走行動画を見れば、リトラクタブルボディ(笑)の愉快な走りが解るだろう。TT2型サンバーは4輪独立サスペンションと、4気筒リヤエンジン方式のバランス良い走りが持ち味だ。
動画には本格ダンプユニットを搭載した、PSUの軽快な走りが映っている。
ヘビーデューティなダンプ構造故、少し上下に揺れるが、その走りは実にスポーティーだ。
リヤエンジンで後輪駆動をベースにしているため、このようなシチュエーションで特に有利だ。
急な下り坂を飛ばしても、ブレーキを掛けた時の荷重がスムーズで、後輪にしっかり制動力がかかる。
農道のポルシェと言われる理由は、こうした限界時の制動性能に余裕があるからだ。
これはクルマの体質からもたらされるため、どう改造しようが同じ特性を作り出せない。
未だにポルシェ911がスポーツカーの頂点に君臨する理由もそこにある。
暖かい毎日が続くので、
活力朝礼のテーマを雑草除去にシフトした。
雪が全く降らないので、今は出番が無いけれど、暖かくなったら庭に投入する堆肥を買いに行こう。
苔の中に良く見ると草が生えて、
春の訪れを虎視眈々と狙っている。
いつもなら雪に埋もれるが、
今年は光合成も良く出来るようで青々としている。

草よりも枯葉が多いのに驚いた。
年末の嵐のためだろう。
新年初の庭の手入れを、
全員で分担して進めた。
この季節に苔の中から雑草を抜く事など、
例年なら寒くてとてもできない。
ところが年末から暖かく、
庭の改善にも手が回る。

ただし乾ききっている。
もう何日も雨が降らないので、
近くで見ると茶色く変色しているのが良く解る。
苔の間から生えた小さな草を抜くと、
スッキリして気持ち良い。

抜きながら翌桧の枯葉を取り除くと、
その下には綺麗な緑色の苔が隠れている。
障害物を除去すると光合成がより進むので、
きっと苔の勢いが更に増すだろう。
絨毯がドンドン広がるのでワクワクする。
3日ぶりに500m泳いだら、
月曜に比べ2秒遅れだった。

2秒遅れを「安定したペース」と満足するのか、
「壁に当たった」と嘆くのか体重で判断する。
それで金曜日の夜に気合いを入れて泳いだ。
今年初めて1000m泳ぐと、

記録は28分41秒57だった。
これは連続で泳いだにもかかわらずタイムを短縮できたことになる。
月曜の記録を倍にしただけでは単純に比較できないが、
確実に早くなった。
しかも気分爽快だ。
これは間違いなくデトックスが上手くいった。
危惧した体重も66kgから65.3kgに減っていた。
少し栄養を取りすぎてしまったが、
もう少しで元に戻れる。
何とか来週中に64kgまで戻そう。

WRX STIを開田高原で走らせたら、
これまで厭だった部分が随分無くなった。
S207に伴走してから、
一皮むけたように調子が良くなった。
オドメーターが6000kmになっても、
何となく硬さが目立つクルマだった。
良く考えれば丁寧に作られていたのだろう。
BRZを最初に買ったときにも感じたが、
初号機に近い2000番台の個体は出来が良い。
7000kmを超えた途端に、
出足で感じた「ひっかかり」が消えた。
ギヤオイルを交換したら、
朝一番で入りずらかったセカンドギヤも滑らかになった。
このクルマもカラダと同じように、
デトックスしたのかもしれない 。
相変わらずコンチネンタルタイヤとの相性も抜群で、
スタッドレスタイヤの「ゆるさ」が、
ハンドリングに心地良さを出している。
カラダのデトックスに役だったのが、
お馴染みのとうじ蕎麦だ。

開田のそば特有のエネルギーを充填し、
乳酸菌の力を借りて、
内蔵の襞に溜まっていた汚れを掻き出した様に感じる。

この時の蕎麦は特に出来が良く、
とても豊潤で瑞々しかった。
まず最初の1枚を、
ワサビだけでぺろりと平らげた。
僅かな山葵が蕎麦の中に隠れた甘みを引き出す。
そして残りの1枚を「とうじ」蕎麦にした。

塩分を取り過ぎだが、
乳酸菌の作り出す芳醇な汁は、
残してしまう事をためらわせる。

最後まできれいに食べつくした。

生きたままで腸内に入れるのも良い。
合う合わないがあるので、
そのまま食べるのはお奨めしないが、
植物系のタンパク質を好む乳酸菌が体内に入ると、
腸を活性化させることは間違いない。
正月明けのカラダには、
実に具合が良かった。
このスンキが品薄になっている。
テレビで取り上げられたことが影響したようだ。
正直に言うと、
テレビで取り上げられることは嬉しいことでは無い。
急激に売り上げが増加しても、
良いすんきを作るには限りがある。
だから決して良い方向には向かないと思う。
スンキと言う特殊な漬物は、
開田高原で食べるから美味い。
よくお土産として手作りのスンキを頂く。
それを持ち帰り短時間で食べれば良い。
開田の雰囲気が頭に浮かぶから、
美味しく食べる事が出来る。
でも馴染みの無い人が食べても、
決して本当の美味さが解るわけでは無い。
都会の食卓にいきなり出ても、
このブログに載った蕎麦の隠し味を知ることは無理だ。
取り寄せたり、
スーパーで買っても、
積極的に食べたくなる漬物ではない。
これは開田まで行って食べる物だ。
健康食ブームで、
何にでも飛びつく賤しい日本人が、
手軽に買い求めても、
この食い物の本当の良さが解るとは思えない。
ブームで売り上げが急に伸びれば、
「業績不振な企業」も当然飛びつく。
すると出回るのは粗悪品だ。
しかも本来のスンキも品薄になる。
開田の良さをスポイルし、
ブランドステートメントに逆行する事になる。
日本一美しい村になり、
それを永続的に続けようとしている場所だ。
本物を解る人が、
末永く接することが重要だ。
そのために大切な因子が「すんき」であり、
開田の「澄んだ」空気であり、
優しい眼をした「木曽馬」なのだ。
それらが荒れてしまえば元も子もない。
こうして改めて考えると、
最近のスバルも、
ブランドステートメントが朧気だ。
一般的な消費者に受け入れられ易いが、
昔からスバルを知る者にとって、
本質的に気持ちが悪い曖昧さがある。
厭な意味でデジタルだ。
数値的に消費者に受け入れられやすい部分を分析し、
自社の強さを前面に出しながら、
結果(答え)を短期で出せる方向に誘導する。
そこに小手先で航空機を結びつけるので、
つじつまが合わなくなる。
小手投げを得意技にして、
横綱になれる力士は居ない。
ドンと正面からガップリ四つで受け止め、
豪快に上手投げで勝つためには何が必要か。
それは卓越した性能を持つ、
トランスミッションとエンジンだ。
スバルのDNAにはそれが不可欠なのに、
デジタルのギミックだけに頼っている。
もうその部分を20年以上放置したままだ。
これでは永続的なブランドステートメントを作れない。
販売する戦士達は、
プリクラッシュを基本から学び、
便利な武器として販売促進に使えば良い。
だが両刃の剣だと言うことを忘れてはいけない。
それらに頼る事はクルマを操る面白さをスポイルする。
使い分け出来る装置でも無い。
便利で安全だが、
他にも沢山出てきたので、
改めて学ばせる必要が生じた。
全国行脚で総合安全性能研修を繰り広げ、
実際に比較してスバルの優秀性を証明した。
何度も言うようだが、
所詮プリクラッシュブレーキはギミックで、
クルマを構成する基幹性能では無い。
種を明かしてしまえば、
iPadやスマホのような便利なツールで、
クルマ「本来の性能」を超えるものでは無い。
いつまでもアイサイトに頼り、
自動運転を目指すのは「手抜きのつじつま合わせ」だろう。
デジタル技術の粋を集めた「衝突軽減ブレーキ」は、
今やスバルが最も得意とする分野だ。
だから改善速度も速く、
同じバージョン3でも、
最新のフォレスターに用いられたシステムは機構が異なる。
衝突ぎりぎりの速度で実験すると、
システム作動音の明らかな変化を感じた。
制御の何を換えたか質問すると、
ブレーキの液圧を司る部分を、
コンチネンタル社からボッシュに変更したそうだ。
デジタル技術は日進月歩なので、
一歩先を見据えたアイサイトの優秀性は、
相変わらず突出していた。
世界的にもピカイチの性能を誇る。
ところがスバルは過去にも同じように卓越した性能を持ちながら、
他車にドンドン出し抜かれていった。
日本初の「FF車」
日本初の「4WD乗用車」
日本初の「CVT」
日本初の「4WD軽トラック」
日本初の「エアサス」
これに、
日本初の「ぶつからない車」が加わった。
要するに消費者は似たようなギミックがあれば、
だんだん優劣などどうでも良くなる。
サンバーもそうだった。
軽トラから撤退したことは歓迎したが、
サンバーが決して嫌いなわけでは無い。
4WDを作った時は他社をあっと言わせたが、
大径ホイールや副変速機で出し抜かれた。
昔からスバルを愛したスバリスト達は、
「よんだぶ」の良さも認めながら、
「スバルは昔、戦闘機を作っておった。だからエンジンが凄いんじゃ」と、
発動機の優秀性に注目していた。
スバル1000を作った時も、
DNAが産み出す独創性で、
スバリストを痺れさせた。
しかも雪道という思いがけない場所で、
戦闘力を存分に発揮し、
トヨタや日産の持つヒエラルキーを撃破した。
だからスバリストは喜んだ。
そんな所に、
「紳士的」な要素など無かったと、
コドモ達は覚えておくと良い。
今でもスバルを好きな理由を言おう。
昭和40年代に1300Gという強烈な兵器を誕生させたからだ。
この戦闘能力は並では無く、
クルマ好きを心の底から痺れさせた。
エンジンというシンボルがありさえすれば、
FF車を他車が真似しようと、
4WDが雨後の竹の子のように現れようと、
苦労してセールスしたCVTが当たり前にになろうとも、
全く平気でいられた。
そしてEJ20が誕生した。
黒光りするプロトタイプは、
二度にわたるモーターショーで、
その存在を紐解き、
ワクワクする未来を予感させた。
だから益々スバルの虜になった。
そして遂に念願の性能向上が始まった。
それは基幹性能を国際レベルに引き上げた事だ。
それが水を掛けたように静かになり、
デジタルのギミックに軸足を移した。
それをDNAだと言うのは筋が違う。
だからアイサイトに慣れると、
無性にアナログが恋しくなる。
運動や料理もそうだが、
音楽や写真でも同様だろう。
音楽を好む人は最近MP3に飽き足らなくなり、
またレコードを聴くようになった。
しかも真空管アンプを持ち出す人さえ居る。
最近は安い物もあるようだ。
高校生の時、
憧れはダイレクトドライブのターンテーブルに、
音楽に合わせてカートリッジを複数持つことだった。
小遣いではとても買えないので、
お年玉を貯めに貯め漸く一つだけ手に入れた。
苦労して手に入れた物は大事にする。
長く使ったターンテーブルも壊れたまま持っている。
真空管アンプの上にあるカートリッジを見たとき、
鼻腔の奥にツンと懐かしい匂いがした。
音楽そのものもデジタル化で便利になった。
レコードはCDになり、
それらのソースはMP3化されコンパクトになった。
昔に比べ音が良いと思っていたが、
なぜだか徐々に味気なく感じるようになった。
そして、改めてレコードを聴くと、
思った以上に興奮してしまった。
レコードはアナログだ。
皮肉なことにデジタルの極みであるハイレゾ音源が、
アナログの良さを証明した。
音に対して最近敏感で、
雑音には特に気を遣う。
それを無くす便利なツールがあり、
長年にわたり愛用した。

そのクワイアットコンフォートを、
年末に入れ替えた。
BOSEの自信作で本当に重宝したが、
樹脂劣化に耐えきれず左右を繋ぐアームが折れた。
イヤーマフもボロボロになったので、
ケースに入っていた電話番号に連絡した。

基幹部分に問題が無いので、
修理出来ないかと尋ねたら、
修理代で新品を送ると言う。
新しい製品は小型になり、
確かに性能も良いが、
同じくらい長く使える耐久性があるのか、
その辺りには疑問も残る。
それにしても、
何でも宅急便で送れば全て片付く便利な時代になった。
コールセンターを設けて、
明確な分業でシステム化しないと、
今の時代を乗り切れないのだろう。

これには修理保証は付くが、
製品保証は無いのだそうだ。
世界中に通用する取扱説明書にも驚いた。

グローバル企業の凄味を感じた結末だった。

BOSEのおかげで、
文章をすらすら書く事ができる。
習慣とは実に不思議で、
これも一種の麻薬かも知れない。

あまり長時間使うと耳の奥が痛くなるので、
「アホウ」ならぬ程度に利用したい。

デジタル装置にあまりにも頼りすぎると、
やはり味が薄くなるような気がする。
写真も便利になった。
今ではカメラを三つ使い分け、
状況に合わせて記録を残す。
本当は5Dに交換レンズが欲しいが、
贅沢を言えば切りが無いので、
今のところ何とか我慢している。
それにしてもG11は名機だ。
このカメラほど重宝した物は過去に無い。
昨年そのGシリーズに新作が出た。
海外出張も近く、
良い写真を撮るために購入した。
ところがG11と同じように使っただけで、
2日目にレンズカバーが開かなくなった。
ドイツでアウトバックの撮影に使用した時、
カップホルダーに立てたら無理な力が掛かったようだ。
カバーが変形した明らかな痕があった。
柔らかい部分に力が加わっり、
変形したのが原因だが、
その程度で変形する理由が解らなかった。
日本で使い慣れたクルマで、
ハンドルが左側に付いているだけだ。
変形させた痕がある以上、
責任は自分にある。
なので無理にこじ開けて使い続けたが、
良く見るとスライドするプレートに脆弱性を感じた。
自動車も軽量化とコストダウンが進み、
基幹性能は上がっても、
薄っぺらい印象が色濃く出るクルマがある。
パワーショットが軽自動車並みでは困るので、
使用時の分析を元に意見を書いて修理を依頼した。
これも宅急便で全て事が済む。
しかもあっという間の短期間で奇麗に直った。

サービスセンターからの依頼で、
宅急便が取りに来た。
意見もレポートにして入れておいた。

梱包されたカメラには手紙が添えられ、
保証で修理が終わっていた。

さすがにキャノンだけある。
お願いした部分の修理はしっかり出来ていたし、
東京で買ったカメラを地方で使っても、
何も困らない事が実証された。
ヨドバシカメラを使う理由は、
説明する人の専門知識が深いからだ。

このようにコンパクトカメラや、
ヘッドホンなら修理に送るだけで大丈夫だ。
売る人や直す人の専門知識も専門知識も、
大型店舗に集約すれば良い。
だが、
クルマはそういう訳には行かない。
またデジタル化が進み、
いくら優れていると言われても、
フィルムの解像度には勝てない。
昔撮った小さな写真を引き伸ばすと良く解る。
デジカメで撮影した写真が同じように奇麗だろうか。
趣味の世界ではあるものの、
ゼロになることは無いだろう。
そのための専門店もゼロになることは無い。

昨年の春から看板がデジタル化された。
あくまでも照明器具の話だが、

蛍光灯からLED照明に代わり、
しょっちゅう球切れして困った看板から脱却した。
LEDをショールームにも順番に取り入れるが、
望桜荘には透明な白熱電球が欲しい。
アナログが恋しいから、
いつまでも古いサンバーを残している。

左端の青いサンバーはアナログの塊だ。
エンジンを掛けるたびに儀式が必要だ。
思い出すとゾクゾクする。
まずキーをONにしたたら、
チョークを引いて、
アクセルぺタルを3回ほど煽る。
次にセルモーターを回し、
エンジンが始動するまで止めない。
掛かったら、
ご機嫌をうかがいながらチョークを徐々に戻す。
ヒヒヒヒ、
誰にでもできるものではない、
絶妙な「さじ加減」が要るのだ。
エンジンがかかって回転が安定し、
独特の2気筒エンジンのサウンドが響き渡る。
不完全燃焼した香ばしい排気ガスの匂いを嗅ぐと、
恥骨から尾骶骨に電流が走るような快感に襲われる。
ぐふふふ、
思わずよだれが垂れるような美味しい排気ガスだ。
ディーゼルのような、
モロにカラダに悪そうな匂いではなく、
車庫の中で吸い込むと、
懐かしさで涙が浮かぶような香ばしさだ。
以前からある「ダーツゲーム屋台車」は、
そんな魅力を持つアナログの権化。
それに加え昨年は正面装備を増やした。
コーヒーカーだけでは荷が重かったので、
チャーミング屋台を新装備に加えた。
フランクフルトソーセージや、
みたらし団子を用意するのに役立った。
中津スバルのホームページに、リンク先の右下にバナーがあるはずだ。
この当時、
特注で作った4WDオートマチックのスーパーチャージャーで、
簡易型ダンプのPSAだ。
これも悪くなかったが、
オートマチックで簡易ダンプだと除雪性能は低い。
だから簡単な構造のNAで5MTのほうが魅力的だ。

この準備に3ヶ月ほど掛かった。
手に入れた個体を完全に分解した。
錆は酷かったが、
基幹部分が比較的良好なので思い切って入手した。
結果的に大正解だった。
よく走る。
外装から外せる物を全て取り除き、
錆びていた所を丁寧にケレンした。
防錆前の大切な手順だ。

丁寧に黒錆転換剤を塗り、
純正色で塗装した。
外観を綺麗に整えてから、
内部のカスタマイズを始めた。
もともと走行が少なく、
クルマの状態は申し分なかったので車検にも手が掛からなかった。
エアコンの無い個体を探していた。
必要がないので、
余分なベルトがエンジンに巻き付いていない方が良い。
車体重量は他より増えているので、
エンジンのピックアップを良くしたい。
どうして重いのかというと、
この荷台は本格的なダンプカーの構造になっているからだ。
以前所有していた同型機は、
PSAという簡易ダンプだった。
荷台を持ち上げるリンクシステムも軽便タイプで、
価格は安いがダンプ能力に欠けた。
こちらは略式コードPSUという、
パワフルダンプだから重量はかさむ。
だからエアコンコンプレッサーがあるだけでも、
損失が増えるので重量も減らしたいしエアコンベルトによる動力損失を無くしたかった。
例え冷やさなくても、
エアコンを持つだけで走りの性能に影響を与える。
エアコンベルトが無ければ、
ダイナモのベルト抵抗しか生じない。
だからエンジンの吹け上がりが非常に良い。

次にインテリアをバラバラに分解して、
洗える物を全て洗った。
このように分解清掃すると、
クルマが見違えるようにサッパリする。
疲れた体を癒して、
徹底的に垢を取り、
身を清めてやった。
こうするとクルマが飼い主に良く懐く。

奇麗に掃除してから、
楽しみにしていた作業を始めた。
シフトリンケージを剥き出しにして、
シフトノブを交換した。
この様子を見ているだけで萌える。

北原課長が取り出した丸いノブは、
カーボン調の素材で非常に握りやすい。
珍しいタイプで、
いつか使えるだろうと密かに持っていた。
北原工房には玉手箱が潜んでいる。
周辺を丁寧に加工し、
4WDの切り替えスイッチを、
シフトレバーから移設した。
シフトブーツを流用するため、
ノブの下にエクステを装着した。
そしてSTIのカーボン調シフトポジションラベルを貼った。
これで車検対応も完璧だ。

その頃スイッチをセンターコンソールに移植するため、
加工する作業が進んでいた。

少し脱色して古びたスイッチだが、
機能的に問題無いのでそのまま使う。

プラモデルを作るような些細な仕事だが、
指先から出るオーラの差で仕上品質が違う。

サンバートラックのセンターコンソールに、
ピッタリとスイッチが収まった。
この場所が一番良く似合う。
そして次の仕込みに移った。
これも密かに残して置いた部品の一つだ。

カーボン調の加飾が付いたステアリングホイールを装着した。
メーターの視認性も良い。
パワステが無いので、
ステアリングコラムに電動モーターが無い。
したがってダイレクト感が抜群で、
このステアリングによる操縦性がより際立つ。
見た目だけで無く、
ハンドリングも実にスポーティーだ。

インディケーターをチェックした。

4WDスイッチを強めに押す。

するとしっかりランプが点灯し、
機能的に全く問題が無いことが確認できた。

ワイパーゴムや消耗品、
それに各部の電球を全て新品に予防交換した。
軽トラは雑に扱われることが多いので、
こうした部品も一気に交換し、
イコールコンディションにする必要がある。

そして大切なブラケットを装着した。
これがスノウプラウを装着するためのアンカーだ。
せっかくの正面装備が、
雪が一向に降らないので活躍できない。
今のところ宝の持ち腐れだ。
本音を言えば雪が降る日が待ち遠しい。
おわり