良く見たら同じ画像を載せていた。
改めてブルグエルツ周辺の美しい景色を見て欲しい。
本格的にトレーニングが始まる前に、
ニュルブルクリンクの周辺を探索した。
以前このあたりで蜂蜜を購入し、
とても良かったので、
お土産に持ち帰るつもりだった。
やはり季節ものなのか、
今年は跡形もなかった。
じつに残念だった。
それにしても、
アウトバックにはラフロードが似合う。
ドイツで改めて実感した。
麦畑の続くワインディングロードを走り、
久しぶりにエルツ城を訪れた。
駐車場の入口でお金を払い、
歩いて坂を下ると忽然と美しい風景が現れる。
中世期に作られた美しい古城だ。
日本に作ったとしても、
恐らく地震で壊れてしまい、
絶対に残らないだろう。
周辺の地層は極めて特徴的で、
複雑な堆積岩が幾層にも重なり合い、
不思議な雰囲気を漂わせる。
地震が来たらひとたまりも無い。
ヨーロッパには日本ほど地震がない。
自然石に目が無いので、
少しサンプリングして持ち帰った。
城の中にあるビュッフェで、
カレーブルストをたべた。
見かけ以上に味が良い。
ソースの上にカレー粉をまぶし、
フレンチフライを盛ってある。
腹を満たし、
エルツ城を後にした。
一般に開放されるのは午後5時以降だ。
ツーリステンファルテンに備え、
ニュルブルクリンクへ足を向けた。
この日の北コースには、
バイクの姿だけがあった。
チケットを買うためにゲートへ行くと、
走り終わったライダー達が帰り支度を始めていた。
良く見たら女性のライダーだった。
気軽に撮影に付き合ってくれたが、
日本から来たと言うと、
走行中の写真も見て欲しいと言う。
装備も本格的だ。
あの中に彼女も居たと解った瞬間に、
日本とは決定的に深さの違う自動車文化を感じた。
いや、
凄いもんだ。
そうこうするうちに、
ツーリステンファルテンの時間になった。
ラフロードに強いのはあたりまえだが、
アウトバックの高速安定性も素晴らしい。
真の実力を引き出すために、
ニュルブルクリンク北コースを一気に4周走った。
トレーニングの前にコースを予習する狙いもあり、
猪原さんと大輔が同乗してくれた。
ご存知のように有料の高速道路でもある北コースは、
お金さえ払えばヘルメットも要らないし、
定員まで乗車が可能だ。
今年の24時間レースで路面が雹で真っ白になった、
あのアーレンベルグで、
WRXは雹の上をサマータイヤで走った。
カルロ バンダムもコースを曲がり切れなかったが、
エスケープゾーンに出てからが凄かった。
全輪駆動の威力を炸裂させ、
世界中のスバリストを狂喜にまみれさせた場所だ。
そこをアウトバックで走り、
優れた性能を見える化した。
2.5リットルの自然吸気エンジンが、
なぜグローバルエンジンとして成り立つのか良く分かる。
気持ちよいサウンドと、
豊かなトルク。
良いエンジンとはこういう物を指すのだろう。
日本では真の実力を引き出せない。
運転の下手な人ばかりで、
少し飛ばしただけでも、
「危ない」とヒステリックに感じるようでは、
この領域の性能を知る事は不可能だ。
決して攻めの走りを繰り広げた訳では無い。
デューラーを履いたSUVなのに、
驚くほどの高速安定性を示した。
さらに、
ガソリン仕様はディーゼルより面白かった。
アウトバックが、
タイヤに頼り過ぎる愚かなクルマでも無い事も確認できた。
これがオトナを3人載せて、
ノルドシェライフェを連続で60km走った直後のタイヤだ。
タイヤの表情を見て、 何を思うのか人それぞれだが、
普段と変わらぬ穏やかさを持つ事だけは明らかだ。
最新のアウトバックは、
ドイツの光景に溶け込む。
名実ともに、
スバルを代表するクルマとして独立した。
今後の熟成が益々楽しみになった。