6月最初の日曜日、天気も良くとても忙しい一日だった。

昴整備工房では、
WRX STIの車検が順調に進められた。

工房の中は昴ブルーの輝きで溢れていた。
まばゆいばかりのSTI・・・・・・。
本当に美しい色だ。
他にも遠方のお客様からリフレッシュメンテナンスをご用命いただき、
整備課は大忙しだだった。
そして長期間お待たせした新車も、
次々と届き始めた。
パーツを装着し新車整備も一気に進み、
この日はレガシィ アウトバックが2台と、
インプレッサのG4とSPORTがそれぞれ一台、
お客様と面会を果たした。
平方さん、
納車おめでとうございます。
笑顔で山形はお帰りになった。
他の皆様も本当におめでとうございました。
きっと最新をスバル楽しんでおられるだろう。
中津スバルのショールーム創設から、
今年で50年を迎えた。
三度の立て替えと、
二度の拡張、
それに周辺施設の拡充と、
時代ごとの変化に対応を続けてきた。
スバル1000の誕生と共に、
中津スバルも大きくステップアップした。
その辺りを今回のかわら版で少し紹介した。
昨夜遅くに原稿を校了させた。
渡辺さん、
ありがとうございました。

これから刷り上がりを受け取りに岐阜まで出張だ。
明日には発送できるので、
愛読者の皆さんは是非お楽しみに。
その後、
今夜はそのまま東京へ向かう。
今夜の宿泊地は六本木だ。
久しぶりに居酒屋でも行こう。
かわら版にはイベントのチケットも同封する。
その目玉の一つが、
「50円カー」だ。
秘蔵のWRXをはじめ、
合計4台販売する。

このWRXは以前このブログで、
ルテニウムプラグに交換し、
レプレイヤードも飲ませ伊那谷を走らせたクルマだ。
機関は絶好調、
抜群の状態を維持している。
このクルマを見ながら、
ふと気がついた。
STIも間もなく創立30周年を迎える。
先日ブログのコメントに、
「是非S208を」という声が上がった。
連発はまずいと返事をしたが、
「周年事業」の一環と考えると大いに期待できる。
というのも、
抽選に漏れた人を、
STIもかなり気遣いしているはずだ。
S207の価格は555万円だから、
それほど高額では無い。
レクサスのコンプリートと比べ割安だ。
それも一日で売り切れた理由だろう。
高値を期待して購入に割り込んだ人間が居て、
何台かオークションに出品されたが、
価格は思惑通りに伸びなかった。
スバリストは冷静だ。
優勝したら次のバージョンが発売されると読んだのだろう。
そして実際に優勝した。
こうなった以上、
メモリアルカーは絶対に必要だ。
そこまで考えて気がついた。
今のS207は、
昨年の優勝車がベースになっている。
そしてエンジンは久しぶりにパワーアップした。
よく頑張ったけれど、
328馬力と僅かなパワーアップに過ぎない。
それを大幅に更新する可能性が2つある。
大容量のトランスミッションを得ることが出来れば、
エンジンのトルクもアップさせることが可能になる。
開発に目処を付けた可能性が大きい。
ただし、これはあくまでも予測だ。
もう一つの理由は、
今回優勝した事実そのものだ。
テスト中の事故で出場予定車は使い物にならなくなった。
そこで急遽一昨年の参戦車を焼き直して出場した。
それにも関わらず、
NBRチャレンジで、
勝利の女神はSTIに微笑んだ。
スピードではアウディが圧倒的に勝っていた。
NBRは決して運だけでは勝てない場所だ。
明らかに勝つための要素が注ぎ込まれていた。
その上、
マン島でもう一つ世紀のチャレンジが始まる。
相変わらずプロドライブが絡んでいる。
公道を時速200kmで走る姿を見て、
奴らの作ったWRXは気が遠くなるほど速いと感じた。

来年のNBRに備え、
STIは更に本気になって次を作るだろう。
そして今年の優勝車をベースに、
S208は造られるだろうから、
同じクルマであるはずが無い。
以上の2つが、
大きくパワーアップしたS208を予想する理由だ。
最新のWRXは、
スバル史上最強のボディを持つと伝えたが、
様々な戦歴がそれを実証している。
それに8000回転も回るエンジンを、
まだまだ活かす方法はある。
しかも記念価格で出すはずだ。
中津スバルのように
「50円」とは行かなくても、
周年事業であることを鑑みると、
サービスプライスも予想される。
今、中古車のSシリーズは全般的に高値だ。
欲しいと思っている人も多いだろうが、
絶対に焦って買ってはいけない。
貯金を始めよう。
楽しみに待とうじゃ無いか。
Sシリーズのファンにとって、
また楽しみが積み重なった。
工房が忙しすぎて、
エンジンオイルの交換さえままならなかった。
ようやく「エンジンオイルを交換しました」と
杉本整備士が報告に来た。
頼んでおいた通り、
その手には瓶詰めされた製造時のオイルが握られていた。
今度のコンプリートカーは、
初めてエンジンオイルに厳しい使用制限が設けられている。
スバルはもちろん、
STIでも初めてのことだ。
詰められていたオイルは、
既に真っ黒になっていた。
特別に丁寧な運転を心がけ、
1800km走っただけでも、
オイルは日増しに劣化する。
新鮮なモチュールをゴクゴクと飲ませたので、
これからの高速走行が楽しみだ。
本当は1000kmで交換してやりたかったが、
「ごめんね」で許してもらおう。
まだまだ潤いのあるオイルだが、
クルマを大事にする人は1000kmで交換した方が良いだろう。
これで高速に乗る心配は皆無だ。
さて岐阜へ向かおうか。