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最終版:タイヤを学ぶ

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前夜の雨が嘘のようだった。
活力朝礼で元気よくスタートだ。
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今月後半から、
工房と展示場の間の環境改善に励んでいる。
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少しずつ本能の赴くままに改善を続けてきた。

10年以上続けて、
ようやく「人に優しい」とは何なのか、
徐々に解ってきた。

それは試行錯誤の連続だった。
これからも永遠に止まることは無いだろう。

ところで、
緑化率という規制がある事を初めて知った。
最近はその規制を満たさないと、
簡単に工場が作れないらしい。

1943年2月11日に、
三菱電機名古屋製作所の中津川工場として、
中津川製作所が創業した。

最も中津川を代表する企業だ。

中津川製作所は開発拠点として大躍進し、
様々な新製品を世の中に送り出した。
1945年に扇風機と換気扇を製造して以来、
連動シャッター付換気扇
有圧換気扇
エアーカーテン
ダクト用換気扇
ウインドファンなど数々のヒット商品を生み出した。

特に1970年は歴史に残る年で、
ロスナイ換気扇と、
クリーンヒーターを開発した。
こうして風の事業から空気全般の事業へと軸足を広げ、
開発拠点として益々中津川製作所は三菱電機の要衝となっている。

事業拡大に伴い、
新工場の建設が必要になった。

中津川に来ると解るが、
市の中心部に大きな工場がある。

作った当時は緑化率など無かったけれど、
もしそんな規制があったら、
とても中津川に工場など出来なかった。

創業当時、
中津川製作所の周りは、
田んぼと畑しか無かった。
今では国道を挟んでビッシリと建屋が並ぶ。

緑化どころの話では無い。

そこで一つ山を隔てた長野県飯田市に、
新しく工場を建設する事になった。
こうして計画が順調に進み、
1974年に三菱電機中津川製作所、
飯田工場が設立された。


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中津川製作所はその後も新製品を続々と開発した。
1980年代から水の事業と言われる分野に取り組み、
温水床暖房システムを開発。
そして1993年にジェットタオルを開発した。
今では日本中で使われる代表的な商品だ。

1996年から光の事業と言われる分野に取り組んだ。

これが住宅用太陽光発電システムの開発だ。
その結果、能力増強が可能な飯田工場に、
太陽電池発電システム工場が作られた。
1998年のことである。

システムの設計開発を中津川で進め、
太陽電池セルを飯田で作る。

更に中津川製作所の傘下に、
京都製作所の一部が加わった。

立地的に不便かというと、
そんな事は無いらしい。

飯田工場で作られた太陽電池セルは、
京都工場の太陽電池モジュールラインに送られ製品化される。

京都製作所の主力製品がブラウン管だったため、
そのラインを太陽電池モジュールに転用した。

こうして生産力が高まると、
飯田工場の能力増強が不可欠になった。

そこで2010年、
新たな幕が開いた。

最新鋭の飯田「太陽電池セル第二工場」が建設されたのだ。
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その飯田工場を見学した。
中津川で企画設計された製品が、
飯田工場で作られるわけだから、
以前からとても興味を持っていた。

小型モーターに加え太陽光電池を生産し、
モノづくりの拠点になっている。

ここへ来たのは初めてでは無い。

2009年9月のことだ。
建設中の第二工場を見学する機会を得た。

特別に見学を許され、
内部の奥深くまで入ることが出来た。
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ご覧のように沢山の林檎の木が並ぶ美しい工場だ。
今ではこの林檎も重要な生産物で、
ダイヤマーク入りの林檎を待つ人が日本中に居る。

非売品の定番商品だ(笑)

この林檎の木も緑化率に一役買っているが、
そのために植えたのでは無いらしい。

工場を作る時に、
地主さんが切ろうとしていた林檎の木を移植して活かした。

その考え方に凄く共感できる。

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現在では最新の太陽電池を生産する工場となり、
内部の撮影は一切出来ないので、
建設当時の写真を振り返ろう。
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右側が初めに出来た太陽電池工場だ。
その奥に新しい工場が建設されていた。
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移動式クレーンを使ったユニークな建築方式で、
北側の棟を作ってから、
南側の同じ形をした棟を接合する途中だった。
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超大型の移動式クレーンが、
何台も並んだ様子が印象的だった。
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精密部品を作る工場なので、
最先端の技術が注がれていた。
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フロアが非常に平滑で、
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これが我々の誇りだと、
案内してくれた副現場監督が胸を張った。
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意地悪な質問をした。
この日の数日前に、
伊那谷を中心に中規模の地震が発生した。

「こんなに地震が多いとは思わなかったでしょう」と聞くと、
「正直なところ本当にビックリしました」と応えられた。

中津川の直下にも巨大な活断層があるが、
伊那谷には日本列島が出来る前からズレ続けて居る大物が居る。

中央構造線は、
今も謎が残る興味深い断層だ。

その近くには複雑な地層が入り交じっているので、
最新の工場には最新の免震設備が導入された。
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巨大なゴムの塊が、
柱を支えている。
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この工場の地下は日本の地震工学の粋を集めて設計されていた。
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この時は換気扇に使うモーターの製造ラインを見学できたが、
太陽電池の製造行程を見学する事はできなかった。

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今回の訪問では、
2010年完成の太陽光第二工場に設置された、
最新の単結晶太陽電池製造工場を見学した。
案内して戴いたお二人を紹介したい。

向かって左側が、
中津川製作所から飯田工場長として赴任されている、
田中さんだ。

右側が同じく総務課長の片岡さんだ。

お二人とも熱烈なスバリストであり、
当社の大切なお客様だ。
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「飯田工場もスバルが増えましたよ」
と眼を細められた。

飯田では工場の緑化率が、
20%以上必要らしい。

と言う事は、
この工場全体とは別に、
新設する工場だけに20%緑化する必要があるわけだ。

従ってかなり工夫した痕がある。
ビル自体を緑化する工夫が目を引いた。
建物のテラスや屋上に植えられた植物は、
どれも見覚えがあった。

樫の木だったり、
蔓日日草だったり、
芝桜だったり、
毎日親しむ草花ばかりだった。

ものづくりには色々な要素が必要だ。
三菱電機にしか出来ないことも沢山ある。

それを産み出す工場の重要性はとても大きい。

いくら人や物が揃っていても、
工場がしっかりしていないと良い製品は生まれない。

工場はものづくりの基本だろう。
しっかり説明を聞いて、
次のお楽しみに移る事にした。

前から3人で約束していた、
飯田の美味しい店巡りを楽しんだ。

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飯田の飲食店に、
やはり馬刺しは欠かせない。
美味しかった。
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この店の魚はとても新鮮で、
珍しいモノも多かった。

サバもとても旨かった。

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とても特徴的で、
しかもシャキッとしたサラダだった。
意外に日本酒にも合う。
これも美味しかった。
楽しい時間はすぐ過ぎ去る。
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灘の酒が一際美味しかった。
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お腹も満たされたので、
その店を後にした。

もう少し飲みたかった。
すると片岡さんが、
「ステキなバーテンダーが居る店がありますよ」と誘ってくれた。
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なかなか腕の良い女性バーテンダーが、
一人でお店を仕切っていた。
飯田には本格的なカクテルを出す、
昔ながらのバーが沢山ある。
久し振りにフローズンマルガリータを味わった。

飲食店も「ものづくり」の場だ。
厨房やカウンターがお粗末では、
美味い旨い食を提供できない。

二つの店は、
どちらも質が高かった。

美味しかった夜が更け、
一夜明けると豪雨だった。
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美しい花を咲かせる桜に挨拶した。
雨に打たれる満開の桜は、
実に奇麗で味がある。

この雨を活かして、
コンチネンタルを徹底的に試した。

スポーツコンタクト5の優秀性を、
どうしても試したくなった。

中津スバルでは、
常にタイヤの基礎知識を自主学習している。

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この日の北原課長は、
素朴な疑問を自分で調べて図説した。

自主学習の条件は2つだけだ。
1.課題を毎日ステップアップすること。

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2.必ず図説して構造も学ぶこと。
だから同じ日に提出された杉本整備士のレポートは、
ビードフィラーの構造だった。

彼がBSのカタログを熱心に読む姿を見た。
その結果が終礼時にレポートとして提出される。

何を調べるかは個人の自由だが、
おおよそ同じ方向に揃う。

最初は各社のカタログを徹底的に読み、
気がついた事をレポートする。
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吉村整備士は器用なイラストで、
タイヤの加硫をレポートしている。
こうして意識を変えないと、
我々も量販店レベルのタイヤ販売しか出来ない。

黒くて丸くて穴が開いていて、
適合すれば安い方が良い。

ネットで頼めば全国どこにでも発送するお店もある。
それじゃあロマンが無い。
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セールスの梅田も苦手ながらイラストに挑戦だ。
大学でも加硫までは教えてくれないので、
タイヤにトレッドパターンがなぜ出来るのか、
社会人になって一から勉強している。

学校で教えてくれなくても、
社会に出たら学べば良い。

特にタイヤほど奥の深いモノは、
常に興味と探究心を持つことが大切だ。

同様に大宮もタイヤの勉強が、
思いの外奥が深く驚いたようだ。

販売担当者として、
クルマの知識は深く、
営業のキャリアも長い。
しかしタイヤに関しては、
まだまだ学ぶことが多いと気づいたようだ。

そのような意識改革が出来るだけでも、
毎日レポートすることに大きな意味がある。

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「タイヤを作る上で、
どこかにつなぎ目が出来るはずだから、
その部分がどうなっているのか調べると良い・・・」
そんなアドバイスを与えると、
ユニフォミティーについて積極的に調べ始めた。

山本部長もグッドイヤーの考え出した、
加硫について興味が深まり、
架橋という化学変化を学び始めた。
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黒くて丸いゴムを架橋し続けると、
最後にはカチンカチンの塊になる。

それをエボナイトと言い、
ボーリングの玉を作る原料になると伝えると、
タイヤの生産工程に大きな興味を持ったようだ。
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最近は皆レベルアップしてきたので、
接地面の変化を物理学的に学んでいる。

北原課長とのやり取りは、
最近では物理の授業でレポートを書くような内容になった。
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弾性変形でコーナリングフォースが生まれることを、
こうして図説できると、
どのクルマにどのタイヤが相応しいのか的確な話が出来る。

社員のレベルが上がると、
レポートに対して返す答えにも間違いが許されない。
だから間違いを見つけたら、
それを自分の勉強に変える。

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続いて彼は、
左右の重量配分の変化で、
荷重がコーナリングパワーにどのような影響を与えるのか調べてきた。

赤ペンで補正を入れ、
右側にタイヤのプロファイルの差による、
荷重とコーナリングパワーの関係を記した。

左右の重量変化は、
そのまま前後の重量変化に当てはまる。

するとBRZの悪条件下に於ける優秀性も、
一発で理解出来る。

タイヤのプロフィールが与える、
荷重変化に対するCPの限界特性は、
学ぶほど奥が深い。

妻は毎日専用ノートで勉強している。
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これらを学習しないと、
「コンチネンタルタイヤがなぜそんなに良いのですか」
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そう質問されても応えられない。
妻にそれを解り易く伝えるためにも、
この雨は絶好のチャンスだ。

左手に掛けていたGショックを外した。
ステアリングに巻いて、
端っこの穴にバンドを固定した。

ステアリング操作が雑だと、
すぐ時計が落下する。

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落下させない運転技術があっても、
タイヤが駄目だとすぐ落ちる。

修正舵角を頻繁に与えないと、
真っ直ぐ走らないタイヤがいくらでもある。

それと、
路面が濡れた途端に限界領域が急に下がるタイヤもある。

メカニックは組み替え作業を担当するので、
肌でコンチネンタルのしなやかさを知っている。
雨天に腕時計で試せば、
BSとコンチの違いにがなぜ生まれるのか解るだろう。

「なぜ社長は雨天の高速性能を絶賛するのか」
より詳しくお客様に伝えられるはずだ。

画像に基づいて社員に伝えたかった。

まず時計を落下させないために、
なるべく修正舵の要らない操作を身に付ける。

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このヘビーな状況でも、
時速80㎞を口笛吹きながら維持出来る。
なぜか。
それはコンチSC5を装着したWRXが、
ピタリと貼り付くように走るからだ。

クルマ自体の性能が良いこともあるが、
路面から反力が激しく掛からないので、
ナーバスなステアリング特性にならない。

タイヤのストラクチャーが硬く、
プロファイルがスクエアだと、
どうしてもステアリング操作が過敏になる。

コンチネンタルは、
そこがステキで、
過敏にならないし、
思ったところをトレースするので、
WRXやレヴォーグと相性が抜群に良い。
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そのままヘビーウエットなワインディングに来た。

この道路は激しい水溜まりがアチコチにある。
だから改めて排水性の素晴らしさが実感できた。

このシチュエーションで、
ドライブが楽しいんだ。

コンチネンタルのものづくりは素晴らしい。
どのような工場で作られるのか、
とても興味深い。

三菱電機の飯田工場を見たからだろう。
いつかコンチネンタルの工場を見学したいと思った。

どちらの工場も、
出てくる製品が他所と明らかに違う。

それをしっかり説明できなければ、
そのブランドを扱う資格が無い。
だから勉強する。
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妻にアドバイスしたら、
遂に的を射たレポートを書いた。
いつも話していることだが、
実際に書かないと何のことか解らない。

中津スバルがタイヤに拘る理由は、
優れたタイヤの能力を存分に引き出せば、
なおさら疲れないし、
操る悦びが増すからだ。

いよいよドライブエクスペリエ(DE)の、
本格的なシーズンだ。

レクチャーの申し込みが増えたので、
楽しい日が続いた。

新潟の小杉さんが、
WRXを使ったAプランに参加された。
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Aプランで基本的な運転操作を客観的に見直した。
あっという間の1時間だった。

続いて同じプログラムに、
京都から近藤さんが参加された。
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愛機を使って運転の基本を見直した。
この様な希望にもお応えできる。

このWRXを運転すると、
日頃のメンテナンスが如何に大切か良く解る。
いつも強調する、
5速搭載車の良さが秀逸だった。
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美味しい京都土産を戴いた。
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魂がこもった最中だった。
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とても美味しく頂きました。

有り難うございました。
その翌日に、
再び小杉さんから電話を受けた。

Bプランの申し込みだった。
「鉄は熱いうちに打て」をまさに実践された。

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神坂パーキングエリアでドライバーチェンジして、
記念写真を撮った。

トータル80㎞のコースは、
CSC5の持つ能力を引き出すのに、
うってつけの場所だ。
タイヤの能力を引き出すコツを練習したので、
新潟へ戻る道中が楽しかったことだろう。

このレクチャーは、
「スバルの良さ」をもっと知ってもらうために考え出した。
合わせてタイヤの能力を引き出すコツも知らせたくなった。

そして次に思ったことは、
「MTを操る悦び」を知らない人があまりにも多いことだ。

更にMTの良さを浸透させるには、
まだまだ時間と労力が必要だ。

一つには、
子供の頃からMTに接しなくなったと言う現実がある。
その傾向に、
それにガルパンで対抗しようと考えた。
この話は次のブログを期待して欲しい。

もう一つは、
工場の問題だ。
今のスバルはフル生産してもクルマが足りない。
だからマニュアル車を増やすことは無理だ。
残っているだけでもありがたいと思わねばなるまい。
レヴォーグにMTが無いのも、
それが本音だろう。

やむを得ない話だ。

だから中津スバルはMTの在庫を増やす。
そして修理する技術を研鑽する。

世の中から一気にMTが消える訳では無い。
たとえスバルが作らなくても、
既に生まれたクルマも沢山ある。

それらを活かせば良いだけの話だ。

昨年の春、
アメリカの生産基地を訪れた。
あれからもう一年経った。
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米国のインディアナ州にあるSIAは、
訪れた当時もフル生産だった。

それでも米国中のディーラーでアウトバックが枯渇していた。

SIAを見て、
製造ラインの素晴らしさに、
中津スバルの誰もが驚いた。

その時の様子は、
このブログを見た人達にも、
十分伝わったはずだ。

そのアメリカにある工場も、
現在能力増強の真っ最中だ。
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既にトヨタたら受託生産していた、
カムリの生産も終了した。
遂にスバルはアメリカで独り立ちする。
空いたラインでは、
新しいインプレッサの生産が始まる。
すると供給能力は大きく高まる。
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SIAで念願のスバル車フル生産が始まる。
それを思うと実に楽しみな毎日だ。

現在、スバルをお買い上げ戴くと、
納車まで最低でも2ヶ月間必要だ。
更に年度改良のスケジュールによっては、
4ヶ月ほど待つクルマもある。
それでご覧に入れるために買い揃えた、
4台のサンプルもお譲りすることにした。

この数年間、
展示するだけのために、
新車を登録してナンバーを付けた。

どのクルマも人気があるので、
ショールームも華やぐ。
そのために登録したが、
今のような供給不足の時に、
このストックはとても役立つ。
これらの最新型スバルは、
すぐに乗り出すことが出来るからだ。

ゴールデンウイークには、
遠くから来られる人も多い。

店内にある新車も、
店頭に並んでいるクルマも、
どれも一味違う面白いクルマばかりだ。

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やはりクルマを売って稼ぐことが、
我々の最も重要な仕事だ。

アウトバックの面白いグレードは何か、
それを見越して登録したモデルをお値打ちにお譲りする。
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フォレスターには絶対にサンルーフが欲しい。
商品の良さを知って戴くため用意した新車も、
お値打ちにお譲りする。
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とっくに完売したS4のスポルヴィータも、

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何ヶ月もかかるレヴォーグも、
ゴールデンウイークの目玉商品だ。

そしてWRX STIを使ったDEも、
しばらくお休みさせて戴く。


先ほど「一つには、乗る環境に出会えないことがある」と書いたが、
それを打破するためにDEの入門編を作った。

しばらくの間、
それに専念したい。

詳しく次のブログで紹介するつもりだ。

WRX STIの上質なクルマが手に入らない。
一つ前のタイプが考えられぬほど高値で取引されている。

それならば最新型の方が良いのだが、
これが全然見つからない。
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このブラックのSTIも、
イベントの企画に合わせ販売し、
WRXの商品不足を補う事にした。

ご希望の方は、
ぜひゴールデンウイークにご来店下さい。

Commented by mac.flz at 2016-04-23 22:42
代田社長、こんばんは。
飯田へ来られていたのこと、前もって仰って頂ければご挨拶だけでもお伺いしましたのに(笑)。
ご両名とも御社の大切なお客様だと言うことは、ご本人から直接伺っております。たまにはそんな話もしますのでね。
DEにお伺いすると言いながら、秋冬と二つの季節が通り過ぎて行きました。そろそろサボっていないで、本気でお伺いするスケジュールを立てます。連休中は無理ですが、それ以降に予定して、ご連絡差し上げます。
先日、友人のS202のナビで開田高原にドライブ&スキーに行ってきました。走るにはなかなかのコースでした。次回は自分がステアリングを握って…。
タイヤのお話も興味深く拝見しました。今のを履き潰したら、御社でコンチを是非お願いしたいと思っています。自宅の傍にも探せばあるのかもしれませんが、そこここには無さそうなので。
それでは、また。
Commented by www at 2016-04-23 22:57
VABのType-Sに乗っています。車を購入して数カ月後に足踏み式の空気入れを購入したのですが、空気圧が0.1違うだけで挙動が激変するので大変驚きました。
個人的には前後2.0にすると乗り心地もよくかつワインディングでも挙動がつかみやすくていい感じでした。

VABはWRCにこそ参戦していませんがまごうことなきラリーカーだと思います。細くてくねくねした道を四輪にトラクションをかけながら走っている時が一番楽しいです。
Commented by b-faction at 2016-04-23 23:25
mac.flzさん、こんばんは。黙っていてすみません。
またお伺いしますね。楽しみに御待ちしてます。タイヤもご覧下さい。
Commented by b-faction at 2016-04-23 23:30
wwwさん、初めまして。タイヤの重要性は良いクルマになればなるほど高まります。NBRの濡れた路面を走るようになって、今まで見えなかったモノが見えるようになりました。そう言う意味でも「緑地獄」に感謝してます。ラリーカーの走り方も良いですが、それは真実の走りでは無い事も解りかけてきました。
今後ともよろしくお願いします。
Commented by パルp at 2016-04-24 08:12
社長お疲れ様です。
三菱の飯田工場の工事中の見学、私も参加してました。写真を見る限り、私は写っていないようですけどw。
あの工場、免震+PC造ですごいなぁと思いました。工場は重要ですね。インプレッサの海外生産による今後の展開に胸躍りますね。
Commented by ひょっこり at 2016-04-24 09:27
社長おはようございます。
中津川はこうしたプラントがあって活気がありそうですね。
先週、父と自宅の近所で食事をする機会があって、
実家まで送り迎えをした道中、「藤沢じゃ儲かってる工場はいすゞぐらいなモンだな」と。呟いてました。確かにそのとおりで、工場の老朽化で他の都道府県に移転することも多いのです。その跡地はほぼ宅地になっているのです。ホント、名の知れた藤沢の工業製品はいすゞのトラックだけになっちゃった(笑)

ところで、コンチネンタルタイヤに関してですが一つ試していただきたいことがあります。長期になりますがひび割れテストや耐摩耗性などを。おそらく、一般には一部の方しか馴染みのない銘柄と認識されていると思われますのでその辺の真価を探ることもよいのではないかと。

Commented by b-faction at 2016-04-24 11:46
パルpさん、そうでしたか。ご一緒したとは気がつきませんでした。凄く良いクルマなので今後のスバルが楽しみになりました。
Commented by b-faction at 2016-04-24 11:49
ひょっこりさん、コンチネンタルを高く評価する理由はゴムの劣化速度が遅いからです。コンパウンドにもしなやかさが有り、とても良いのです。秘密はブラックチリコンパウンドにあるのですが、理由を教えてくれるはずが無いです。企業秘密ですから(笑)
Commented by 株主 at 2016-04-25 17:35
SIAの増産は待ち遠しいです。
増えた分はそのまま上積みとなり、生産は遠からず逼迫するものと確信していますので、
三菱の北米工場を(1ドルくらいで)買い取れば良かったのにと思ってます。
無闇に台数を追うのは危険ですが、+20万台くらいはそう難しくないのではないでしょうか。
北米ではアイサイトの装着率がまだ低いようですからね。
Commented by b-faction at 2016-04-25 18:41
株主さん、サプライヤーの皆さんは活発に動いてますよ。スバルは縁起の悪い三菱と関わらなくても、インディアナにはまだまだ能増の余地があります。だから心配は要らないでしょう。
Commented by こぐぷー at 2016-04-25 20:04
こんばんは。
ついに、話してた事を現実に移す訳ですね
そうであれば嬉しい限り・・
期待してます。
Commented by b-faction at 2016-04-25 21:59
こぐぷーさん、こんばんは。
忙しくて大変でした。今、最新の瓦版を仕上げました。徐々に紹介するのでお楽しみに。
Commented by 栗東の傭兵 at 2016-05-04 20:54
こんばんは、報告が遅れましたが数ヶ月前にアウトバックを購入しスバリストの仲間入りを果たしました。最近のタイヤの記事も勉強になります。最新号のマガジンXにて新車の装着タイヤの原価が一輪1000円以下と書かれていて、一般に売られているタイヤとは性能が違うのでしょうか?と思い社長にご意見を伺いたいです。シビックのtypeRなどは逆に装着タイヤが特注で性能が高いことは聞きかじりました。同様にスバルでも限定車のSなどはタイヤも高性能だとは思いますが、一般的な市販車のタイヤについて社長はどういう見解をお持ちですか?今回購入候補に上がっていたエクシーガクロスオーバー7などは某有名ブランドのスポーツモデルのタイヤを履いていました、市販品とナンバーは違うのでその性能が上なのか下なのかはわかりませんが、なのでアウトバックを購入したのですがタイヤを市販品の良い物に変えるべきなのか、エコを考えて数年は履くべきなのか?迷っています、オススメのコンチネンタルかミシュランか、機会を見つけて伺いますので会える日を楽しみにしておきます。お忙しいと思いますが、時間の許すときにご指導願います。愛車は赤いノーマルでサンルーフ付きアーチトリム付けました。初めてのスバルですがミニバンからの乗り換えなので感動の毎日です。
Commented by b-faction at 2016-05-05 09:31
栗東の傭兵さん、おはようございます。少なくともスバル車にはそんなタイヤはついてないですね。でも昔の軽トラなら解らないでもないな。どのような目的に使うのかで選ぶタイヤも変わります。まあ、一度ご来店ください。
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by b-faction | 2016-04-25 18:37 | Comments(14)

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