スバル ファン ミーティングが開かれてから、
あっという間に半月が過ぎた。
最新のスバルを確かめながら、
スバルの歴史を振り返る。

激しい春雨が降った。
まさに白く煙るような激しい天候だった。
明朝には天気も回復するだろう。
WRX STIで久しぶりに豪雨の中を駆け抜け、
改めて実感した。
「雨の好きなクルマだな」
ウキウキと走る。
遂にニューヨークで最新型のインプレッサが姿を現した。
これを見ると、
デザイン革命が起きたと事が良く解る。
SGPという入れ物から全面的に見直したことが、
デザイン革命に結びついた。

それはエクステリアだけで無く、
インテリアにも共通している。
オートショーの本番に先立ち、
前夜祭で一足先にセダンが公開された。
この画像は22日の夜に、
セダンをお披露目した時の様子だ。

今度も真っ赤なセダンがイメージリーダーだった。
2007年に三代目がデビューした時も、
ニューヨークで真っ赤なセダンが発表された。
いよいよ23日の本番になった。
吉永社長のプレスカンファレンスの様子だ。
続いてトムドールSOA社長のプレゼンテーションが始まり
セダンとワゴンがアンベールされた。
2台並んだ画像を見て、
特にシルバーのワゴンから、
大きく変わったデザインの特徴が解る。

まさに「ダイナミック&ソリッド」が炸裂している。
レヴォーグに似ているとか、
変わり栄えしないなどと、
寝ぼけた感想も聞こえてくる。
しかしそんな甘いデザインでは無い。
まず器から取り替えたことが、
革命に繋がっている。
いや、
これは革命では無い。
スバル商品企画本部長の臺卓治さんから言葉を借りた。
これは「下克上」だ。
インプレッサがここまで変わると、
フォレスターやレガシィ、
それにWRXやS4など、
あらゆるスバルに影響を与える。
インプレッサがここまでレベルアップすると、
これから各車の開発担当者は、
きっと苦労が続くだろう。
絶対に負ける訳に行かないからだ。
新型インプレッサのデザインを見ると、
現行型のデザインが過渡期だということが良く解る。
もちろん現行のインプレッサも良く出来ている。
けれど、
ここまで大胆なデザインは、
プラットフォームを新しくしないと無理だ。
インテリアも含めデザインを徹底的に刷新できた理由は、
器を取り替えることによって生まれた。
だから「過渡期だった」とあえて言いたい。
これがまさにブレイクスルーだろう。
スバルのデザインは幾度となくブレイクスルーを繰り返した。
興味深いVIVIO RX-Rが届いた。

以前手に入れたGC8と偶然並んだところを見て、
これらは同じ時期に作られた車だと実感した。
面白いモノで、
どちらの生命力も近似している。
RX-Rも凄い使われ方をしている。
オドメーターを見ただけだと、
10万㎞を越したに過ぎないと思う。

比較的しっかりした室内だし、
外観もそれほど痛んでいない。

運転席側のステップに、
一カ所クラックが出来ているが、
ボディ全体には何の問題も見当たらない。

記録を見ると、
このメーターは2度ゼロに戻っていた。

確かにみすぼらしい部分も出来ている。
リヤスポイラーの色が禿げて、
白い樹脂の下地が露出しているし、
ボンネットの先端が凹みオーナメントが紛失していた。
でも中津スバルには着せ替える古着がある。
確かあったはずだと思い、
タンスの中を覗いてみた。

どこかにあるはずだと、
頭の中のインデックスを探った。

やはりあった。
一番奥の目立たないところにひっそりと収納されていた。

古ぼけたタグを確認すると、
ハッキリVIVIOと記されていた。

このRX-Rをどう使うか、
思案に明け暮れている。
何しろ同じような個体が、
もう一台あるからだ。
この二つのクルマは、
強靱なシャシーを誇った。
もちろん、
この2車種だけで無く他にも共通する事実だ。
スバルのシャシーはなぜこれほど頑強なのか。
なぜ4輪独立サスペンションに固執し続けたのか。

その答えがここに有る。

中に入ると正面に軽自動車が展示されている。
以前はコンクリートむき出しだった床に、
防塵処理が施されパーテーションで区切られている。
その左側に煉瓦のオブジェが建っている。

これまで公にされることは、
皆無と言って良いほどだった。
群馬にあるビジターセンターにも古いスバルが並んでいるが、
この資料館には更に珍しいクルマが揃っている。
スバルの歴史は自動車から始まったが、
富士重工の歴史はそれ以前に遡る。
この煉瓦が意味することを次のブログで説明したい。