新型インプレッサ2.0i-Lと現行型XVを比較する
2016年 09月 23日
20日の夜、
ちょっと面白い比較をしてみた。
いつものように午後10時から1000m泳いでタイムを計った。

4日前の16日にも1000m游いだ。
その時の結果は29分26秒41だった。
僅かコンマ92の差しか無いところが怖い。
壁と言うヤツか。
16日の記録は久しぶりに1000m游いだので、
少し悪いと思っていた。
確かに1000m游いだのは2週間ぶりだった。
そこで9月2日の記録を遡った。
29分11秒79
14秒62も差が開いていた。
そこで昨年の9月の記録を振り返った。
平成27年9月24日の木曜日に、
28分31秒98という結果を出し、
体重は65.5kgだった。
今の体重は微減して65kg丁度だが、
常に2kg位は上下するので油断できない。
フィジカルな楽しみは飽きる事が無い。
今の状態を決して壁だとは思わず、
今夜29分を切るために何が必要か考えることにした。
クルマも実にフィジカルだ。
待望の新型インプレッサがやってきた。
実は数値に大きな差は無い。
燃費や速さや重量はほぼ同じと言ってかまわない。
けれども動かした時に、
ねっとりと濃い味がする。
「しつこい」とか「くどい」のでは無く、
大好きな「練乳」の味だ。
コンデンスミルクと言った方がインプレッサにはふさわしい。
世の中には頭のいい人が居る。
腐りやすい牛乳を、
大量の糖分を加え細菌が繁殖できないよう加工した。
甘くて美味しくて日持ちするから方、
子供の頃からよく使われた。
子供心に不思議だった。
酷暑の夏に大衆食堂で良く見た光景だ。
暑くて扇風機の回る店内の厨房に、
デカイかき氷の機械が据えられていた。
そしてガラス瓶に赤と黄と緑、
それに透明な液体が入っていて、
その隣に牛のマークの入った缶詰がでんと並んでいた。
練乳の缶には小さな穴と、
大きめの穴が二つ対称に開けられ、
そこから氷にトロ~~~リと注がれる。
「よく腐らないな」と思ったが、
口元に甘い練乳の味を感じると、
もうそんな事はどうでもよくなった。
まあ、
あんな感じのクルマになったと思えばよい。
実に腐りにくくてタフなのに、
味はとってもマイルドで薫り高い。
美味しくて病みつきになる味だ。
コンデンスミルクの味は50年経った今もほとんど変わらない。
普遍的な姿に出来上がっている。
インプレッサもそんな雰囲気を持つクルマだ。
要するに、
新型になってもインプレッサはインプレッサだ。
游いだ時と同じように、
速さや燃費の数値的な記録を調べても、
際立って良くなったわけでは無いだろう。
基本的な味にも変わりは無い。
でも4年前のインプレッサと比べたら、
その差は非常に大きい。

インプレッサ内見会を開くため、
ショールームから外に追い出されてたXVが置いてあった。
届いたばかりの新型インプレッサスポーツと、
最新型XVを入れ替えるついでに、
二つを並べて比較した。
すでに恵比寿の本社で見た人も多いだろう。
でもぴったり接近させる事は出来ない。
改めて「新型インプレッサ」はどういうクルマなのか、
じっくり考えるチャンスになった。


通常領域の静粛性では決して負けないだろう。
SGPで得た知見は、
静粛性だけに留まらず、
操安や快適性にも確実に投入された。
昨年のビッグマイナーチェンジはそれくらい大きな意味を持っていた。
フロントフェイスを比べると、
デザインにも明らかな共通性が見て取れる。
一本筋の通ったダイナミック&ソリッド、即ち「石井イズム」は、
XVの外観変更で潜在力を発露させた。

2台一緒に並べてみると、
新型の鼻先が僅かにXVより長い。
新型の鼻先が僅かにXVより長い。
次に真横から見た。

そもそも全高が違うので上下の差は比較しようが無いけれど、
ワイパーの位置やボンネット後端の切れ方が異なる。
そのまま目線を移動していく。
よりなだらかで無理が無い。
リヤのオーバーハングはほとんど変わらず、
後退する時のストレスを増加させていない。

逆から見ても差が無いことが良く分かる。

後ろ姿は本当にがらりと変わった。


新型インプレッサの方が確実に手が込んでいる。

まず前輪の位置まで進み左右が揃っていることを確認した。


中心の位置はほとんど同じだ。
そのまま後輪のある位置まで下がって左右を比較した。

現行型が2645mmなのに対して、
新型は2670mmあり25mm長くなった。
それより良く見て欲しいのはドアパネルの後端だ。
開く位置が大きく異なるのが良く分かる。
ドアミラーの位置も大きく異なる。
かなり後退したにも関わらず、
視認性はより良くなった。

ミラーが見易いだけで無く、
リヤビークルディテクションのインディケーターが大きく変わった。
鏡面に小さく表示が出るのでは無く、
ミラーケースにオレンジ色の大きなLEDランプが付いたので、
これまで以上に危険性が素早く察知できる。
シャシーから丸ごと変わると言う事が、
これほど大きな変化を作り出す。
右側に回ってまずXVのドアを開けた。


左側に回り新型インプレッサのドアを開けた。

新型には更に垢抜けたシート生地が用いられている。

XVのシートはとてもオシャレだ。
素材と色の使い分けが良い。
改めて見るとtegoShiになぜ派手な色を差したのか理解できる。

色のメリハリが特別感を際だてるからだ。

これにXVの匂いを感じる人は多いはずだ。
スポカジ路線を走るのも良いが、
次期XVにはもう少しメロウな色合いをまとって欲しい。
レヴォーグ越しに新型インプレッサスポーツを眺めた。

レヴォーグよりコンビネーションランプがワイドだ。

より「人相」が現れとても良い。
オッドアイの猫を思い出した。
動物の顔を見ているようだから、
可愛らしさが記憶に鮮明に残るはずだ。
なるほど、
下克上と言い切れるわけだ。
テールランプにも金が掛かっている。
くどいようだが、
内側にも光のラインを延長させるべきだった。
待てよ。
恵比寿で撮影した画像を思い出した。

本来のデザインが隠れているように思えた。

これは今に始まったことじゃない。
SVXもそうだった。
スバルって昔から本当にユニークだ。
直ぐ解る新型の特徴は、
2つくらい上のクラスかと思えるような高品質な室内空間だ。
止まっているときより、
動かしたときに強く感じる。
なるほどこれが「動的質感」か。

デザイン性も有りますが主張するくらいにテールは大きい方が良いと思います。明るさや視認性も有りますがやはり警告灯の一つなので主張し過ぎる位が事故を減らす一つの要因になりえますから
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

新インプレッサとXVの比較、素晴らしいです。
本質を完全に理解したうえで、お客様に自信をもってお薦めするというようなしっかりしたポリシーを感じます。
実際に乗られた時のインプレッションが楽しみです!
本質を完全に理解したうえで、お客様に自信をもってお薦めするというようなしっかりしたポリシーを感じます。
実際に乗られた時のインプレッションが楽しみです!
> 元中の人さん
大きくしたのに詰めが甘いね。
大きくしたのに詰めが甘いね。
> 山本さん
STIパフォーマンスパッケージを付けたことがあります。きっと良く合うと思います。
STIパフォーマンスパッケージを付けたことがあります。きっと良く合うと思います。
> STELLA55さん
ありがとうございます。アメリカ出張中なんですね。立ち上がり好調ですか。次にお目に掛かるのが楽しみです。
ありがとうございます。アメリカ出張中なんですね。立ち上がり好調ですか。次にお目に掛かるのが楽しみです。
by b-faction
| 2016-09-23 21:58
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Comments(6)