小学生の頃、夏休みの楽しみは映画館に行くことだった。この悪役ぶりが堪らなかった。座れなくなるので、早くから並んだ。
グリーン劇場という映画館だった。キングギドラの悪役ぶりも凄かった。悪から正義に変身したゴジラにも魅力があった。なんでもそうだが、ピークを過ぎるとおかしくなり始める。ネタ切れもあったのだろう。
まだ続いただけ良かった。ギャオスやガメラにはここまでの勢いはなかった。
ギャオスの面構えなんて最高だったのに、映画としては続かなかった。
こんな好きな映画がだったのに、アメリカの奴らがでたらめにしやがった。
いつ見ても糞むかつくので、ゴジラの事を忘れようといつの日か胸に誓った。だから最初にのポスターを見た時は、真面目に作られたなんて思いもよらなかった。「またいい加減ねモノを作りやがって」などと胸の中でつぶやきながら回廊を巡ると、思いもよらないものが目の前に現れた。女の子が怖がっている。
これこそゴジラだ。嬉しさのあまり、近くにいた人にシャッターを押してもらった。
名古屋まで行く用があったので、同行した娘に「ゴジラを見よう」と言うと、「えー、私来週友達と見るもん」とつれない返事だった。
そんなことを言わず行こうと誘ってイオンシネマに行った。観て良かったね。
原点回帰とはこの事だろう。
エバンゲリオンの製作スタッフが関わったと娘が教えてくれた。妙なことに詳しいオタク女だ。
観終わって、「良い内容だったが、あれではミニラの出番がないじゃないか」と言うと、娘が「何?その変な奴は」と聞き捨てならぬ事を言う。
「お前ミニラを知らんのか」と、画像検索して見せるとと、「わ!これ小さい時にお母さんにそっくりだって私に見せたやつじゃん、チクるぞ」と恫喝してきた。
オープニングを見ると意外性に驚くはずだ。ミニラとの整合性をどう作り上げるのか、続編が今から楽しみだ。
それにしても良くできた映画だった。「在来線爆弾」とはいかなる発想から生まれたのだろうか。
ぜひ一度見ることをお勧めする。大ヒットさせて続編を楽しみにしようじゃないか。
シン・ゴジラは子供だましの映画ではないことを確約する。アメリカでデタラメにされるモノがある反面、アメリカでないと育たないモノもある。何しろ人口が3倍あるのだから無理もない。
インプレッサが生まれた時は、プラザ合意の影響を色濃く受けた。
リーマンショックや、東日本大震災の影響を色濃く受けたクルマ作りから、徐々に抜け出しつつある昨今の状況。
新型車の背負う責任は大きい。
ただものでは無い雰囲気が漂う反面、色気のなさが妙に気になる。
玄関から入って、このクルマの前を通り過ぎてしまった事実だけを検証したい。
プロトタイプなので、
諸元は公になっていることだけを紹介したい。
スバリストにとって気になる部分を画像で要約する。
発表されたら全国廿浦浦のスバリスト諸君は、
ショールームに駆け付け熱心に質問してほしい。
客観的な説明は付けるが、
今後の主観的な感想は一切除外する。
整然と補器が収まるエンジンルーム。
サスペンション形式は同じだが、
この部分の構造は全く異なる。
歩行者用のエアバッグが装備された。
フォレスターから始まったアクティブヘッドライトが装着された。
サプライヤーは市光工業だ。
ドアトリムの構造は基本的に変わらず、
配置やデザインに工夫が凝らされた。
カメラは小振りになって、
ルーフトリムとおの関係も見直されたい。
ブラインドタッチを意識してドアトリムに配置されたスイッチ類。
ドアロックのボタンがミラー調整のすぐ下に移動した。
大きくなったディスプレイ。
レガシィ並みのインフォメーションディスプレイが、
メーターに内蔵されている。
後席の足元は大人が十分余裕をもって座れる広さだ。
さあ、気になる部分をフォーカスしてみよう。
少し私見を加える。
シャシーの構成は全く違うが、
少し見ただけでは変化はわからない。
比較的重いバッテリーは以前と変わらぬ位置にある。
歩行者用のエアバッグは世界標準で装備されるのだろう。
安全なことには間違いないが、
バンパー損傷時に顧客に与える負担は増えないのだろうか。
クオリティの高くなったドアトリム。
ただし構造は基本的に変わっていない。
このタイプにはブリヂストンの聞きなれないタイヤが装着されていた。
どのような特徴があるのだろうか。
エアコンに注がれた情熱は並々ならぬものがある。
レガシィ誕生時に感じた熱意を思い出させた。
さあ、発表までもう暫くだ。
それまで穴の開くほど眺めてほしい。