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動画添付版:アウトバーンでアウトバックのGT性能を試す

会社に着くと、
机の上に「栗おはぎ」が置いてあった。
なによりも嬉しい事は、
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待ってくれている人が居る事だ。
待っている人が居ないと、
行動が刹那的になる。

ドイツ訪問を振り返る。
何よりも安全を心掛けた。
全ての行動を、
「無事に帰る」事に優先させた。

ドイツでは効率化がドンドン進んでいる。
日本の人口の70%しか無い国だが、
工業化と農業化がバランス良く進んだ。

日本と同じように高齢化と人口減少にも悩んでいるのだろうが、
モノの進め方に論理性を感じる。

帰りの飛行機にチェックインする時も、
合理性を感じた。

チェックインカウンターは勿論あるが、
慣れた人なら簡単に機械だけで事が足りる。

パスポートをかざすだけで自動的に搭乗券を発券できる。
これまでもそうだったが、
更に自動化が進んだ。
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手荷物預かりカウンターにもヒトが居ない。
発券機の目前にこんな看板が出ている。
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そこに行って荷物を置くと、
自動的に重量が量られる。

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続いてバゲッジタグが印刷されて出てくる。
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そこでそのタグからシールを二枚剥がし、
荷物の隅っこにペタペタと貼る。
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後はタグをハンドルに通してピッタリ貼り合わせたら、
スーツケースを横に倒して動かないように置く。
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液晶画面を軽くタッチすると、
荷物は自動的に飲み込まれていく。
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あとは受取証を忘れずに持って、
その場を立ち去れば良い。
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続いて出国審査だ。
ここには警察官が居る。
出入国の管理をする以上ヒトが必要なのはやむをえない。

次のチェックは無人だ。
搭乗券をかざし、
いよいよ空港のサテライトに向かう。
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入る時より出る時の方が簡単だが、
ドイツの場合、入国時も至ってスムーズだ。

合理性を考えた場合、
ドイツに居るとことごとく納得がいく。

例えばアチコチにコンビニなど無いのだが、
どこのガソリンスタンドもほぼコンビニの機能を持つ。

コンビニで買うペットボトルの商品は高い。
同じモノをスーパーでまとめて買えば半額以下だ。

19%の消費税が課せられ、
人々がどのように重税感を持つのか良く解らない。

しかし一つだけ言えることは、
食料品などの基礎的な物価は凄く低い。
従って課税されても日本より消費者物価は低い。

その代わり、
深夜まで開いていたり、
わざわざ冷やして提供したり、
一手間掛けられているところに対して金が掛かる。

それさえ理解していれば、
実に暮らしやすい国だ。

シリアの難民問題や、
フォルクスワーゲンの不正など、
訪独前は何かと騒がしかった。

外から見ると随分揺れるように見えたドイツだが、
中に入ると平穏そのものだった。

入国して最初にお目に掛かったのは、
欧州でスバルの研究開発に携わる山田大輔さんだ。
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次の待ち合わせまで3時間以上あったので、
一緒にお茶を飲む時間を作って戴いた。

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研究実験センターの所長を務める彼から、
武士道精神を感じた。

スバルにこのような人財がいるという事は、
即ち「将来が明るい」と言い換えることが出来る。

米国一極に頼ることに不安を感じていたが、
欧州に於ける橋頭堡もしっかり確保されていた。

そんな想いを胸に抱きながら、
地方都市のダウンに向かった。
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そしてモータージャーナリストの菰田さんに、
友人を紹介して戴いた。
東京で事業を展開されている、
ドイツ人のロマンさんは夏場だけダウンにお住まいだ。

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そこに一泊させて戴き、
ドイツ人のガレージライフを拝見した。

ロマンさんは奥さんの裕佳里さんに、
「ニュルで走りたいのでガレージを買う」と言ったそうだ。
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確かにガレージに違いないが、
アウトバックを置かせてもらった場所には二柱リフトまである。

おおらかな裕佳里さんは、
ドイツのガレージはこう言うモノだと思ったらしいが、
それは間違っている(笑)
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でかいガレージには除雪機やトラクターまで入っていた。
オートバイも大好きらしい。
古い日本製のバイクを驚くほどキレイにして乗っていた。
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裕佳里さんも良い走りを見せてくれた。
何しろエンゲージリングがアウディだ。

ロマンさんのクルマ好き度がどれ位か、
容易に想像できる。

右側に母屋があり、
それ以上に大きいガレージがあるように見えるが、
気のせいらしい。
あくまでもご本人は「全て」ガレージだと仰る。

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あんぐりと口を開けて、
偉大なガレージを眺めていたら、
ミニバイクがパタパタと通りすぎていった。
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隣には大きな農園があり、
そこの息子が平気で道路を走り回っていた。

こう言う日常から優れたドライバーが誕生するのだろう。
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冬が厳しい土地柄だが、
多種にわたる商品作物が育てられていた。
日本なら「危ないから止めなさい」と言われるだろう。

ここでは親が責任を取れる範囲で、
広い土地を、
自己責任で走り回っていた。
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カメラを向けると、
可愛い笑顔を瞬時に作る。

なかなかエンターテイメント性に長けた坊やだった。
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ロマンさんの愛車を見せて戴いた。
GT3のRSは2006年に新車で購入。
現在40000km走ってるそうだが、
その内の90%がニュルブルクリンクで走った距離だという。
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オレンジの奇麗なボディが魅力的だった。
そしてもう一つの911も凄い。
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これは空冷エンジンが魅力だ。
もともとカップカーだったクルマを、
2001年に手に入れてから、
5年ほどバケットシートを付けてブン回していたそうだ。

それを1年前からレストアに取りかかり、
全てオリジナルに戻したそうだ。
(とは言えども人には話せない秘密もてんこ盛りだ)
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横に乗せてもらったが、
驚くほど静かで柔らかい乗り味だった。

それはGT3にも当てはまった。
街へ乗り出したが、
硬いけれどもダンパーストロークが大きく取られたサスから、
角のある乗り心地を一切感じなかった。
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日本のバイクも大好きだ。
このスズキも40年経ったとは思えないコンディションだった。

このバイクに乗ると、
日本を代表するモータージャーナリストさえ童心に返るらしい。
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ロマンさん、
菰田さん、
ありがとうございました。
ロマンさんの「ガレージ」を後にして、
ニュルへと向かった。
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遂にアウトバーンでディーゼルリニアトロニックを思う存分試す時が来た。
期待した通りアウトバックのGT能力は素晴らしかった。

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これをナビというよりむしろマルチインフォメーションディスプレイとみなす。
その点は、
日本よりアメリカの感覚に近い。
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ドイツ仕様はSportだけに、
ハーマンカードンのサウンドシステムが装着される。
オプションでは無く最高峰のモデルに標準装備だ。
日本で作られているので良く似ている。
しかし全般的に扱いにくく、
ナビ情報も最新版に更新されていなかった。

上の画像で道の無いところを走ってるのが解る。

最新型で今年のクルマなのに、
これで良いのかと心配になった。
ナビや多目的モニターは完全に過渡期だ。

もう一つの疑問がエアコンだ。
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日本仕様だと最低が18℃だが、
欧州仕様は15.5℃と更に低く設定できる。

外気温は15℃だ。

この時に日本と同じように、
23℃にセットした。

すると暑くてたまらない。

自分のカラダが変なのだろうか。

アウトバックの空調には不満を感じた。

エンジンは最新のユーロ6bになり、
同時にリニアトロニックと行く見合わされて、
非常に見栄えの良いラインアップになった。

日本では2.5リットルのガソリンエンジン1本だが、
アメリカでは6気筒も選べる。

欧州では6気筒の代わりに、
4気筒ディーゼルがラインアップに加わる。

そしてグレードは全部で6つ用意される。
まず、ガソリン仕様だとアクティブとコンフォートの二種から選べる。
両方ともリニアトロニックで、
6速マニュアルの設定は無い。

次にディーゼルのラインアップを見る。
ディーゼルには下からトレンド、アクティブ、コンフォート、スポーツの四種がある。

組み合わされるトランスミッションは二つだ。
ただし最も安いトレンドには6速MTの設定しか無い。

アクティブとコンフォートにはMTとATの両方が用意されるが、
スポーツではリニアトロニックしか選べ無い。
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18インチのアルミホイールを持つクルマは1車種だけだ。
だから一目見てこのクルマはスポーツだと判断できた。
日本におけるリミテッドと近い内容だ。
ディーゼル Sportの車両価格は42.900-€だ。
出国時のレートは1€あたり140円だったので、
税引価格で600万円を超える。

ガソリン車のコンフォートでも38.400-€なので、
63万円ほどディーゼルの方が高い。
ちなみに価格戦略上、
ディーゼルのActiveリニアトロニックと
ディ-ゼルのComfort6MTがいずれも38.400-€になっていて、
ガソリン車も含めた中心価格帯になっていた。

アウトバックはドイツで、
500万円を超える価格帯のクルマとして成立した。

カラーバリエーションも日本とまるきり同じだし、
エンジンを除けば米国仕様と違って共通点が多い。
カタログによれば、
ガソリン車の最高速度は210km/hだ。
ディーゼルは6速が200km/hで、
リニアトロニックは192km/hとなる。

発進加速はディーゼルが上回る。
0-100km/hの加速タイムは、
ガソリン車の10.2秒に対して、
ディーゼルは6速が9.7秒、
リニアトロニックも9.9秒と10秒を切る。
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高速巡航でアクセルを床まで踏みつけると、
180km/h位までは簡単に上昇するが、
それ以降は穏やかな加速しかしなくなる。
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実際に200km/hまで加速してみた。

でも少し上り坂になると170km/h位に落ち着く。
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実際の高速巡航能力はこの辺りにあると言える。

アウトバーンを走行した動画をご覧いただこう。
ドイツで最初に乗った時、
アイスクリームを比喩した。

一日で283km走り、
こんな味も感じた。
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走り終えてバイツェンビア-を飲んだ。
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ドイツ人は几帳面なので、
必ず線の所までビールを注ぐ。
これは日本人も見習った方が良いだろう。
日本では、
泡が消えると液面が異常に低い時がある。
それでは一種の詐欺だ。(笑)

こうしておけば、
余計な心配をしなくても、
バイトに任せることが出来るだろう。

意外だと思うが、
ドイツに行ってもソーセージをあまり食べない。

シュリンプのカクテルや、
エスカルゴが殊の外美味だ。

特にモーゼル川周辺のエスカルゴは、
葡萄畑に棲息する野生のカタツムリを使う。

それも上手いのだが、
もっと好きな食い物はスモークサーモンだ。
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それにドイツのスモークサーモンは凄く美味い。
塩味とフレッシュな舌触りが絶妙だ。

鮭の脂と、
チコリの上に盛られたサワークリームのバランスが素晴らしい。

スポーティーなエキゾーストノートから、
このサーモンの味わいを嗅ぎ取って欲しい。(笑)

Commented at 2015-10-10 21:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by b-faction at 2015-10-11 09:44
KENさん、ありがとうございます。お察しの通り国内仕様よりかなり硬いですがステキです(笑)
Commented by くにゃオール at 2015-10-11 16:26 x
社長おつかれさまです。
ちょうど一週間前にコメントしようかな?と思い、ネタを考えていたのですが、その日は神奈川は暑く、半袖短パンで過ごしていたのですが週明けから一気に涼しくなってきました。それでもこの時期のドイツの天気を調べると、こちらでは11月下旬に近い気候なんですね。
それだけ、温暖なところに住んでいるんだなと改めて思い直しましたよ。
Commented by b-faction at 2015-10-11 18:32
くにゃオールさん、黄葉が美しい晩秋のドイツでした。帰ってきて汗ばむ陽気に驚きました。今日はDEで開田高原まで行ってきました。やはり開田の気候はドイツそのものでした。
Commented by tmz at 2015-10-11 23:48 x
ドイツ仕様MTでも、日本MTと同じくアイサイトは非装着になるのですか?
ドイツ語力があればドイツ版サイトで読み解けるのでしょうが・・・

ボクサーディーゼル×MT、羨ましいかぎりです。。。
Commented by b-faction at 2015-10-12 01:36
はい、多分そうだと思います。
Commented by iBibendum at 2015-10-22 21:59 x
ドイツを満喫されたようで何よりです。
因みに、一般消費税は19%ですが、生活必需品(食料品-含むテイクアウト-・近距離公共交通機関-含む50km以内のタクシー料金-・本)は軽減税率適用で7%です。
Commented by b-faction at 2015-10-23 06:51
iBibendumさん、おはようございます。軽減税率が適用されているのですね。ガソリンスタンドの飲料水がやたらと高く感じるのはペットボトルにデポジットが掛かっているからですね。ツーリストにはちょっと不便だと思いました。
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by b-faction | 2015-10-16 12:46 | Comments(8)

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