啓蟄

季節は巡る。
本格的な春の到来だ。

今年初の外部環境改善を始めた。

まず一気にブルーベリーの草取りを終えた。

樹勢にハッキリとした差が出てきた。

今年は植え替えも必要になるかもしれない。

この樹などビッシリと幹に虫の卵がついていた。

丁寧に剥ぎ取ると、

樹皮が痛々しい。

小さいからと言っても、

決して弱々しくない樹もあるが、

この様に観察すると様々なことが解る。

この樹の下には芝の根が入り込んでいた。

剪定する人も居なくなった。

だからもう甘える訳には行かない。

ブルーベリーを終え、

数年前に移植した松葉菊に移った。

周りに生えた雑草を抜き、

周囲を手入れして、

自然の力で増やす。

今年の啓蟄は５日だった。

ブルーベリー畑の斜面を見ていると、

虫たちが蠢きだす瞬間に出会う。

真っ赤な実を付けるグミの木もしっかり育った。

あっという間に根元に草が生えた。

今のうちに取っておくと、

この後が楽だ。

朝の一時間が、

とても有意義な時間に変わる。

季節が変わると、

空気も変わり、

その時々に応じて色の艶やかさが変化する。

東京の空気の下と、

伊那谷ではＸＶの艶やかさに大きな違いを感じた。
南アルプスを背負うと、
東京タワーを背負った時とは違う、

ＸＶらしさを見せてくれる。

色ほど悩ましいモノは他にない。

ほんの一瞬の雲の動きで、

ボディカラーはこの通り。

まさしく「ハイパーブルー」だ。

このブルーをイチオシしたい。

伊那谷を走ると、

この季節は興味深いことにたくさん出会う。

何の気なしに路肩を見ると、

見慣れない東屋があった。

早速ＸＶを駐車場に入れた。

ニクイ名前の遺跡だ。

遺跡は跡形もないが、

もっと興味深いモノに出会った。

「履帯」に最近興味が尽きない。

なかなか渋い移動作業車だ。

操縦してみたい気持ちを抑え、

乗っていたお父さんに声を掛けた。

「リンゴの剪定にはどんな注意が必用ですか」

「それはなるべく陽の光が下まで届くようにする事かな」

「俺よりリンゴを撮ってやってくれ」

愛情あふれる言葉だった。

いよいよ春が来た。

明日は仙石さんが苦労して準備した就職説明会だ。

今年はどんな若者に会えるだろうか。

今から楽しみだ。

そしてそれが終わると、

東京に二度目の出張だ。

今回の相棒は最新型のＢ４だ。

一足先に梅田に乗ってもらった。

イキイキとして「社長、欲しくなりました！」と感想を語った。

レポートを楽しみに待ってほしい。