人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新型インプレッサの動的質感を客観評価

群馬から正真正銘のスバリストがやって来た。
正真正銘って?
どういうこと?
それはヒミツ。(笑)
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21295186.jpg
小林さんはリフレッシュメンテナンスの見積もりと同時に、
「凄いクルマ」を確かめに来た。

ドライブエクスペリエの特別Aプランは、
S207を使った1時間のレクチャーだ。

期待以上の効果だと喜んでいただけた。
また是非お目に掛かりましょう。

実質的にあと1週間でS207の仕事は終わり、
ギャラリーで眠りに就く。

このクルマの発表から満一年になった。
S207は2015年NBR24時間レースの優勝記念限定車だ。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21291373.jpg
昨年の優勝に続き、
今年も優勝して2度目の2連勝を果たした。
STIは世界的に注目されるレースで、
立派な功績を着実に積み重ねた。

今年は何を投入するか注目していたら、
平川社長らしい「逆転の発想」が披露された。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21293585.jpg
今年の優勝記念車はWRX-S4の「tS」だ。
徹底的にS207をレプリカしているので、
その横に置いてもほとんど区別がつかない。

これなら納得できる。
順調に受注も伸びている。
この調子ならあっという間に300台位売れてしまうだろう。

台数を限定しないが、
目論みはあるはずなので、
欲しい人は注文を急いだほうが良い。

もし予定を大幅に超えれば、
販売終了になる可能性もある。

S4の「tS」は一年前に誕生したS207と瓜二つで、
ちょっと見ただけでは簡単に区別できないようになっている。

STIは両車の意匠に共通性を持たせ、
彼らの作るWRXは「これだ」と見える化した。

STIスポーツをメーカーラインで生産する以上、
「モドキ」と「ホンモノ」をはっきり認知させる努力が必要だ。

これがブランドを強くする。

共感できる。

S207のオーナーは、
このクルマの誕生を仲間が増えたと喜ぶはずだ。

なぜか。
彼らは「S」を外観で選んだわけではない。
マニュアルトランスミッション仕様しか作らない掟があり、
しかもバランスドエンジンを搭載するからだ。

本来ならば「S」を作る場合、
中途半端に性能差を付けず、
NBRチャレンジパッケージ1本に絞って良い。

tSだけスポイラーレスやノーマルステアリングを用意すればいい。

なぜか。

「S」の場合、
外観ではなく戦闘力で買うからだ。
そして戦闘力のあるエンジンは、
EJ20からしか作れない。

S207を簡単に焼き直し、
二年連続でS208を出すような真似をせず、
tSで間口を広げ敷居を高くした。

今後の「S」に期待しよう。
熟成に熟成を重ね、
もっと「度肝を抜く」ようなクルマになる。

それがS208である必要も無い。

新たなS-X01計画を立ち上げ、
刺激を求め続ける「S」オーナー達を震撼させて欲しい。

XVハイブリッドに続き、
WRXのS4にもtSを投入し、
どちらも台数を限定しなかった。

二人のリリーフピッチャーを活用し、
2016年でtSを封印すると良い。

2017年からSTI30周年を前提とした、
新たな平川戦略を立ち上げるよう期待したい。

STIとして残すべき「韻」は「S」だけで良く、
今後も数を限定した超絶な「S」を定期的にリリースするのだ。

そして今回のtSのように、
いつでも誰でも購入できる、
ホンモノの「STI」を用意しよう。

そうすればスバルの力を借り無くても、
ドンドン売れるプレミアムブランドに育つはずだ。

STIは常に本物のコンプリートカーだけ売れば良い。

先刻ご承知のように、
ホンモノのコンプリートカー「tegoShi」を、
いつもの道路を使って徹底的に確かめた。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21541002.jpg
こうしたシーンに良く似合う、
これまでに無いPOPなクルマだ。
台数限定の呪縛から解かれ、
クルマ全体に気負いが無い。

それでいて加速が良く、
乗り心地も良く、
全くストレスを感じさせないクルマだ。

共感できる。

凄いクルマに乗った後だと、
次のクルマが余程の出来栄えであっても、
つまらなく感じてしまう。

tegoShiには、
そう感じさせる力があった。

借りてからすぐ東京に向かった。
目的は2016年スバルショップビジネスミーティングへの参加だ。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21275425.jpg
会場の「グランドニッコー東京台場」に到着すると、
眼鏡をかけた清楚な女性がホテルの通路を歩いていた。

どこの美人だろうと思って目を凝らすと、
「社長~~~ブログ見てますよ!」と駆け寄ってくれて、
思わずドキッとした。

会議後の懇親会がとても楽しみになった。
乾杯が終わり、
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21281323.jpg
北京ダックが現れた。
今年のメニューは中華だった。

中華料理と言ってもコース料理なので、
非常に質の高い味と見栄えになっている。

このミーティングが始まった頃は、
毎年同じような中華ばかりで、
少し辟易とした。

贅沢を言いたいのではなく、
本来あまり好きじゃない。
会議が目的なので質素で良いが、
中華以外が望みだった。

そういえば昨年の10月も忙しかった。
月初からドイツでトレーニングに励み、
東京モーターショーにも初日から駆け付けた。

昨年のビジネスミーティングは、
モーターショーとの絡みもあり11月6日に開催された。
従って会場も幕張にあるホテルニューオータニになった。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21305988.jpg
食事もフレンチとイタリアンを融合したような、
とても素敵なフルコースだった。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21311652.jpg
ディナーの後は別の場所に二次会がセットされ、
彼女はそこで華々しく歌った。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21304329.jpg
こうしないと柳沢純子がもったいない。
でも昨年の場合は、
スバルからお詫びの気持ちも込められていたのだろう。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21523863.jpg
この頃すでに苦闘が始まっていた。
新型車の発表がパッタリ止まり、
その後も新型車が一年間出ないという、
恐怖の端境期に突入したのだ。

けれども逆境に強いスバルは、
次々とマイナーチェンジや派生車を編み出し、
一年間を見事に乗り切った。

だから今と一年前を比べると、
微妙な空気の差を感じる。

それはスバルの野望が現実に変わりつつあるからだ。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21524976.jpg
東京モーターショーでインプレッサスポーツのコンセプトカーが発表されると、
立て続けにロサンジュルスモーターショーでG4コンセプトを発表した。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21532303.jpg
生産車とは異なるルビーレッドが鮮烈だ。
こういう派手なコンセプトカーの陰に隠れたが、
実は驚くようなマイナーチェンジが立て続けに進められた。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21300699.jpg
まず新型XVの性能向上で呆気にとられ、
スバルの実力を見直した。

実は正直に言うと、
当時XVを相当舐めきって、
相手にしていないところが少なからずあった。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21303064.jpg
もしここに来なければ、
XVの変化に気付かなかったかもしれない。

それは高速道路では解らない、
後ろ脚の性能向上だ。

山奥に迷い込み、
真っ暗で曲がりくねったワインディングロードを走った。
その時、
以前とは比べ物にならないほど優れた運動性能に気付いた。

何気なく写真を撮るだけのつもりが、
骨の髄まで新しいXVを知るチャンスに変わった。

激変した理由はボデコンだ。

この存在を知ったのは今年の5月。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_12255005.jpg
これはSGPのカットモデルで、
愛称をボディコンと言う。

ボディコンストラクションは、
これまでの延長線で絶対にできなかった事を、
次々と容易に実現可能にする新たな車体だ。

衝突安全性能を高めることも重要な課題だが、
他にも重要な秘密があった。

それが緑色に塗られた、
フロントストラクチャーとボディ上屋を接合する部分だ。

これらの開発で得た知見が、
XVに注がれたので走りが一変したのだろう。

その一週間後、
次に新しくなったフォレスターを試した。

これには度肝を抜かれた。

激しく雨の降る最悪のコンディションの中、
フォレスターは驚くほど高い操縦安定性と、
思い通りに操れる愉しさを見せつけた。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21530404.jpg
これは単なるビッグマイナーチェンジでは無いと思った。
ボディコン開発で得た知見を、
フォレスターにもふんだんに注ぎ込んだ。
更に灯火器は新型インプレッサさえ寄せつけぬほど良くなった。

予想を超えた年度改良の詳細を、
具体的な動画で紹介した。

観ていない人のために、
もう一度お見せしよう。
既に7万回を超えるアクセスを戴いた。
その時からスバルで一番お勧めしたいクルマは、
フォレスターだと公言するようになった。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_22414428.jpg
ベストカーから原稿を頼まれた機会を活かし、
正直な評価を書き下ろした。

振り返ると良く解る。
そして11日にtegoShiを返してから、
新型フォレスター2.0i-Lに乗ることになった。

しかもtegoShiをテストした時とは異なる、
大人3人乗車の現実的な使い方だ。

その上、
行きと帰りで走らせ方も違った。
往路は時間に追われながらハイペースで高速道路だけを走り、
復路は高速と一般路を比較的のんびり流すように走った。

STIコンプリートのtegoShiから乗り換えて、
フォレスターに落胆させる要素は皆無だった。
軽快で良く走り、
使い勝手も良い普通のクルマだ。

乗り心地も良く、
SUVの呼称にふさわしいと思った。

もし他社のSUVだったら、
tegoShiから乗り換えて「普通」だとは思わないだろう。

久しぶりにリラックスした朝を迎え、
フワンとした安堵感を感じながら、
のんびりとフォレスターに乗った。

人は不思議なものだ。

あまりにも幸せな気持ちが大きいと、
逆に不安や心配事が心に入り混じる。

転ばぬ先の杖のように、
無意識で不安を想定し、
気持ちを引き締めようとするのだろう。

中津川に戻る途中に、
とても人気のある和食店がある。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_22030873.jpg
このお店のランチも人気がある。
実際に食べた料理の味も良かった。
価格も相応にお値打ちだ。
上の画像のランチは1000円でボリュームもある。
家族三人で食べに行った。
ここは店主の「ヘリ友」が舞い降りることで有名な店だ。

11時に入店したが、
もうすでに満席に近かった。

待つだけでほぼ1時間。
食べ終えて店を出た時、
12時半を回っていた。

ロードサイドで収容人数も多い。

国道に面した駐車場の一角がヘリポートになっている。
崖っぷちに聳える店なので、
駐車場も国道も高速道路も数十メートルの半径に収まりそうだ。

1000円ランチの中身は濃く、
遠方の顧客を引き込む力もある。

多くのメニューを揃えていて、
飛騨牛を使った高級料理も選べる。

豆腐も自分たちで作り小売りもしている。
卵焼きが名物でショーケースに並び、
お土産にコロッケだけを買いに来る人も見た。

そこまでできるお店が、
駐車場の一部をなぜヘリポートにするのか。

国道だけでなく高速道路もあり、
ヘリコプターが操縦不能になり、
万一事故になったら、
店の負うリスクが大き過ぎるではないか。

幸せな時に心に入り混じる心配事は、
いつもこんな調子だ。

するともう一方の頭の中から、
「それがどうした」と聞こえてきた。

そもそも当たり前の仕事しかしない人間が、
「アッ!」と言わせるような仕事をできるはずがない。

店主自らがヘリを操縦できるのだろう。

だから実現できた「真似のできない仕事」なのだ。

共感できる。

SJ型フォレスターに乗るたびに、
これを作った臺卓治は、
決して普通の男では無いと思う。

これは生半可なクルマでは無いから、
他のメーカーが簡単に真似できない。

ラフロード性能は他車より高く、
高速走行性能もずば抜けている。

tegoShiに散々乗った後なのに、
自然吸気エンジンのフォレスターは、
「普通のクルマ」だった。

間違いなく他のメーカーのSUVなら、
すぐクルマから降りたくなっただろう。

「普通」って凄い事じゃないのか。

そんなことを考えながら名古屋から戻ると、
印刷会社からかわら版223号が届いていた。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_12554322.jpg
思い通りの仕上がりだった。
深夜までお付き合いいただいた平和印刷の渡辺さん、
本当に有難うございました。

今月は次に秋のお客様感謝ディが控えている。
DM発送準備が始まった。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_17290507.jpg
封筒に詰め終えた事を見届け、
研修会が予定される鈴鹿ツインサーキットへ向かった。
そこまでの脚はS207だ。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_23140232.jpg
会場に着くとSTIの篠田さんと再会した。

彼はXVとS4のtSが、
どのように頭抜けているか、
とても熱心に説明していた。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_11322789.jpg
この時にNBR二年連続優勝記念のtSを始めて見た。

ラジエーターの前にリニアトロニック用のオイルクーラーが追加され、
なかなかレーシーな雰囲気を漂わせとても良かった。

共感できる。

篠田さんの話によれば、
順調に受注が伸びているそうだ。

研修が終わり鈴鹿から会社へ戻ると、
机の上に美味しそうなお菓子が置かれていた。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_20252907.jpg
レガシィの点検にいらっしゃった、
群馬県の廣町さんに戴いた。

素敵なお土産をありがとうございました。

これは群馬の名物となった、
グーテデロワのラスクだ。

ミルキーな味を思い出し、
口の中が湿った。

袋の中を覗くと白い箱と、
いつもとは違う包み方のラスクが入っている。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_20253847.jpg
モーターショーやクルマの研修中は、
一切何も食べない。

空腹だったので封を切ってひとつ取り出した。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_20272450.jpg
なぜかワインに合うと書かれている。

これまで食べたラスクの味が頭の中に染みついている。
だがこれは少し違うようだ。

研修直後にこのお菓子を戴いたのは、
実に奇遇な出来事だと思った。

なぜか。
それはこれを食べ、
「普通」の意味を分解することが出来たからだ。

おかげで研修で感じた「モヤモヤ」感も晴れた。

新型インプレッサは、
良い意味で「普通のクルマ」になったが、
それに対して、
研修会は少し普通じゃなかった。

外部から派遣された運営スタッフは元気だ。
ところがスバル本体の社員に覇気がない。

何となくドヨーンとした雰囲気の中、
研修は着々と進んだ。
「もったいない」と感じた事は、
写真撮影を一切許さなかった事だ。

スバルは何か月も前からティザーを進め、
恵比寿でも晒し続け、
ここで今更何を隠すのかと思った。

色々な知識を得ようと勢い勇んで出かけたが、
思わぬ肩透かしを受けたような気持ちだ。

いつもならば、
エンジンやミッションの改善点を詳しくレポート出来るが
今回は改善された部分を全く知らせることができない。

些細な部品からクランクシャフトなど、
80%もの部品が刷新されたのに、
全く撮影することが出来なかった。

不思議なことにボディコンのカットモデルも無い。
質問に対する答えも正確性に欠けた。

と言うよりも、
むしろ聞きたい事に答えられない。

何となくピリピリしたような、
少し暗いような不思議な雰囲気だった。

今度の2リットルエンジンは、
ほとんどの部品が新しくなり、
直噴として生まれ変わったわけだから、
もっと堂々と見せるべきだ。

それがなぜか「他社との比較表現があり撮影は禁止です」と冷たい。

これまでハイブリッドの研修でも、
レヴォーグの研修でも、
全く感じた事の無い空気だ。

新型インプレッサのコンペティターは、
マツダのアクセラディーゼルや、
ゴルフ7だと想定されている。

それ自体に無理がある。

コンペティターとして想定されているそれらの役者は、
戴いたお菓子に当てはめると、
グーテデロワの「オードブルラスク」だ。

新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_20273687.jpg
この「ソムリエ」と名付けられたラスクは、
幅広いドリンクとの「マリアージュ」がテーマだと書いてある。

この表現はちょっと凄い。

「相性が良い」とか、
「共にお楽しみ下さい」とかの生易しい言葉ではなく、
「マリアージュ(結婚)」だ。

つまり「一緒に寝てセックスして子供を作る」くらい、
このお菓子は美味しいとのたまっている訳だ。

だからこれは普通のお菓子じゃない。
実際に食べてもそう感じる。

こんなラスクは食べた事が無いし、
確かにワインと一緒に飲みながら食べるのが楽しみになる。

このような強いお菓子に近い味が、
「真のダウンサイジングターボ」を搭載したゴルフ1.4TSIや、
「後処理装置のないディーゼル」を搭載したアクセラ15XDから出る。

それに対して新型インプレッサの、
動的第一印象は「普通」だ。

褒めるわけでも、
けなすわけでもなく普通のクルマだ。

一切とんがった所が無く、
文句の付けようがない。

ところがスペックを並べて比較されると見劣りする。

だから主催者は何かとナーバスになるのだ。

例えば世界で一番衝突時の安全性が高いクルマだと言っても、
買う時にピンと来ない。

それを一体何と比較するのか、
あるいはどのように違うのか、
見える化する事が難しい。

スバルの内部にたナーバスな部分が散見され、
雰囲気となって如実に現れた。

アクセラやゴルフが、
「ねえ早く寝ましょうよ。一緒にセックスして子供つくろ」と、
カラダからフェロモンを匂わせるように出すのに対して、
インプレッサは小奇麗な「愛」で片付ける魂胆だ。(笑)

ドリカムが好きな人には良いコマーシャルだが、
少々美しすぎて、
野望の塊のような人間にはうすら寒い。

なぜ美しすぎるオブラートで包むのか。

それを因数分解してみたい。
インプレッサは重くなった。
インプレッサはトルクで負ける。
インプレッサは燃費で負ける。

勝てるのは価格だ。
勝てるのは安全性能だ。

価格はさておき、
安全性能で勝てるのは決して悪い事ではない。

ただし、これを見える化するのが難しい。
だからスペックの比較を恐れるがあまり、
見える化より「愛」の持つイメージで独自の世界を作ろうとしている。

最近スバルユーザーの構成は、
昔と比べて随分変わった。

旧型インプレッサが開拓した支持層は、
土日毎に東京中のショールームを埋め尽くした。

お客様の構成内容が変わったので、
尖ったものを好まなくなった。

おそらくマーケティングは、
そのような変化を悟ったのだろう。

だから尖った所を突っついたら、
まさに泣きっ面に蜂となる。

だから「愛」なのだ。
みんな「愛」なのだ。

あのコマーシャルを見て、
皆きっとインプレッサに好感を抱くだろう。

へそ曲がりだけがうすら寒くなる。

だってオブラートで包むことが嫌いなんだ。

書きたい事を書いたが、
スバルが良いメーカーであることには変わりはない。

なぜか。
「早く寝ましょうよ」と色気で誘うと、
即時効果があるが、
そんな相手が長持ちする人間だとは限らない。

地味だけれど「入れ物」から作り直したインプレッサは、
決して飽きる相手ではない。

スペックなどどうでもよくなるのだ。
不思議なクルマだと思う。

なぜならば
S207から乗り換えても、
「普通のクルマ」だと思わせる相当な実力の持ち主だ。

それに加え安全なクルマ作りそのものが、
付け焼刃ではなく、
気が遠くなるほど昔から始まった伝統だ。

百瀬晋六の遺伝子は何代もの開発者に背負われ、
何年も前に世界トップの安全性能を極めた。

誤解や批判を恐れず載せよう。
今月8日の朝発生した、
深刻な自動車事故だ。

当社のお客様が国道19号線を走行してたところ、
対向車線からGT-Rが飛び込んで来た。

右斜め前方から正面衝突した、
19歳のドライバーが操るハイパワー車は、
そのクルマの助手席に同乗していた人の命を奪ってしまった。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21280191.jpg
フォレスターのドライバーも怪我をされたが、
クルマの損害状況からは想像できないほど怪我は軽い。
だから普通に歩けるし入院の必要も無い。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21281561.jpg
32型GT-Rのバンパーが突き刺さったまま残っている。
このクルマは今から11年も前に生産された二代目フォレスターだ。

その設計は15年以上遡る。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21282306.jpg
そんな事を微塵も感じさせない衝突安全性能だ。

更にその遥か上をいく安全なクルマが、
今度のインプレッサだ。

最新型はこれと同じ事故を、
GT-Rではなく2.5トンのトラックで想定した。

衝突試験の様子を見たが、
2.5トンの鉄の塊を、
走行してきたインプレッサに運転席右斜め前方から思いっきりぶつける。

衝突実験の映像を見てから、
「インプレッサは世界最高の衝突安全性能だ」と、
これまで以上に明言できる。

さらに国内専用装備として、
歩行者エアバッグを全車標準で搭載した。

なぜドヨーンとしていたのか、
理由は良く解らないけれど、
もう少し明るく元気で堂々として欲しいなぁ。

もっと言うと、
スバルの社員は平均してクルマを勉強していない。
だから質問しても自分の関わらない分野に疎い。

シナリオ通りしか積極的に話さない。
ロープレでは良い点が取れても、
突っ込みにすごく弱い。

こんな感じだ。
だから必然的に逃げ腰になるし、
説明担当者以外はの事務所に潜んでしまう。

廣町さんに頂いたお土産に、
一枚のパンフレットが入っていた。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21282714.jpg
こういう商売はスバルに似合わない。
当たり前のものを堂々と見せればよい。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21284104.jpg
このお菓子には違う野望がある。
「焦らし」と「洗脳」だ。
「早く一緒に寝てセックスして子供を作ろう」という直情的な意図ではない。

「解禁」と言う言葉が不愉快だ。
夏が苦手なチョコレートを使うから、
衣替えに合わせたのだろう。

だが「解禁」は無いだろう。
ボジョレヌーボーではあるまいに、
そーんなセリフで煽ってどうする。
新型インプレッサの動的質感を客観評価_f0076731_21285190.jpg
食べれば美味しいよ。
まんべんなく塗られたチョコに嘘もない。
だから「普通のお菓子」だ。

この売り方は「普通」と聞くと「駄目」だと思う、
低俗な人間を洗脳するための手法だ。

インプレッサの研修会で、
親玉は別室にこもりっきりだったが、
運営を任された人たちは涙ぐましいほど必死だった。

だから時々セールスを洗脳しようとする。

例えばゴルフのDSGは国内の一般路で欠点が目立つ。
ところがダウンサイジングターボを
サーキットの中に入れその特性を生かせば、
当然ゴルフの走りが面白い。

さらに言えばその分野は、
レヴォーグよりゴルフが遥かに得意とする。

アクセラをサーキットの外に出せば、
ディーゼルと6速オートマの組み合わせも悪くない。
トルクフルなエンジンと6速ATは極めてい相性が良いからだ。

ディーゼルでも走り方さえ間違えなければ、
小さいサーキットで速く走れる。

ところが参加者はほぼ確実に走り方を間違える。(笑)

サーキット走行時に、
自社の社員も含め何人かの隣に乗せてもらったが、
正しくステアリングを握り、
正確な操作をする人は皆無だ。

とにかく見た限りでは一人もいなかった。
しかも我流の癖が出て、
サーキットなのに片手運転する人もいた。

スバルは「ゼロ次安全」のカテゴリーに、
正しいステアリング操作とドラポジの「周知統一」を据えるべきだ。

スバルのやるべき事は、
アクセラのGベクタリングにケチをつけるのではなく、
早急にハイブリッドを含むすべてのアイサイトをVer.4に引き上げ、
アダプティブクルーズコントロールの制御内にGベクタリングを導入すべきだ。

カメラでカーブを検知し、
差し掛かったら前輪荷重を少し増やす。

そうすれば、
首都高4号線の新宿出口を過ぎた辺りを、
もっと安全にACC走行できる。

ACCをセットした時の、
安心で愉しい追従走行は、
スバルが現在最も得意とする分野だ。

さあここまで書けば解るはずだ。
普通であることの難しさが。

新型インプレッサは、
S207で駆け付けた後でも、
驚くほど「普通のクルマ」だった。

インプレッサは普通で良い。

だから直噴ターボの必要は無い。
特に尖った飛び道具も必要ない。

それが欲しければ上のクルマを選べば良い。

インプレッサは上級移行し、
全く別のクルマになった。

スバルは明らかにこれまでとは違う。

昔は一つを引き上げたり、
コンセプトを大幅に変えたりした時、
抜けた部分を補う力が無かった。

ある意味で、
行き当たりばったりの商品戦略だった。

今回は過去の痛い経験を見事に生かした。

インプレッサを上級移行させると同時に、
何とその下を「二枚看板」で補い、
ポッカリ空いた穴をキッチリ埋めた。

違う追い風が吹いた。

TPPの存在だ。
また国内の軽自動車市場が急速にシュリンクし始めた。

このアゲインストを追い風に替え、
両側電動スライドドアを2つもバリエーションに加えた。

一つは今後更に需要が増えるであろう、
両側電動スライドドアを持つコンパクトカーだ。

片や足元をすぐ補える軽自動車のトールワゴンだ。
それぞれ名前も決まった。

2016年度の後半を戦い抜く戦略は決まった。
勝ち残るぞ!

終わり

by b-faction | 2016-10-17 17:54

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31