新型BRZのテストは順調に終わった。かわら版用の撮影も絶好のコンディションで進んだ。雨模様だったが雲の切れ目から絶妙な光が差し込み、
美しい写真が撮れた。
しかし画面に邪魔な異物が映り込んでいた。
赤い丸の中を見ると解るはずだ。
高砂百合の枯れた茎かと思い、
妻に取除くように頼んだ。
彼女はサササっと風のように近寄ると、
ズボンの裾を軽く押さえ、
右足をサッと斜め上方に蹴り上げた。
ヒュンと軽快に一撃で、
茎を丸ごと吹っ飛ばした。
そして速やかに視界から抜け出した。
凄い技を身につけている。
改めて見直した。
体力勝負は全て彼女に任せたい。
フットワークの良い妻と同じように、
新しいBRZの身体能力は凄い。
前のブログの撮影で、
妻が助手席から運転席を捉えている。
安定した画像を見れば、
現在のBRZオーナーは誰もがきっと驚くはずだ。
百聞は一見にしかずだ。
まだ見ていないなら是非確認して欲しい。
あれが全てを物語っている。
エキゾーストノートなど、
BRZの特徴に全く変化は無いが、
エンジンのピックアップは明確に研ぎ澄まされた。
見ただけで、
ゾクゾクと乗る気が漲るコクピット。
トラクションコントロールの大幅に改善された。
これまでより選択肢が増えたようだ。
ただ6速ATとの組み合わせにはさほど興味をそそられなかった。
やはりMTの方が面白そうだが、
6ATでも手軽にスポーツカーが楽しめる。
そういう点では最新のSに乗って、
パドルシフトの面白さが良く分かった。
DSGより日本の国情には、
俊敏な多段式ATの方が似つかわしいだろう。
水平対向エンジンのメリットがとても活かされたレイアウトなので、
ドライブが楽しくて仕方が無い。
雨が降っても雪が降っても、
セオリーを守ればこのFRスポーツは面白すぎるほどだ。
一言で美味しい。
食べたくなる美味しさだ。
BRZを試すついでに秋の味覚を沢山手に入れた。
ちょっと晴れては雨が降ったせいか、
大量のキノコが売りに出された。。
松茸も十分揃っていて、
自家用に食べるには量も価格も丁度良い。
松茸を見ると、
すき焼きが恋しくなる。
肉屋に行って飛騨牛を値切って買った。
夕方だった事もあり、
お兄さんは気持ちよく応対してくれた。
こういう顔の見える商いは良いね。
BRZを見ただけで松茸を買いに行きたくなった。
条件反射だ。
松茸を見た途端、
すき焼きが食いたくなった。
条件反射だ。
何でもそうだが、
下ごしらえは大切だ。
コムソウと呼ばれるキノコは、
すき焼きととても良く合う。
松茸と一緒に入れるとしゃきしゃきした食感がとても良い。
だが妻と娘は「すき焼きはすき焼き、松茸は松茸」と声を揃え言った。
従って今日の松茸は全て焼き松茸になった。
焼き役を命じられ、
割いては卓上七輪に載せた。
汗をかくように汁が浮いたら食べ頃だ。
スダチと天然塩だけで食べるのが一番美味い。
そして頃合いを見計らいすき焼きの出番だ。
この何とも言えない美味しさが、
BRZをワインディングで手足のように扱う事と重なり合う。
焼き松茸の味は、
微妙な旨味と、
心を躍らせるような香りが口の中で広がるところに魅力がある。
それを味わえる食べ方を知る事も大切だ。
下ごしらえから、
焼き方まで、
知れば知るほど魅力は深まる。
前日に社員の石田メカがドライブエクスペリエを受けた。
社員だからお金はもらわないが、
休日の時間を使ってもらう。
休みに出てきても受けた価値はあっただろう。
アンケートにも役だったとシルされていた。
翌日の水曜日はBRZのテストに行く前に山本部長がDEを受けた。
かなり癖が強かったが、
大きな改善に役立った。
彼はもう一度MT車でDEを受けると良いだろう。
絶対に今後の運転の楽しみ方が変わるはずだ。
翌日の木曜日には予約されていた鈴木さんが知立市からいらっしゃった。
お勤めの関係でオーリスのオーナーだが、
BRZに慕情を抱いている。
他のメーカーでもクルマ好きなら大歓迎だ。
特にスバルが好きで、いつかは乗りたいと思っている方のためなら、
いつでも喜んで一肌脱ぐ。
嬉しいお土産を頂戴した。
辛口のスパークリングワインだ。
瓶を見ただけで涎が出そうになった。
とても柔軟な思考をお持ちなので、
レクチャーした事を直ぐに実行に移せた。
きっと帰りの運転が楽しかったに違いない。
秋もいよいよ本番だ。
秋の味覚を楽しむ旅を、
是非愛車と共に楽しんで欲しい。
とても忙しい、
また思い出深い9月だった。
9月最後のブログをアップし、
今月お目にかかれた皆さんに、
もう一度深く感謝の意を表したいと思います。
沢山の贈り物を戴き、
本当にありがとうございました。
来月もがんばりますので、
何卒よろしくお願いいたします。
終わり