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エクシーガCROSSOVER7のクオリティを検証


夏のような一日だった。
神奈川から栗原さんがいらっしゃった。
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イベントの陣中見舞いに、
美味しいお土産を頂いた。
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これは冷やして食べる、
川崎の名物だった。
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明らかに手作りで、
薄い和紙と銀紙で美しく包まれ、
箱にギュッと入っている。
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ホワイトチョコレート包まれた和菓子だ。
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そっとかじると、
中には洋風の黄味餡が入っている。

菓子の味や姿に対して、
名前が少しへんてこりんだが、
絶対忘れないから良いだろう。

「梨の花子」と言う。
要冷蔵で賞味期限はほぼ一週間だ。

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この創作和菓子は、
全体を通してクオリティが非常に高い。

クオリティの高さは大切だ。

それを言うのは簡単だが、
その本質は実に深い。

大量生産のクオリティも重要だ。
近所にある洋菓子チェーン店の前で、
無性にイチゴのショートケーキが食べたくなった。

娘も「大量生産の割に美味しい」と褒めている店だ。

おっさんが、
「イチゴショートケーキを一つください」と言っても、
嫌な顔一つせずに手渡してくれた。

一個税込で280円だった。
繁盛していて、
色々な商品が飛ぶように売れていた。
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ケーキを持ち帰るためには箱が必要だ。
2個入れるために考え出された箱だろう。

この行き届いた配慮はなかなかのものだ。

何しろ初めての事ばかりだ。
まず自分で食うためにケーキ屋へ行く。
こんな事は最近一度も無い。

ましてや一個だけ買うなど、
ほとんど経験した事が無い。
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この箱にはミシン目が入り、
取り出しやすくする工夫が施されていた。

この箱に感激した。
このケーキも要冷蔵で賞味期限が短い。
黙っていても保冷剤が入っている。
それにスプーンまで添えてある。
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流通に関するクオリティは抜群だ。

これなら突然食いたくなった時、
衝動買いしても大丈夫だ。
公園などで誰にも見られずに、
イチゴショートケーキを貪り食う事が出来るぞ!!!

箱から取り出し皿に置いた。

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丁寧に巻かれたビニールを取除くのが、
何ともまどろっこしい。

バタークリームケーキ世代にとって、
生クリームのイチゴショートケーキは、
1年に一度か二度しか食べられない贅沢品だった。
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ヒヒヒヒヒ・・・・いよいよ久しぶりの甘露の世界だ。
柔らかいクリームを舌先でチョロリと舐める。

ふっくらしたスポンジケーキを唇の裏で挟み込み、
舌先で捩じ上げた。

何と嫌らしい食べ方だと、
自分を褒めたくなる程だった。

ケーキとネットリする様な濃密な時間を過ごそうと思ったが、
相手の反応は意外に淡白だ。

美人だけれど恋愛の対象にならない。
そんな感じかな。

確かに娘の言う通り美味しい。
ライトなテイストで、
全てがスムーズ。
クオリティに問題もなく、
文句のつけようがない。

しかしこの軽さは何だろう。

このショートケーキと、
「梨の花子」を見た時、
子供たちはどちらを見て喜ぶだろうか。

全てにクオリティが高いディズニーランドは、
意外にその作り手の顔が見えない。

お面を被ったネズミは、
ステレオタイプを子供に与え続ける。

だから変わらない表情を、
ヒトの柔軟な頭脳はイキモノとして自分勝手に演出する。

このショートケーキも作り手の顔が見えない。
ショートケーキの姿から、
実際には存在しない味や香りまで、
柔軟な頭脳が演出するのだろう。

大量生産で究極のクオリティを目指すと、
味がどんどん薄くなる代わりに、
利便性や経済性に加え話題性も反比例して大きくなる。

確かに美味しいし、
鮮度管理も抜群だ。

でも虜になるような濃密さは、
残念ながら漂わない。

CROSSOVER7の味は、
とても濃い。

メーターの色まで微妙に内装とアレンジされた。

オレンジ色に近いタンカラーと、
コーディネートされている。

オレンジ色は食欲をそそる。
何となくイグニッションスイッチを入れただけで、
味の濃さを予感する。

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エンジンは最新の2.5リッター「FB25」だ。
見慣れたエンジンルームに水平対向エンジンが収まっている。
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世界市場で戦う主力エンジンだから、
抜群においしい味がする。

アウトバックもそうだけれど、
豊かなトルク特性と、
リニアトロニックのおかげで、
大きなクルマを大きく感じさせない、
抜群の走行フィールだ。

いわゆるフレキシブルな印象で、
クルマをスイスイと前に出そうとする。

日本の国情には、
やはりCVTがベストマッチだろう。
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高速道路で時速100キロまで加速し、
巡航状態に入って、
その時の回転数が1750rpmだ。

このエンジンは、
仕向地によって油圧パワステポンプも駆動する必要がある。
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ブラケットは残るが、
油圧ポンプは無い。

エンジンの駆動損失が限りなく抑え込まれている。

もう一つ驚いたのは、
良く止まる「アイドリングストップシステム」だ。

理由は良く解らないが、
明らかに新型アウトバックより、
アイドリングストップが丁寧に働く。

電動パワステだが、
昨年来のスバル車全てに共通する改善が施され、
油圧に比べてほとんど差を感じない。
操舵感のクオリティはより高く磨きこまれた。

ドアグリップの形状は残念ながらそのままだ。
けれど、
ピアノブラック調のパネルは気持ちの良い手触りで、

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美しいメッキのドアハンドルと協調性が高い。
左手に目を移すと、
操作系が品よくリフレッシュされ、
格調高いセレクトレバーを更に引き立てている。
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パドルシフトはBP/BL系レガシィの名残を残す。
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トレンドはステアリング直付けだが、
こちらはステアリングポストに備わる。

これはどうでもよい。
なぜなら、
このクルマの場合、
パドルシフトなどいらない。

スムーズなスロットル操作だけで、
クルマはいくらでも柔軟に走る。

かえって手動変速より、
自動変速の方が早くてスムーズに走るだろう。

パドルシフトなど使わない方が、
とてもジェントルでスピーディなドライブが可能だ。
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ステアリングの右側にアイサイトの制御スイッチが並ぶ。
この部分までクオリティはしっかり管理された。

良い意味でトヨタの基準に負けない造り込みだ。
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シートヒーターから、
アイドリングストップのメインスイッチ、
それにSIーDRIVEの切り替えまできれいに並ぶ。

ブラインドタッチがやり易く、
とても良いレイアウトだ。
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リニアトロニックの良さは、
既に多くの人たちから報告されている。

いわゆる歯車を何枚でも拵えてしまうような、
柔軟で静かな走りは、
他車の追随を許さないだろう。

時速60kmから軽くアクセルを踏み込み、
80kmに引き上げるような場合、
その快適性に目を見張る。
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コンビネーションメーターから、
左方向に目を移す。

これまで横長の小物入れのあった部分が閉じられて、
タンカラーのレザーを貼ったガーニッシュに置き替えられた。
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ピアノブラックのパネルとの取り合いが凄く美しい。
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その左は金属調パネルでドアトリムにつながっている。
こうした造り込みがとても良くて、
プレミアム感が半端ではない。
バリューな価格だがプレミアムな商品に肩を並べている。

シートのグリーンステッチも、
このクルマには似合う。

なぜなら、
エクシーガそのものが基本的にスポーティなクルマと言えるからだ。

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中央のシートのピローも、
とても質感が良い。
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センターアームレストのカップホルダーは、
今では別に珍しいものではないが、
全体のクオリティが高いので、
思わず造り込みに目が留まってしまう。
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要するにエクシーガは、
作り手のポリシーを言葉ではなく、
運転席で合体したドライバーに肌で伝える。

大量生産の日本車の中で、
久しぶりに個性あふれるクルマに出会った気がした。

おわり


Commented by 韮崎のアキ at 2015-05-03 18:49 x
こんにちは!
シャトレーゼの洋菓子ですが、相手にささやかに贈る時に、重宝してます。味に特別な感動もないのが正直なところですが、恩着せがましくないのが良いところです。^_^
車でいうところのプリウスとかフィットみたいな感じでしょうか。
ゆえにスバル車の味が引き立つと思います。
やはり、またスバルに乗りたいと思っています。
Commented by b-faction at 2015-05-03 18:59
韮崎のアキさん、子供のおやつに欠かせませんね。誕生日のケーキも人気があるようです。当社のお得意様に偶然レジで出会いました。お嬢さんの満面の笑顔を見て、幸せを売る会社だと思いました。ディズニーランドも同じですね。
Commented by w-force at 2015-05-03 19:20 x
インプレッション興味深く読ませて貰っています。
前コメントでのレヴォーグベースのモデルチェンジはありえないとのご指摘、色々妄想していた自分としては、少し寂しくもありますが、熟成されたエクシーガの走りを体験してみたいと思っています。

今回、CO7の内装をかなり高く評価されていますが、オプションの本皮+ウルトラスエードの採用について、自分はこれまで高級シートにはあまり縁が無い身でしたので、何かご意見聞かせていただけると有難いです。
Commented by b-faction at 2015-05-03 19:32
w-forceさん、わずかの金額差ですのでレザーにしてください。絶対にその方が良いです。日本にはレザーにステレオタイプを持つ人が相変わらず多いので、ファブリックを用意しています。このクルマは基本がレザーです。
Commented by くりっぱー・ふりーだむ at 2015-05-03 20:48 x
私も日本の道路事情にはCVTが適していると思います。
SG型から現行のフォレスターに乗り換えてから高速道路での長時間運転におけるストレスはかなり軽減された印象があります。何よりも変速時の滑らかさが良い。
これがギア式のトランスミッションならこうはいかないでしょう。そして、製造業に携わっている者の意見ですが基幹部品の特許を他社に抑えられているDCTよりはCVTなりATを独自に開発・熟成させた方がリスクが低いと考えます。スバルには一部のジドーシャヒョーロンカやCVT嫌いの妄言に耳を貸さずにリニアトロニックを突き詰めていってほしいものです
Commented by w-force at 2015-05-03 21:27 x
代田社長様
早速のご返事ありがとうございました。
ここまで断言してもらえると悩む余地なしですね。
レザーシートでの購入を検討してみようと思います。
Commented by b-faction at 2015-05-03 21:36
くりっぱー・ふりーだむ さん、こんばんは。CVTはスバルが育てた芸術です。だから技術者も腰が据わってますね。色々な車に乗る人は、連続性を考えると段付きが欲しくなるのでしょう。CVTに慣れっこだと、あまりそれを意識しません。スバリストの特性かも知れません。
Commented by b-faction at 2015-05-03 21:37
w-forceさん、後はボディカラーで悩む楽しみがありますね。ブルーはなかなか良さそうですね。
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by b-faction | 2015-05-03 19:53 | Comments(8)

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