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スバルの本質を米国で悟る

読者の皆さん、
ただいま!

充実した気持ちで一杯だ。

お世話になったSIAの皆様、
スバル国内営業の清田さん、
海外営業本部の早田さん、
心より御礼申し上げます。

またスバルトラベルの新井さんには、
細部にわたりアドバイスを戴き、
心より感謝いたします。

アメリカは刺激的だった。
出発まで大変だったし、
米国に居る間も気を抜ける時間など無かった。

だからこそ良い情報が沢山集まった。

出発前も限界状態だった。
かわら版200号の構成に全力で取り組んだからだ。
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つくづく感じたが、
人間は締め切りが大切だ。
それさえ決まれば何とかやり抜ける。
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土曜日に第一面を完成させたが、
中開きの三面と四面は出発前日になってもまだ真っ白だった。

でも一番重要なレイアウトさえ決まれば何とかなる。
数多くのデータは全て揃えてあった。

とは言うもののプレッシャーに負けそうになった。
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そんな時に嬉しいプレゼントが届いた。
京都の野嶋さんが阿闍梨餅を送って下さった。
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見た目は普通のお菓子だが、
もちもち感が凄く香りも良い。
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これを食べたら中面も一気に進んだ。
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夜になり一気に四面も完成させた。
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少々やっつけ仕事になったが、
帰国後に修正する時間は充分ある。

何しろ油断だけは避けたかった。
出国前にケジメを付け自宅に帰った。

翌朝六時に会社を出発した。
セントレアで出国手続きを終え、

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雨の成田空港を出発した。
シカゴ オヘア国際空港に無事到着すると、
雨模様の空港でジャベットが待っていた。
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このバスドライバーは腰を痛めていて、
満足に荷物の上げ下ろしさえ出来ない。
でも、さも痛そうにゼスチャーする様子が憎めなかった。

彼の運転でいよいよ今回のミッションは始まった。
始めに向かったのはシカゴ美術館だ。

アメリカの建造物には全て余裕があり、
だだっ広いエントランスで少し戸惑う。
見始めると、
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正しく理想の世界が絵画にされていた。
蝉のようにオンナが木に貼り付き、
嬉しそうに横たわる自分が居るようだった。

辺り一面に色気が漂う様子に眼が眩んだ。
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その近くにはマリオ高野の肖像画が飾られていた。
頭に何か刺さり眼が寄っている所が実にリアルだ。
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その横には思わぬ絵画があった。

幼稚園時代に、
描いた絵を見た先生が、
「お宅のお子さんは頭がおかしい」と母に言った。

この絵を見たら、
母が妙に不憫に思えた。
もし優れた指導者に巡り会えていたら、
「かわら版」の原画をここに飾られるほど、
芸術性が育ったかもしれない。

指導者は、
本当に大切だ。
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そのまま歩くとシュールリアリズムの世界に迷い込んだ。
更にその先に足を踏み込むと、
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明らかに他と違うオーラを発する絵画があった。
「赤い肘掛け椅子」という題名だ。
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近くに寄れば寄るほど、
絵の表面から迫力が滲み出る。
ピカソだった。

あまり絵画のことに詳しくないので、
勝手な印象を綴る。
シロートがクルマと絡めて語るので、
緩く捉えて欲しい。

ここにはピカソだけで無く、
色々な名画がウジャウジャ有る。

この部屋にはピカソだけでも何点もあり、
とても見応えがあった。
先の絵画など題名を見なければ、
何が赤いアームチェアーなのか解らない。
ただオンナが狸や狐のように「化けるぞ」と暗示しているようだ。
そこが面白い。
ピカソが1931年に描いた作品だ。
続いてその四年前の作品を見た。
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1927年に描かれた「頭」という題名の絵画は、
また違う独特の風合いを放っていた。
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色使いと筆遣いと構図が、
全く違う風景を形作る。

次の絵画は更に五年前まで遡る。
1922年に描かれた、
「Still Life」という作品だ。
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「静かな」と「LIFE」が、
具体的に何を指すのか解らない。
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それになぜかサインも無い。
ただ筆送りに独特なオーラを感じた。

ピカソを極めたわけでは無いので、
もしここで見なければ、
作者が誰か気がつかなかった。

ちょっと暑苦しいこの絵画もピカソの作品だ。
これは最近のマツダデザインに感じる匂いだ。

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「母と子」と名付けられた作品は、
「Still Life」の前年に当る1921年に描かれている。

「赤い肘掛け椅子」とは10年の隔たりがある。
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そして次に「ダニエルヘンリーの肖像画」を見た。
1910年の秋に描かれた、
ピカソが29歳を迎えた時の作品だ。

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ダニエルが誰かは知らないが、
絵から匂うのは暗い世相だ。
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ピカソは1881年生まれのエネルギッシュな男だ。
彼らの時代は戦争を幾度も重ねた辛い時代だ。
日本もその頃、
時代の激流の中にあった。
ピカソ誕生から3年後の1884年に、
群馬県で面白い男が産まれた。
富士重工の前身、中島飛行機の創設者「中島知久平」だ。
彼は海軍機関学校を優秀な成績で卒業し、
海軍初の国産開発に関わった。

完成までの功績を認められ、
1914年に造兵監督官に任命されている。
そして官費でフランスに出張し、
日本国が発注した飛行機や発動機の生産を監督した。

フランスで活躍したピカソと、
中島知久平が重なった。
1914年は第一次世界大戦勃発の年だ。

その五年前の1909年、
ピカソはこんな絵も描いた。
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「ある女の頭」と題されたこの作品も、
画風が晩年と随分異なる。
何か果てしなく暗い。

フランスで創作活動を続けたピカソは、
相当頑固な男だったようだ。
中島知久平も同じ時代を生きた。
そしてフランスで暗い世相から何かを掴み取り、
帰国後に意を決したのだろう。

中島飛行機は、
フランスから帰国した三年後の1917年に設立された。

更に遡ろう。
ピカソが1906年に描い二枚の裸婦画だ。

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まず夏にこの作品を描いた。
器を持つ手が何とも言えない雰囲気を醸し出す。

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秋に完成させたポートレートは、
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絵の具の使い方に特徴があり、
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ピカソの女性に対する拘りを感じた

次の絵は、
更に三年ほど前の1903年の暮れから描き始め、
翌年完成させた絵画だ。
これからは鬼気迫るモノを感じた。
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年老いたギター弾きという絵画には、
「飢え」に対する強烈な怨念を意識させられた。
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ピカソの絵画には、
強烈な「筋」がある。
ところが、その作風は年ごとに変化する。

スバルの作るクルマにも、
その時代背景に応じて、
クルクル変わる面白さを感じる。
何となく似ている。
これが極めて面白い。

シカゴにある美術館で名画を楽しみ、
腹ごしらえに移った。
昼飯一つとっても研修だ。
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各自好きなモノを選び、
多ければシェアする。
より多くの体験が可能になる。

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ミシガン湖畔は、
雨の予報が青空に変わった。
心と体の両方にエネルギーを蓄えた。

シカゴで昼飯を終えインディアナ州に向かった。
ここからの時差は一時間だ。
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アメリカの道路は単純だ。
だから方向感覚さえしっかりしていれば、
まず道に迷う事はない。
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ひたすら真っ直ぐ走る。
ハイウエイは基本的に東西線と南北線に区分けされ、
それぞれ結びつく場所が発展している。

風力発電の大きな風車が見え始めた。

これ自体は別に珍しくない。
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これぐらいの風景ならドイツでも見飽きるほど眺められる。

ところが少し様相が違ってきた。
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ギョッとするくらい立ち並んでいる。
しかもそのほとんどが運転を停止し、
ただ立っているだけだ。

何かとんでもない問題でも抱えているのだろうか。

スバルもこの技術には自信があったが、
数年前に全て日立に売却した。

日本では環境問題になる要素が大きく、
スバル単独では難しい事業だった。

予定通り一泊目のホテルに着いた。
ジャベットは、
一個目の荷物を降ろしただけで声を上げた。
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でかい図体の割に役に立たない。
しょうが無いので吉村が軽々と降ろした。
よほど彼の方が頼りになる。
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でも明るくてガイド好きなジャベットと楽しく過ごせた。
これで彼ともお別れだ。

チェックインがスムーズに行くと良かったが、
予約はなんと翌日からだった。
実にアメリカンな経験を初日から重ねた。

幸いこの日は部屋数に余裕があり、
難無く宿泊できた。

すこし周辺を探索してアメリカに馴染もうと、
皆で集まり歩き回った。

この辺りは治安も良く日本とそれほど変わらないが、
歩いている人は少ない。

完全なクルマ社会だ。
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ホテルのすぐ裏がウオルマートだった。
海外研修の楽しみの一つが「部屋飲み」だ。

早速必要な燃料を買い求めた。
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何しろビールが安い。
どれが良いかさんざん吟味し、
つまみもしこたま買い込んだ。
夜食用にカップヌードルも買った。
メチャクチャ安い。

スターバックスブランドの飲料もある。
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これも安くて美味しそうだ。
買い物が終わりレジに行って驚いた。

一緒に買うなら全員のIDカードを出せという。
この州の決まりで、
IDカードを提出しない客にはアルコールは一切売れないらしい。

禁酒法が定められたほどの場所だから、
アルコールに厳しいのは解るが、
次からが大変だった。

パスポートも国際免許証も通用しないのだ。

アメリカ合衆国政府が発給したモノしか認めない。

何しろ字が読めない人も居るのでかなり厳しい。
ビザなど発給するわけ無く、
酒の購入は諦めた。

早速ホテルに帰り晩餐会だ。

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生ビールが旨かった。
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ボストン近郊で作られる濁りビールだ。
コイツは体にも良く合うし、
味も良かった。

毎回研修では色々な料理を少しずつ注文する。
そして皆で分け合って食べる。
美味しいなら追加すれば良いし、
食べ慣れないモノをリスク分散できるからだ。
それが良いチームワークも燻蒸する。

バーベキュー一人前と、
ステーキ一人前を頼んだら同じ皿に載ってきた。
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これをシェアしたのは梅田だ。
均等に分けながら食べるのが一番楽しい。

既にスターターでシュリンプなどを食べた。
僅かな量だったがサラダもあるので、
メインディッシュはこれだけで充分だった。
もうほぼ満腹になり、
オーダーストップになった。
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併設されたバーも良かったが、
閉店だという。

仕方が無い。
レストランに頼みシャンペンを2本部屋に持ち帰った。
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黒いラベルを二本注文したが、
1本しか無かったそうだ。
「代わりに高い方だけど、同じ値段にしといたわよ」
とウエイトレスが言った。
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MARTINIの方が高いらしい。


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ポンと景気よく抜いた
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パーティタイムだ。
馬鹿ほど酒を買わなくて良かったかもしれない。

疲れが溜まっているので、
翌日に酒が残ると大変だった。

酒の代わりにカップヌードルで盛り上がった。
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あまりにも安いので心配したが、
これはこれでなかなかいける。
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珍しいこともあるので、
大いに盛り上がりパーティは佳境を迎えた。
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回し食いしながら感想を述べる。
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汁物に植えていたので、
とても美味しかった。

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こうして長い一日が終わり、
二日目は米国の生産拠点見学に備えた。

と思ったら、
強者が二人居た。

塩辛い物を食べすぎたせいか、
北原と大宮はビールを飲みたくなり夜の街にさまよい出た。

コンビニにビールは無く、
ホテルに行けと言われたらしい。

言われたホテルに行くと、
「そんなモノは無い」と追い出されたらしい。

何事も勉強なので、
アグレッシブな精神にエールを送った。
けれど本心では、
無事に帰ってきて良かったなぁと翌朝安堵したのでした。

簡単に買えすぎるのも問題だな。
日本はインディアナ州以上にアルコールに寛容だ。
少し見直した方が良いかもしれない。

でも逆に吞めない人も多くなった。
簡単に入手できても、
顧客層は減ってると言うことか。
なかなか世の中は面白い。

スバルのクルマが米国で正当な評価を受け、
人気が沸騰していることがより詳しく解った。

ピカソの絵画に惹きつけられた理由と、
何か似たような感触だ。

この後のブログでいよいよSIAを詳しく紹介したい。

終わり



by b-faction | 2015-04-18 18:38

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction