甘さとコクの正体を最新S4で探求
2016年 06月 28日
吉村さんがDEに参加された。
丸目のインプレッサはデビュー直後、
ブーイングの嵐に苦しんだ。
決して悪くなかったが、
次世代に向けた各部の強化で重量がかさんだ。
丸いヘッドライトが批判されたが、
スバリストは時に性急な判断をしがちだ。
吉村さんご自身のWRXでレクチャーしたので、
久しぶりに丸目のSTIを運転した。
もう15万キロ以上走って、
あちこちに疲労が現れているが、
なかなかエネルギッシュだった。
デビュー当初は重くてボディの締結感も強く、
全体的に装甲車のようなイメージもあった。
競技仕様を前提に、
300馬力を軽くオーバー出来る実力を備えたので、
当然のことだったが、
エンジン開発が後手に回った。
GC8のように走らないと評判が悪かったが、
顧客はロバスト性など知る由も無かったから仕方が無い。
迂闊な評価を下したものだ。
今になって、
パワーこそ低下しているが、
ボディは初代インプレッサより遙かに強靱だ。
丸目のロバスト性は相当の高さだ。
パワー競争が巻き起こった。
吉村さんが来店された直前に、
お得意様が立木に激突する自損事故を起こした。
現場に駆けつけると、
サンバーがぐさりと立木に食い込んでいた。
これを見てSUBARUの安全に対する姿勢を改めて見直した。
アクセル全開で衝突し、
あすなろを巻き込んで離れないほどのショックを受けたのに、
ドライバーは無傷だった。
運転席のエアバッグが開き、
ブレーキペタル周辺がショックで捻れ、
引っ張ろうにも動かなかった。
こんな事故を見ると、
安全性能の重要さが良く分かる。
商品化に向けて整備中だった、
ディアス「クラシック」のスーパーチャージャーが戻ってきた。
これでようやく次のステップに移行できる。
フロントを見ると、
衝撃に対して強い理由が良く分かる。
フロントバンパーを外さないとお目にかかれない部分だ。
このTW/TV/TT型にモデルチェンジした時、
SUBARUはサテライト型のセンサーを持つ、
軽自動車には珍しいエアバッグを、
サンバー全車に標準装備した。
こうした地道な努力の積み重ねがSUBARUの真骨頂だ。
そんなSUBARUがS4をマイナーチェンジした。
昨年の年度改良で「ハイパフォーマンスタイヤ仕様」を追加した。
そのクルマは、
STIと同じサイズのタイヤを持つ、
「タイプユーロ」とも言い換えが可能な内容を持っていた。
届いたS4は型式記号がVAGC4S8 DJC
となっていた。
早速試すことにする。
C型となる今回のマイナーチェンジでは、
モデル全てに適切な改良を加えた。
届いた時には780km位だった。
正直なところ、
やはり硬さがまだ残り決して本来の姿では無い。
ところが、
ダンパーの動きがスムーズで、
走りがとても気持ちよい。
それがちょっと乗っただけですぐ分かった。
要約すると、
見かけは全く変わらないが、
1.明らかに静かになった。
2.ダンパーの追従性が改良された。
防音防振アイテムがふんだんに注ぎ込まれ、
質感の高さを増した。
最近のSUBARUは、
メルシートの張り方を変えたり、
ガラスの板厚まで変更して静かさを追求している。
新旧で乗り比べると確実に分かるだろう。
そして甘いだけで無く、
コクが深くなった。
それが常用域での乗り心地の改善から感じられる。
もともとカヤバのダンパーを装着した2.0GTは、
ビルシュタイン製ダンパー標準装備の2.0GT-Sより、
ギャップを超える時の乗り心地が良かった。
今回テストした車両は、
2.0GT-Sだ。
まだ新車の硬さが取れない状態だが、
カヤバ製を装備した以前の2.0GTを凌いでいる。
具体的な改善内容を明らかにしていないので、
詳しい内容まで知らないが、
相当な改良を加えた様子が分かる。
それを次のブログで語りたい。
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元中の人
at 2016-06-29 08:31
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おはようございます。当時初期GC8のRAジムカ使用を借りて乗り太さは無くとも邁進力を感じ数年後に涙目Stiの試乗会で驚く程の太さに感嘆としました。今のスバルには何を驚かされるか体験してみたいですね。
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b-faction at 2016-06-29 19:18
元中の人さん、こんばんは。涙目の面白いのを手に入れたので紹介しますね。ドイツから帰って来てからになりますが。今日は新型のS4をたっぷりと味わいました。雨が降っていたので変化が更に良く分かりました。
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SDR
at 2016-06-30 12:07
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いつも楽しく拝読させていただいております。初めてコメントさせていただきたいと思います。
もう4ヶ月以上前のことですが、妻が運転していた当方のTV型が、一時停止を完全に無視した3ナンバーセダンに真横からサンバーの「アゴ」に衝突され、車が90度回転し、両エアバッグが炸裂する事故を経験しました。大きく歪んだ助手席ドアガラスは幸いにも割れず、妻も私も軽症で済み、守ってくれたサンバーも修理することに決め、4月下旬から、また元気に我々の暮らしを支えてくれています。ご存知の通り、TV型の衝突安全性は最新基準のものではありませんが、それでもあの程度で済んだことには、スバル車の持つロバスト性と良心的設計のおかげと感じております。
もう4ヶ月以上前のことですが、妻が運転していた当方のTV型が、一時停止を完全に無視した3ナンバーセダンに真横からサンバーの「アゴ」に衝突され、車が90度回転し、両エアバッグが炸裂する事故を経験しました。大きく歪んだ助手席ドアガラスは幸いにも割れず、妻も私も軽症で済み、守ってくれたサンバーも修理することに決め、4月下旬から、また元気に我々の暮らしを支えてくれています。ご存知の通り、TV型の衝突安全性は最新基準のものではありませんが、それでもあの程度で済んだことには、スバル車の持つロバスト性と良心的設計のおかげと感じております。
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b-faction at 2016-06-30 13:46
SDRさん、こんにちは。お怪我が無くて幸いでした。今後ともよろしくお願いします。軽自動車が小型車並みの安全性能を追いかける上で、4輪独立サスペンションも大切な気がしてます。
代田社長、こんにちは。丁寧なお礼状ありがとうございました。今年は、長雨で農作物に被害が多く、お茶の生産量も今一つとの話を聞きます。まじめな地方の農家が生計をたてていける国であってほしいものです。本題の車の話ですが、以前カヤバ製のダンパーを装着したS4に試乗させていただいたことがあります。正直、妻と一緒に試乗できないなと思いました。我が家からMT車をなくしたくないので、最近、妻とは一緒にスバルのディーラーに行っていません。ますます、どの車もよくなっているようですね。嬉しいような悲しいような。来年の税金が上がる車検が一つの考えどころかと思っています。話はかわりますが、中津川の加子母にある中島工務店のことを建築関係の本で知りました。この会社を知り、ますます中津川に行ってみたいと思っています。長文失礼いたしました。
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b-faction at 2016-07-01 11:31
福岡人さん、天候被害だけはどうしようも無いですね。日照り干ばつも困るし、日照不足も死活問題です。
SUBARUは車体やシャシーを開発するに当たって、計測装置も自前で考えます。そこが他社と違う凄い所です。SUBARUが装置開発メーカーに作らせたモノを後年になって日産やホンダが購入しています。中島工務店は昔から名の通った良い会社です。深いお付き合いは無いですが三軒隣が営業所です。本社は加子母という中津川で一番北の地域にあります。梅田がそこの出身で毎日通っています。素敵な地域ですよ。朴葉寿司や鶏ちゃんのメッカでもあります。
SUBARUは車体やシャシーを開発するに当たって、計測装置も自前で考えます。そこが他社と違う凄い所です。SUBARUが装置開発メーカーに作らせたモノを後年になって日産やホンダが購入しています。中島工務店は昔から名の通った良い会社です。深いお付き合いは無いですが三軒隣が営業所です。本社は加子母という中津川で一番北の地域にあります。梅田がそこの出身で毎日通っています。素敵な地域ですよ。朴葉寿司や鶏ちゃんのメッカでもあります。
by b-faction
| 2016-06-28 18:47
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