「お父さん、ひとつ食べようよ」と娘が言った。
おおそうだ!晩酌の後に良いと言ってたな。
娘が選んだのは、まず鯛と柚子のお吸物だった。
「これ、めっちゃ美味しい。あー、マリオさんって本当にお父さんの事が良く解ってるんだ」と感激していた。
本当に良く解っていると言われて、嬉しくない人は居ないだろう。
ありがとうございます。
その後テレビを見ながらくつろいでいたら、突然強烈な嵐がやって来た。
稲光も凄く、場所によっては落雷もあったらしい。
そんな事はつゆ知らず、深い眠りについた。
嵐の事をすっかり忘れて、会社に出勤すると様子が違う。
シャッターを開けてもいつもの警戒音が一切しない。
これは気持ちが悪かった。誰も居ないはずなのにどういうわけだ。
一部停電が発生しており、サーバーの無停電電源も機能していない。
しばらくすると、セコムの警備員が心配して駆けつけた。
どうも機器に損害が発生しているらしい。彼が言うにはこの建物に落雷したらしいと言う。
サーバーそのものがダウンしたので、ネット環境も寸断されていた。
幸いにもスタンドアローンでパソコンは動作するので、今日の段取りや商品車両のデータを更新しながら社員の出社を待った。
活力朝礼が始まり、周囲に異常が無いか全員で分担して調査した。
心配した望桜荘にも被害は無く、流石に竜舌蘭の落花は目立ったが、未だ未だ元気に咲き誇っていた。
ブルーベリーも元気で、本格的に実が熟してきた。
やはり食べ比べると、ブルークロップより、
ブルーレイの方が段違いに甘い。でも一緒に頬張って食べる方が、間違いなく美味しい。
このあとジャム作りも進むだろう。
その後のも活力朝礼は続き、三班に分かれて作業を進めた。
先日枯れてしまった楓の場所に、花を植えたいと妻が提案した。
朝礼が終わり通常業務が始まったので、さっそく花壇の変化を確認した。
そこで芝桜の定着しない場所も含め、複数の品種を多年草の中から選んで植え終えた。
これは何か良く分からないが、
紫陽花ぐらいなら判別できる。
多分これはナデシコかな。下の苗は何だろう。
植物は多くの潤いを与えてくれる。
妻は花の事をとても良く知っている。
これからしばらく観察するのが楽しみだ。
工房に戻ると、さっそく作業が始まり二台の車が入れ替わっていた。
サブロクのエンジンフードが開けられ、
作業が始まっていた。

これは何から何まで課長が仕上げたクルマだ。
北原課長は本当にサブロクの事を何から何まで解っているんだ。
何しろ一発で始動し、
すぐ動かせるようになった。
ブレーキに多くの問題を抱えているが、
丸一日で走れるまでに仕上がった。

自由に動き回れるようになって、
なんだか嬉しそうな顔になっている。
さあ、
急がしかった二日間はあっという間に幕を閉じた。
明日の朝は掃除で始まる。
今日の天気は移り変わりが激しく、
一時雨が激しく降った。
空梅雨かと思ったが、
やはりこれから七夕後まで厳重な注意が必要だ。
それに午後から強烈に湿度が高くなり、
事務所にいるだけで頭が痛くなるほどだった。
だから皆もきっと何時もに増して疲れた事だろう。
頑張ってくれてありがとう。
今夜は早めに晩酌して、
少しゆっくりくつろごう。
皆さん、
お休みなさい。