「SUBARU BRZ」と「コンチネンタル CSC5」
2016年 12月 03日



どれも手入れが行き届き、
素晴らしいクルマばかりだった。
上の写真の一番右のゴルフワゴンは、
ミシュランのパイロットスポーツ4を装着していた。
オーナーの通称「イリアン」さんに感想を聞いた。
「パイロットスポーツ3から4への交換し、
もうこのタイヤに慣れてしまっているから特に感動もしないが、
真っ直ぐ走る良いタイヤだ」と言われた。
やはり合点がゆく。

ミシュランをベタ褒めだ。
彼の愛車にはパイロットスポーツ4が装着されていて、
「とっても良いですよ」と目を細めていた。
BRZのGTに乗るとタイヤの差が良く分かる。
何しろダンパーの動きが絶妙で、
路面にペッタリと貼り付くように走るから、

グリップの良いタイヤだと、

恐ろしいほどライントレースが容易だ。
ミシュランプライマシーとザックスの組み合わせでは、
少々物足りないと感じた。
なので、
パイロットスポーツ4を付けてみようかとも思ったけれど、
このドイツ製のダンパーにはドイツ製のタイヤを組み合わせたい。
そこで岐阜から戻って、
すぐリフトに載せタイヤを全て外した。

一気に交換作業を進めた。

面倒な仕事を頼んだが、

快く引き受けてくれた。
彼も最近はコンチネンタルの良さを十分理解している。
昨年コンチネンタルタイヤJAPANの、
シュリケ社長が中津スバルを訪問された。
その事も彼のモチベーションに大きな影響を与えたはずだ。

ミシュランのプライマシーと、

コンチネンタルのスポーツコンタクト5を比較すると、

コンチネンタルのプロファイルが際だって丸い。



これが走り味に大きく影響している。
ミシュランプライマシーを外して観察した。

長年採用されている理由の一つが解った気がした。

このタイヤの素晴らしさは、
サイドウオールの柔軟性だ。

ビード部を持ってめくり上げると、

簡単に動いてその柔らかさに驚く。

これがトータルバランスの良さと、

ウエットグリップの秀逸さに繫がるのだろう。
エコタイヤベースなので、
燃費と走行性能をバーターしてるかというと、
決してそうではない。
そこで近くにあるブリジストンのレグノと比べてみた。

これは好きになれないタイヤで、

ライントレース性も悪ければ、
ウエットグリップもあまり期待できない。

両手で引っ張っても、

ほとんど動かない。

一夜明け、早速一皮剥くために走った。

高速道路に乗る前にガソリンを入れようとエッソへ行った。
最初の印象は、
やや堅めでレヴォーグなどに装着した時より渋い。
しばらく走ると暖まってきたのか、
硬さが和らいだ。
そして高速道路に乗ると、
全く硬さなど消え失せた。
プライマシーだとゴロゴロ音を感じる領域でも、
スポーツコンタクト5は軽快な印象だ。
ただし以前BRZの16インチ装着車を、
ピレリのチンチュラートに入れ替えた時のような、
劇的な変化はない。

まずしっかり全体を観察した。

このタイヤの特徴は、

トレッド面の端っこに水滴マークが付いていることだ。
夏タイヤの限界を示すスリップサインかと言えば、
これはそうでなく五分山程度をさしている。

1.6mmの残量であることを示す。
トレッドウエアインディケータの略で、
もう一つの水滴マークはインターミディエート、
即ち中間を示すものだ。
「濡れた路面では、
もうグリップが限界だよ」と、
マークされたトレッドに現れる。
コンチネンタルはこれだけウエットグリップに拘る。
新品タイヤなので、
まず高速道路で一皮剥く。
そんなつもりで丁寧に走った。
そして前回のテストでライントレース性に不満を感じた場所に着いた。
同じように走らせると、
コーナリングの限界は明らかに高くなり、
プライマシーだと狙ったラインに乗れない所を、
独特のグリップ感とタイヤノイズを表しながら平然とクリアする。
途中のへピンカーブに、
ウエットグリップを試せる絶妙の場所がある。
そこはヘアピンカーブの手前で拡幅工事をしており、
ダンプカーの持ち出す土砂を大量の水で流している。
コンチの良さは知り尽くしているので、
ドライ路面のリズムのまま飛び込んだ。
大量の水に乗っても、
走行安定性は全く損なわれず、
VSCも介入しない。
プライマシーだとウエットでなくても、
時折VSCが介入するが、
コンチだと全行程を通じて一度も介入することはなかった。
ちなみにVSCの特性も大幅に変わった。
お節介なほど働くことはなくなり、
本当に必要な時に鈍いヒトだと解らないほどの早さで瞬間的に働く。
BMWのM4に乗ると、
走行安定装置の秀逸さに驚く。
安全性能を確保するために、
最新の油圧技術を思う存分注ぎ込んだ感じだ。
価格差を考えると、
BRZも随分がんばった。
ペットりと貼り付いて走れるようになったのも、
グリップを最大に活かせる理由だ。

良い塩梅に一皮むけた。


さあ、これからが本番だ。
1000㎞目標に馴らしを続けたい。
終わり

社長こんばんは。
他メーカー乗りの立場ですが、ボクは20年以上ミシュランを履き続けていているのです。今現在はボクのヴィッツにはピレリP4という一世代前のタイヤにしていますが、もう一台(夏におじゃました時に乗っていった赤いセダン)にはミシュランのエナジーセイバーを履かせています。
ミシュランを長年使い続けている理由ですが、天候による性能差が少ないこと。むしろドライでは物足りないというか、いまいちシャッキリしていないのが特徴ですね。サイドウォールもたわみやすいせいもあるかもしれません。
とはいえ、雨の路面であっても、ドライとほとんど変わらない安定っぷりで、悪天候になると真価を発揮するところが特徴です。
一度こんなことがあったのですが、大雨の中、バイパス道路で目の前の日産ノートを追い越そうとしたら、いきなりそいつがペースアップ。どうやらミシュランを履いているようで、その辺の事はワカっている人のようでした。だとすると日産は共販で買えるタイヤがミシュランのようなので、ディーラーで交換したのでしょうきっと(トヨタは共販扱いのタイヤはグッドイヤー)。
あまり長い間、ミシュランを使い続けていると他の銘柄が判らなくなるのでピレリにしましたが、コチラもなかなかで、重たいのが欠点ですが、「靴はイタリア製に限る」なんて言葉がありますが「クルマにも当てはまるんだ」と感心しました。
他メーカー乗りの立場ですが、ボクは20年以上ミシュランを履き続けていているのです。今現在はボクのヴィッツにはピレリP4という一世代前のタイヤにしていますが、もう一台(夏におじゃました時に乗っていった赤いセダン)にはミシュランのエナジーセイバーを履かせています。
ミシュランを長年使い続けている理由ですが、天候による性能差が少ないこと。むしろドライでは物足りないというか、いまいちシャッキリしていないのが特徴ですね。サイドウォールもたわみやすいせいもあるかもしれません。
とはいえ、雨の路面であっても、ドライとほとんど変わらない安定っぷりで、悪天候になると真価を発揮するところが特徴です。
一度こんなことがあったのですが、大雨の中、バイパス道路で目の前の日産ノートを追い越そうとしたら、いきなりそいつがペースアップ。どうやらミシュランを履いているようで、その辺の事はワカっている人のようでした。だとすると日産は共販で買えるタイヤがミシュランのようなので、ディーラーで交換したのでしょうきっと(トヨタは共販扱いのタイヤはグッドイヤー)。
あまり長い間、ミシュランを使い続けていると他の銘柄が判らなくなるのでピレリにしましたが、コチラもなかなかで、重たいのが欠点ですが、「靴はイタリア製に限る」なんて言葉がありますが「クルマにも当てはまるんだ」と感心しました。
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昨日は楽しい話を聞かせて戴いて有り難うございました。
さらにここでもご紹介戴き、光栄の限りです。
さて、ワタクシ学生時代フォークソング同好会に入っていまして、運転中イグニッションキーが抜けてしまうような超年代物のスバルサンバーを楽器運搬用に使っていましたが望桜荘の実車展示を見たとき当時のことがフラッシュバックしました!
また楽しいお話を聞かせてください。
有り難うございました!
さらにここでもご紹介戴き、光栄の限りです。
さて、ワタクシ学生時代フォークソング同好会に入っていまして、運転中イグニッションキーが抜けてしまうような超年代物のスバルサンバーを楽器運搬用に使っていましたが望桜荘の実車展示を見たとき当時のことがフラッシュバックしました!
また楽しいお話を聞かせてください。
有り難うございました!
ひょっこりさん、次はチンチュレートを選んで下さい。軽い車に特に良いですね。
いりあんさん、こちらこそ楽しく過ごさせて戴きました。サンバーを学生時代に乗られていたとは感激です。僕も三代目のK87標準ルーフVANに乗っていました!是非またお目に掛かりましょう。駐車場を整備してお待ちしてます。

そのP4、まさしくチンテュラートですよ。
2種類あるらしく、P4FOURSEASONも存在するようですね。
実は九州のタイヤショップに何年もデッドストックになっていたモノを買ったのです。一見、危なっかしい買い方ですが、実を言うと8年ほど前に雑誌の記事で掲載されていて、憧れがあったのですが、ミシュラン党でしたからリアルタイムで買わなかったのです。
チンテュラートP4は、心からイイ!とは思わないタイヤですが、何と言えばいいのかまあ、妙に味があるし案外静かで快適なんですよね。特にハッチバックですから、後ろからのロードノイズは結構入ってくるのでよく分かるのです。
なので社長のおっしゃるとおり、軽いクルマには有効ですよ。
しかもイタリアではヴィッツあたりの車は超激戦区でしょうし、フィアットのお膝元ですから、力を入れているのがよく分かりますね。
国産タイヤはよく分からないのですが、ピレリは生半可じゃないということをとても感じます。
2種類あるらしく、P4FOURSEASONも存在するようですね。
実は九州のタイヤショップに何年もデッドストックになっていたモノを買ったのです。一見、危なっかしい買い方ですが、実を言うと8年ほど前に雑誌の記事で掲載されていて、憧れがあったのですが、ミシュラン党でしたからリアルタイムで買わなかったのです。
チンテュラートP4は、心からイイ!とは思わないタイヤですが、何と言えばいいのかまあ、妙に味があるし案外静かで快適なんですよね。特にハッチバックですから、後ろからのロードノイズは結構入ってくるのでよく分かるのです。
なので社長のおっしゃるとおり、軽いクルマには有効ですよ。
しかもイタリアではヴィッツあたりの車は超激戦区でしょうし、フィアットのお膝元ですから、力を入れているのがよく分かりますね。
国産タイヤはよく分からないのですが、ピレリは生半可じゃないということをとても感じます。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
ひょっこりさん、僕が言ったのはP1です。特徴の表示だけ見たらドライもウエットも凡庸でなんてことないタイヤなのにスバルと相性が良い。履かないと解らないものです。
中川さん、こんにちは。ZF社のグローバル展開をあまりよく知らないんですよ。技術者はドイツからスバルに直接来たはずです。

ひょっこりさん、コンチのMC5やCC5も良いですね。
by b-faction
| 2016-12-03 21:04
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