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ヤマザクラとユキヤナギ

たぶん帰国した頃は、
まだ桜が咲いてないのでは、、と思っていた。

外国にいても日本のテレビが当たり前に見られる。

そんな便利な時代なので、
日本の様子がグアムに居てもリアルタイムで解った。

雨どころか雪まで降って、
寒い様子が手に取るようだった。

案の定、
ヤマザクラはほとんど咲いてなかった。
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次の朝は暖かく穏やかだった。

ヤマザクラは完全に目覚めていないが、
チラホラ咲き始めた。
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良く見ると若葉がニョキニョキ顔を出し、
花もあちこちで開いていた。
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ヤマザクラは花より先に、
赤見のある若葉を出す。

なので枝全体が赤く色付いて見える。
これがヤマザクラの特徴だ。
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種が異なると大きな差が出る。
中仙道の向こう側にあるソメイヨシノは、
すっかり満開になり白い花を綺麗に咲かせている。

夕方になり冷たい雨が止むと、
桜の様子が一変した。

急に開花が始まり、
次々と全体の色が変り始めた。

そして遂に幼木も開花した。
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ヤマザクラの側にあるベンチに、
5年ほど前から一本の幼木が根付いた。
白いものが見えたので、
もしかしたら花が咲いたのかも知れないと目を凝らした。
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これがヤマザクラの真実だ。
若葉と一緒に可愛いつぼみが膨らみ始める。
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そして次々と開き始めると、
花弁の先端に特徴的な切れ目が生じる。

夕日を浴びた望桜荘が美しい。
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芝桜も徐々に目覚め花が開き始めた。
ヤマザクラはワイルドであり可憐でもある。
一種の豪快さが気持ちよい。

地面を埋め尽くすように咲く芝桜は、
それぞれ対照的な美しさを持つ。
そしてもう一つ、
今年から凄く美しい花が咲き始めた。
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それは2年程前に植えたユキヤナギだ。

花の咲き方がとても特徴的で、
こんなに面白い花だと初めて知った。

枝にビッシリと花を付け、
棒状になって揺れている。

花の重さでお辞儀したようになり、
これがヤナギと名付けられた由来なのかと想像した。

芝桜の側にも植えたが、
土が痩せているのか生育が悪い。
庭の土は滋養力が強いのだろう。

場所によって生育度が異なるのだ。

苗から植えて、
ようやく今年から花を付けた。

面白いことが解った。

4本の内、
3本がほんのりとピンク色の花を付けた。

「ふつうユキヤナギは真っ白が多いよ」と妻が言った。

確かに一番左の一本は
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真っ白な花がギッシリと咲いている。
それに対して右側の3本は、
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全体的にほんのりと色味がある。
そういえば確かに蕾の時から赤かった。
このように、
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近くで目を凝らすと、
花弁にピンクの色素を持つ。

これは珍しいと妻が喜んだ。

全体を見ると白より赤い株の方が威勢良い。
棒状になった花の群れを、
ユサユサとたなびかせた。
夕方になると更に色付き、
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はっきりとした差を見せつけ始めた。

ヤマザクラはまだまだしばらく楽しめる。

ユキヤナギの盛りもご来場の上楽しんで欲しい。
どちらも一見の価値がある。

歴代のWRXの中から、
ヤマザクラをVAB型WRXと例えると、
ユキヤナギはGDA型インプレッサWRXかも知れない。
あえてGDBではなくGDAの5速マニュアルに例えたい。
強靱なボディを持つ、
ライトウエイトバージョンだ。

二代目WRXと言えば、
明日の日曜日、
面白いクルマがやってくる。

ホンモノのラリー参戦車両だ。

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愛知県にお住いの西本さんから、
愛機を店頭に飾らせて欲しいと連絡があった。
ブルーのGDBは、
実際に国内ラリーへ参戦している。

まさしくヤマザクラ思想に近い。
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それに合わせ、
レプリカ2台が同時にやって来る。
一台はGH8をベースにしたレプリカで、

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もう一台はGP系をベースにしているようだ。
この発想も面白い。

これはユキヤナギ思想だと言える。

16日の日曜日に、
美濃市にある日本昭和村でJAF主催のイベントがある。

それに参加された後、
中津SUBARUまで脚を伸ばし展示場で記念撮影の予定だ。

時間は夕方4時から6時までの二時間だ。
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西本さんのご厚意で、
GDBのコックピットに収まり、
記念写真を撮る事も可能だ。

今後の地域におけるモータースポーツを盛り上げるためにも、
是非多くの方にご覧いただきたい。

モータースポーツと聞くと、
特殊な世界に思えるが、
ラリーは最も一般車と差が少ない競技だ。

2ペダルが主流だが、
やはりオートマチックより、
マニュアルの方が走らせたら面白いだろう。

マニュアル車に乗ることさえ出来れば、
クルマの世界観が変る。
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机の上に袋があった。
聞けば大阪から来訪された池宮さんのお土産だという。

お心遣いありがとうございました。
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VABに心絆され、
ご家族揃って来店された。
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袋の中には初めて見るお菓子が入っていた。
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早速白い方をみんなで戴きました。
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何とも言えない美味しさだ。
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手にの出ただけでうっすらとヒビが入るほど繊細で、
米の香りが懐かしさを呼び覚ます。
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サクッとした食感。
持った時の感触、
見栄えの美しさ。
何という面白さだ。
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なるほど!
お品書きを読んで解った。
このお菓子は五感で楽しむべきなのだ。

この味はユキヤナギに近い。

そうと解れば、
ヤマザクラ的なお菓子は何か。

札幌の佐々木さんから戴いた、
マルセイバターケーキを取り出した。
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このお菓子もそっと包みから出しただけで、
ヒビが入るほどの繊細さを持つ。
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冷蔵庫で保管し、
常温に戻るまで半日ほど放置した。
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一口食べると、
ヤマザクラ思想のお菓子だと実感出来た。

これはS207を頂点とする、
VAB型WRXの味わいだ。

大胆で繊細、
強烈なパワーを持つが、
取り扱いのセオリーさえ守れば従順そのもの。

それに対してユキヤナギ的なWRXは何か。

このクルマに乗ると、
軽さは性能だと実感出来る。

しかもただ単に軽いだけで無く、
強靱なシャシーとボディを持つ、
しなやかなクルマだ。
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久しぶりに乗りたくなったので、
綺麗に洗って内部をピカピカに清掃した。
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最もオーソドックスなWRX「NB」は、
二代目インプレッサWRXの中では異端的存在だった。

しかし振り返ると真実が見える。
このインプレッサこそ、
ユキヤナギのように美しく強くしなやかなクルマだ。
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このSUBARUだけのディメンションは、
BRZにも受け継がれたSUBARUの掟。

座るだけでしっくりカラダが馴染み、
手足のように操れる。

ヤマザクラ思想のWRXも、
ユキヤナギ思想のWRXも、
五感を駆使して走らせねばならぬ。

だから面白い。
軟弱になった日本人は、
常に半身しか使わずオートマチック車を選ぶ。

そしてクルマを支配下に置けないのに、
置いていると勘違いする。

その齟齬が年齢を重ねる内に大きな問題となる。

だからほとんどの人が、
とても下手な運転しか出来なくなってしまった。

今からでも遅くない。

五感を駆使し、
両手両足も使い切って、
愛機を支配して欲しい。

クルマに乗らされているだけで、
本当に操縦している訳では無い。

それに早く気付くべきだ。

クルマは支配されることを待っている。
それを望まないクルマは居ないはずだ。

扱いを間違えるから、
クルマに噛まれる。

ニッサンの悪口ばかり書くようだが、
出来もしないことを出来るように言うから、
下僕達が戸惑う。

まだ支配されることしか出来ないクルマに、
無理矢理望まぬ事をさせた。
だからクルマが嫌がって噛みつくのだ。

あんな無謀な戦略は、
外資メーカーに成り下がったから出来る。

クルマ好きにとって、
痛い出来事だった。

でもこれで少し前のニュースの裏に、
何が有るのか良く分かった。

GDAの5速って本当に面白いんだ。
久しぶりにじっくり付き合ってみるか。

終わり

Commented by はつ at 2017-04-16 12:36
社長こんにちは!
綺麗な山桜ですね〜写真を見ただけで癒されます。
しかし、あの事故はいただけない。販売担当がよく学習していなかったためにお客様まで…社長の言われるようにクルマは支配下におかなければなりませんね。僕もBRZのほか、たまにフルスケールの大型トラックも回送したりしながら車両感覚の技能維持を保つようにしております。戻りますが、今回の事故は本当にいただけない。スバル販社にあるように敷地内でパネル対象に行なうならまだしも、特性も知らず公道でお客様に指示するとは…
Commented by b-faction at 2017-04-16 17:04
はつさん、こんにちは。ヤマザクラは一気に満開になりそうです。雨が降りそうなのが残念!
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by b-faction | 2017-04-15 18:38 | Comments(2)

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