工房の隠れた大改造とスバル屋内ギャラリーの維持管理
2017年 04月 22日
留守中に溜まった仕事も落ち着き、
ようやく封を切った。
食べ頃温度は18℃から24℃で、
それ以下だと硬く、
それ以上だとフォンダンが溶け美味しさを損なう。
フォンダンというのはこの白く濁った砂糖衣の事だ。
見かけと味が大きく違って、
北海道産の白小豆と、
一見どこにでもありそうな包みを開け、
スバルの歴史に残る名車二台が誇らしげに並んでいた。
スバル1000シリーズの最終形態は、 サイドビューも正統派セダンそのもので、
それは研修中に店を閉め、
ギャラリーの奥には、
砂を入れて封印し、 途中で分岐させることも容易なので、工房の水源も適切な場所では無かった。 リフトの横にある地中水栓はホースの接続も面倒で、 水が漏れて溢れやすい。 それを埋め、 空中配管を途中で分岐させた。 今では天井から下に伸ばし、
こうして太い柱の横に蛇口を設けたので、
洗濯機専用の水栓も上から下ろし、
地中のバルブを埋めた。
外部に出ている水栓も全て地中配管なので、 天井から壁伝いに下ろし、温水ウオッシャーと洗車場にそれぞれ直接給水するよう大幅に改善した。 適切に配管することで、 無理なく給水出来る。 洗車場のくぼみにあった地中水栓は、汚れやすいし使いにくかった。 これもコンクリートで封印した。 三カ所に分散していた蛇口を、一カ所にまとめたが、 ホースの長さを変えることでかえって使いやすくなった。 最終的に19日の定休日も丸一日作業が続いた。 2週間掛けた水道設備の改善は全て完了し、 4月の「掃除の日Ⅱ」を迎えた。 まず屋内ギャラリーから、全ての展示車と移動可能な備品を外に出した。 いつもとは少し違う工程で作業を進めた。それはエンジンブロワーを活用し、 手の届かない所に溜まった埃を一気に払い落とす。
産業機械部門が残っている内に、 スバル純正のロビンエンジンブロアを買って置いた。 スバリストとしての拘りだ。
埃を充分に払ってから、 デッキブラシに洗剤を付け、 丁寧に床を隅々まで洗った。 そして水分を掃除機で丁寧に吸い取ると、目地に入り込んだ汚れまで綺麗に取れる。 澄んだ空気が漲るので、ここに並べたヘリテイジ達はいつも皆イキイキとしている。 綺麗に体を拭いて、タイヤの空気圧を調整し納まるべき場所に戻した。 近くにお住まいのお得意様は、この風景を見慣れている。 なので感動はいつの間にか薄れているかも知れない。 けれども遠方にお住まいのお得意様は、中津スバルの空気を楽しみに、 ドキドキワクワクとここを目指すはずだ。
お得意様に差は無い。 中津スバルはお得意様のおかげで成り立っている。
遠くから駆けつけるお得意様の期待を裏切らないよう、 施設の維持管理に精魂を傾ける。
そのためにイベントも社員全員で練り込み、 連休中も休まずお得意様の来訪を待つ。
昨夜遅く招待チケットが校了した。 平和印刷の渡辺さん、 いつもながら遅くまでお付き合い戴きありがとうございました。 満足行く仕上がりになりました。
この他に4枚のチケットも同封されるので、 是非内容を穴が開くほど見て欲しい。
あとはかわら版を構成するだけだ。 企画は佳境に入った。
工事を円滑に進めて戴いたアイワ設備の皆さん、 良い仕事をして戴き本当にありがとうございました。
最後に、 イベント期間中も見学を希望される方のために施設を開放する。 あらかじめ予約されるとスムーズに見学出来るだろう。
春らしくなってきた。
最近の手抜きしたバームクーヘンに慣れると、
本当の美味しさが何かを忘れさせられる。
しっとり美味しいバームクーヘンは、
フォンダンのシャリシャリ感で更に際立った。
美味しいお土産に感謝します。
岡崎の西本さんに戴いた、
面白いどら焼きだ。
ちょっと驚いた。
キャラクター商品は味が二流と思い込んでいた。
このどら焼きは凄く美味しい。
オカザえもんの口上通り、
京都丹波の黒豆が抜群の味を醸し出していた。
恐れ入りました。
可児の加藤さんに戴いた、
和風ぴーかんなっつ。
包みのイメージと実際の味がかけ離れている。
中の小袋を開けると、
「和風あられ」のような物が現れる。
舐めるとかすかな塩味で、
あられだと思い込んで囓った。
思いがけない歯触りだった。
サクッとしてかりっとした、
絶妙な食感でほどよい甘さが口中に広がった。
包みを良く見ると「pecan nuts chocolate」と書いてある。
ぴーかんはペカンの事で、
アメリカで生産される珍しいナッツを、
ホワイトチョコレートで包んだお菓子だ。
クルミ科の植物なので、
種子の胚乳がクルミに似ている。
味はまろやかでクルミのようなエグミが無い。
実際に食べてみないと、
本当の味は分からない。
皆さんありがとう。
改めてお礼申し上げます。
工房の奥にある屋内ギャラリーから、
展示車両を移動した。
その結果、
他ではあり得ないような新旧対比が可能になった。
SVXとスバル1000のペアショットなど、
他ではまず見ることが出来ないだろう。
この初期型スバル1000の味は、
まさにクラブハリエのバームクーヘンだ。
しっとりとした水平対向エンジンの味わいは、
このクルマ唯一無二だ。
現在過去未来に渡って、
恐らく他のスバルでは再現出来ない味だろう。
そしてSVXの味わいは、
白小豆と黒豆を使ったどら焼きだ。
濃くて甘いのだが、
全く嫌みが無くいくらでも食べられそうな美味しさだ。
いつもは挟まれてばかりで、
余り目立たない1300Gの4ドアセダンが、
久しぶりに目立つ場所に置かれていた。
1000の頃とは明確な差を持つ、
かなりハードなスポーツセダンに生まれ変わっていた。
前後バランスの良いシャープなデザインは、
今見ても惚れ惚れするほど格好良い。
1.3リッターの水平対向4気筒OHVエンジンは、
ツインカムエンジンを超えるようなシャープなフィーリングを持つ。
なぜOHVがOHC顔負けの7000rpmオーバーまで回るのか、
発売当時クルマ好き達は1300Gに刮目した。
水平対向エンジンだからこそ為し得た奇跡的なエンジンだ。
オーバーヘッドバルブなのでクランクシャフト側にカムを持つ。
カムはプッシュロッドを介してバルブを開閉する。
長いプッシュロッドは、
動弁系を複雑にするから、
高回転化は難しいはずだった。
それがどっこい、
まるでレーシングエンジンのように凄く回り、
トルクも気持ちよく出る。
水平対向エンジンなので左右に分かれたプッシュロッドは、
直列エンジンより短い。
ショートストロークなので、
ピストンスピードを高められる。
即ち高回転化が容易に出来る、
超コンパクトなエンジンだった。
だからこのエンジンを使って自作飛行機が実際に作られ、
大空を駆け巡った。
エンジン重量辺り出力が大きい、
航空機メーカーを彷彿とさせる名車だった。
この味はピーカンナッツチョコレートに似ている。
見かけとは全く違う美味しさを持ち、
軽快で歯応えの良い走りが際立つ。
ところで、
なぜ屋内ギャラリーに変化が生じたのか。
配水管の全面的な更新作業を進めたからだ。
床に開いた水栓バルブは全てコンクリートで固めた。
二度と使わないので、
安全性を考えた結果だ。
この施設を設計した時、
一つだけ大きな過ちを犯した。
それは「地中配管」だ。
良質な地下水源があるので、
冬でも一定の温度で良い水が使える代わりに、
水道水と違って理想的なpHを持つわけでは無い。
管の腐食が進行し、
何カ所かで漏水が起き始めた。
深刻な断水が起きたこともあり、
その時はコンクリートに穴を開けて修繕した。
だが最近ではどこかで漏れているのだが、
場所の特定が難しく、
ポンプはほぼ24時間回っているような事態になっていた。
一度も使ったことの無い水栓さえ存在した。
これら地中の配管を全て捨て、
100%空中配管に改める決断を下した。
そうすれば今後の修繕も容易になる。
新しい送水管を天井に沿って配した。
欲しい場所に水栓を置きやすい。
防寒対策する方が効率的だ。
でも昔は違った。
凍結防止ヒーターや防寒用のスチロールが十分で無い時代は、
なるべく配水管を露出させないように気を遣った。
技術の進歩と、
時代背景の変化で価値観が逆転した。
現代の凍結防止ヒーターは、
必要な時しか通電しない。
ただでさえ電気代の高い時に、
ヒーターを入れっぱなしすることは誰もが躊躇したし、
それ自体を完全に信用していなかった。
寒い→凍結→水道管破裂の構図が、
いつも頭をよぎる時代を経験し、
電気代を「もったいない」と思う世代は生きた化石なのかもしれない。
化石世代は直ぐコンセントを抜きたがる。
ヒーターを信用していないので、
はじめから付け無くても良い設計を好んだ。
今までより遙かに清掃作業もはかどるはずだ。
工房の手洗い場にも、
この機会に水栓を増設した。
さあ開催に向かって頑張るぞ!
by b-faction
| 2017-04-22 16:00
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