメーターが、STIである事を誇示している。
WRXに乗る度に、スバルの戦闘機メーカーとしての遺伝子を感じる。
SUVで成功している今のスバルより、もっと深く深く、まるで日本海溝の底に沈んだかのようなDNAだ。
クルマを家畜に例えることが多いが、機械として考えても他のあらゆる機械に比べ歴然とした差がある。
機械の一部に人間が収まりそれを操るからだ。
その究極の世界が戦闘機だ。
ヒコーキというと、旅客機を思い浮かべ人間が装置の一体になるとは思いも付かないが、それを知るのに丁度よいのがエアレースだろう。
まるでラリーのSSのように飛行機が飛ぶ。
これを見ると戦闘機で格闘することがどういうことだったのか良く解る。
柳原さんは良く「横っすべり」という表現を使った。
エアレースで3次元空間を、針の穴を通す操縦で軽々と舞う姿を見ると、スバルが地上の乗り物で、特に希有な走行性能を維持し続けてきたのか解るだろう。76kmを走り終え、6MTがなぜクルマ好きの心を掴んで離さないのか達観した。
装置の一部に収まり、掌で操るように動かすためには、全身を使う必要がある。
左手でシフトレバーを操作し、左足をクラッチに向け全身全霊で乗りこなせるのだ。
この恍惚的な楽しみを知らないまま、人生を送るのは惜しい。
美味い食べ物を知らないまま、大量生産の食料品を、「美味しいのだ」と自分に言い聞かせて生きるようなモノだろう。
先月から続く工房の改善作業。
この柱も下地作りが進み、
とても奇麗になった。
今月になってここまで奇麗に出来た。
before
after
上塗りしそうになって止めてもらった部分も、
下の画像のように奇麗になった。
一番作業しにくい場所を、
山本部長がフード付きのヤッケを着込んで、
徹底的に取り除いてくれた。
ところが左側を見ると解るが、
一人の社員が突然サンダーをかけ始めたので、
それを止めてもらった。
優先順位が違うからだ。
一番取りにくい部分が残ったままだし、
サンダーをかけ始めた社員のパートが、
非常に中途半端な状態だ。
ここにしっかり線を引き、
曖昧な作業では無く正確な下地作りをしないと、
ここまで手を掛けたにも関わらず、最後の最後で手抜きになる。
詰めが甘い人は、
普段の生活で行動を変えていかないと、
付け焼き刃が常套化する。
黒錆転換剤の存在も知らずに、
上塗りするところだった。
まず櫂より始めよというように、
社員に「机上であれこれ言う前にそれを買ってきましょう」と、
重い腰を上げさせた。
行けば売っていたのに、
買いもしないで塗る手順を作れない。
すべて整ったら一気にこの塗料を塗る。
アドバイスをありがとうございました。